夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

バンドという生き物

2015年06月18日 | 音楽


学生時代のバンド活動がそのまま職業として続くケースがある。
大成功している例もあれば解散してそれぞれの道を歩むことも多い。

学生バンドの強みは同じ時代を生きてきた世代がなんらかのジャンルに共感してという大きな共通項があること。
そして何より仲が良いことだろう。

売れてくるとギャラの配分やら音楽性の違いなど様々な問題に遭遇する。
でも最終的には「同級生のよしみ」に落ち着くことになるのだろう。

ビートルズのジョンがポールを招き入れる時、周囲から才能のある彼を入れていいものかという声があったそうだ。
「いいんだ」と言って彼はポールを入れて「レノン&マッカートニー」による数々の名作を残した。

この二人の関係は蜜月時代から大げんかして解散してしまい、ジョンが不慮の死をとげるところまで続く。
稀有の才能を持った二人による創作活動という観点から実に興味深い。

リンゴ・スターは売り出し直前に引き抜かれてメンバーになった。
ジョージは当初ギターを評価されていなくてレコーディングで別のミュージシャンに弾かせるなんて不名誉もあったようだ。

ジョージ・マーチンは彼らの音楽を売り物としての価値を最大限引き上げる能力に長けていた。
ハミングで出来上がった作品をたった一週間で世界的なヒット曲に仕上げることができたのは彼らメンバーの才能はもとよりジョージ・マーチン以下EMIのバックグラウンドの力が大きかったのだろう。


さてバンドを第三者的に見た場合「もっと良くなる要素があるのになあ」と思う時がある。
しかしそれはルックスや個人の技量だけでは解決できないことがある。

あるバンドのリーダー格の方から「ベースを弾いてくれないか」とオファーを受け、大変名誉に思ったものの丁重にお断りしたことがある。
なぜならベースだけ変わってもバンドサウンドは変わらないからだ。

ここに厄介な問題が潜んでいる。

バンド・クリニックをお引き受けするならメンバーチェンジを含めてという条件提示が必要かもしれない。
しかし、長年やってきているバンドにはメンバーを入れ代える余地などない。

バンド活動が楽しいと思えるのは素晴らしいことだ。
しかしなんらかの上位を目指そうと思った瞬間から苦悩が始まる。

悩みがあるからこそご褒美の楽しみが待っているのかもしれない。

仲良きことは素晴らしきことかな。




タイムファイブ Walk On By

フォーフレッシュメン

Four Freshmen 2006 Live + September Song

SweetSomeone Invitations

"Puka Pants" Buddy Fo and His Group


最新の画像もっと見る

コメントを投稿