楽器のデザインは楽しい。
「こんな楽器があったらなあ、、」と夢を膨らませながらスケッチブックに鉛筆を走らせる。
とりわけソリッド・ボディで作るエレクトリック・ギターならかなり自由なデザインが可能だ。
そして世界各国で作られた量産型のギターにもユニークなものが多い。
それも高級品でなくプラスチックや思いがけない素材を使った土産品のようなチープなものがいい。
グレッチのバンジョー・ウクレレ、それもオール木製のペイントされたものなどは可愛い。
アメリカ製の古いものにもつい欲しくなってしまうようなデザインがある。
ダン・エレクトロ製のユニークなギターも素敵だ。
まるで「きんつば」の製造工程のようなボディにリップ・スティック型のピックアップ。
日本人ではなかなか思いつかない大胆なボディとピックガードのデザインに感嘆する。
1912年ニューヨーク生まれのネイサン・ダニエルは、オーディオ電気少年だった。
TUBEの位相反転の開発、発明を行い、エピフォン社のアンプ開発を手がけたようだ。
その後エレクトリック・ギターの開発を行うようになる。
リップスティック型のピックアップは今でも「Tailor」社のエレアコでも使われているが、元来ノイズ対策が発想だったという。
実際の化粧品用リップスティックのメーカーから仕入れて製造していたというから面白い。
いわゆるスルー(通し)ネックでなく、ボディまで通したアルミ製角棒の周辺を木材で張り合わせるネックというアイデアもユニークだ。
シアーズ・ローバックという通販のシステムに乗っかったビジネス展開もアメリカらしい。
「カタログで見て注文するワクワクさ加減」を見越したデザインはそうして生まれたのだろうか。
「Fender」社のカラー・ヴァリエーションはカタログの1ページを埋めるほどであったし、今もなお愛され続けている。
その昔日本製の「Teisco」がカラフルなエレキギターを輸出モデルとして米国へ送り出した。
ライ・クーダーが好んで使って再発されるなど、あの頃の日本メーカーの開発の勢いは素晴らしかった。
昔から「Fender」等「Copy」ものビジネスはあったが、やはりオリジナリティを発揮したものの方が楽しい。
そして美しいデザインのモデルは、数十年を経てまた世に出てくる。
世代を超えて、あの頃の音楽とともにギターも蘇る。
「Oldies but Goodies 」
Review Demo - Danelectro '67 Heaven
10 Guitars That Changed Music Forever: #1 Harmony Danelectro/Stratotone
Danelectro Guitars NAMM 2015
New Digitech Trio at NAMM 2015
Playing Blues with the Digitech TRIO
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