入院しているドラマーのK君を訪ねた
無理がたたったのか、ようやく落ち着いたところだったらしく元気そうな顔を見て安心した
予想通りベッドのテーブルにはドラムス関連雑誌が2冊のっていた
一冊はヴィンテージドラムスの特集誌だ
ドラムスは専門ではないが、ドラマー諸氏は近年「ヴィンテージもの」に関心がある
金属パーツの多い楽器だけににわかに信じがたいが、金属製であってもヴィンテージがいいとする理由があるという
一つは楽器製造メーカーの経営の変遷と製造技術の変化があるようだ
会社の売り買いと経営者、経営方針の変更、技術者の移動と技術そのものの変化
そして必ずしも新しい技術が良いとは限らない
K君によれば、どうやら金属成分の配合や製造技術、パーツの改良、開発など60年代、70年代には円熟期を迎えたらしい
もう一つは70年代以降ロックの台頭による大音量を求めての大型化、フル装備化があるようだ
そしてK君もちょうどその頃、大きめの国産メーカーのドラムスを迷わず求めたという
話が合うのは楽器の重さだ
弦楽器は軽いほうがいいという私の主張はヴィンテージドラムスの軽さと共通するところがあるらしい
「コンパクトでいい音がする楽器」はベースの世界でも永遠のテーマだ
エレキベースはもちろん、ウッドベースしかり、ベースアンプに至っては毎年のように新製品が発表される
音量はボディサイズを大きくとれば稼げるが、適切なタイミングで演奏することで思いの外のインパクトを与えることもできる
ジャズドラマーはそんなに大きな音を出していないが、ブラシで結構表情を表現できるのはベストタイミングで音が出ているからだろう
楽器談義で過ごしたわずかな時間、彼の思いは最近手に入れたヴィンテージドラムスを早く叩きたい、だったろう
そう、音楽はこんな感じでやるものかしら
Steve Maxwell Vintage Drums - (New Ludwig Legacy Kit and Vintage Black Beauty - 12/13/12)
Steve Maxwell Vintage Drums - (Ludwig Legacy Mahogany 18/12/14" - 2/13/15)
Steve Maxwell Vintage Drums - (Ludwig Legacy Tribute Drum Sets 10/25/12)
Steve Jordan & Jim Keltner Jam at "A Tribute to Al Jackson Jr." Event - Memphis Drum Shop
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