中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

第4回紬きもの塾――ーきものの更生と麻の伊達締め

2011年07月12日 | 紬塾 '9~'12
中野みどりのHP


第4回紬塾のご報告が遅くなりましたが、きものをとことん着る話と、
麻の襦袢地を使って伊達締めを縫うミニワークショップを行いました。
運針の話を少しご紹介します。





麻の伊達締めは、絹の襦袢の場合でも着くずれを防いでくれますし、
蒸し暑いこの季節には紐1本でも涼しいほうが有難いし、こまめに洗うこともできますので、
是非作られるといいと思います。
みなさん――前回の方もそうでしたが――運針のできない方が多いのですが
今回はお一人、和裁の勉強をされた方がいらして、
「運針さえできれば何でも縫える!」と言っておられましたが、その通りだと思います。


人差し指と親指で針を持ち、針の頭を、中指にしている指貫にあてて、
左の手は15~20cmぐらい先の布をもち、左の布を上下に動かして針を進めていくのですが、
なかなか針を運べないで、針先で布をすくうような縫い方になっている人がほとんどですね。
でも少しやり方を見てもらいますと、伊達締めを1本縫う間に、みなさんコツをつかんできて
全員なんとかそれらしくなってきて、伊達締めも完成させることができました。


針の長さも適正なものを使わないといけないので、手芸店などで聞くといいでしょう。
慣れてくると、縫うのが楽しくなってきます。
私の母は古布で、身近なものを何でも手で縫っていましたが、楽しそうでした。
私も見よう見まねで運針や糸こきの仕方、クケ台の使い方を覚えました。
人の姿を見ながら覚えるのが一番ですね。

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