今でも生きている茨城オート独特の行先表示

　２０１０年に茨城交通に統合されて消えた
　茨城オート
　は独特の行先表示スタイルを持っていました。そのスタイルとは起点から経由地そして行先まで全て縦に表示し、その左側に丸囲みで番号を表示するというものでした。番号は系統番号ではなく、水戸駅の発着場所によるもので、①が北口発着、②が南口発着を示していました。（行先表示だけでなく、バンパー上に円型の番号札を掲げていました）
　そんな独特の表示は統合から２４年経過し、茨城オート時代の車両がほとんど消えたにももかかわらず、まだ生き残っているのです。そんな独特の表示をされた車両をＵＰしてみます。写真で表示されている行先は変遷が分かるようにあえて水戸駅北口～桜川車庫に統一してあります。

　まず、統合前の
　茨城オート
　時代です。茨城オートといえばこんなスタイルでした。万博車から最新のＫＫ－ＲＪまでいろんな車両が表示されています。もちろん、ＬＥＤにも対応していました。

　統合後の
　元茨城オート
　の車両たちです。統合後は社名表示を茨城交通にした以外はそのままで走ったため、行先表示もそのままでした。後ほど、ＫＫ－ＲＪが茨城交通カラーに塗り替えられました。統合後は元々茨城交通が担当してきた路線にも充当されるようになり、更に元茨城オートの車両が那珂湊や大子などへ転属するなど茨城交通の一員として取り扱われるようになりました。

　統合後、
　茨城交通
　が直接投入した車両が元茨城オートの営業所だった鯉渕営業所に配置されるようになりました。しかし、行先表示は茨城オート時代のままになったため、茨城交通の車両が茨城オート時代の表示で走るようになりました。ただ、茨城交通標準のＬＥＤ表示は１段に収まりきらず、２段で表示されています。

　統合後、茨城オートにいたことのないような三菱ふそうや西工などが鯉渕に配置されるようになり、これらの車両が茨城オート独特の表示を出した状態で走るようになりました。これらを見た時は違和感を感じました。だって、オートは日野が基本だったし・・・。因みに富士７Ｅは茨城オートでも投入していたので、そんなに違和感は感じませんでした。

　そして、鯉渕には新車も投入されましたが、新車も表示は踏襲されていました。でも、新型エルガミオでも茨城オート表示でなかなか新鮮です。

　更に茨城交通で初めての電気バスが鯉渕に配置されたのですが、電気バスでも表示は踏襲されています。やっぱ新鮮です。

　感じたことは統合から既に１０年以上経過しているにもかかわらずまだ死んでおらず、あとから来た車両たちにも表示されていることは驚きです。ただ、統合からずいぶん経っているので、わかりやすさの面から系統番号を設定して揃えてもいいんじゃないのかな？と思うところはあります。
　以上です。