「誕生日のプレゼントの花をお届けにあがりました」
「わあ、うれしい!」
思いがけない夫からのプレゼントに、聡美の胸は高鳴っ
た。
「送り主の方から、年齢と同じ数の花を贈るようにとのこ
とでした」
聡美は、今日で40回目の誕生日を迎える。それなのに、
花の数はざっと数えても30本に満たない。
「ん? それだったら、10本ほど足りないわよ」
「ああ、お分かりいただけたでしょうか。それは、私ども
の気持ちばかりのサービスですので、どうぞお気遣いな
く」
それなら、花の数を増やすのが筋だと思いながらも、聡
美は、怒るべきか礼を言うべきか迷っていた。
世論が真っ二つに分かれる中で行われる国葬。民主
主義とは何かを改めて考えさせられます。

中日新聞HPの「達人に訊け!」コーナーに、お気楽悩み
相談室」を連載しています。
相談その316「人生初めての徹夜をどう過ごしていいのか
分からない」
分からない」
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