ホンダを代表する「タイプR」シリーズの原点。
1990年9月に登場したジャパニーズ・スーパースポーツ初代NSXの走りをさらに極めた軽量化モデルが、1992年11月に追加されたこのNSXタイプR(通称92R)です。
タイプR専用色のチャンピオンシップホワイトのボディーカラーに赤バッヂという、今ではすっかりお馴染みとなったタイプRのアイコンも全てここから始まりました。
外装面での変化はあまり大きくありませんが、快適装備を大幅に削減しつつ各部でグラム単位での軽量化が施されており、元々アルミボディーで軽量だったノーマルモデルからさらに120キロも軽量化。
5MT車のみの設定で、内装面ではレカロ製フルバケットシートとMOMO製ステアリング、チタン製シフトノブが特徴的で、オプションでカーボンパネルも用意されるなど、レーシングカーを思わせるような装備になっています。
搭載されたエンジンC30Aはスペック的にはノーマルモデルと変わらないものの、レーシングエンジン同様のチューニングが施されることによって、さらに鋭い吹け上りとレスポンスを実現。流石「エンジンのホンダ」です。
そのスパルタンで刺激的な走りは、あの伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナも大絶賛だったようです。
販売期間はわずか3年ほどでしたが、約7年後の2002年5月にNSX-R(NA2型、通称02R)として再び復活しました。
タイプRシリーズとしては、のちにインテグラやシビックと言った量産モデルに追加され、現在まで脈々と受け継がれています。
さて、かなり久しぶりとなったタミヤ製キットです。
このキットは2011年頃を最後に全く再販されておらず、私は近所の中古ショップにて偶然新品未開封品を発見し、購入しました。エッチングパーツやマスキングシートが付属していない方の、さらに古いキットです。
以前ノーマルを製作したとは言えども、低く流れるようなボディーフォルムの再現や、リトラクタブルヘッドライトの開閉ギミック、エンジンや足周りの細かい再現など、やはり素晴らしいキットだと改めて感じました。実車の雰囲気そのままの惚れ惚れするカッコ良さで、古くても傑作キットだと思います。
ボディーカラーはもちろんチャンピオンシップホワイトです。今回はいつものクレオスグランプリホワイトではなく、タミヤラッカーのレーシングホワイトを使用しました。
始めはちょっとアイボリーが強過ぎるかな?と感じましたが、こうして見ると中々いい感じです。
今回は途中ボディーの破損や塗装ミスによるシンナー風呂ドボンといった大きなトラブルに見舞われ、久しぶりに心が折れかけました。私はどうやらNSXのキットとは相性が良くないようです(笑)何とか完成させることが出来て今はホッとしています。
後半は新旧NSXということで、以前製作したノーマルNA1と現行NC1、そして最新のタイプRであるFK8と並べてみました。
初代NSXは実は私と同い年で、来年めでたく発売30年(ちなみに今年はS2000や初代インサイトの発売20周年でした)を迎えます。まだちょっと早くね?と思われるかもしれませんが、そのアニバーサリーとして今回製作出来て良かったです。
歴代タイプRに関しては、未だにキット化されていないFD2とFN2を除き、これでコンプリートでしょうか。何か1個あったようななかったような・・・。
近い内にこれまで製作した歴代タイプRをまとめてみたいですね。
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