フーちゃんの花日記

ヨーロピアンフラワーデザイン連盟のアレンジメント教室を
神戸、芦屋、西宮で開催しているフーちゃん先生の花日記

はじめまして

ブログを見に来ていただいてありがとうございます。 アレンジメント教室での生徒さん制作のレッスン作品を「今週のレッスン」「プリザーブドフラワーコース」「エクセレントコース」「いけばなコース」で紹介しています。 私フーちゃんが作ったアレンジメント作品は生花アレンジもプリザアレンジも「フーちゃん作品」にまとめています。 その他、お花以外のこともいろいろ書いています。 見てもらえると励みになります。

フローラルジュエル イン エキゾチックフラワー 〜アジアンスタイル〜

2016年06月29日 | フーちゃん作品

今日は、タイ王室フラワーデコレーション担当フローリスト
サクン インタクン氏監修のアジアンスタイルカリキュラムデザインです(^_^)

「フローラルジュエル イン エキゾチックフラワー」

私は個人的に、アジアンテイストたっぷりのアジアンスタイルのデザインが大好きです😉



タイは熱帯気候帯に位置する国
花は一年を通じて毎日豊かに咲き乱れますが、
木に咲く花も切り花もほぼ1日しか持ちません

それゆえ、フラワーデザインの中ではグリーンを様々に取り入れています

日本やヨーロッパのような亜熱帯気候帯や温帯気候帯に咲く花は
茎や木から切り離しても長持ちします

それで花瓶に花を活けたり、フローラルフォームに切り花をアレンジするというデザインが発展してきました

が、花が1日しかもたない国、タイでは独自のフローラルアートが発展しました

伝統的な建物に美しさを添え、日常の生活には優雅さを与え、精神性も豊かにするフローラルアートの様式が完成したのです

今回の作品の中では、このようなタイのフローラルアートの基本様式の一つ
「クルアン・テーン・トゥア」を取り入れています




クルアン・テーン・トゥア=細かな作業を施したタイのフローラルアクセサリー

ランの花弁を取り外し、それを折りたたんでワイヤーに刺し通して作った飾りです

今回使ったランはおなじみのデンファレ、また、中央のグリーンの部分はマルバルスカスの葉です
上部と下部にはスプレーマムの花や茎、パールも通しています



タイのフローラルアートとは・・・
基本は「分解と組み立て」です

一輪の花を様々なパーツに分けます
例えば、今回のデンファレは6枚のパーツに分解します

そのバラバラになったパーツを他の植物のパーツと合わせて、
シンプルな何か別の花の形に「組み立て」ていくのです

組み立ていくには大変細かな手仕事を要します

針と糸で縫ったり、虫ピンのようなピンで差しとめたり、ネット状に編んだり・・・

このような細かな手仕事が、タイ王国の長い歴史を通じて受け継がれ、独特な芸術様式に発展したのです


「花を分解し、新たに別の形になるように組み立てる」
綺麗に咲いている花をわざわざ分解するななんて「かわいそう!」「ありえなーい!」と感じる方も多いでしょうが、
地理的理由、文化的宗教的背景など、タイは全く日本とは異なるわけで、
そのように発展してきたフローラルアートを、私はとても興味深く、また新鮮に感じるのです😉

「クルアン・テーン・トゥア」の後ろにぶら下がっているのは「ハンギングヘリコニア」
エキゾチックな熱帯植物で、これも今回のフラワーデザインの中ではかなりの存在感を出していますね


今週から2週間限定で制作することができるレッスンデザインですので、
生徒さんの中でも作られる方がいらっしゃいます(^_^)ので、
簡単に注意点を少し書いておきます


テキスト掲載の参考作品とは多少花材の変更がある場合があります
(ハンギングヘリコニアが、普通のヘリコニアに変更になる場合があります)

デザイン上部のヘリコニアとクルアン・テーン・トゥアを目立たせるためには
赤いバラはあまり高さを出さず、低い位置で配置しましょう



バラは10本ありますので、それだけの本数を放射状に、かつ、縦横一列にならないように、そしてアップダウンを付けて配置するには
客観的によーく観察しながら配置しなければなりません






タニワタリ、ドラセナなどがダラーンとしなだれないように

また、アシンメトリーのデザインになるように花材の配置をよく考えましょう



「クルアン・テーン・トゥア」を作るのに、少し時間がかかるかもしれませんが、
生のお花を使って、フローラルアクセサリーを作れるなんて、とっても贅沢な経験です!
それに、このフローラルアクサセリーがデザインの中に入ると、ぐっとアジアンテイストが高まります😉
めげずに最後まで作ってくださいね(^_^)


ちなみに、この作品で使用しているタニワタリは「ビクトリア」という種類で
葉の縁がフリルのように波打つ、とても美しいタニワタリです(^_^)












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2016年 今週のレッスン 6月28日〜7月4日

2016年06月29日 | フーちゃん作品

Basic / Gradually : ひまわり
Professional : ひまわり

今週後半から7月に入ります

もう、夏がやってきますね(^_^)

夏の花といえば、まずは🌻ヒマワリ🌻です

今週はどのグレードもヒマワリを使ったアレンジメント制作です
アレンジメント用の小ぶりのヒマワリですが、
元気よく、リズミカルに配置して、夏らしく躍動感のある作品に仕上げてみましょう😉

Basic / Gradually







Professional















































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ダブルカサブランカ ホワイトアイズが咲きました

2016年06月26日 | フーちゃん作品

ここ数日、梅雨らしい雨降りの天気が続いていました

うっとおしい雨ですが、植物にとってはグングンと成長できる恵みの雨です

私の家の庭はその面積の半分はウッドデッキ、
残り半分はレンガ貼り
かろうじて、ほんの少し土の部分が残っているという状態

ですので、お花類はほとんど植木鉢で栽培しています
恵みの雨のおかげで、水やりの手間もはぶけ、おまけに花たちは植木鉢なのに
どんどん成長を続けてくれます



今朝、起きてみると、庭に大きな真っ白い花が一輪💠

うわ〜😍
やったー💕

待ちに待った八重咲きのユリの一番花が咲いたのです(^_^)

【ダブルカサブランカ ホワイトアイズ】
これは、オリエンタルユリが品種改良されたものですが、
カサブランカのように純白、真っ白、また、花弁の中にはカサブランカのように突起がツブツブと出ています
香りもカサブランカのような香りです(^_^)



数日前から蕾がどんどん膨らみ始めていました

とても大きな立派な蕾で、どんなに大きな💠が咲くのかしら?と、とても楽しみにしていました

花弁は3重に重なり、適当にばらけた感じです(^_^)
それにしてもなんと立派な花〜!

自家受粉しないように、すぐに雄しべをとりました





茎はとても太くしっかりとしており、蕾もまだ5つついています



さあて、このホワイトアイズ

どうしましょう!

テッポウユリが咲いた時もちょっと悩みましたが、
このまま植木鉢で咲かせ切るか、カットしてアレンジメントに使うか・・・

こんな立派な大きなユリの花
お店では買えませんよねー💦、とっても高いだろうし・・・

アレンジに使うのも難しそうです😣
なんせ特段に大きく、華やかで、他に合わせる💠がとても難しいですもの・・・

でも、何か作ってみたいし〜(笑)






ホワイトアイズがあまりにも大きく、華やかで、まるで女王のように見えました

周りに他の花を寄せ付けない、そんな風にも見えましたので、

ホワイトアイズの周りはグリーンがメイン(キイチゴ、グリーンのヒペリカム)
水色のスプレーデルフィニュームを、ふわふわっとホワイトアイズの周りに浮かせるように配置してみました

左サイドから




右サイドから




正面から見たとき、花の直径は25センチにもなります
また、横から見ると、花弁が3重に重なりながら、それぞれの花弁の間にも適度な空間がありますので、
一輪だけでとても立体的な構造に成っています

アレンジをするのにはとても難しい花です((^◇^;))





でも、本当に豪華な花です
あと蕾が5つ・・・どうしましょうか〜?

贅沢な悩みです(笑)




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庭のテッポウユリが咲きました(^_^)

2016年06月23日 | フーちゃん作品


今年は庭で数種類のユリを育てています(^_^)
と、言っても、すべて植木鉢での栽培

ほとんど手間いらずで、植えるとそのままどんどん伸びてくるのを待っているだけ(笑)

この梅雨の時期、雨が降るたびにぐんぐんと伸び、蕾も急激に膨らみ始めました



テッポウユリを2球植えていたものが、一番最初に咲き出しそうでした

来年も花を咲かせるためには、切り花として茎を長くカットしてしまうと球根が育たなくなってしまうので
そのまま庭で咲かせ、花が終われば早めに花がらを積みとればよいのですが・・・・

蕾がとても大きくて、咲いたらどんなに大きなお花になるのかと思うと、
どうしても切ってお部屋に飾りたくなりました

茎の長さの半分弱のところでカットし、その下の部分はそのまま残るようにしました
葉を茎につけたままにしておくと、光合成を行い、その栄養がどんどん球根へ蓄えられるそうなのです(^_^)





さて、カットしたテッポウユリ
どうしましょう?

あてもなく切ってしまったのを少し後悔しましたが、

黄色いオンシジュームが余っていましたので、それを足元に広げるように簡単アレンジを作ってみました



テッポウユリがとにかくとても大きく、茎を短くするとバランスが悪いので、
ユリの花や蕾部分が目立つように茎は庭から切ってきた長さをほとんどそのまま活かすように






逆に足元には上部のユリのボリュームに負けないようにオンシジュームでスカートを作るような感じにしました(笑)




庭のユリは、後、八重咲きのオリエンタルユリを少し植えています
こちらももうすぐ開きそうで、楽しみです💕




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2016年 今週のレッスン 6月21日〜6月27日

2016年06月21日 | 今週のレッスン

Basic : インヴァーテッドティー
Gradually : エルシェープ
Professional : ユーバーシュナイデント

今週のレッスンデザインは基本形デザインです

BasicのインヴァーテッドティーとGradually のエルシェープは非常に幾何学的なフォルム
輪郭線を直線で作る
基本ポイントを結んでできる面は平面

丸みを作らないように、花材の長さと角度を見極めながら制作しましょう

Professionalのユーバーシュナイデントは交差を表すデザイン

フトイやスチールグラスで規則性を持たせずに、美しい交差を作るには
常に作品を客観的に観察する必要があります


Basic









Gradually










Professional

































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