爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

ドカ雪

2009年12月26日 | ブログ

思いがけないドカ雪、我が家も対策本部を設置し、スコップ、スノーダンプ、長靴、軍手の用意、長い豪雪地での生活で雪の扱いも慣れているとは言え,除雪車が各家庭に配給してくれた雪塊の処理、後期高齢組の生徒にとっては、少々きついけど、無理せず、体力作りを兼ねて、楽しみながら雪と戯れるのも、心地よい気分転換に。

個人の除排雪作業は、原則として今も昔も全て自己責任でおこなっている、ずっと以前の話だが、除雪用のスコップを持って歩道を行き交う若者達に手を合わせながら雪下ろしを哀願している1人のおばあちゃんの姿を、今もお年寄りの転落事故を耳にするたび思い出す。

ひと冬に4回の雪下ろしとトラックによる2回の排雪、これが体験した雪との最大の激戦、毎年くり返す雪との戦いも、この年は完敗、雪と戦えなくなったお年寄りは余計な不安が付きまとうだけ、平成元年3月、安心を求めて現在の地へ避難してから間もなく22年に。


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昔の通学道路

2009年12月20日 | ブログ

田舎の小学生だった昭和14年~20年当時の通学道路といえば、砂利道で道幅は6メートル前後だったろうか、時々荷物を運ぶ馬車か牛車が往来する程度の田舎道、自動車などには縁がなく、停車中の貨物自動車を見かけると一目散に近寄り発車した後に残る排気ガスの香りを楽しんだもので、交通安全と言う言葉も聞いたことがない。

砂利道なので穴ぼこだらけ、路上には馬糞や牛フンが所々に散在しており、片づける人はいないので、自然乾燥か風雨によって地に戻るまで待つしかない、牛馬は歩きながら糞もおしっこも垂れ流し、交通事故の危険はないが、穴ぼこに足を取られたり、糞を踏む危険はあったもの。

道路全体が歩道なので、道路を遊び場として利用しながらの通学、荷馬車に出会えば、荷台に乗せてもらったり、無断で乗っても叱られることも無く、ゆったりとした、素朴な田舎の一面だったかと、今では遠い昔の夢物語だが。


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百才バンザイ

2009年12月14日 | ブログ

NHKのテレビ番組「百才バンザイ」で100歳のご主人と88歳の奥さん夫婦が紹介されていたが、百才ともなれば一人暮らしが多いのに、ご夫婦一緒に仲良く生活する姿が紹介され、定年後が新婚生活だと言われたご主人の言葉が印象的。

仕事と子育てをしながら忙しく過ごした時代が終わった定年後の夫婦のありさまは千差万別、他人には計り知れない複雑な事情があってのことであろうが、昨今は紹介された夫婦とは反対に、定年離婚、熟年離婚の風潮を耳にする。

元気な100歳の方たちに共通するところは、表情が明るく、スポーツ、手芸、園芸、楽器等、何かに夢中で挑戦している、全国で3万人も居られるという100歳以上のお年寄りたちも、みんな元気だとは限らないが。

個々の寿命は神様だけが知るのみ、死ぬまで健康で過ごしたい願いは皆一緒、不幸にして全快する見込みのない寝たきりのお年寄り達、せめて痛みのない日々を静かに過ごして欲しいもの、他人事ではない。


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現金扱い

2009年12月08日 | ブログ

公共料金などが口座振替になってから現金での支払いは自治会費と新聞代くらい、お手数をかけないようにと事前に封筒に納め、書留や宅配受領用のシャチハタ印鑑と一緒に玄関に用意しておく余裕の習慣。

昭和40年代に体験した町内で組長の仕事といえば、町内会費のほか、国民年金や共同募金など行政から依頼される集金が多く、世帯数は20軒程だが留守の多い家、集金日を指定する家の立替、何回も足を運びながらの集金に追われていたもの。

日常生活での各種支払いも、カード利用が多くなり、現金での支払いは小規模店での利用時や自販機などに限られるためか、小銭が貯まり易く、重々しい小銭は貯金箱へ、最後は孫たちのお小遣いへと移動していく。

孫へのお年玉も楽しい現金扱い、新札を用意しながら孫の訪れを待つ楽しみ、喜ぶ孫の顔を見る楽しみ、成長に合わせて、お年玉のベースアップ、これも楽しみ、世の孫バカ爺や婆たちに共通した姿であろう。


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鈍い動作

2009年12月02日 | ブログ

年を重ねるごとに日常生活での諸動作が鈍くなるのは自然現象だが、爺も時には周囲に迷惑をかけている行動もあるだろう。

最近、電車やバスの乗り降り、財布からのお金の出し入れ等、お年寄りの鈍い動作を見ても、「どうぞ、ごゆっくり、気をつけて」等々、余裕の言葉をかけるようになり、我ながら変わったなと実感する、若いころなら、今風で言う「むかつく」ことも多かったろうに。

若い頃の同僚で動作の鈍いのが居り腹の立つことも、同僚なら声を荒立てることもあるが、上司となると、そうはいかない、Y氏もその一人、全ての行動そのものが、急がず、ゆっくりと、丁寧で、出張時の朝、忙しい時間帯での洗面、着替え、朝食、出発の流れ、かなり気長な人でも歩調が合わない。

丁寧な歯磨き、良く噛みしめる朝食、スーツの念入りなブラッシング、ネクタイの結び目の調節、一糸乱れない髪の手入れ、出発直前にトイレに向かうご仁だったが、彼の地への旅立ちは生前に無かった早めの出発だったと聞く。


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