爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

代用食

2019年03月25日 | 日記

戦後の食糧難時代に、米の代わりに食べた芋やカボチャなどを代用食と言っていた、豊かな食生活があたりまえの時代になった今では、忘れられた言葉であり、知らない人も多い。

代表的な代用食は、蒸かしたサツマイモである、ある時期は毎日一日一食はサツマイモかジャガイモだった、今も時々食べる芋ごはんと違って、当時は芋にご飯粒がついているものだつた。

寺で育った家内は、仏様にお供えされる米や、母が農家の出身で田んぼ持参でお嫁に来たものだから実家から米が届いたため、ご飯は十分食べられたし代用食の体験はなかったと言う。

食べ盛りの幼い子供たちが、代用食を食べ終わって、御馳走様と言った後も、箸を持ったまま席から立たなかったとは当時の一粒話であり、ご飯が食べたかったのである。


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ふる里をぶらり

2019年03月20日 | 日記

316日、お天気もまあまあ、体調も良し、予定もなし、無性に郊外へのドライブ気分になる、あちこち迷った結果は少年時代を過ごした旧保内村山口(現村上市)までふらり。

先ずは旧鉄道官舎敷地の入り口に安置されているお不動様に手を合わせ、一昨年9月にお互い10代の少年少女同士が約70年を経て再会した[よしえ美容室]に立ち寄る。

82才になったと言うよしえちゃん、元気で仕事中だったが、手を休めて数分間のお喋りすることが出来た、今度は新潟で食事をしながら積もる話をしようと約束してきた。

昼食までに時間があったので爺の出身校である保内小学校に向かった、当時の木造の建物から今はおとぎの国に出てくるような建物に代わっていたが、卒業してから74年になる。


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捨てられない

2019年03月15日 | 日記

タンスの中には着ることのない衣類が、本箱には読むことのない古本が、台所には使うことのない瀬戸物等々、形あるものは役割を終えても、もしかの出番を待っている。

二階の一室は物置同然である、段ボール箱が大きなものから小さな菓子箱まで、何時の日か役に立つかと捨てずにとってあるが、昭和一桁生まれの姿でもある。

今年に入って、ぼちぼち積まれた段ボール類の整理に取り掛かったところである、大きなダンボーの中には中くらいの箱が、中くらいの箱には小箱が入っている。

全部を捨てるつもりで整理すればよいのに、またもや捨てるものと残しておくものを分別してしまう、完全になくするには、遺族に任せるしかなさそうである。


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転ばないように

2019年03月10日 | 日記

年を重ねると、筋力や視力など身体機能が低下することで、年寄りの転んだ話があちこちから聞こえてくる、今や[転ばないようにね]は年寄り同士の挨拶用語にもなっている。

90才にして現役で農業を営む家内の友人でM子さんからの電話で、今でも畑の収穫を楽しんでいる身軽な方だが、雪の上で転倒ろっ骨を打撲したと、転んだ悔しさをボヤキ続けたとか。

何時も速足で買い物やゴミ出しをしている90代の近所のお婆ちゃん、姿を見なくなったと思ったら,昨年の暮れ風呂掃除中に転倒して骨折したという、今も元気になった姿が見られない。

一昨日86才になった爺、平凡な日常の生活動作である食事・着替え・移動・排泄・洗面・入浴が自分で出来るだけで幸せである、今は認知症や寝たきりにつながる転倒には最大の気配りをしている。


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ご主人一筋

2019年03月05日 | 日記

政府の調査によると、平均寿命が延びたこともあって、70代以上の熟年離婚も15年間で2倍になったとあったが、今は亡きご主人一筋に尽くし続けている70代の奥様も居られる。

7人兄弟の末っ子だと言うY子さん、人柄から察するに豊かな環境で可愛がられて育てられた方であろう、不運にもご主人は現役の50代で浄土へ旅立たれたが自らお経を読んでご主人に声をかけている。

話を伺っていると、Y 子さんにとって御主人は生きているみたい、お位牌に向かって、嬉しい時は喜びを語り、悲しい時や苦しい時は泣きながら救いを求め、美味しいものはお供えして一緒に食べるとか。

若くしての一人生活であるが、日頃は二人の娘さんやお孫さんちとの交流、いくつかの趣味やグループの集いに積極的に参加しながら、明るく、力強く、生き方上手に過ごされている。

 


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