異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

詩「あの閃光が忘れえようか(峠三吉「8月6日」)」 /写真:安倍はやめろ!グランドゼロの集い、原爆ドーム前でダイ・イン

2017-08-06 21:46:06 | 核爆弾 広島長崎

72回目の8月6日 広島

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あの閃光が忘れえようか
瞬時に街頭の三万は消え
圧しつぶされた暗闇の底で...
五万の悲鳴は絶え

渦巻くきいろい煙がうすれると
ビルディングは裂け、橋は崩れ
満員電車はそのまま焦げ
涯しない瓦礫と燃えさしの堆積であった広島
やがてボロ切れのような皮膚を垂れた
両手を胸に
くずれた脳漿を踏み
焼け焦げた布を腰にまとって
泣きながら群れ歩いた裸体の行列

石地蔵のように散乱した練兵場の屍体
つながれた筏へ這いより折り重なった河岸の群も
灼けつく日ざしの下でしだいに屍体とかわり
夕空をつく火光の中に
下敷きのまま生きていた母や弟の町のあたりも
焼けうつり

兵器廠の床の糞尿のうえに
のがれ横たわった女学生らの
太鼓腹の、片眼つぶれの、半身あかむけの、丸坊主の
誰がたれとも分からぬ一群の上に朝日がさせば
すでに動くものもなく
異臭のよどんだなかで
金ダライにとぶ蠅の羽音だけ

三十万の全市をしめた
あの静寂が忘れえようか
そのしずけさの中で
帰らなかった妻や子のしろい眼窩が
俺たちの心魂をたち割って
込めたねがいを
忘れえようか!

(峠三吉「8月6日」)

 

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広島原爆の日のあいさつでも黙殺…安倍首相の「核兵器禁止条約」拒否 ...

lite-ra.com  - 72回目の「原爆の日」を迎えたきょう、広島平和記念公園では午前8時から
... 広島原爆の日のあいさつでも黙殺安倍首相の「核兵器禁止条約拒否姿勢の裏に核兵器保有願望が.
 

 

2017.8.6

安倍はやめろ!グランドゼロの集い、ダイ・イン

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広島原爆の日のあいさつでも黙殺…安倍首相の「核兵器禁止条約」拒否姿勢の裏に核兵器保有願望が 〔リテラ 2017.8.6〕

2017-08-06 21:30:49 | 核爆弾 広島長崎

http://lite-ra.com/2017/08/post-3367.htmlより転載

広島原爆の日のあいさつでも黙殺…安倍首相の「核兵器禁止条約」拒否姿勢の裏に核兵器保有願望が

2017.08.06
abe_01_160806.jpg
2015年の平和記念式典での安倍首相(首相官邸HPより)

 72回目の「原爆の日」を迎えたきょう、広島平和記念公園では午前8時から平和記念式典が開かれた。広島市の松井一実市長は「平和宣言」のなかで、7月に国連で採択された核兵器禁止条約に触れ、日本政府に「日本国憲法が掲げる平和主義を体現するためにも、核兵器禁止条約の締結促進を目指して核保有国と非核保有国との橋渡しに本気で取り組んでいただきたい」と求めた。

 当然だろう。この核兵器禁止条約は核兵器の使用だけでなく製造や保有、実験、移譲、そして核による威嚇なども全面禁止する画期的な内容で、“核なき世界”への第一歩と期待される条約だ。実際、加盟193カ国中、124カ国が投票に参加、オーストラリアや南アフリカなど122カ国が賛成という圧倒的多数で採択された。当然、広島・長崎に原爆を投下され、その残酷さ、被害の悲惨を知っている日本は、核廃絶のために、この条約に全面協力すべきだろう。

 ところが、その“唯一の被爆国”である日本は、核保有国である米国らとともに、最初からこの条約に反対の姿勢をとり続けてきた。条約の交渉をスタートさせることにすら反対し、交渉にも参加しなかった。さらに、7日の採択の後には日本の別所浩郎国連大使が記者団に対し、条約に「署名しない」と明言するなど、国連の核廃絶の流れに完全に逆行した態度を頑なにとり続けている。

 きょうの平和祈念式典でも、松井市長が「平和宣言」で踏み込んでいるのに、安倍首相のあいさつでは「NPT(核拡散防止条約)体制の維持及び強化の重要性を訴えてまいります」と言っただけで、核兵器禁止条約に一切言及しなかった。

 いったいなぜ、安倍政権はこうも核廃絶に消極的なのか。本サイトは、核兵器禁止条約の交渉スタートが決まった後、そして採択された後に、検証記事を掲載。背後の安倍首相の核兵器所有の欲望があることを指摘した。その記事を再編集する形で掲載するので、是非読んで、安倍首相の危険性を今一度、再認識してほしい。
編集部

安倍首相は「核兵器の使用は違憲でない」と発言した過去も

 

 なぜ安倍政権は核兵器禁止条約に一貫して反対しているのか。たしかに、広島・長崎への原爆投下以降、核兵器を違法とする国連条約は初めてで、その使用だけでなく製造や保有、実験、移譲、そして核による威嚇なども全面禁止する内容。これに対し、アメリカやロシア、フランスなどの核保有国は「核抑止力を必要とする世界の安全保障の現実を踏まえていない」などとして反発。アメリカの核の傘に入っている日本もこれに追随した格好──と、新聞やテレビなどは報じている。

 だが、そのアメリカ盲従の姿勢はあくまで表向きのものにすぎない。というのも、実は、安倍首相の頭のなかには“核廃絶に向けた努力”という考えなど一切ない。むしろ本音は“核の保有や核兵器の使用は認められるべき”というものなのである。

 さすがに“被爆国”の首相としてそれはないだろう、と思うかもしれないが、決めつけで言っているわけではない。事実、安倍首相はこれまで、核軍縮に反対する行動を散々とり続けてきたからだ。

 そもそも安倍は、官房副長官時代の2002年、早稲田大学で開かれた田原総一朗氏との対話のなかで「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」と語っている(「サンデー毎日」02年6月2日号/毎日新聞出版)。また、2006年には「核兵器であっても、自衛のための必要最小限度にとどまれば、保有は必ずしも憲法の禁止するところではない」と答弁書に記すなど、安倍首相はもとより積極的な核武装論者なのだ。

 第二次安倍政権発足後も、その姿勢は変わっていない。2015年8月6日の広島の平和記念式典での演説では「非核三原則の堅持」に言及しなかったが、これは予定稿には入っていたにもかかわらず安倍首相自らの判断で削ったことがわかっている。

 しかも安倍首相は、米オバマ前大統領が打ち出そうとしていた「核の先制不使用宣言」にも真っ向から反対、ましてや潰しまでにかかっていたのだ。

  

安倍政権は、オバマ大統領の「核の先制不使用宣言」も潰していた!

 

 周知のとおり、オバマは就任間もなくして、プラハ演説で「核兵器なき世界」の理念を掲げ、ノーベル平和賞を受賞したが、その後は幾多の壁にぶつかり、核軍縮はうまくいかなかった。そのオバマが、任期終了までとしてこだわったのが「核の先制不使用宣言」である。これは、核攻撃を受けないかぎりは先に核兵器を使用しないとするもので、オバマにとって強く期するところがあった。

 ところが現実には、昨年秋に断念へと追い込まれた。日本のメディアは米国内での反発に屈したと報じていたが、実はこの間、安倍政権はオバマの悲願である「核の先制不使用宣言」を潰しにかかっていたのだ。

 すっぱ抜いたのは、米紙ワシントン・ポスト。昨年8月15日の報道で、安倍首相がオバマが検討している「核の先制不使用」政策についてハリス米太平洋軍司令官に反対姿勢を示したと伝えたのである。

〈もしもオバマが核の「先制不使用」を宣言したら、北朝鮮のような国に対する抑止力が損なわれ紛争のリスクが高まると、日本は信じている。2人の政府官僚によると、日本の安倍晋三首相は、このメッセージを最近ハリス太平洋司令官に直接、伝えた。〉(ワシントン・ポストより。編集部訳)

 この米有力紙報道を日本の国内メディアも報じ、波紋が広がったのだが、その数日後、安倍首相は「ハリス司令官との間において米の核の先制不使用についてのやりとりは全くない。どうしてこういう報道になったか分からない」と、ワシントンポストの報道を全否定。しかし実のところ、安倍首相が7月26日にハリス司令官と会談して反対の意志を伝えたことは、日本の官邸、外務省関係者も一部のメディアにオフレコで認めていたことだ。

トランプ大統領になって安倍首相の反・核廃絶姿勢もさらに加速

 

 事実、当時この問題を報じた『報道ステーション』(テレビ朝日)では、日本政府関係者のこんな複数証言が紹介されていた。
「日本の安全保障からして『核の先制不使用』はありえないでしょう。『言葉の使い方に注意してほしい』という懸念を伝えた」(政府高官)
「『核の先制不使用』なんて、そもそもまったくナンセンス。宣言することなんてないですよ、絶対に。日米安保が成り立たなくなる」(外務省幹部)

 しかも、オバマのこの政策にかける意気込みは並大抵ではなく、昨年5月の広島訪問時の演説にも「核の先制不使用」の前振り的宣言を既成事実的に盛り込む予定もあったが、日本政府側が真っ向から反対したことで見送られたとも言われている。

 そうした経緯を踏まえてもやはり、今回の国連の核兵器禁止条約に対し、日本政府が「署名しない」と明言していることは、単に、核保有国であるアメリカに追随した結果だという説明では不十分だろう。もちろん、アメリカの核の傘の前に無条件にひれ伏し、在日米軍問題などの要求を飲み続けている姿勢も問題ではあるが、本質は「核なき世界」を目指すどころか、本音では日本の将来的な核保有まで見据えているであろう安倍首相の性質にある。

 しかも、アメリカはこれまで、冷戦後は一貫して核軍縮の方向に舵をきってきたが、トランプ大統領は今年2月のロイター通信のインタビューで「核保有国があるならわれわれが先頭にいたい」と核戦力の増強を表明。あくまで核軍縮は米露間の外交カードという位置づけでしかない。

 こうした状況において、対米隷属の安倍首相が今後これまで以上に “アンチ核軍縮”の色を濃くしていくのは、火を見るより明らかだろう。しかもそれは、政府が建前とする「日本の安全保障上の問題」についても、逆に中国や北朝鮮を刺激する結果となるのだ。しかし、いま政府がCMなどをうって盛んに北朝鮮の核ミサイル危機を煽っていることからもわかるとおり、安倍政権にとって“仮想敵”の脅威を煽ることこそ、政権延命の頼みの綱であることは言をまたない。

 広島の平和記念公園の原爆死没者慰霊碑には、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれている。しかし、核廃絶という世界の希望を踏みにじるこの宰相のもとでは、その決意は虚しく響く。わたしたちは、被爆国の国民として本当にこのまま安倍首相に任せておいてよいのか、よくよく考えるべきだ。

 

 

 

 


8/6広島原爆の日:家族のその後、私も ・・・そして福島の未来は 2017.8.6

2017-08-06 19:26:51 | 原爆 核問題 

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立山 穂高さんFBより:今朝、友人から届いたメッセージです。

2017.8.6

■立山さん、おはようございます。

原爆記念日は祖父と曽祖父の命日です。安倍さんの式典出席は嫌ですが、祈りの日にいたします。母の実家は爆心地から近かったのです。

...

祖母、母と母の弟は15キロのところに疎開していました。

しかし、原爆投下後、同時に台風がそのエリアを襲い、大雨であたりは浸水、川が氾濫するほどでした。

原爆の混乱でこのことは報道されることがなく、実際の被害も定かだはありません。

広島は中心地が壊滅状態となり、救援活動がなされませんでした。

叔父は水に流されましたが、幸いなことに助かりました。

その時、大量の放射性物質を含んだ水が辺りを汚染したと言われています。

公表されていませんが、叔父と子ども時代を過ごした同じ小学校の仲間は原爆の後から今までに、ほとんど50歳までにガンと白血病で亡くなってしまいました。

母もその一人です。写真では100人以上いた子供達が、もう数人しか生きていません。

国はこんなことは原爆の被害にカウントしていません。

15キロ離れてもアウトなのです。

だから、福島の未来は見えています。

あと30年の間にかなりの数の子供達が亡くなるでしょう。

それまでに、いろいろな病気が蔓延して、放射能の被害者の死亡数を薄めるでしょう。

叔父は幸いなことに丈夫です。

個体差があることは言われています。

祖母の兄は原爆の翌日に自宅を確認するためにほぼ爆心地である自宅に行きました。

そしてガレキと墨のようになってもまだ生きていた祖父を見つけたそうです。

入市で被ばくした大叔父は体調不良に悩まされましたが、ガンにはならず90歳まで生きました。

娘の縁談に影響するからと被爆者手帳をとりませんでした。

しかし、その日に市内にいた人が被爆者手帳をとるのに証人が3人必要という馬鹿らしいルールがあり、取れないで困っている人のために、会ったことを証言して手帳を取る助けを死ぬまでしていました。

3人なんて、会った人はほとんど亡くなってしまってます。

時間が経てば経つほどさらに死にますから、証言できる人が減ります。

すぐに取らないで、子どもの縁談が終わってから取った人は多いです。

その時に大丈夫と思っても、年取って具合悪くなり取得を決める人も多かった。

市内の病院は、私が小さい頃は人がたくさん薬をもらいに行っていました。

後遺症に悩む人が多く、大叔父も飲んでいたのを覚えています。

年取ってもういいだろうと取得を決める人も多かったのです。

私が5〜6歳の頃でも、「あの人はピカじゃけえ」と差別されるのを会話の中に聞きました。

大叔父も、市内にいたことを公にはしていませんでした。

お願いするために知らない人が何度ももうちにくるのを見ました。

叔父は市内にいたことを証言するサインをしていました。

そして、大叔父が何を見たのか、大叔父の口からは、お願いしても何も聞けませんでした。

もう覚えていない、どうじゃったかなあ、と言うだけでした。

大叔父の死後に、大叔父を知る人経由で市内から帰ってきたときの様子を聞きました。

祖父も曽祖父も既に家と一緒に炭になって遺体はわからなかったと。

妹に、お前の旦那は焼け焦げても息はあったが助ける方法はなかった、とは言えなかったのでしょう。

祖母は絵に描いたような世間知らずのお嬢様育ちでしたので。

そこからは想像を絶する祖母の残りの人生の始まりでしたが。

まさかその33年後、娘が壮絶な闘病生活の末に広島の病院で末期がんで死ぬことになるとは思わなかったでしょう。

その後、母は染色体に傷があったことがわかっています。

そして私もその遺伝子を継いでおり、26の時に発病し、遺伝子治療の役に立つのではないかと大学病院でモルモットをしております(笑)

原爆症ではなく、そのガンに絞った研究ですが、未だに予防のためには先に悪くなるであろう臓器を切除するしか方法がないのが現状です。

切ったあとが大変なのですが(^_^;)

長文失礼いたしました。

 

 

 


福島第一、6年経って使用済み核燃料を取り出せず、これまでで広島原爆100万発分の使用済み核燃料をかかえる

2017-08-06 18:58:38 | 福島、原発

自動代替テキストはありません。

 「福島第一では3階プールからも6年経って使用済み核燃料を取り出せず、日本人はこれまでで広島原爆100万発分の使用済み核燃料をかかえる」
 
            
 福島第一原発では、2011年3月11日の事故(電源喪失)まで、1号機は核燃料400体が使用中、2号機は548体が使用中、3号機も548体が使用中でした。...電源喪失によって炉心貫通(メルトスルー)し、1号機の使用中核燃料は「77トン」のデブリに、2号機の使用中核燃料は「102トン」のデブリに、3号機の使用中核燃料も「102トン」のデブリになりました。


 1号機建屋の3階プールには使用済み核燃料「392体」、2号機建屋の3階プールには使用済み核燃料「615体」、3号機建屋の3階プールには使用済み核燃料「566体」、4号機建屋の3階プールには使用済み核燃料1331体と未使用核燃料204体が水中にそれぞれ沈められていました。
 また、それとは別に共用プールという建屋に使用済み核燃料「6,377体」が水中に沈められていました。核燃料は水中で一定以上の間隔を空けて置くと再臨界することがありませんので、そのようにしてこれから10万年間以上かけて冷却中でした(原子炉建屋3階のプールでの保管も同じ)。

 4号機の原子炉の中は点検中で空でした。4号機建屋の3階プールの1,535体は2014年12月22日までに共用プールと6号機建屋の3階プールに移送されました。
 さて、広島原爆はウラン235の「0.8キログラム」(比重20とするとSタマゴくらいの大きさ)が広島上空で爆発して広島の街を壊滅させました。
 未使用核燃料はウラン235の濃度が4パーセントです(3~5パーセント)。なので、1トンの未使用核燃料には40キログラムのウラン235が含まれていますから、これが使用済みになると、広島原爆の50倍の放射性物質になりますね。


 原子炉では、使用済みになった核燃料は順に未使用核燃料と入れ替えて運転しますので、311の事故で溶け落ちたデブリは半分が未使用核燃料のまま溶け落ちたものであるとすると、デブリは1トンあたり広島原爆の「25倍」の放射性物質にすでになっており、これから再臨界事故が起きると核分裂反応で1トンあたり広島原爆の「25倍」の放射性物質を新たに生み出す能力があります。使用済み核燃料は10万年で放射能が消滅します。使用済みとはいってもその間に新たに生成したプルトニウム239は100万年間消滅しません。未使用燃料は再臨界を起こす恐れが100万年間続きます。

 1~3号機の格納容器は壊れていて、隙間から放射性物質が環境に「ごくわずか」に放出されました。それは1号機から広島原爆7発分、2号機から広島原爆153発分、3号機から広島原爆8発分の合計「168発分」でした(日本政府が2011年8月26日にIAEAに報告した値)。イギリスの科学雑誌「ネイチャー」では広島原爆の「384発分」が環境に放出されたと報告されています。そのわずかに漏れ出た放射性物質の16パーセントが福島の美しい村々を汚染し、残り(84パーセント)は北太平洋へ流れました。
 以上で、核燃料1体とはウラン235で何キログラムになるか、福島の敷地内に広島原爆の何発分の放射性物質が存在しているか、環境に出たのはその何パーセントであったかなどが計算できるでしょう。

 311の事故から6年以上経つのに、1~3号機の建屋の3階プールからは使用済み核燃料を(強大な放射能に阻まれて)まだ1体も取り出せません。次の大地震までにプール(コンクリート)の老朽化が懸念されます。
 日本には1970年代から累積して、広島原爆「100万発分」の放射性物質をもつ使用済み核燃料があります。そのうち30万発分は六ヶ所村にあってそこも満杯です。他は各原子力発電所の共用プールや原子炉建屋3階プール、地上の乾式キャスクなどに保管されています。
 商用原発を含めて、大地震や、ちょっとした工作活動(テロ)、空爆、ミサイルによる攻撃に対して無防備です。我われの子孫のためにも使用済み核燃料は、持たないこと、増やさないことが必要です。  (2017.8.5入口 紀男氏FBより)

 

 

 

 


「原爆の日」安倍首相、核兵器禁止条約に言及せず 2017.8.6 / オバマ大統領の核先制不使用決定を邪魔していた日本 〔天木 直人 2017.8.5〕

2017-08-06 18:58:22 | 核爆弾 広島長崎

  2017年8月6日

広島平和記念式典。話し合いのテーブルにさえつかなかった核兵器禁止条約には一言も言及せず「核なき世界の実現」を軽々しく口にする安倍総理。その裏では「非核三原則の法制化は不要」と明言。国民と世界を欺く嘘は許されない。不正義、不誠実、不道徳がまかり通る政府と この国のあり方を問う。

被爆者「満腔の怒りで抗議」 核禁止条約に首相触れず:朝日新聞デジタル

写真・図版

平和式典であいさつを終え席に戻る安倍晋三首相を見つめる被爆者たち=6日午前8時37分、広島市中区、伊藤進之介撮影


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 2016.8.16

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新党憲法9条http://kenpo9.com/archives/1954

オバマ大統領の核先制不使用決定を邪魔していた日本

2017年8月5日  天木 直人

 おそらく共同通信の配信だろう。

...

 だから他の地方紙にも同様のスクープ記事が掲載されているのだろう。

 きょう8月5日の下野新聞(栃木県)に、驚くべきスクープ記事が掲載されていた。

 それは、昨年5月にオバマ大統領が広島を訪問した後で、米政府が核の先制不使用を決めようと検討したが、「核の傘に依存する」日本が反対し、その日本を説得するのは困難だと判断して、断念したというのだ。

 複数の米政府関係者の証言でわかったという。

 これが事実なら衝撃的だ。

 誰がどのような形で米国政府にそのような働きかけをしていたのか。

 徹底的に国会で追及されなければいけない。

 もちろん日本の反対だけでオバマ大統領が断念したわけではない。

 抑止力に支障が出る事を嫌う米議会保守派や軍関係者の反対があったためオバマ政権としてもそう簡単には核先制不使用の方針を打ち出すわけにはいかなかったに違いない。

 しかし、この共同通信のスクープ記事の衝撃的なところは、ケリー国務長官が、先制不使用はいいアイデアだとしながらも、同盟国の説得に時間がかかると主張し、わざわざ日本を名指しまでしたと書かれているところだ。

 オバマ大統領はいらだった表情を見せて会議を打ち切ったという。

 それ以来、核先制不使用の議論は立ち消えになったという。

 このことは、逆に言えば、もし日本が被爆国の立場から核不使用を強く要求していたら、広島から帰ったオバマ大統領は決断していた可能性があったということだ。


 安倍政権と外務・防衛官僚たちは、いや安倍政権に限らず、政権についた政治家たちと外務・防衛官僚たちは、対米従属のゆえの日米同盟最優先ではなく、率先して米国との軍事同盟に動いているということだ。

 憲法9条が泣いている(了)