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【全文】南北首脳会談で合意された「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店宣言」 2018.4.27 TBSNEWS

2018-04-28 11:42:58 | 北朝鮮 韓国 中国 アジア

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南北首脳が合意した「板門店宣言」全訳

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)党委員長と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が合意し、署名した「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店(パンムンジョム)宣言」の全文です。

「朝鮮半島の平和と繁栄、統一の為の板門店宣言」

 

 大韓民国文在寅大統領と朝鮮民主主義人民共和国金正恩国務委員会委員長は平和と繁栄、統一を願うすべての同胞の一様な志向を込めて朝鮮半島で歴史的な転換が起きている意義深い時期に2018年4月27日板門店・平和の家で南北首脳会談を行った。

 

 両首脳は朝鮮半島でこれ以上戦争はないであろうし、新しい平和の時代が開かれたことを8千万の我が同胞と全世界に厳粛に明らかにした。

 

 両首脳は冷戦の産物である長い分断と対決を1日も早く終息させて民族的和解と平和繁栄の新たな時代を果敢に起していき、南北関係を一層積極的に改善して発展させていくべきだとの確固たる意志を込めて歴史の地・板門店で次のように宣言した。

 

1.南と北は南北関係の全面的で画期的な改善と発展を築くことで、途切れた民族の血脈を繋ぎ、共同繁栄と自主統一の未来を早めていくことである。南北関係を改善して発展させることはすべての同胞の一様な願いであり、これ以上延ばすことのできない時代の切迫した要求である。

 

(1)南と北は我が民族の運命は我々自らが決定するという民族自主の原則を確認して、すでに採択された南北宣言とすべての解放を徹底的に履行することで関係改善と発展の転換的局面を開くことにした。

 

(2)南と北は高位級会談をはじめ各分野の対話と交渉を近いうちに開催して、首脳会談で合意された問題を実践するための積極的な対策を立てていくことにした。

 

(3)南と北は当局間協議を緊密にして、民間交流と協力を円満に保障する為に双方当局者が常駐する南北共同連絡事務所を開城(ケソン)地域に設置することにした。

 

(4)南と北は民族的和解と団結の雰囲気を高めていくために各層の多方面的な協力と交流、往来と接触を活性化することにした。

 

内からは6.15をはじめ南と北にすべて意味がある日を契機に当局と国会、政党、地方自治団体、民間団体など各層が参加する民族共同行事を積極的に推進して、和解と協力の雰囲気を高めて、外からは2018年アジア競技大会をはじめ国際競技に共同で出場して民族の知恵と才能、団結した姿を全世界に誇示することにした。

 

(5)南と北は民族分断で発生した人道的問題を至急解決するために努力し、南北赤十字会談を開催して離散家族・親戚再会をはじめ諸般の問題を協議・解決していくことにした。

 

当面、来る8.15を契機に離散家族・親戚再会を行うことにした。

 

(6)南と北は民族経済の均衡的発展と共同繁栄を築くために10.4宣言で合意された事業を積極推進していき、一次的に東海線および京義線鉄道と道路を連結し近代化して活用するための実践的対策を講じることにした。

 

 

 

2.南と北は朝鮮半島で尖鋭な軍事的緊張状態を緩和して戦争危険を実質的に解消するために共同で努力していく。

 

(1)南と北は地上と海上、空中をはじめすべての空間で軍事的緊張と衝突の根源となる相手側に対する一切の敵対行為を全面中止することにした。

 

当面、5月1日から軍事境界線一帯で拡声器放送とビラまきをはじめすべての敵対行為を中止してその手段を撤廃して今後非武装地帯を実質的な平和地帯につくることにした。

 

(2)南と北は西海北方限界線一帯を平和水域にし、偶発的な軍事的衝突を防止して安全な漁労活動を保障するための実質的な対策を立てていくことにした。

 

(3)南と北は相互協力と交流、往来と接触が活性化されていくことに従い、様々な軍事的保障対策を取ることにした。

 

南と北は双方の間で提起される軍事的問題を遅滞なく協議、解決するために国防部長官会談をはじめ軍事当局者会談を自主開催し、5月中にまず将官級軍事会談を開くことにした。

 

 

 

3.南と北は朝鮮半島の恒久的で堅固な平和体制構築のために積極的に協力していく。朝鮮半島で非正常的な現在の停戦状態を終息させて確固たる平和体制を樹立することは、これ以上延ばすことのできない歴史的課題である。

 

(1)南と北はいかなる形態の武力も互いに使用しないという不可侵合意を再確認して厳格に遵守することにした。

 

(2)南と北は軍事的緊張が解消されて、互いの軍事的信頼が実質的に構築されるのに沿って段階的に軍縮を実現していくことにした。

 

(3)南と北は停戦協定締結65周年になる今年に終戦を宣言して、停戦協定を平和協定に転換し、恒久的で堅固な平和体制構築のための南北米3者もしくは南北米中4者会談開催を積極的に推進することにした。

 

(4)南と北は完全な非核化を通じて核なき朝鮮半島を実現するという共同の目標を確認した。

 

北と南は北側が取っている主導的な措置が朝鮮半島非核化のための大変意義があり、重大な措置だということについて認識を共にして、今後それぞれ自らの責任と役割を果たすことにした。

 

南と北は非核化のための国際社会の支持と協力のために積極的に努力することにした。

 

両首脳は定期的な会談と直通電話を通じて民族の重大事を随時、真摯に論議して、信頼を強固にし、南北関係の持続的な発展と朝鮮半島の平和と繁栄、統一に向けた良い流れを一層拡大していくため共に努力していくことにした。

 

当面、文在寅大統領は今秋平壌を訪問することにした。

 

2018年4月27日

 

板門店

 

大韓民国大統領 文在寅 朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長 金正恩

 

 

 

 

 

 

 

 


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