宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

大崎地域「畑わさび」栽培現地検討会を開催しました

2024年06月11日 09時43分11秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 わさびの消費量は近年海外で急増していますが、国内では西日本の産地を中心に温暖化による気温上昇等で生産量が減少し、深刻な原料不足となっています。

 このため、夏季冷涼な東北地域での生産拡大が期待されていることを受け、大崎農業改良普及センターでは、令和4年度からわさび加工メーカーの金印株式会社(名古屋市)と連携して栽培実証ほ場を設置し、わさび栽培の普及に取り組んできました。

 この結果、6月下旬に初収穫を迎えることになったため、令和6年6月7日に関心の高い農業者を集めた現地検討会を開催しました。加美町の実証ほ場では、昨夏の猛暑にも関わらず順調に生育しており、実際にわさびの株を引き抜いて収穫調整のデモンストレーションを行いました。参加者は、初めて見る畑わさび栽培に関心も高く、栽培に意欲的な発言も聞かれ、今後のさらなる普及拡大が期待される検討会となりました。

<連絡先>

 宮城県大崎農業改良普及センター  地域農業班

 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


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みやぎ食材伝道士認定に向けた生産現場実習「りんごの摘果作業」が 亘理町の遠藤果樹園で開催されました

2024年06月07日 15時24分28秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 令和6年5月30日(木)、亘理町の遠藤果樹園においてみやぎ食材伝道士「農林水産物生産現場実習「りんご」」が開催され、ホテル等の料理人3人が参加し、摘果の実習を行いました。みやぎ食材伝道士認定事業は、農作業実習等を通して生産者と料理人が交流を深め、料理人の方々により深く仙台地域の食材に関心や愛着を持っていただくことで、地域食材の利用拡大を推進することを目的に、平成19年度から実施しているものです。一定の現場実習を実施した料理人を認定し、料理の提供を通じて生産者の想いを消費者に伝え、消費者の地産地消に対する意識向上に寄与することを目指しています。

  実習では遠藤果樹園の三代目遠藤圭一さんと範子さんから丁寧に作業の説明を受け、「ふじ」と「シナノスイート」の摘果を行いました。参加者は、中心果のみ残し、残りの側果を慎重に切り落としていきました。

 摘果作業を行うことは、今年だけでなく、来年、再来年のりんごのためになること、直売しているお客様に対しておいしく大きく実らせるために重要であること等ご夫妻の熱い想いが伝えられました。参加した料理人の皆さんは、りんご栽培について理解を深め、さらに、品種に関する知識も得たいと意欲的でした。当普及センターからも亘理のりんごの特徴を伝えるとともに、今秋の実習作業(葉つみ・玉回し)を案内しました。今後とも当地域の農産物の利活用拡大に向けた取組を支援していきます。

 

<連絡先>宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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酒米サポーターズの田植えが開催されました

2024年06月04日 10時46分36秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

気仙沼市廿一地区は、中山間地域に棚田の広がる風光明媚な地域です。

 清流「蔵の華」廿一会(会長:熊谷公兵氏)では、この地域で酒米「蔵の華」を約7ha栽培し、気仙沼市内の蔵元2社(株式会社男山本店、株式会社角星)に全量出荷しています。

 令和6年5月26日に、廿一会員のほ場を会場に気仙沼市民有志らでつくる「酒米サポーターズ」の田植えが行われました。

 当日は好天に恵まれ、廿一会の会員や蔵元関係者など約50人が参集しました。参加者は田んぼに足を取られつつも、楽しみながら丁寧に作業を進め、1時間余りで約5aの田植えを終えました。

秋には収穫イベントも企画されています。普及センターでは、高品質・多収に向け、現地での栽培研修会開催など、引き続き支援を行っていきます。

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


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かきのジョイント栽培実証ほを設置しました

2024年04月24日 13時50分42秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

県南の丸森町は、干柿の産地として知られています。しかし近年は、高齢化や担い手不足により、栽培面積や出荷量は減少傾向にあります。

かきは高木性で樹高は3mを超えることから、高齢者にとっては栽培管理の負担が大きく、危険を伴う作業が多いのが現状です。また、従来の樹形では未収益期間が長く成園化まで10年以上の年月がかかり、新規栽培者の参入や既存生産者の規模拡大の妨げとなっています。

そこで、丸森町農業創造センターが主体となり、町内のかき生産者に福岡県農林総合試験場で早期成園化及び管理作業の省力化を目的として開発された「カキのジョイントV字トレリス栽培」の実証について取組者を募集したところ「まるもりころ柿クラブ(3名)」が実証に取り組むことになりました。

4月18日に宮城県農業・園芸総合研究所果樹チームの指導によりかきの接ぎ木を行いました。全員、ジョイント栽培の接ぎ木は初めてのため、手順や接ぎ木のポイントなどの説明を受けた後に接ぎ木を行いましたが、実際に行うと見た目よりかなり難しいといった声が聞かれました。

「まるもりころ柿クラブ」では、今回の実証を契機に町内の取組者が増えることを期待しており、例年、年度末に開催している加工用カキ研修会で生育経過等の報告をしたいと意気込んでいます。

普及センターでは、県内でも初めての取組であるため、今後も引き続き栽培支援に取り組んでいきたいと思います。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第二班

     TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

 

 

 


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「大島かぶ」を使った新商品が完成しました!

2024年03月26日 15時05分20秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 「大島かぶ」は、気仙沼市大島で古くから栽培されており、その独特な見た目、かぶとは思えない甘みやホクホク感などの特徴があります。かつては救荒作物等として利用されていましたが、現在では、一部の島民のみが栽培する貴重な野菜となっています。

 

    大島かぶ

 気仙沼大島地場産品出荷・販売組合では、地域資源である「大島かぶ」の存在を知ってもらうと共に、需要の拡大を目指すべく、新たな活用方法として新商品の開発を検討しています。そこで、フードコーディネーターの川島洋子氏を講師に、令和6年1月23日、2月6日、20日に商品開発研修会を開催しました。研修会では、組合員が試作した「大島かぶ」を使用した料理をベースに、講師からアドバイスをいただき、最終的に最も好評だった「砂糖煮」を活用した「大島かぶ蒸しパン」を完成させました。

   研修会の様子

 「大島かぶ蒸しパン」は3月10日(日)に開催された、気仙沼大島ウェルカム・ターミナルのイベント「わかめまつり」で販売され、用意した100個の蒸しパンは午前中に完売してしまうほど好評でした。

「大島かぶ蒸しパン」販売の様子 

 普及センターでは、新商品の開発や生産拡大に向けた取組を引き続き支援してまいります。

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606


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キク親株管理研修会を開催しました。

2024年03月11日 11時50分37秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

   加美町の薬莱山にある「やくらい土産センター・山の幸センター」は農事組合法人さんちゃん会が運営する農産物直売所です。

 大崎農業改良普及センターでは、令和6年2月27日に、やくらい土産センター・山の幸センターと連携し、キクの親株管理についての研修を行ないました。参加者は、ベテラン生産者が実際に伏せこみを行っているほ場を見学しながら意見交換を行いました。やくらい土産センター・山の幸センターでは、新規にキク栽培に取り組む生産者がいることから、初出荷につながるよう、継続的に支援していく予定です。

 普及センターでは、今後も大崎地域の花き栽培の支援に取り組んで参ります。

 

<連絡先>

 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班

 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


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みやぎ食材伝道士「地域食材研修会」で当地域の特産品や生産者の紹介をしました。

2024年02月21日 20時26分21秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 令和6年2月6日(火)、山元町の山元いちご農園株式会社を会場にみやぎ食材伝道士「地域食材研修会」が開催され、料理人14人が参加しました。

 みやぎ食材伝道士認定事業は、農作業実習等を通して生産者と料理人が交流を深め、料理人の方々により深く仙台地域の食材に関心や愛着を持っていただくことで、地域食材の利用拡大を推進することを目的に、平成19年度から実施しているものです。一定の現場実習を実施した料理人を認定し、料理の提供を通じて生産者の苦労や想いを消費者に伝え、消費者の地産地消に対する意識向上に寄与することを目指しています。

 研修会では山元いちご農園株式会社の岩佐代表から、いちご栽培施設内で栽培技術のポイントや各品種の食味の特徴等についてお話を頂いた後、実際に「もういっこ」、「にこにこベリー」、「とちおとめ」の3品種の食べ比べも行いました。当普及センターからは亘理地域の特産品であるいちごのほか、せり、きゅうり、さつまいも、りんご、いちじくについて紹介し、食材提供に積極的に取り組む生産者も紹介しました。参加者からは、「新たに商談してみたい」との声も聞かれました。

 今後とも当地域の農産物の利活用拡大に向けた取組を支援していきます。

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班 

   TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

 


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地域計画策定に係る協議が山元町で開催されました

2024年02月16日 14時33分41秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 令和6年2月5日、山元町において「地域計画」策定に係る協議が開催されました。

 協議には、地域の担い手や農業委員、農地利用最適化推進員42人が参加しました。始めに、関係機関から「地域計画」の策定に関する地域の担い手や地権者を対象にしたアンケートの調査結果、今後スケジュールなどについて説明があった後、町内を3グループに分け、地区の農業委員が進行役を務め、地域の課題などについて意見交換が行われました。

 参加者からは、「担い手がいないこと、排水不良などほ場条件が悪く作物が育たないこと、イノシシ被害が拡大していること」など、地域が抱える課題について意見が出されました。

 山元町では「目標地図」の作成と「地域計画」の策定に向け、今後2回の協議を行う予定です。

 普及センターでは、「地域計画」の策定に向けて引き続き支援してまいります。

 <連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

 


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農業現場の声を集約する「農業者等との意見交換会」が実施されました

2024年02月08日 11時38分45秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 登米市農業委員会では、地域農業者の現場の声を集約して農業委員会の事務に活かすほか、国への提言や市政への反映に向けて、1月17日に「農業者等との意見交換会」を実施しました。

 当日は、市内の中堅・若手農業者8人が、農業委員会の農政委員会7人と意見交換を行いました。普及センターを含む関係機関は、各専門分野に関する助言を行うことで意見交換が円滑に進行するよう支援しました。

 当日は、農地の集約化促進や鳥獣被害対策、担い手不足対策など、広範な課題について検討が行われ、それぞれの課題解決に向けた情報共有が進みました。

 普及センターでは、これからも地域農業の課題解決や将来ビジョンの共有が促進されるよう継続して支援してまいります。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522


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「食材王国みやぎ」推進優良活動表彰「大賞」受賞

2024年02月01日 15時38分23秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

県では、「食材王国みやぎ」の重要テーマである地産地消やブランド確立の分野での活動功績をたたえ、表彰を実施しています。

 株式会社みらいファームやまとでは、ワイナリーのみならず県産食材を活用したレストランや宿泊施設の開設、イベント開催などにより、地域の交流人口の拡大に貢献されています。また、ぶどう栽培の作業などにおいては農福連携に取り組むなど、多くの若者の働く場として人材育成にも尽力されています。このような多岐にわたる活動が高く評価され、地産地消部門の大賞を受賞されました。

普及センターでは今後も地産地消に取り組むアグリビジネス経営体の支援を行ってまいります。                        

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8374

FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai2@pref.miyagi.lg.jp


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