宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

平成28年度第1回石巻地域普及活動検討会を開催しました

2016年08月31日 16時31分16秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 普及活動の方法や内容など,今後の普及活動の効率化と効果的な方法を探るため,去る8月10日,外部検討委員7名を招き「平成28年度第1回石巻地域普及活動検討会」を開催しました。
 本年度は,東日本大震災後に設立された東松島市大曲地区の大規模土地利用型経営体の現況を視察した後,東松島市大曲市民センターで総合検討を行い,出席委員の方々から震災後に設立された法人等の経営体育成のポイントについて,これまでの進捗状況や課題等を踏まえながら忌憚のない御意見を頂きました。
 特に今後の普及活動に対しては,「社員への指示系統,労働配分の改善」「事業収益の留保に向けた対応」「法人の経営が継続発展していく対応」などの御意見がありました。
 当普及センターは,今回の検討会の御意見等も参考にしながら,一日も早い震災からの復旧・復興に向けて,今後も活動を継続していきます。

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大豆栽培現地検討会が開催されました

2016年08月31日 16時11分33秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成28年8月2日(火)に栗原市内で「JA栗っこ転作大豆栽培現地検討会」が開催されました。本検討会はJA栗っこが主催し,市内の大豆生産者やJA営農センター職員,農薬メーカー等25名ほどが参加しました。若柳地区のミヤギシロメほ場と志波姫地区のタンレイほ場各1か所で現地検討を行ったあと,JA栗っこ志波姫支店で総合検討を行いました。
 現地検討では,生育状況を見学するとともに,耕種概要や今後の管理予定等について確認しました。会場となったミヤギシロメほ場では,播種後の乾燥傾向により一部で出芽ムラが見られ,その影響で欠株や生育量のバラツキが見られました。タンレイほ場は播種後の出芽は概ね良好で,その後の生育も順調でした。
 管内全般では,適期に播種され初期生育が良好だったほ場は,その後の生育も概ね良好でしたが,6月中旬以降は多雨・寡照傾向となったことから,播種が遅れたほ場も多く見られます。また,適期に播種されたほ場でも播種後の乾燥による出芽ムラや梅雨時期の湿害により生育がやや悪いほ場が散見されます。
 総合検討では,普及センターから改めて今後の栽培における注意点を説明しました。
 特に雑草防除,病害虫防除については,ほ場によって生育にバラツキがある中で,大豆の生育状況に合わせた管理の徹底と病害虫の適期防除について重点的に説明しました。また,参加した農薬メーカーからは,各種薬剤の特徴や注意点等について情報提供が行われました。生産者からは,昨年被害が多かった害虫の防除に関する質問やミヤギシロメの倒伏防止を目的とした摘芯技術に関する質問が出され,有意義な検討会となりました。


現地検討の様子


総合検討の様子

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9437       FAX:0228-22-6144

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富谷町ブルーベリー生産組合が視察研修会を開催~ラビットアイブルーベリーの有望品種と先端技術の導入に向けて~

2016年08月30日 12時37分09秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成28年8月22日に富谷町ブルーベリー生産組合が,農業・園芸総合研究所(名取市)でブルーベリーの視察研修会を開催しました。富谷町ブルーベリー生産組合は,現在23人の生産者で構成されており,せん定講習会や視察研修会など高品質なブルーベリー生産を目的に活動しています。
 当日は10人の生産者が参加し,「ラビットアイブルーベリー(以下「ラビットアイ」という)」の有望品種や自動かん水装置,芽傷処理などの技術について学びました。
 「ラビットアイ」は,土壌適応性が広く排水の悪いほ場でも比較的栽培しやすいと言われているタイプのブルーベリーです。収穫期間が8月上旬~9月中旬頃までであり,富谷町で主に栽培されている「ハイブッシュブルーベリー」(収穫期間:6月中旬~7月下旬頃まで)の後に収穫期を迎えます。講師の柴田研究員からは,「ラビットアイ」について,「寒さに弱いという特性や食味が良くなかったことからあまり普及してこなかったが,農業・園芸総合研究所でも問題なく栽培できているし,近年では良食味の有望な品種も出てきた」という説明がありました。いくつかの品種を試食させてもらい,生産者からは「美味しいし,粒も大きい。栽培も簡単そうだ」などの声が聞かれました。また,自動かん水装置による試験樹や芽傷処理した樹の生育状況も見学し,試験されている樹の生育の良さに驚きの声も聞かれ,早速技術を取り入れたいといった前向きな姿も見られました。
 今回学んだ知識や技術を現場で活用できるよう,普及センターは今後もブルーベリー栽培を支援していきます。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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丸森地区果樹振興部会が、いちじく栽培講習会を開催しました。

2016年08月30日 12時04分09秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 8月24日JAみやぎ仙南丸森地区果樹振興部会(会員37名)は,いちじく栽培講習会を開催しました。
 果樹振興部会は丸森町特産の加工用いちじく生産の拡大を狙い,平成27年春に新規栽培者を募り,14名が新たに栽培をはじめています。果樹振興部会では新規栽培者に対し,育成したいちじくの苗木を配布し生産拡大を図りました。生育3年目を迎える今秋,収穫が本格化することもあって,受講者はいちじくの熟し方や植物調整剤を用いた熟期促進処理方法について学びました。
 一方,ベテランの部会員から新規栽培者に対し,「収穫は果実の口で判断する。わからないときは果実を割ってみる。」,「樹に目印を付けて,植物調整剤を計画的に処理する」といったアドバイスもありました。
 果樹振興部会は,9月6日に出荷目揃い会を開催し品質向上を図り,10月末までの丸森町産いちじくの出荷に備えることにしました。



〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター・先進技術第二班
      TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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第1回JAいしのまき農業法人会研修会

2016年08月29日 07時48分04秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
石巻地域では津波による被災農地の復旧が進んでおり,現在,約9割が復旧しています。農地復旧と平行して新たな法人の設立や農地集積が進み,今後,地域農業の担い手として重要な役割を担うことが期待されていますが,多くの法人は設立後間もなく,組織運営能力の向上や担い手,後継者の確保,育成が重要な課題となっています。
 JAいしのまきでは,法人が抱える諸課題の解決を支援するため,平成26年5月14日に「いしのまき農業協同組合農業法人会」を設立し,毎年研修会を開催しています。
 8月9日に開催された今年度第1回目の研修会では,社会保険労務士で中小企業診断士の鈴木大輔氏を講師に招き「農業生産法人の組織運営と労務管理」と題した講演が行われ,企業統治のルールづくりや労働関係法令についてのお話がありました。現在の法人運営において見直すべきところや今後取り組んでいかなければならないことなどがわかりやすく解説され,今回出席した16法人の役員30名にとって大変参考となる内容でした。
普及センターでは,今後もJA等の関係機関と協力し,研修会の開催などを通じて農業法人の経営管理の改善を支援していきます。

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第1班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999

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地域の宝研究開発事業オリーブ栽培現地検討会

2016年08月29日 07時36分37秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 石巻市は地域の宝研究開発事業でオリーブの試験栽培を実施しており,平成26年に旧牡鹿町と旧雄勝町,平成27年に旧北上町,平成28年には旧河北町内に試験ほ場を設け,生育や病害虫の調査を行っています。
 8月8日にオリーブ栽培日本一の香川県から(株)アライオリーブ代表荒井信雅氏を講師に招き,現地検討会を開催しました。市内4ほ場を巡回し,樹の生育や障害の発生状況,今後の管理方法についてアドバイスをいただきました。40aに100本植栽した旧北上町の試験ほ場は新梢の生育も順調で,樹高も既に2mを超した樹もあり,良好な生育でした。 
 各試験ほ場とも果実の収穫ができる結果樹齢には達していませんが,冬の寒さにより枯死した樹は1本も無く,一部の樹では今年初の結実が認められています。
 産地化が可能かどうかの判断はまだ数年先になりますが,普及センターでは,今後も石巻市の取組に対し技術支援を行っていきます。

オリーブの花(平成28年6月10日撮影) 


<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第1班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999

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TMRメニュー作成研究会を開催しました

2016年08月25日 18時42分51秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 現在,飼料価格が高騰している中,飼料費が畜産経営コストに占める割合は酪農・肉用牛で4割~6割となっています。また,高齢化等による酪農・肉用牛農家戸数の減少が進んでおり,経営体質強化が求められています。 
 JA加美よつばではTMR(total mixed rations:混合飼料)センターによる地域内,県内の未利用資源を活用した飼料を調製・供給することで管内の酪農・肉用牛農家の飼料コストの低減,飼料自給率の向上,産業廃棄物の削減を目指しています。
そこで,普及センターでは「TMRメニュー作成研究会」を設置し,大学,企業,管内関係機関等を構成員として広く有識者から意見を聴取しながらTMRメニューを作するとともにTMRセンターの設立・運営について支援しています。
 加美地域における「第1回TMRメニュー作成研究会」(7月28日に開催)では,加美管内で作付けが増加している飼料用米及び稲WCSと食品製造副産物(豆腐粕やウィスキー粕など)を活用した加美型のTMRメニューを作成・検討することになりました。
今後,研究会は3回開催する予定ですが,作成したTMRメニューを乳牛,肉用牛の給与試験も実施し,より実用性を高めるために支援してきます。


<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター
 先進技術班 
 TEL:0229-91-0726    
 FAX:0229-23-0910

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平成29年産向けたまねぎ栽培研修会が開催されました

2016年08月24日 15時40分11秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
8月12日にJA加美よつばにおいて,生産者約30名を対象に,平成29年産の生産に向けたたまねぎの栽培研修会が開催されました。 
 研修会では平成28年産のたまねぎで問題となった抽苔について,渡辺採種場講師より大苗での冬越しと後半の肥料切れ等が原因となっていたことや,対策として播種時期の分散の提案や管理方法について研修を受けました。抽苔に対する関心は高く,部会員は熱心に説明を聞いていました。また,本年収穫時に問題になったベと病や腐敗病の特徴と対策についても学びました。
 普及センターからは,定植後に欠株の原因となるタネバエの生態と耕種的な防除方法について情報提供を行いました。今年から取組をはじめた春まきたまねぎの栽培についても,地域に適した品種,管理のポイントについて,活動の中で集めたデータをもとに説明を行いました。
 盛りだくさんの内容でしたが,研修会で生産者らはそれぞれの反省点や疑問点を解決し,来月から始まる播種に向けて意欲を新たにしていたようです。

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第3回気仙沼市畜産共進会,第13回南三陸畜産共進会が開催されました。

2016年08月23日 16時08分24秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保




第3回気仙沼市畜産共進会が平成28年7月29日に,第13回南三陸畜産共進会が8月9日に開催されました。
 気仙沼市畜産共進会は,気仙沼市と本吉町の改良組合による合同開催が3回目となり,本吉公共牧場を会場に開催され,25頭が出品されました。
 南三陸畜産共進会は,昨年に続き震災以来2回目の開催となり,南三陸町入谷に特設会場を設け,17頭が出品されました。
 増体・資質・種牛性に富む牛が数多く出品され,出品者たちの日頃の改良と飼養管理の成果を競い合う機会となりました。どの牛も大変素晴らしいものでしたが,その中でも特に発育や種牛性の優れた牛が各部門のチャンピオン牛として選出されました。
 また上位入賞牛の中から,9月9,10日に開催される宮城県総合家畜共進会へ出品される代表牛が選定されます。県の共進会でも,気仙沼・南三陸の代表として上位入賞することが期待されます。
 普及センターは,今後も家畜の改良と飼養管理技術の向上について支援して行きます。

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班
〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
電話:0226-29-6041 FAX:0226-42-1672
E-mail:mynokai@pref.miyagi.jp

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身近なところでがんばっています! ~みやぎ農業未来塾~

2016年08月23日 13時37分10秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成28年8月3日(水)に山元町,岩沼市及び亘理農業改良普及センターにおいて,亘理農業改良普及センター主催による新規就農者を対象とした研修会を開催しました。
 亘理農業改良普及センターでは,就農しておよそ5年以内の,主に葉菜類等の栽培に取り組む新規就農者(岩沼市内3名,山元町内2名)の技術向上と交流を目的に情報交換会や研修会を平成26年12月から開催しており,平成27年には相互視察研修会を開催しました。
 今回の研修では午前の部では約1年ぶりとなる相互視察を行い,お互いの取組状況を視察し,午後の部では自己の経営能力の評価と課題の掘り起こしを行うとともに経営計画の作り方について学習しました。
 参加者からは「良い刺激になった。自分もきちんとしなくてはならない。」「もっと技術を身につけたい」「これからはきちんと記録をつけようと思った」など,今後の経営に対する意欲が感じられる感想が聞かれました。


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