宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

ウイルス病を撃退! ズッキーニ黄斑モザイクウイルス病のワクチン製剤接種実演会

2014年07月31日 18時03分13秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援


平成26年7月22日(火)に,名取市でズッキーニ黄斑モザイクウイルス病のワクチン製剤接種実演会を行いました。きゅうり生産者10人が参加し,ワクチン製剤を開発した(株)微生物化学研究所の指導のもと,ワクチン製剤の希釈からコットンパフを用いた接種までを実演しながら使用方法の説明が行われました。
ズッキーニ黄斑モザイクウイルス病に感染した場合,果実が奇形になってしまうことに加えて,株が急に萎凋して枯死してしまうことから,その被害は甚大となります。管内でも発生が確認されており,普及センターではウイルス病を媒介者するアブラムシ類の防除の徹底に加えて,ワクチン製剤の接種を強く呼びかけています。これまで,自身でワクチン接種を行った生産者については,(株)微生物化学研究所に協力して頂き,感染率の調査を行ってきましたが,生産者によって感染率にばらつきがある状況です。そこでワクチン製剤の適正な接種方法を改めて確認し,ワクチンの感染率をあげるため実演会を行いました。
実演会では,コットンパフをこする強さや希釈倍率が感染率に影響するとのことで,実際に手にコットンパフをこすりつけて強さの確認も行いました。生産者からは,「こすりつける強さが自分でやっている時よりも強かった。今後は気をつけたい」といった声を聞くことができ,接種時に注意するべき細かい点などを再確認できたようです。
普及センターでは今後もワクチン感染率やウイルス病の発生調査を行い,きゅうりの安定的な生産支援を継続的に行っていきます。

連絡先 亘理農業改良普及センター先進技術班 TEL:0223-34-1141

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平成26年度石巻地域肉用牛共進会開催される

2014年07月31日 14時09分02秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
石巻管内の市・JA・畜産関係団体で構成する石巻地域畜産振興協議会主催で7月25日に「平成26年度石巻地域肉用牛共進会」が,美里町の「みやぎ総合家畜市場」で開催されました。
 東日本大震災前までは,石巻市追波川河川運動公園で開催されていましたが,震災の影響により現在,仮設住宅が建設されており,代替地の確保も難しく,昨年に続き管外での開催となりました。しかし,会場が遠距離にもかかわらず約100名の方々が来場しました。 
 また,第1区生後(14ヵ月以上17ヵ月未満)から第5区(高等登録群)までの5部門で延べ34頭が出品され,日ごろの改良・飼養管理の成果を競いました。本共進会は,「宮城県総合畜産共進会」(9月12日・13日日)の予選も兼ね,上位入賞牛は石巻地域の代表として出品を予定しており,上位入賞を目指して飼養者の一層の研鑽が期待されます。
 この共進会には今年7月3日に設立された「いしのまき和牛改良推進組合」も共催しており,今後,地域特有の優秀な系統の雌牛群の整備・種雄牛づくりが期待されます。 
 普及センターでは,石巻地域の和牛改良の推進を図るため関係機関と連携し,管内基礎雌牛群の整備等の支援を今後も継続して実施していきます。
 
<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
 TEL:0225-95-7612  FAX:0225-95-2999

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被災沿岸地域において、キャベツ機械収穫の見学会を開催

2014年07月31日 13時25分20秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 梅雨の晴れ間となった7月2日、亘理農業改良普及センター主催でキャベツ機械収穫見学会を開催しました。平成25年から「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」の実証試験として、キャベツ栽培の機械化一貫体系に取り組んでいる岩沼市の農事組合法人林ライスのほ場をお借りして、林ライスと同様に被災地域の担い手として営農を再開した4法人7名の参加を得て実施しました。
 試験と栽培の概要について宮城県農業園芸研究所から説明があり、普及センターからは機械導入に見合う経営規模についての情報を提供しました。参加者は実際にキャベツ収穫機での作業状況を見学することで、機械が使用できるほ場条件等を確認していました。
 技術や情報の共有によって、被災後の農地において農業経営を展開する経営体がより安定した経営基盤を確立していけるように、普及センターは支援を続けます。
 
 連絡先 亘理農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0223-34-1141


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「女性の視点で農業を元気に!」亘理地区農村生活研究グループ連絡協議会移動研修会

2014年07月31日 13時11分29秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 7月17日に亘理地区農村生活研究グループ連絡協議会の移動研修会を行いました。
研修会では、宮城県生活研究グループ連絡協議会の会長である佐々木みさ子さんから「女性の視点で農業を元気に!」と題して講演をいただきました。会場は、佐々木さんが直売活動に取り組むきっかけとなった「涌谷町天平の湯」で、直売に取り組んだ当時のご苦労や、認定農業者として、農業委員として、農協理事として活躍されている佐々木さんの親近感のある話に聞き入り、時に笑い、感嘆のため息をもらしていました。その積極的な生き方と、苦労もありながら仲間に支えられたという話に、皆元気をもらったようでした。
 その後は、農家レストラン「野の風」で地域食材を活かした昼食をいいただき、「ハニーローズなんごう」の美しいバラ栽培を視察し、有意義な研修となりました。
普及センターは,今後も農業を元気にする女性の活動を支援していきます。

 連絡先 亘理農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0223-34-1141

 

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丸森ブロッコリー部会で栽培講習会が開催されました

2014年07月30日 15時48分59秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援
 7月3日(水)にJAみやぎ仙南丸森地区本部で秋ブロッコリーの栽培講習会が開催され,丸森地区のブロッコリー生産者約18名が参加しました。丸森町では小菊とともにブロッコリーの作付け推進を図っています。

 まず,部会長より年間の延べ作付面積が10ha超えたこと,引き続きポイントを抑えた栽培を心がけたいとの挨拶がありました。その後,普及センターよりブロッコリーの生育特性をふまえた栽培管理と病害虫の防除について説明しました。最後に,部会からアオムシ,コナガ,ヨトウムシ防除対策薬剤の配布があり,再度,病害虫の予防と初期防除の徹底することを確認しました。参加者からは質問も多く,非常に活発な栽培講習会となりました。
 今後とも普及センターではブロッコリー栽培を支援していきます。

  
      講習会風景

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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「くりはらMMN塾」水稲コース(第4回)開催

2014年07月30日 15時28分06秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成26年7月17日(木)に「くりはらMMN塾」水稲コースの第4回として,水稲栽培講習会を栗原市志波姫伊豆野地区周辺を会場に開催したところ,水稲直播実践者や管内農業法人の社員など約17名の参加がありました。
 現地では,飼料用米「べこごのみ」及び主食用米「まなむすめ」の鉄コーティング直播栽培,発酵鶏糞を活用した低コスト水稲移植栽培を見ながら検討を行いました。
 直播ほ場では,播種後の水管理,除草剤の散布について説明し,今年度は気温が高く除草剤の散布がやや遅れたことにより,除草剤の変更や追加防除しなければならなかったことを説明しました。また,各品種の幼穂長は「べこごのみ」で約3cm,「まなむすめ」で約2mmであり,出穂期は8月1日,8月11日ころになると予想されました。直播栽培では生育ステージが移植に比べ遅いため,「イネツトムシ」の被害に遭いやすく,適期防除をするよう指導しました。
 鶏糞を活用した「ひとめぼれ」の移植ほ場では,必要茎数を確保できており,葉色も維持され,生育は良好でした。収量がどの程度になるかが楽しみです。
 受講者の中には稲作栽培の初心者も受講していることから,草丈,茎数,葉色等の測定の仕方とそのデータに基づく生育診断,倒伏診断指標の活用についても説明しました。
 普及センターでは,今後も「くりはらMMN塾」水稲コースを開催し,収量・品質の技術向上に向けて支援してまいります。



宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班   
  TEL:0228-22-9437
  FAX:0228-22-6144

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りんごジョイント栽培講習会を開催しました。

2014年07月29日 16時56分31秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
平成26年7月16日,JA南三陸果樹生産部会員を対象に,JA南三陸気仙沼営農センター及び部会員のりんご園地でりんごジョイント栽培講習会及び現地検討会を開催しました。
当日は,部会員13名が参加し,宮城県農業・園芸総合研究所園芸栽培部果樹チームリーダー門間豊資氏から,りんごの樹体ジョイント栽培マニュアルについて講演いただきました。参加者から収穫量や側枝の使用年数等について質問があり,関心の高さがうかがえました。
現地検討会では,普及センターからりんごの生育状況,気象経過,病害虫防除について情報提供を行い,りんご園地を見ながら,病害虫の発生や結実状況について意見交換しました。
りんごのジョイント栽培は,早期成園化,低樹高による省力化,せん定の単純化というメリットがあり,普及センターでは,導入者の掘り起こしに取り組んでいきます。
<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班
〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
TEL:0226-29-6044

現地検討会

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「あぐりっとかくだ」の加工施設が完成しました。

2014年07月29日 15時22分01秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 合同会社「あぐりっとかくだ」の加工施設落成記念式典が7月26日(土)に開催されました。この加工施設は,平成25年度のアグリビジネス経営基盤強化整備事業に取組み,建設が進められたもので,式典には,角田市長をはじめ多くの来賓の出席がありました。





 合同会社「あぐりっとかくだ」は,平成20年5月に農産物直売所「産直広場あぐりっと」がオープンし,その後農家レストラン「稲カフェ」をオープンしました。そして,大震災を経験し,さらに一歩前に出ようと堀米代表らスタッフが加工品開発に挑戦し,高蔵寺大福をはじめ,地元産にこだわったオリジナリティーに富んだ加工品が直売所に並んでおり,どれもおいしいと好評を得ています。この施設もその加工品開発の拠点として考えており,秘伝豆の生産から加工までの一貫したものにしていくなど堀米代表の熱い思いがつまったものとなっています。今回振る舞われたもちやゼリーの中から,お店に並ぶものもあると思われます。



 当事業の目標である年間販売金額1億円以上に向け,普及センターでは,秘伝豆等の生産や新たな商品開発等の技術支援や経営改善指導等を行いながら,「あぐりっとかくだ」の利用者がますます拡大し,発展し,地域の活性化に寄与していくことを期待しています。


〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班
       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138

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仙南和牛改良推進組合が設立されました

2014年07月28日 16時13分37秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 平成26年7月4日に仙南の4つの和牛改良組合(丸森,角田,白石,柴田蔵王)を束ねる組織として「仙南和牛改良推進組合」が発足しました。
仙南地域において,肉用牛は米に次ぐ基幹的な部門となっており,平成25年12月には県種雄牛「仁美桜(ひとみざくら)」号を生み出すなど和牛改良の意識や技術が高い地域です。このような中,平成29年度に和牛のオリンピック「全国和牛能力共進会」の当県での開催が決定し,出品牛の生産意欲が芽生え始めたことが弾みとなり,組合設立の動きが一気に加速しました。そして昨年度末から関係者が目的や方針,体制,スケジュール等について慎重に検討を重ね本組合の立ち上げに至りました。
 当日,設立総会と併せて和牛改良への理解を深めるため,各改良組合から選ばれた優良基礎雌牛の展示や全国和牛登録協会の向井会長よる記念講演,全農宮城県本部畜産部より全共の概要,出品対策についての研修会も行われ,約100名の参加者は熱心に聞き入っていました。
普及センターでは,3年後の宮城全共に向けて1頭でも多く仙南地域から出品できるよう肉用牛改良への支援を今後とも継続していきます。


        
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第一班 
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138

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JAみやぎ仙南夏秋きゅうり全体で本格的出荷にむけた出荷目揃い会を開催しました

2014年07月28日 15時19分34秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
 7月16日(水)にJAみやぎ仙南夏秋きゅうり部会の全体出荷目揃い会が蔵王梨選果場で開催されました。生産者60名が参加し,市場関係者(全農みやぎ,築地市場等),JAみやぎ仙南,普及センターの各担当者が出席しました。

 開会挨拶では,亀谷部会長より「仙南夏秋きゅうりはどれをとっても良い物だといわれるように,選果をきちんと行っていきたい」との抱負が述べられました。

 市場情勢については,全農みやぎと2市場より報告があり,価格は平年並(A品1,100~1,400円/5kg)。これから本格出荷となるので,高温による品質低下,特に老け果やとろけ果に注意してもらい,これまでのJAみやぎ仙南ブランドを保っていただけるようなきちんとした選別での出荷を期待するとのお話がありました。出荷規格,及び臨時出荷日程についてJAの担当者より説明があり,再度良品出荷について確認を行いました。その上で,本日出荷する現物を全員で確認しました。

 最後に今後の管理,病害虫防除と農薬危害防止について普及センターより説明しました。今年は根の張りが弱い傾向のため,薬害が発生しやすいので注意することや,管内で発生が確認されているホモプシス根腐病,アザミウマの多発生傾向について情報提供を行いました。

 部会員から,出荷規格の確認や病害防除の質問が出され,活発な意見交換も行われました。ほとんどの部会が参加し,また本日から部会員全員出荷とのことで,有意義な研修会となりました。
 今後とも普及センターでは,きゅうりの良品生産を支援していきます。

   
夏秋キュウリ部会全体での検討

   
相互に出荷品の確認

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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