宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

WCS用イネの刈取り作業始まる

2011年08月31日 18時17分54秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 輸入飼料高騰並びに米の生産調整の拡大に対応するため,水田における飼料用米等の新規需要米の作付けが拡大しています。管内でも大衡村,大和町を中心にホールクロップサイレージ(以下WCS)用のイネの作付けが年々増加しており,管内の繁殖農家や酪農家に利用されています。本年は東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所事故による農畜産物の放射能汚染の問題が心配される中での生産でしたが,8月上旬に実施された県の検査(WCS用イネを含む粗飼料の検査)では,国の暫定許容値を大幅に下回っており,安全性に問題ないことが確認されました。それを受け管内では,8月8日の大衡村駒場地区での開始を皮切りに,続々と刈取り作業が始まっています。当普及センターでは今後随時,収穫調製の技術支援を行い,良質でしかも安全なイネWCSの生産のお手伝いを行っていきたいと考えております。


〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-0296
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

 


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みやぎ農業未来塾「在学中コース」を開催しました

2011年08月30日 17時14分59秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 みやぎ農業未来塾「在学中コース」は,農業関係を志す学生を対象に,地域農業の現状を学んでもらうことを目的として開催しているもので,今回は迫桜高等学校の2,3年生19名が参加し,栗原市高清水の「リッチフィールド有限会社」を視察しました。      リッチフィールド有限会社は約1.2haのハウスでパプリカの養液栽培を行っており,1日当たりの収穫量は1~1.5tです。
 総株数は実に3万本にも登り,正社員4名,パート職員10名で栽培管理を行っています。
 種子やハウスの資材などはオランダから,培地に使用するヤシ殻はスリランカから輸入しているそうです。
 今回の大震災により設備は大きな被害を受けましたが,現在は順調に収穫作業が進んでいます。
 案内していただいたシャミム・アハメド農場長は,学生達の質問に丁寧に答えてくださいました。日本ではまだまだパプリカの需要があるので,伸びしろはあるとのことでした。
 学生達は,広大なハウスはもとより,自分たちの背丈よりもはるかに高い仕立て方や巨大な養液タンク,台車に乗って行う誘引作業の様子などに興味津々の様子でした。
 普及センターでは,在学中コースの他にも就農希望者から就農5年目までの生産者を対象にしたコースも設けており,より多くの方が就農・定着しやすい環境を目指してこれからも支援を続けていきます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-6144


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県域を越えての交流~平成23年度一関・気仙・遠野・宮城県北地域リーダー研修会を開催~

2011年08月30日 17時06分12秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 リーダー研修会は,岩手県南地域と宮城県北地域の4Hクラブの交流を目的とし,持ち回りで開催しているもので,今回は栗原地区が主催しました。
 研修会は農商工連携をテーマとし,栗原市一迫の農業法人2社を視察し,当日は普及指導員などの関係者を含めて17名が参加しました。                   始めに株式会社愛宕産土農場の佐藤均社長から,愛宕生産組合から法人化に至るまでの経緯や平成19年に法人になってから現在の経営概要について,また,加工の取り組み(味噌)から農商工連携事業化(ずんだ)に至るまでの経緯などについてじっくりとお話しを伺いました。 
 枝豆による農商工連携事業化に至るまでは多大な時間を要しましたが,やってよかったと思っているそうです。色々なことを始めるきっかけとなり,また,ノウハウを学べる場となりました。今後は仙台圏も視野に入れていきたいと考えているそうです。
 クラブ員からは,集落の中での法人の役割についてや,経営戦略についてなどの質問が積極的に出されました。                              次に「あいすむら」の取り組みについて,有限会社小山牧場の小山寛記専務からお話しを伺いました。純粋に自分たちの牛乳をお客様に直接届けたいとの思いからアイスクリーム屋さんを始めたそうです。基盤である酪農経営の延長,楽しみとして始めたので,当初はアイスクリームで儲けようとは思っていませんでしたが,やり始めてからはお客様や地域に対する責任が生まれたということでした。寛記氏は,開店から半年間は店舗につきっきりで,雇用や接客など様々な事を学びました。ショーケースには常時18種類のジェラートを置いており,そのうち4~5種類はいちごなど季節ごとに地物を使っています。
 社長は地域との関わりをとても大切にしており,また,「あいすむら」を地域のたまり場にしたいとの思いから,地域の様々なイベントにお店を使ってもらうこともよくあるそうです。クラブ員達は,アイスクリームを食べながら同世代の話に真剣に耳を傾けていました。 
 2件の事例を視察してクラブ員達は,農商工連携というテーマに限らず,農業経営者としての考え方や人・地域との関わり方など基本的なことについてたくさんのヒントを得られたのではないかと思います。                           夜に行われた意見交換・交流会は残念ながら11名しか参加できませんでしたが,岩手県の普及指導員も交えてクラブ員同士で盛んに交流が図られました。


<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-6144


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平成23年度栗原市果樹連絡協議会先進地視察研修会

2011年08月30日 16時55分49秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成23年8月23日(火),栗原市果樹振興協議会主催(事務局:栗原農業改良普及センター)で先進地視察研修会が開催されました。
 協議会は栗原市内のりんご生産者44名で構成されている組織で,各種行事を通してりんご栽培技術の向上や生産者間の情報交換の場として活動しています。
 視察研修会は,協議会の主要行事として毎年実施されており,今年度は青森県内2か所を視察しました。当日は22名の会員が参加しました。
 最初は黒石市にある地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所です。ここでは「青台3」等新わい性台木の特性や「流しせん定」,「詰めせん定」のせん定方法の違いを実際の樹を用いながら説明を受けました。
 次に弘前市でりんご栽培に取り組む「アップルファーム幸果」を訪問しました。経営主の相馬司幸氏から今までのりんご栽培への取り組み状況や経営理念,こだわった栽培方法等について説明を受けました。栽培技術の面では,徒長枝の発生が少ない樹体の様子やりんご樹の特性をよく理解した上でのせん定技術のポイントが参考になりました。また,販売面では,作ったりんごをいかに有利販売につなげていくかという様々な取り組みについても参考となりました。
 普及センターでは今後とも協議会活動を通して会員のりんご経営力の向上支援を継続的に行っていくこととしています。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144


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仙南農業士会 平成23年度総会・研修会・情報交換会 開催される

2011年08月30日 09時43分49秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
  去る8月9日,仙南農業士会(会員31名)では平成23年度総会・研修会・情報交換会を開催し,地域農業の先導的な役割を果たしている会員相互の活発な交流がなされました。例年は6月ですが,今年度は東日本大震災の影響で,2ヶ月遅れての開催となりました。
  始めに,本年度から新たに会員となった4名の農業士の方々が紹介され,総会の役員改選では,会長として新たに川崎町の高橋康治氏が選出されました。
 引き続き行われた研修会では,昨今本管内の農畜産物生産において特に懸念されている福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の農畜産物への影響等について,大河原地方振興事務所農業振興部及び畜産振興部から情報提供を行いました。参加した会員は,これらの問題を身近なものとして捉えており,皆真剣に聞き入っていました。
 その後行われた情報交換会では,管内農業を一層盛り上げていくため,今後も本会が一致団結して活動していくことが確認されました。

 

 <連絡先〉大河原農業改良普及センター地域農業第一班
       TEL:0224-53-53-3516 FAX:0224-53-3138

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東京電力原発事故黒川地区農畜産物損害賠償対策本部の設立

2011年08月26日 15時07分01秒 | その他
 原発事故に伴う農畜産物の出荷停止や風評被害,土壌汚染等による本件損害の請求・交渉・和解手続等を迅速かつ適切に行うため,JAあさひな組合長を本部長,黒川郡4町村長を副本部長,普及センター所長及びNOSAI組合長を本部員とした「東京電力原発事故黒川地区農畜産物損害賠償対策本部」が,平成23年8月17日に設立されました。
 対策本部では,肉牛価格が暴落している状況,酪農家の損害賠償申請状況,畜産農家に対する農協の支援策等を協議しました。
 更に,普及センターから米の放射能物質調査の進め方を説明し,関係機関で協力して対応する事を確認しました。


〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8320
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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冬どりキャベツの実証ほを設置

2011年08月25日 16時21分36秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 JAあさひな管内では,水田を活用した土地利用型野菜の導入をすすめており,たまねぎの生産が行われています。今年度は,新たな品目として,キャベツの生産振興に向けて取り組んでいます。普及センターでは,加工・業務用の冬どりキャベツの実証ほを設置し,支援しています。
 実証ほの定植作業は,8月5日に行われ,JAで導入した半自動定植機を使用して行いましたが,農家の方に感想を聞くと,「やや手直しが必要な部分もあるが,すべて手作業で行うより,かなり作業が軽減される」ということでした。
 普及センターでは,今後,病害虫発生状況や生育・収量について調査を行い,作型や機械化体系について検討する予定です。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8320
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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わかやなぎ農産物直売所「くりでん」オープン

2011年08月24日 16時41分41秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成23年7月30日,栗原市若柳地区に念願の農産物直売所がオープンし,栗原市長や市議会議長,JA栗っこ組合長等の来賓を迎えオープニングセレモニーが開催されました。直売所の名前は「くりでん」。元くりはら田園鉄道若柳駅の北側で当時使用された車輌がよく見える場所にあります。
 直売所建設に向けた計画は平成17年からあり,平成19年には「農産物直売所を考える会」が設置され,これまでいろいろと検討を重ねてきました。その結果,オープンした直売所は,農産物の直売コーナーのほかに軽食堂と惣菜工房「四季味」,パン工房「ポップマロン」,餅工房「くりでん娘」,味噌工房「味醤」を併せ持つ多機能なものとなりました。
 セレモニーには,市長や市議会議長ら多数の来賓を迎え,生産者の顔が見える安心安全な農産物を期待する声や地元の方々に永く愛される直売所となっていただきたいとのお祝いの言葉をいただきました。初日から予想を上回るたくさんのお客様に来ていただき,振る舞い餅の配布や弥助ばやしのアトラクション,各種イベントで賑やかに盛り上がりました。また当日は,宮城県の観光キャラクターむすび丸も駆けつけオープンをお祝いしていました。
普及センターでは,今後も直売所の加工品開発や農産物の充実等について支援を行ってまいります。



<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144


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「くりネッ娘講座」開催 ~コミュニケーション力を磨こう~

2011年08月24日 16時26分36秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

栗原地域の農業農村において,各組織の枠を越えた女性農業者同士の情報交換・交流の拠点として活動を始めた「くりネッ娘(こ)」が発足して3年目になります。これまでは,他地区のグループとの交流などを行ってきましたが,今回は仲間を増やすことと,自己研さんを目的として,コミュニケーションについての講座を開催しました。
 講座では,「コミュニケーション力を磨こう」と題し,東北コミュニケーション研究所所長 高橋利夫氏よりお話をいただきました。
 人間関係を良くするために,自分を知り相手を知ることは大事なこと。自分にとっての常識は他人にとっても常識と言うわけではない。その違いを認めることが必要であるとのお話の後,実際に「エニアグラム チェック表」を使って自分のタイプを分類する演習に入りました。
 分類した後はタイプごとのグループに分かれ,自分の長所や短所について紹介しあうと共に,共通する性格についてグループ討議を行い,発表を行いました。
 それぞれの発表が終わると先生から各タイプの特長について紹介がありました。先生からテンポ良く繰り出されるコメントに会場は大いに盛り上がり,あっという間の3時間となりました。
 出席者からは,「自分について考える時間もあり,自分以外の人について理解を深める時間もあり,とても有意義だった。またお話を聞きたい。」との声が多く聞かれました。
 普及センターでは今後もくりネッ娘の活動を支援していくこととしています。


<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144


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ホールクロップサイレージ用稲現地検討会を開催

2011年08月23日 16時13分21秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 当管内のWCS用稲栽培面積は,年々増加しており,今年度は,当初前年比50%増の約120haの作付が計画されていました。しかし,東日本大震災の影響を受け昨年並みの約80haが予定されています。
 このような中で7月22日にホールクロップサイレージ(以下「WCS」という。)用稲生産者・稲WCS給与畜産農家を対象とした現地検討会を開催しました。
 当日は,管内のWCS稲生産者・畜産農家・関係機関等から約30名が出席し,管内7つのWCS用稲栽培組織のほ場で現地検討会を実施しました。
 各生産組織の耕種概要(利用品種,播種・移植等状況,施肥・病害虫防除概要等)についての検討した他,特に昨年度被害が多発したイネツトムシの対策等について検討しました。イネツトムシ対策については,古川農業試験場から出席していただいた大槻技師から発生サイクル・防除適期等について丁寧な説明をもらい生産者からは,「非常に参考になった。早速適期にあわせた防除を実施する。」との声が聞かれました。
 また,今年度は移植時期が5月中旬~6月中旬と例年より2~3週間程度遅いことや,津波の影響を受け塩害対策を実施後に作付けしたほ場もあり,例年と同様に扱えない点も多く,これらの種々対策等についての説明も行なわれたこともあり「例年にも増し有意義な検討会であった。」との声も寄せられました。
 今後も適期収穫の指導,給与技術指導や耕畜連携の推進を通じ,良質自給飼料の流通体制整備を進めていきます。

石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL 0225-95-7612

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