宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「これからは楽して稼ぐ稲づくりを考えよう ~水稲直播栽培にチャレンジ!~」

2013年02月28日 16時17分40秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 美里地域では,育苗作業等が不要な省力化・低コスト技術として水稲直播栽培が増えています。しかし,移植栽培とは除草,施肥管理等が異なり,また収量・品質が不安定なことから,興味を持ちながらも取り組めない生産者が多く見られます。
 そこで,2月20日に美里町北浦公民館を会場に,面積が拡大している水稲乾田直播栽培(以下乾直)と鉄コーティング湛水直播栽培(以下鉄コ湛直)について研修会を開催したところ,70名を超える出席者がありました。
 始めに,岩手県花巻市の有限会社盛川農場の盛川周祐氏から乾直の機械化体系について,大型機械を使った播種やほ場の均平・収穫など,映像を中心に重要な機械化作業の説明をいただきました。
 次に,大河原農業改良普及センターの橋本和博氏から,蔵王町土地改良区担い手部会の鉄コ湛直について,取り組みのきっかけや栽培のコツ等を説明いただきました。
 意見交換では,両氏から乾直と鉄コ湛直のメリット・デメリットや栽培上「はずせない」作業についてさらにお話をいただくとともに,管内の鉄コ湛直実践者からも感想をいただきました。また,休憩時間には,直播栽培への利用も期待される古川農試育成の多収品種「げんきまる」の試食も行い,多数の「おいしい」という声が聞かれました。
出席者からは「実践者の話が聞けて良かった」「とても参考になった」という感想が寄せられました。
普及センターでは,今後も水稲直播栽培の技術情報を提供し,生産技術の向上と普及拡大を推進していきたいと考えています。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225

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みやぎ農業未来塾「ホップアップスクール」開催

2013年02月28日 08時55分08秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 仙台普及センター管内では,近年,黒川郡でJAが主体となり「いちご塾」を開催するなど,「いちご」生産への意欲が高まっています。
 そこで,県内での先進事例について現地視察を行い,栽培管理や経営・販売戦略を学ぶため,平成25年2月5日にみやぎ農業未来塾ホップアップスクールを開催し,山元町の山元いちご農園株式会社にて視察研修を行いました。
はじめに,代表取締役の岩佐氏から,組織立ち上げや施設の概要について説明していただいた後,東日本生産対策交付金を活用した大規模ないちごハウスを視察しながら,栽培方法や施設の詳細について講義いただきました。
 参加者は,写真やメモをとりながら,真剣に耳を傾けており,育苗方法や施肥等について,積極的に質問が出されました。
 参加者からは,「また視察に来たい」,「今後もいちご栽培について教えていただきたい」という声もあり,先進地の農業者とのつながりもできたようでした。
 普及センターでは,今後も関係機関と連携し,意欲ある若手農業者を支援していきます。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8320
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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徳島県農業版BCP策定に係る研修会

2013年02月26日 15時55分53秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援
 平成25年2月13日に徳島県で開催された「農業版BCP策定に係る研修会」に,当普及センター地域農業班鈴木班長が七ヶ浜土地改良区理事長と一緒に講師として招かれ,被災後の農業振興部・普及センターの活動等について情報提供してきました。
 徳島県は,関西広域連合で被災地支援を行う際,宮城県の担当県として職員の派遣を始めとする各種の支援を行なっています。徳島県では,南海トラフに起因する巨大地震に備え,県農産物ブランドを災害により無くさないようにするため,農業版BCP(事業継続計画)の作成を農林水産部で行なっています。今回の研修はその一環として開催されたもので,自治体職員や土地改良区役員約70名の参加がありました。東日本大震災の津波被災地での土地改良区の活動や,普及センターの復旧・復興に向けた取り組み,被災経験から得られた事等について情報提供の要請があり対応したものです。通信網も交通網も寸断された中,被災状況の情報収集に苦労したことや,復旧対策を関係機関一丸となり検討し取り組んでいる事等の事例を紹介してきました。
 宮城県は,復旧・復興の途上にありますが,同時に様々な災害への対応についても,これまで以上にしっかりと備えておく必要性を再認識しました。

 
〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410 FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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亘理名取地区連,県農村教育青年会議にて最優秀賞をダブル受賞

2013年02月25日 14時35分04秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成25年2月9日,仙台市宮城野区の「エスポールみやぎ」にて平成24年度宮城県農村教育青年会議が開催されました。亘理名取地区農村青少年クラブ連絡協議会からは,1月22日に開催された平成24年度亘理名取地区農村青少年クラブ連絡協議会実績発表会にて最優秀賞となった3名のクラブ員が参加し,各部門で発表を行いました。
 その結果,プロジェクト発表を行った山元町の岩佐清和氏とクラブ活動発表を行った亘理町の鈴木知行氏がそれぞれ最優秀賞を受賞しました。
 プロジェクト発表を行った岩佐氏は「いちご栽培用水の確保対策について」と題して発表しました。平成23年の東日本大震災により,海水が土壌に染み込んでしまい,いちごのかん水に用いていた地下水のECが高くなり,利用できなくなりました。このため,いちご栽培に使用可能な用水を確保するため,ほ場へ貯水槽を設置し,塩分を含む地下水と水道水を混合して使用する方法について検証・考察しました。
 また,クラブ活動発表の鈴木氏は,東日本大震災により自粛していた地区連事業を従来に近い形で復活し,「ストロベリーカレッジ2012(いちご交流会)」や先進地事例調査などの活動について紹介しました。
  被災したクラブ員がほとんどで,営農を再開できていないクラブ員が多い状況ですが,今回はうれしいダブル入賞となりました。地域での復旧の動きが活発になる中,今後のますますの活躍が期待されます。なお,プロジェクト発表の部で入賞した岩佐氏は,本年9月に青森県で開催される東北教育青年会議にて,宮城県代表として派遣される予定です。

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平成24年度JAみやぎ登米トルコギキョウ専門部販売実績検討会並びに栽培講習会が開催されました

2013年02月22日 15時47分59秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成25年2月14日,登米市中田町のJAみやぎ登米グリーンポートなかだを会場に総合検討会が開催されました。
 平成24年度トルコギキョウの販売実績は,栽培面積,出荷数量とも前年より増加したものの,市場価格の低迷等の影響を受ける結果となりました。
 出荷市場からは,「夏季の猛暑により,各産地とも前進開花し出荷が集中した。花色は消費者が好むブルー系への偏りが見られた。」などの報告がありました。
 また,産地としての戦略,方向性の構築等に向けたアドバイスを頂きました。
 同時に行われた栽培講習会では,種苗メーカーから,夏季の暑熱対策と有機肥料,微量要素剤の活用による生育・品質保持等の紹介がありました。
 普及センターからは,近年確認された「新・花き害虫(オオタバコガ,シロイチモジヨトウ)の発生生態と防除」について情報提供を行いました。
 普及センターでは,今後も関係機関等と連携して園芸振興を支援していきます。


〈連絡先〉
 宮城県登米農業改良普及センター
   宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
   電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522

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JA古川稲作講座で平成25年産米に向け研修

2013年02月22日 10時15分53秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 JA古川が主催する稲作講座が2月14日(木)に開催され,約80名の生産者が参加しました。
 初めに全農みやぎから,平成24年産水稲の生育経過と平成25年産の栽培ポイントと,米の販売情勢について解説を受けました。
 普及センターからは,作付け面積が拡大してきている「つや姫」の栽培について説明しました。つや姫は良質・良食味の晩生品種が望まれていたことから, 平成21年9月に本県の奨励品種に採用されています。つや姫の生産に取り組む農業者には,県の作付け方針に従い環境保全米栽培基準に沿った栽培方法により,市場評価を高められるように指導しています。平成24年4月には宮城県版の「つや姫栽培こよみ」が完成し,栽培の目安ができました。
 JA古川では平成25年に約100haの作付けを計画しており,新規栽培者も増える予定です。
 普及センターでは,今後も技術資料の提供や検討会での助言などにより宮城県産米の生産拡大,品質向上を図る活動を継続していきます。


宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229(91)0726 FAX:0229(23)0910

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農業法人の組織運営や人材育成について学ぶ

2013年02月21日 15時41分42秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 米・園芸・畜産が盛んな美里地域では,農業法人や生産組織が多数設立されており,地域農業の振興に貢献しています。これらの組織経営体の持続的な発展のために組織運営方法や人材育成のための仕組みについて習得してもらおうと,平成25年2月8日,美里町駅東地域交流センターを会場に農業経営管理能力向上研修会を開催しました。
 研修会では,㈱農林中金総合研究所調査第一部 小針美和主事研究員から,「農業法人における人材育成の取組みについて」と題して,農業法人の人材育成をめぐる動向や先進事例の分析をもとに講演いただきました。
 また,県内法人の組織運営や人材育成方法の事例を,異業種参入経営者として㈱未来彩園 取締役営業部長 川辺哲氏,一戸一法人の経営者として㈲尾形園芸 代表取締役 尾形哲男氏から紹介いただきました。
 最後に公益財団法人 みやぎ産業振興機構の木村室長から,アグリビジネスに取組む経営者への支援事業について説明いただきました。
 管内の農業法人はもとより,集落営農組合,関係団体・機関等,約50名が出席し,組織運営や人材育成への関心の高さが伺えました。普及センターでは,アンケート結果なども参考にしながら,今後も農業法人等の発展支援をしていきます。

 美里農業改良普及センター 先進技術班
  TEL 0229-32-3115
  FAX 0229-32-2225

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第2回経営管理能力向上研修会(農業簿記講座)を開催

2013年02月21日 11時33分22秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成25年2月5日,14日,19日の3日間にわたり,石巻市河北の情報プラザ「メディアシップ」を会場として第2回経営管理能力向上研修会を開催しました。今回は「農業簿記」を研修のテーマとし,簿記の原理やしくみなどの基礎を学んだほか,複式簿記を記帳する際の一連の流れを手書きとパソコンの両方を併用しながら体験することで,記帳開始のために必要な技能の習得を図りました。
 参加したのは,後継者や女性農業者など若手7名で,講師としてお招きしたAGRIシステムサポートの小田島誠光先生の話を熱心に聞いていたほか,疑問点についても積極的に質問し,理解を深めることができました。
 普及センターでは,引き続き,担い手や今後担い手となることが期待される後継者などを対象に経営管理能力を向上させる研修会を開催し,力強い経営体の育成を目指していきます。

(連絡先)
  石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
   電話 0225-95-7612

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桃生地区農業生産法人経営向上研修会(経営者対象研修)

2013年02月21日 11時17分27秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成25年2月8日に石巻市桃生地区の土地利用型農業生産法人の経営者を対象として桃生地域の農業及び各法人の将来について検討をし,各組織で各々の経営を見つめ直し,方向性を定めていく呼び水とするための研修会を開催しました。
 はじめに当センター鴇田所長から「石巻管内の農業の現状と今後について ~農業法人の役割と将来の姿~」の演題で,石巻農業の現状及び今後農業法人として具備しなければならないことについて講演をしました。
 続いて農業の雇用と労務について,雇用を拡大する生産現場の改善案として「製造業の見える化」を例として現場改善の提起を行いました。
 その上で各法人の今後の方向性について意見交換を実施しました。その中では,各法人の新規作目の取組の現状と課題や土地利用型作目の規模拡大等について活発な意見が交わされました。
 普及センターでは,今回の研修会を基に,将来を見据えた各法人の経営計画作成と新規作目の取り組み等へ指導を実施し,農業法人の経営発展のため継続した支援をしていきます。


<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター
         先進技術第1班
 電話:0225-95-7612

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桃生地区農業生産法人経営向上研修会(従業員対象研修)

2013年02月21日 11時10分06秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成25年2月8日に石巻市桃生地区の農業生産法人の従業員を対象とした作物栽培の基礎研修を開催しました。
 これは,法人従業員は就職前の農業経験がまちまちであり,各作目の栽培に関する基礎的な研修を実施して欲しいとの要望が以前より法人経営者から寄せられていたものに呼応して開催したものです。
 当日は,法人6社から従業員12名参加の下でJAいしのまき及び普及センター担当者を講師とし,水稲栽培に係る基礎的な研修を実施しました。
 最初にJAから「水稲栽培こよみ」を用い,JA米・環境保全米の基準・要件,高品質・良質米生産のポイント,土づくり・施肥体系や各栽培ステージ毎の留意点を説明しました。
 続いて普及センターから水稲の収量構成要素について丁寧に例示して説明を実施しました。
 参加者からは,自社の経営に応じた質問が熱心に寄せられました。また,参加者からは,「内容・実施時期ともに非常に良かった。」,また経営者からも「次回開催時も是非従業員を参加させたい。」との声が寄せられました。
 来年度の5~6月には,大豆栽培基礎研修,9~10月には麦栽培基礎研修の開催も計画しており,今後も農業法人の経営発展のため各種支援を実施して行きます。

<連絡先>
  宮城県石巻農業改良普及センター
          先進技術第1班
  電話:0225-95-7612

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