里の家ファーム

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大掃除は「ナチュラルクリーニング」で

2017年12月19日 | 健康・病気

~人・環境にやさしく二度手間が不要

    ヘルスプレス - 2017年12月17日

   昨年(2016年)9月、米国食品医薬局(FDA)はトリクロサンやトリクロカルバンなどの殺菌剤19成分を含む抗菌石けんの販売を1年以内に停止すると発表。それを受け、日本の厚生労働省も1年以内に代替製品に切り替えるよう業界に求めた。

 そのため、2017年9月以降、これまでおなじみだった薬用石けんやハンドソープがドラッグストアなどの店頭から消えた。

 健康を守るために使っていた薬用石けんや抗菌ハンドソープが、免疫機能やホルモンなど健康への悪影響をもたらすと聞き驚いた人も多いだろう。禁止抗菌成分に過敏になったり、化学物質そのものを敬遠したりする傾向は今後も加速しそうだ。

 そのような人々から見直されているのが「ナチュラルクリーニング」だ。
    人体や環境に負荷をかけない「ナチュラルクリーニング」

 ナチュラルクリーニングとは、巷に溢れる「合成洗剤」を使わないで行う掃除のこと。

 合成洗剤は、泡立ちがよく洗浄力も高いので便利だが、洗浄成分のメインに使われているのは環境に負荷をかけるといわれる合成界面活性剤だ。人体への影響も明らかになっていないこともあり、安心・安全とは言い難い。

 ナチュラルクリーニングで使用するのは、もともと自然界にある成分からできた重曹やクエン酸、石けんなど。手肌に触れても安心だし、環境に負荷をかけることもない。

 拭き掃除が終わった際、合成洗剤なら成分が残らないよう水拭きする必要もあるが、ナチュラルクリーニングは分量さえ守っていれば、二度手間が不要。

 また、キッチン・トイレ・風呂・フローリングなど場所によって洗剤が異なる合成洗剤とは違い、汚れの種類で洗剤を使い分けるだけだからコスパもいい。

油汚れにはアルカリ性、水垢には酸性が基本

 ナチュラルクリーニングの極意は、<汚れに合わせた素材>選びだ。

 油汚れが得意なのは、アルカリ性の重曹や石けん。キッチンのベタベタ汚れのほか、人の皮脂がついたドアノブ、風呂にも有効だ。重曹は頑固な鍋の焦げを落とす研磨材としても使用できるほか、消臭剤としても使える。

 水垢や石けんカスには酸性のクエン酸が効果的だ。キッチンシンクや便器の黄ばみには、スポンジにクエン酸を振りかけてこすり洗い。それでも取れない場合は、ペーパーなどにクエン酸水を染み込ませて10分ほど湿布した後ブラシで洗うといい。

 電気ポッドには、水1リットルに対しクエン酸20gを入れて沸かし、1時間程度放置して湯を捨てる。臭い消しのために湯を沸かし、捨てれば完了だ。

 クエン酸は、水に溶かしてスプレーボトルに入れておくと便利だ。洗面台周りもこれで手軽に掃除ができる。

 さらに上級のナチュラルクリーニングは、洗剤の合わせ技だ。シャボン玉石けん株式会社がオススメするのは、洗濯用石けん約60mlと重曹1カップを混ぜ合わせてつくる「重曹ホイップ」。

液だれすることなく汚れに密着するので、ガスコンロや蛇口など凹凸のあるところ、シンクやまな板など面積の広い場所にもいい。

 重曹ホイップが、まるでメレンゲのようにフォトジェニックなことから、インスタグラムで「#フォトクリ」(フォトジェニッククリーニング)として多数の人がインスタ映えする写真をシェアしている。

 今年の暮れの大掃除は、楽しみながら人にも環境にもやさしいナチュラルクリーニングを実践してはいかがだろうか? (文=編集部)