まるぞう備忘録

無題のドキュメント

【復習】体感首都直下地震 DAY1。

2019-12-10 08:46:19 | 防災情報。

防災カレンダー
10日。中潮。月の最遠から5日後。



小さな警告。

 昨日ニュージーランドで噴火が起き犠牲者が出たようです。ご冥福をお祈りいたします。
 また5日前に小笠原諸島の西ノ島でも噴火が起きております。日本列島に関しては、この西ノ島が噴火してくれたおかげで、日本列島の他の地域の噴火や地震が収まってくれているのかもしれません。あるいは逆で、他の地域の大地震の前兆であるかもしれません。

 私は日本列島の自然災害で特に恐ろしいのは
① 火災旋風(首都圏だけでない全国の木造密集地帯)。
② 荒川の水没ゼロメートル地帯。
③ 南海トラフで数分で津波が来る沿岸部。
この3つであると考えます。

 特に①と②は先週のNHKの首都直下地震のキャンペーンで放送されました。再度このブログで復習したいと思います。
 読者の方におかれましては、何度も同じ話で恐縮ですが、再度「首都直下地震を復習する」で、読者の方々と共に、最悪事態を追体験したいと思います。一人でも多くの人が最悪を想定することが大難を小難にするという仮設に基づき。



都心部で被災した場合、しばらくは留まるべき理由。

 まず都心部で直下型地震に被災した場合。徒歩で帰宅するべきかどうか。
 私の考えでは「すぐに動いてはいけない。耐震性のあるビルの中で数時間は様子をみる」が、望ましい。です。

 残念ながら今回のNHKスペシャルではその部分の訴求が弱い。
 番組を観た人はたぶん「群衆雪崩に注意すればいいんでしょ」ぐらいの感想。前回の311でも大丈夫だったし。そんなに混雑するところを避ければ、歩いて帰ろう。そのように思った人が大部分ではないでしょうか。
 番組の中で専門家の教授が「311で徒歩で帰れたことの成功体験が、今度は生命の危険に晒す」と言ってた意味がピンと来た人はどのくらいいたでしょうか。

 地震直後徒歩で帰宅するということは、広域火災が起きる木造密集地に向かって歩いていくということです。だからすぐに歩き出してはいけない。地震発生後数時間待って、広域火災が起きていないことを確認してから帰宅するべきであるのです。


 都心から歩いて帰るということはこの広域火災の地域に向かって歩いていくという危険なこと。これをリアルなドラマで示して欲しかったです。なぜなら本当にそれで十万人単位の人の生命が助かるから。


徒歩帰宅は広域火災地域に向かって歩いていくということ。

 番組では教授は「500メートル先に火事が見えたらすぐに避難を開始するべき」とおっしゃっておりました。地震直後、徒歩で帰宅するということは、その火事に向かって歩いていく。ということ。しかし多くの視聴者は、専門家教授の言葉だけでは、なかなか自分に当てはめるのは難しいのではないでしょうか。

 私に空想ドラマです。主人公の一人が地震直後、都心から自宅に向かって歩き出します。311の時に5時間かかったから今回も急がなきゃって。
 しかし今回は徒歩帰宅の途中、いつの間にか周囲が火災になっている。こりゃダメかも。と思って引き返そうとしても後ろももう火災が広がっている。


 ネットからの写真を私が合成しました。徒歩帰宅の先に見える火災の炎。視覚的にこれだけで、何が危険かを視聴者に一発で追体験してもらうことが可能です。専門家教授の言葉よりドラマのシーンが100倍有効。



人を見捨てて自分だけ逃げられるか。

 また教授は「火災てんでんこ」ともお話していました。そしてこの言葉の意味の重さがどのくらい視聴者に伝わったか。

 この元の言葉「津波てんでんこ」。津波が来る時は、もう他の人を助けるな。他の人を見捨ててでも、自分一人だけでも高台に逃げろ。でんでんばらばらで逃げろ。これが「津波てんでんこ」。

 自分が一人で逃げて助かって。本当は他の人を助けられたかも。生き残った人は一生十字架を背負うこととなります。それでも一人でも生き残った方が良い。生き残ったものが良心の呵責を感じないよう。平時の時から「津波てんでんこ」を徹底させる。これが三陸地方の代々からの知恵でありました。

 教授はそれを言っているのです。
 もう500m先に煙が見えたら、倒壊している建物に閉じ込められている人を見捨てて、動けるものだけでもてんでんこで避難しろ。と。

 実際、倒壊建物の中から「助けてくれ」という声が聞こえる中、500mも離れている煙だからと言って、その人達を見捨てて避難できるでしょうか。難しい。でも「火災てんでんこ」。


©新潟日報

 私の脳内ドラマでは、もう一人の主人公。その父親が「中の人を助けていくから、お前は先に逃げていろ」と言って倒壊した建物に入っていく。主人公は一人で火災から逃げるが、父親は帰って来なかった。

 逃げ遅れた人を助けるべきか。置いていくべきか。
 私は今回のパラレルワールドのドラマでは、放送センターの中の苦悩ではなく、実際に数十万人の人が直面する、実際の苦悩を追体験させて欲しかった。それが私の感想です。



DAY2につづく。



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おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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水や食料もどれだけ準備すれば十分だろう。周りの人に分けてほしいと頼まれたら?

→ 多分周囲の人に分けてあげる。ということになりそうですね。水や食糧の備蓄は自分の家族のためだけではないのでしょう。

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ドラマのこと、確かに「あれ」と思う部分はありましたが、「天上界」「マスターベーション」とまでいうのはどうでしょうか?
報道機関がどう情報を取捨選択しているか。そのある部分を知ってもらうことは大切だと思います。ドラマのやり取りで、「裏取り」をどうしているのかを、知ってもらえたら、ニュースの信頼を築く意味では大事なことだったと思います。

いまや多くの人がネットで多彩な情報をアップすることができます。そのおかげでデマも多く、マスコミ人はその情報の真偽を確かめる作業が日常業務です。そういわれれば当たり前ですが、情報を読み解くことができない多くの大衆がいることもまた事実です。

3・11でツイッターでひたすら情報を流していた某金髪さんは、「自らがメディアになりえるのだ」と実感を語っていました。そういうメディアが多様な環境にありながら、オールドメディアといわれる報道機関が何を伝えているのか。ギリギリのところで、何をどうするのかと模索している。そうしてニュースは作られている。それは災害時だけでなく、ニュースが薄い時でも、毎日、戦場のように駆け巡っています。
テレビ離れ、新聞離れといわれて久しいですが、その1本のニュースにどれだけの多くの人の手を通して、表に出ているのかを考えたことはありますか?
まるぞうさんの関心事はそこになかっただけであって、その関心のない分野について、マスターベーションという言葉で表現するのはやめて頂きたいです。


→ コメントありがとうございます。厳しい表現で気分を害されたことについてはお詫びいたします。しかし厳しい言葉はそれだけ今回のNHKの企画に期待していたことの裏返しということであります。
今回のドラマも「土曜ドラマ」などの枠でやっていただく分には全く構わないと思います。しかし。。。

今回はパラレルワールドで首都直下型地震が起きた。視聴者がそれを同時に追体験するという企画でした。それは特別なものです。
大勢の人がどれだけ最悪をリアルに想定できるか。そのためのドラマパートであった。と私は理解しています。
もう膨大な予算と全国への浸透度という権力をもった今のNHKだからこそできる企画でありました。

もう一つのシーンの作り方次第で、十万人単位の人々の生命が
救える。そのような貴重な機会でありました。

ですから私は被災者となる1000万人以上の人たちの目線のドラマにして欲しかった。私達が当日どういう危機に直面するのか。それをリアルに追体験させるドラマにして欲しかった。

しかしドラマでは肝心なことは何も伝えていません。
・ここにとどまるべきなのか。避難を始めるべきなのか。
・広い場所に避難するべきなのか。狭い空間に避難するべきなのか。
・高い場所に避難するべきなのか。低い地下に避難するべきなのか。
・周りの人と助け合うべきなのか。一人で避難を急ぐべきなのか。
・携帯が通じない停電の真っ暗な中で、どうやって正しい情報を得たらいいのか。

本当に被災した時に、1000万人が直面するこれらの生き抜くべき選択の指針。ドラマパートはそれを多くの人に想定させる機会でありましたが、ほとんどそれらの答えは示されませんでした。

本当に十万人単位で生命を助けることができた機会であったのに。私はそのように空想しているの本当に残念に思います。

その貴重な機会で流されたのは、安全な場所にいる放送センターの中の人たちの苦悩のドラマ。
オールドメディアと呼ばれながら真実を伝えようとする人たちのドラマはそれなりに価値があることは認めますが、それは土曜ドラマなどの枠でやって欲しい。

NHKが巨費を投じて一週間パラレルワールドの追体験をする企画ならば、自分たちの苦悩のドラマではなく、1000万人の人たちが直面する生命の危機の選択を示唆する内容。多くの人達がその時に少しでも生き延びるための選択ができるドラマを放送するべき。そういう貴重な機会であった。と思います。

もしこの企画の担当者にお知り合いがいるのでしたら、そういう意見があったことをお伝え頂ければと思います。次は本当に1000万人の生命の危機の視点にたったドラマを期待いたします。

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神奈川在住
電波時計が、朝くるって2時50分近い今まだもどりません。前回は、2日3日後に、地震がありました。


→ 教えてくださってありがとうございます。

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