まるぞう備忘録

無題のドキュメント

【復習】体感首都直下地震 DAY4。

2019-12-13 09:54:40 | 防災情報。

防災カレンダー
13日。大潮。

名古屋市から東方向


鹿児島県 桜島の噴火と降灰







父が渡した携帯ラジオ。

私の脳内の空想ドラマ。DAY4。今日が最終回です。
ビルの防火扉の内側に避難することが出来た少年。翌朝父を探しに歩き回ります。

父が「あとから行くからお前は先に行っていろ。」と別れた場所。あの密集した住宅街は一面の焼け野原になっていました。
広域火災は、燃えるものがある限り燃やし尽くす。火災旋風は1000℃の高熱猛風で通り道にあるものを全て巻き上げて行きます。

父と別れた場所も、自分たちが住んでいた家も。そして父と避難するはずだった避難所も。一面焼け野原。
あれほどたくさん住んでいた人たちはどこに行ったのか。

日が暮れると、彼は自分が助かったビルに戻ります。ビルの中にあった売店の棚に残された飲料で喉の乾きを抑えます。
ビルの中には同じように生き残った住人たちが何人かいます。

もうここは危ない。
その住人の一人が少年に言います。

自分たちはとにかく南に向かって歩いて行く。ここにいたらまたいつ火災旋風が襲って来るというもっぱらの噂だ。次に火災旋風が来たらこのビルもひとたまりもないだろう。
南に行けば県の避難所があり、そこで水も食糧も仮設住宅も用意されているという話だ。
ここは危ない。自分たちと一緒に南の避難所に移動しよう。

しかしその情報はデマでした。
実は燃え尽きた場所はもう火事は起こりません。燃え尽きた場所が一番安全である。
地震や爆撃などで街全体が燃えることがあった場合。広域火災に巻き込まれた場合。どこに逃げたら良いのか。
それは既に燃え尽きている場所。焼け野原になっている場所が一番安全なのです。
多くの人はまだ燃えていない場所に逃げようとします。そして火に囲まれる。逆にもう火が燃え尽くしたまっ黒焦げの場所。そこはもう火が訪れることはない。
東京大空襲で生き延びた数少ない人達の貴重な経験。

火災旋風が通り過ぎたあの日から。スマホのバッテリーが切れたままです。停電の中充電する手段がありません。しかしもし充電できたとしても、スマホはずっと圏外です。

広域で停電が起きると24〜48時間で通信基地局のバッテリーが切れてしまうからです。
震災時はツイッターでデマが広がる。そのように言われたこともあります。しかしそれはまだ序の口の震災でありました。
本当の震災は電話もインターネットも繋がらない。停電だからテレビも観られない。

情報が遮断された時に不安感でデマが広がるのでした。
大きな災害の中では、デマはツイッターではなく、人の口から口へと伝言ゲームのように不安と根拠のない希望で広がっていくのでした。

父が持たせてくれた防災リュックの中に小さな携帯ラジオがありました。このラジオだけが貴重な情報源です。

首都直下地震で首都圏の放送局も大きなダメージを受けているようです。受信できるのは少し離れた地方の放送局からのニュース。このため災害を受けた首都圏の被害の様子の詳細はわかりません。
ただ本当に想像を超えた被害が発生した。そのことはわかります。

住民たちが避難しようとしていた南の地域。神奈川県も平野部は全域壊滅している。ラジオはそのように伝えます。デマにのって歩き続ける彼らに待っているのは、ここと同じ焼け野原であります。

一体どこなら安全なのか。
彼は遠い放送局の少ない情報のニュースを聴きながら、自分が避難するべき場所を決めました。

皇居。どうも皇居に行けば助かるらしい。
関東大震災の時と同様に、東御苑は避難している人たちに解放されている。そして自衛隊のヘリコプターは外苑に集結している。
自衛隊のヘリコプターで他県の避難所に運ばれた人の声がラジオから流れます。

地震が起きてから3回目の夜明けです。空が白む頃、彼は皇居に向かって歩き始めました。東京の幹線道路は皇居から放射状に伸びています。
だからこの道を、瓦礫と黒焦げのこの幹線道路を真っ直ぐ都心に歩いて行けば皇居に辿り着きます。

すれ違う人々は都心から郊外に向かって歩いて行きます。少年のように都心に向かって歩いて行く人はほとんどいません。
しかし彼は父が渡してくれたラジオの情報を頼りに、一人都心の中心に向かっていくのでした。


写真提供:神戸市


©毎日新聞




写真は合成です


写真は合成です



このシリーズ終わり。
お読み頂いてありがとうございました。描かせて頂きましてありがとうございます。



■首相官邸へのご意見
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おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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職場で、今まで普通に関わっていた人が、突然、こちらを馬鹿にしたような、冷たさも伴った感じになりました。こちらから何か失礼したわけではなく心外であり憤りをかんじます。
このような場合、こちらはどのように接すればいいでしょうか?丁寧に接するのも馬鹿らしいですし、かといってそうした相手の反応に合わせるのもどうなのかなと。
まるぞうさんに責任は問いませんので(笑)、まるぞうさんならどう対応されるか知りたいです。といっても、まるぞうさんのような方はそうした経験は無さそうな気がします!(笑)


→ 相手の悪意の態度の中に隠されている「小さな警告」を抽出します。
小さな警告とは
・自分が認めたくないこと
・もみ消そうと思えばもみ消せること
です。心の奥底からのメッセージ。しかし自分の表面自我は否定します。

この抽出には心の筋力が必要です。ですから相手から悪意を向けられた時は、心の筋力を鍛える良い機会と思います。ワンツーワンツー。

毎回どこに異動しても同じ体験をする人は、自分の中の「小さな警告」に耳を傾けてよ。という合図であります。でも自分が一番認めたくないことなのであります。

そして「小さな警告」を抽出したあとは、仕方ないな。と水に流します。これも筋力が必要ですが。しかし世の中そういうように出来ている。と腹を括ること。です。

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イギリスのジョンソン首相がBBCの受信料制度の廃止を表明したようですが、こちらの総選挙の結果も気になります。そう言えば先日締め切られたパブリックコメント、投稿しましたが、日本の公共放送では今後どうなるのでしょうか?総務大臣の判断に期待したいです。入試等の問題山積みの文科大臣も好感を持って見ているので、頑張れ!と陰ながら応援しています。

→ 私も陰ながら応援しております。頑張れ。

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こちらは横浜市なのですが、地鳴りが、響いております。気がついたのは14:40には五分間隔くらいで響いております。

→ お知らせ頂きありがとうございます。

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一番上の写真のビル、つい最近までありましたよね。
私も2年前に気づいてその時、写真撮りまくりました。

屋上まで行けるかなと思い、階段をのぼって行ったら二階か三階にある中国の本屋のおっちゃんに首を振られたのを思い出します(笑)

♪ 風が運ぶ春はよけていく

1人だけでまだ歌う

この俺を笑う

誰も いない

ひとりだけでただ歌う〜 (熱唱)

しかしなぜこの伝説ドラマのDVD ないのっ!(欽ちゃん風に)


→ 良くご存知です。そしてこのビルは「天気の子」でもメイン舞台でした。代々木会館。

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