レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

女囚701号 さそり

2024年02月02日 22時16分10秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「女囚701号 さそり」
1972年 日本 87分
■監督:
 伊藤俊也
■出演:
 梶芽衣子
 横山リエ
 夏八木勲
 渡辺文雄
 扇ひろ子
 渡辺やよい
 室田日出男
 小林稔侍
 たこ八郎

●あらすじ
復讐に燃えるナミは、刑務所内で女囚たちから“さそり”と呼ばれ、孤立していた。
ある日、女囚たちの暴動が起き、ナミも巻き添えを食うが…。
私怨の物語を権力に対する公的な怨念へと昇華させた作品。
梶芽衣子の歌う主題歌「恨み節」も大ヒットした。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
梶芽衣子の代表作と言っても過言ではないかも知れない、名シリーズを観始めました。
まず内容の方はエログロたっぷりの低俗な内容。と言う紹介が一番ピッタリくるかもしれない。
何せオープニングから、沢山の女囚たちが全裸で階段を昇って降りるシーンから始まり
全裸の女囚が階段を昇る姿を、階段の下から看守がエロイ顔でニタニタと覗く顔のアップから始まるからね。
本編始まってからも、とにかく裸が良く出てくる。
他にはグロいシ-ンもちょこちょこあって、看守の目玉に割れたガラスが刺さる特殊メイクとかは
まるでホラー映画のノリだった。
そう言えばその直前のシーンでは、女囚が怒りのあまり鬼婆みたいなメイクと演出に変わってた。
と言った感じで、良い意味で全体的に自由に作っているなあと感じた。
だがベースとなっているのは、当時の洋画で流行していた女囚物を日本で作りましたって感じだね。
以下は女囚映画についてWikipediaに書かれた文章だが、ほぼ全ての要素が本作には存在しているからね。

女囚映画は、ポルノとして意図されたフィクション作品の一面も持ち、
刑務所に収監されている女性たちのエロティックな危難が描かれる場合もある。
柔軟なフォーマットと、1960年代の映画検閲(英語版)の緩和により、
映画製作者は覗き行為(裸にしての検査、集団シャワーシーン、キャットファイト)や、
性的ファンタジー(英語版)(レズビアン、レイプ、性的奴隷)、
フェチズム(緊縛、ムチ打ち、屈辱的行為)、サディズム(殴打、拷問、虐待)といった
より過激なフェチを描写することができた。

だけど洋画の女囚物を調べてみると、有名なタイトルの映画はほぼ本作より後に制作されているんだけど
そうなると本作の描写の方が、世界より早かったのかな?
それとも本作を作るにあたって何か参考になった映画があったのか、はたまた原作の描写がこれまんまだったのか。
まあその辺はさっぱりわかりませんが、それより一番驚いたのは、
本作で梶芽衣子がおっぱいを見せていたこと!
当時の東映に出演している女性は、ほぼ毎回裸にされるもんだと思っていますが
その中でも梶芽衣子だけは、脱いだシーンを見た事がなかった。
何せあの「仁義なき戦い 広島死闘篇」と言う、どう考えても女は脱げ的な思想に染まっていそうな映画に
やくざの情婦と言う役で出演していても、全く脱ぐシーンがなかったくらいだから
てっきり梶芽衣子は、裸NGの女優さんなんだと思っていた。
それが本作では脱がされるは犯されるはで、もう大変な事になっているから、観ているこちらもビックリだったよ。
でも気のせいか、極力裸が映らないように気遣ってもらっていたようには見えたけど。
まあそんなの置いておいても、梶芽衣子の眼力を凄すぎて格好良過ぎだった。
これは1970年代の女性アウトロー像の鏡になるなと、勝手に思ってしまったほどだった。


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