夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

壽初春大歌舞伎

2009年01月27日 | 歌舞伎・演劇.・映画
通し狂言
霊験亀山鉾 亀山の仇討
22日(木)夜の部へ行ってきました。

上のチラシを見た時、「お正月からちょっと怖そうな演目だなぁ」と思いながらも、「仁左衛門さんの悪の格好良さにやられそう」と、楽しみに待っていました。

鶴屋南北の作品は、本当に面白いものが多いですね。
よく出来ているなと感心してしまいます。
感想をサラッと書いておきます。

仁左衛門さん扮する水右衛門は冷酷非道極悪人。
次々と石井家に関わる人達を斬殺していき、殺した人の数を数える様にはゾッとしましたが、引き込まれてしまって目が離せませんでした。

八郎兵衛はわりと軽く、滑稽さもあり、私は八郎兵衛さん好きです。
おつまの前では、なんだか照れ屋さんになってましたし
結局は、おつまにふられるわ、切られるわ、井戸に落とされるわで、散々でしたけど。
登場での音楽は「あれに見ゆるは、あれは松嶋屋の紋所~♪」てな感じで、賑やかに流れてましたね。
これを聞くと、私は中村歌江さんの13代目仁左衛門さんのものまねを思い出しちゃいます

最後は水右衛門を討って、めでたしめでたし。
ですが、ちょっと水右衛門が可哀想にも見えました。
お父さんを殺されて(殺されたと思い)、その仇討ちと来た場所が悪かったですよね。
みんな石井家側に付いていて、まんまとおびき出されたんですもんね。
袖介のあのやり方はどうなのかなぁと、ちょっと深く考えてしまいました。

今回は上方役者さん勢揃いで、それも嬉しく拝見しました。


中幕では藤十郎さんの踊りがありました。
今回の通し狂言は、血のニオイが漂う力の入る演目だったので、ほっと一息つけました。
「どうして、通しの途中で踊りが入ってるのかな?」と思っていましたが、ぶっ通しでやられていたら、かなり滅入っていたかもしれません。
なんとも華やかなお正月らしい舞台で、気分もスッキリ爽快になりました

以上、すごく簡単ですが、感想を終わります。
次は2月
大阪であのメンバーが見られるなんて、とっても楽しみです~

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吉例顔見世興行(昼の部)

2008年12月30日 | 歌舞伎・演劇.・映画
今年も残すところ、あと1日になりましたが、顔見世の観劇記を書くのがすっかり遅くなってしまいました
前半の6日(土)に観てきたので、記憶に残っている所だけさらりと書きたいと思います
今回は昼の部だけ3階席での観劇でした。

京都へ来ると、なんだか「師走」っていうのを肌で感じられる気がします。

正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)
愛之助さんと孝太郎さんの若いコンビで、華やかに始まりました。
愛之助さんが立っている時、足の親指が両方とも上に上がってたのを見て私もやってみましたが、難しいです。
あれって力強さを表してるんでしょうか?
お寺の仁王さんの足の親指も、上がってるのが多いですよね。

八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)
湖水御座船の場
松嶋屋さん勢揃いでした。
正清の我當さんは、堂々としていてすごく立派でした。
舞台いっぱいに船がどーんとありましたが、あれがぐるっと回るとは思いもしませんでした。すごい仕掛けでビックリ

藤娘(ふじむすめ)
舞台がパッと華やかになりました。
藤十郎さん、いつみても若くてお元気ですね。


梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
鶴ヶ岡八幡社頭の場
この演目は何回も見ていますが、やっぱり好きです。
吉右衛門さんの平三は、すごく優しい顔が多かったように思います。
でも刀を目利きする所や二つ胴、手水鉢のところは迫力満点。鋭い顔ですごくかっこよかったです。
ここでは梶原方の大名役で亀鶴さん出演されてました。
ズラッと居並ぶ大名は豪華
3階席だから双眼鏡で見ないと表情は全然見えませんでしたが、亀鶴さんちょっと瞼が重たそうな感じに見えてしまったのですが…

ぢいさんばあさん
仁左衛門さんと玉三郎さんのコンビ、美男美女でとっても綺麗でした。
仲の良さがすごく伝わってきて、微笑ましかったです。
下嶋役の海老蔵さんは、声が一際大きくて、なんだか憎たらしくって、はまり役でした。
愛之助さんと孝太郎さんの若い夫婦は、昔の伊織とるんを見ているように仲睦まじく、爽やかで可愛らしかったです。
37年ぶりに伊織とるんが再会し、坊やが死んでしまったと報告する所は涙が出てしまいました。
二人とも苦労してきただろうに、とても穏やかな顔でこれから新たな人生を歩んでいこうと誓う姿に、またまた涙

しかし、るんは66歳にしては老けすぎてやしませんか?
でも昔で言ったらかなりの歳だから、あんなものなんでしょうか。
歳はとっていても、さすが奥女中として勤めただけあって、立ち居振る舞いがとても上品で綺麗でした。

見終わった後、爽やかな気持ちになれる演目でした。

来年は、南座、松竹座、いろいろありそうなので忙しくなりそうです
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ブロードウェイミュージカル CHICAGO

2008年11月09日 | 歌舞伎・演劇.・映画
11月4日、梅田芸術劇場へ「CHICAGO」を見に行ってきました。
東京では一ヶ月公演なのに、大阪はたったの3日間
なぜなんでしょうねぇ。

トリプル主演キャストは↓です。
河村隆一(ビリー・フリン)
米倉涼子(ロキシー・ハート)
和央ようか(ヴェルマ・ケリー)


ミュージカルはちょっと苦手なのですが、隆一さんが出るからやっぱり見ないわけにはいかないですよね
2階席の最後方からの観劇となりました。

隆一さんの歌声は素晴らしかったです
声量があるから、とっても聞き取りやすいし。
かなり早口だったから、「かまないかな?」とひやひやしました。
でもかむことなく、スムーズに頑張ってましたよ。

ダンスをもっと見たかったなと思ったりもしますが、なくて良かったかなと思ったりも…
でもビリーって悪徳敏腕弁護士なんですよね?
隆一さん、ニコニコしてるから、とても悪い人には見えませんでした。

米倉さんも頑張ってました。
ロキシーの奔放さが出てて、とても可愛らしかったです
ポスターを見てたら、もっとクールな役だと思ってましたが、結構キャピキャピした役でした。
米倉さん、本当にスタイル良いですね。手足が長くて、顔が小さい

和央さんは、さすがでした。元宝塚ですもんね。
歌も良かったし、ダンスもかっこよかったです。
舞台映えがするって、こういう事なんですね。
2階席から見ていても、とても迫力がありました。

この舞台、大澄賢也さんも出てるのですが、初めて生でダンスを見ました。
「わぁ、ダンサーなんだなぁ」って改めて納得するほどめちゃくちゃかっこよかったです。
そちらにばかり目がいっちゃって困りました
1階席で見たら、もっとダンスの迫力があったんでしょうね。

隆一さん、ミュージカルも良かったですが、本音はやっぱりライブをやって欲しいです。
Tourbillonもそろそろやって欲しいなと思います。
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常磐津 meets ブルーマン

2008年10月06日 | 歌舞伎・演劇.・映画
昨日、テレビをつけると「題名のない音楽会」で常磐津が取り上げられていました。
常磐津とは浄瑠璃音楽の一種で、歌舞伎でよく聞かれます。
演奏はもちろん、楽器や譜面の見方などが紹介され、「なるほど、なるほど。日本の伝統音楽良いなぁ」と気持ちよく見ていたのですが、いきなりブルーマンが登場してビックリ

いつ見ても奇妙な彼ら。なぜ青いんだろう。
しかもいきなり常磐津さん達とコラボレーション始めちゃったりして。
『常磐津とブルーマン』と最初は首をかしげましたが、これがなかなか面白いのです。

真面目に演奏している常磐津さんと、コミカルな動きをするブルーマン。
2つの音楽が融合してめちゃくちゃかっこいいんです。
あまりのかっこよさに、聞き入ってしまいました。

常磐津ってロックです。

次から歌舞伎を見に行ったら、ちょっと違った耳で聞けそうです。

ブルーマンも東京でばかりロングラン公演してるけど、大阪にも来てくれないかな。


↓ブルーマンのことが知りたい方はこちらを見て下さい。
http://blueman.jp/index.html
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松竹大歌舞伎 巡業中央コース

2008年07月26日 | 歌舞伎・演劇.・映画
7月23日(水)二代目中村錦之助さんの襲名披露巡業、岸和田市立浪切ホールへ行ってきました。
浪切ホールへ行くようになって3回目。
松竹座や南座とはちょっと違う雰囲気。学生さんもたくさん来てました。
このホール、3階席はいつも1,500円なんです。
お得ですよ

橋弁慶
弁慶…中村松江  牛若丸…中村梅枝

薄衣を纏った牛若丸が若々しくて綺麗~
梅枝君、まだまだ子供だと思ってましたが、もう20歳なんですね
松江さんの弁慶も、若々しく勢いがあり、若いお二人の舞台はとっても爽やかでした。

二代目中村錦之助襲名披露口上
幕が開くと、上手から東蔵さん、松江さん、梅玉さん、錦之助さん、梅枝さん、時蔵さんがズラッと座ってらっしゃいました。
人数は少ないけれど、みんなそれぞれ、とても温かい言葉でした。
時蔵さんは、「弟錦之助のことをこれからもよろしく」とおっしゃってました。
すごく弟のことを大事に思ってるんだなと感じました。
なんだか時蔵さんが錦之助さんのお父さんのようにも感じた心に残る口上でした。

毛谷村
六助…中村錦之助  お園…中村時蔵 
微塵弾正…中村松江  お幸…中村東蔵

時蔵さんは元々かっこいい役が似合うから、女武道のお園はピッタリでした。
仇だと思っていた男が、実は自分の許婚の六助だと分かった途端、急に女らしくなるのも、とても可愛らしさが出ていました。
六助はすごく強いんだけど、お園や子供とのやりとりでは、素顔が見えて優しさが溢れていました。お園とのやりとりで、自分の女房になる人だから偉そうに言ったかと思うと、急に師匠の娘だと思い出したりと、素直な人。
錦之助さんの襲名披露にピッタリの役だなと思いました。

神田祭
鳶頭梅吉…中村梅玉

「待ってました~」と声がかかっていました。
梅玉さん、江戸っ子のスッキリした姿が本当にかっこいい
獅子舞も出てくる賑やかな踊りで終わりました。

写真は浪切ホール限定の歌舞伎キューピーです。
あまりに可愛いので買っちゃいました。
後ろにはしっかり「浪切ホール」の文字が。
浪切ホールさん、これからも歌舞伎公演をたくさんやって下さいね。



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七月大歌舞伎~松竹座~

2008年07月21日 | 歌舞伎・演劇.・映画
7月17日(木)昼の部、7月19日(土)夜の部、共に久々の一階席で観劇してきました
やっぱり1階席は良いですね。役者さんの表情、息づかい、衣装をしっかり見ることができました。

【昼の部】
春調娘七草(はるのしらべむすめななくさ)
菊之助さん、立姿も綺麗でした
暑い時期、こういう爽やかな舞台は良いですね。

木村長門守(きむらながとのかみ)血判取
左團次さんの家康役はピッタリでした。なんだか狸オヤジっぽくて
しかし、血判を捺す時、老齢のため血の出が悪いから口中を噛みきるって…怖すぎます
長袴は歩きづらいでしょうね。
「ころんだりしないのかな?」と、ちょっとドキドキしましたが、颯爽と花道を引っ込む姿はさすがでした。

伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
藤十郎さんの政岡、すごい感情が入ってました。
「でかしゃった、でかしゃった」の声が、力が入りすぎてか普通の声になってました。
心の底からの、子供を誉める声なんでしょうね。
仁左衛門さんの仁木弾正は、すっごく悪い奴なのに、かっこよかったです。
最後に殺されちゃうのは残念ですが、死んでも高々と担ぎ上げられて引っ込んでいく所なんかも、迫力がありました。


昼の部、それぞれは良いお話なんですが、ちょっと重いお話が続いたので、かなり疲れてしまいました
夜の部はバランスの良い演目でした。

【夜の部】
熊谷陣屋(くまがいじんや)
寺子屋もそうですが、私はこの手の物語に弱いのです
直実は松王丸とはまた違いますね。仁左衛門さんの直実は、すごく情を感じました。
仁左衛門さん、我當さん、秀太郎さん、孝太郎さん、愛之助さん...松嶋屋の皆さんがズラッと登場され、「贅沢~」って思っちゃいました。
今回は1階席5列目花道近くだったので、直実の哀しみがひしひしと伝わってきました。
花道からの引っ込みの場面では、笠に隠れた仁左衛門さんの表情もしっかり見ることができ、汗と涙のお顔に、私の目もウルウルになってしまいました

黒手組曲輪達引(くろてぐみくるわのたてひき)
幕が開いてまず舞台を泳いでいくカモに注目
最後のカモが、黄色と黒のシマシマタイガース鉢巻きをしてます~
その後に出てくる菊五郎さんに大爆笑。あのメイク、ひどすぎます。
横にいる白玉役の菊之助さんが美しすぎるから、余計に面白いのです。

笑いはまだまだ続きます。
池に突き落とされた菊五郎さんは、最初に登場したあの「トラガモ」に飲み込まれたらしく、着ぐるみで登場。そこへ田之助さんのトラッキーに、團蔵さんのカーネルおじさんも登場。黒御簾からは、六甲おろしまで聞こえてくるし、「菊五郎劇団ばんざ~い」って感じでした。

うってかわって助六になった菊五郎さん、キリッとして颯爽と登場。
亀三郎さんの仙平も、声が大きくて素敵でした。

最後の立ち廻りは大迫力。やっぱり、この迫力は一階席ですね。
所々に見える、上方若手さんのお顔に「頑張れー」と声援を送りました

羽衣
今回の七月大歌舞伎では、菊之助さんの美しさを見せつけられました。
最後は天に舞い上がる演出。
ウットリでした。

団子売
孝太郎さんと愛之助さんが可愛すぎます
二人のニッコリ笑顔に、こちらの顔もニッコニコ
二人の息もピッタリで、最後は幸せ気分になれました。

今月は歌舞伎三昧です。
明後日は岸和田の浪切ホールへ錦之助さんの襲名披露公演を見に行ってきます
(遊び過ぎかしら ちょっと反省)

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スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」

2008年05月06日 | 歌舞伎・演劇.・映画
5日昼の部、段治郎さん版のヤマトタケルを見てきました。

素晴らしかった  これぞスーパー歌舞伎
音楽、照明、舞台装置、豪華絢爛な衣装、早替わり、大迫力の立ち廻り、見事な宙乗り、全てに目は釘付け、心は鷲づかみされました。

段治郎さんのヤマトタケルは、長身で動きが綺麗、そしてダイナミック。
強い男性なのに、悲しさを背負っているというのがピッタリのお顔。
その時代の女性だけでなく、客席の女性も絶対虜にしていましたよ

中国からの京劇陣の立ち廻りもすごいすごい
息をするのも忘れてしまうほどのド迫力舞台でした

スーパー歌舞伎は久々に見ましたが、やっぱり通しであの長い時間こんなに集中してみられるというのは、さすが猿之助さんだなぁと思いました。

今回気になった役者さんが二人。
まずは、熊襲(くまそ)弟タケルの市川喜猿さん
熊襲の国は、大和にとってはほっとけない国だったのだろうけど、なんか熊襲兄弟は広い心を持っていそうだし、民衆ものびのびしていて、笑いも絶えなくて、良い国だったんじゃないかなとも思います。
自分を殺す相手のことを褒め称え、自分の名前まで与える。
そして死んでいく。かっこいい死に方でした。
豪快だけど、思いやりのある感じがした喜猿さんの弟タケルでした

そして二人目は、ヘタルベの市川猿紫さん
生き生きしていて、3階席からは見えませんでしたが、目がキラキラしていそう
蝦夷征伐をしたヤマトタケルに、蝦夷の民のヘタルベがついていく。
よっぽど憧れて、好きになったんでしょうね。
最後の最後まで、純真な気持ちを体いっぱいに表現していました。

最後は3階が特等席。宙乗りです。
命尽きたタケルの魂が、大きな白鳥となって天へと昇っていきます。
あまりに綺麗な終わり方で、感動しました。
「猿之助一門、すごいよ」と心の中で思いました。

カーテンコールでもまだ舞台は続いてますよ~
本当に素晴らしい舞台でした。


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花形役者勢揃い

2008年04月05日 | 歌舞伎・演劇.・映画
本日「浪花花形歌舞伎」の初日第二部を見てきました。
とても良い天気で、劇場へ向かう電車からは満開の桜を見ることが出来、気分ウキウキ
劇場もたくさんのお客さんの熱気に包まれていました。

業平吾妻鑑(なりひらあずまかがみ)
在原業平…片岡進之介
舎人太郎吾…坂東薪車

舞踊のことはあまりよく分かりませんが、進之介さんが着ていた光沢のある水色の衣装が綺麗で、見とれてしまいました
美男子の業平と、お供の太郎吾。一幅の絵のようでした。


双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
 ~角力場・難波裏・引窓~
濡髪長五郎…中村亀鶴
山崎屋与五郎・放駒長吉
南与兵衛 後に南方十次兵衛…中村翫雀
藤屋吾妻…中村壱太郎
与兵衛女房お早…片岡孝太郎
与兵衛母お幸…坂東竹三郎 他

角力場と引窓は何回も見ていますが、今回は間に難波裏が入ったことで、なぜ濡髪が人殺しをしてしまったのかがよく分かり、とても見やすい流れでした。

亀鶴さんが濡髪をすると知り、どんな濡髪になるのだろうと思っていました。
出てきた瞬間、あまりの大きさにビックリ。
堂々としていて、着物もビシッと着こなしていて、劇中でも言っていましたが、本当に錦絵のよう
舞台写真があれば、絶対に買ってます

濡髪って、とっても強い関取なのに、偉そうでもなく、心が優しくて、若旦那にもお母さんにも本当に優しいですよね。
亀鶴さんの濡髪を見て、その優しさを強く感じました。

濡髪、与兵衛、お早、お幸、それぞれの義理人情が描き出され、見応えのある舞台でした。

浪花花形、毎年楽しみにしています。
勢いのある花形役者。三部のうち一つくらい、新作や、あまり出ない演目に挑戦してみても良いんじゃないかなぁと思います。

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初春大歌舞伎 その2

2008年01月26日 | 歌舞伎・演劇.・映画
1月19日(土)昼の部 1階8列1番

この日は1階席。久々の1階席
やっぱり3階席とは全然違います~
花道近くだったこともあって、迫力満点
役者さんの表情も息遣いもはっきり。
衣装の見事さにも、目を奪われました

猩々(しょうじょう)
猩々…中村梅玉、市川染五郎
酒売り…中村松江

梅玉さんも、染五郎さんも、とても綺麗でうっとりでした
二人して、お酒を飲むわ飲むわ
チョコチョコ足を動かし、樽(?)の周りを回る姿も綺麗~

多分昼の部を先に観ていたら、染五郎さんだけしか観ていなかったと思うのですが、前日の助六で梅玉さんに心奪われていたので、梅玉さんを観てる方が多かったです


一條大蔵譚
一條大蔵長成…中村吉右衛門  
常盤御前…中村福助
吉岡鬼次郎幸胤…中村梅玉  
鬼次郎女房 お京…中村魁春
八剣勘解由…市川段四郎  
勘解由女房 鳴瀬…中村吉之丞

大蔵卿の阿呆ぶりが楽しいお芝居です。
吉右衛門さんの大蔵卿は、本当にぬけてそうな阿呆ぶりだけど、どこか上品で聡明さも漂う、でも可愛らしい大蔵卿でした

あんな大きな吉右衛門さんが、口をポカンと開けてドタバタと門から出てくる姿に「可愛い」って思っちゃいました。
後半の阿呆になったり正気になったりするのが自然で、とてもうまかったです。

鬼次郎夫婦は梅玉さん魁春さんの美男美女。

段四郎さんは、勘解由役が今回初めてなのだそうです。
あまりにピッタリの役で、何回もやってそうなんですけど
「死んでも褒美の金が欲しい~」のセリフ、死ぬ間際に言うなんて、すごい執着心ですよね。
ピッタリって言って、本人は喜ばれるのかどうか…

最後、大爆笑したのが、勘解由の頭をボールのように投げる大蔵卿。
吉右衛門さん、面白すぎます


けいせい浜真砂 女五右衛門
石川屋真砂路…中村雀右衛門
真柴久吉…中村吉右衛門

待ってました、雀右衛門さん。
はい、私はこのために東京へやって来たのです
10分ほどの短いお芝居でしたが、浅葱幕が落ちるとドドーンと派手な南禅寺の山門。そこに雀右衛門さんのお姿が。綺麗です。
そこにいるだけで、すごい存在感があり、来て良かったと感動しました


魚屋宗五郎
魚屋宗五郎…松本幸四郎  
宗五郎女房 おはま…中村魁春
小奴 三吉…市川染五郎  
磯部家召使 おなぎ…市川高麗蔵

染五郎さん、見えません~
最初の方は部屋の隅っこに座ってることが多かったので、端っこの席の私からは家の壁に隠れて見えませんでした。ちょっとの間だけでしたが、残念

でも、幸四郎さんの宗五郎がお酒を飲んでどんどんテンションがあがっていく場面は、本当に面白いですね。
魁春さんのおはまも、チャキチャキしていて、魁春さんこういう役も似合うんだなぁと感心しちゃいました。

最後は殿が宗五郎に妹を殺したことを詫び、生活も安泰でめでたしめでたしだけど、殺されちゃった妹のお蔦さんが可哀想すぎますよねぇ


お祭り
鳶頭…市川團十郎

最後は團十郎さんの華やかなお祭りで幕を閉じました。

年明けから豪華なお芝居を観ることができ、今年も良い年になりそうな予感がします。

雀右衛門さんが観られて本当に嬉しかったし、染五郎さんも相変わらず活き活きして元気が出ました

それに今回「梅玉さんが素敵だな」と思ったのも新しい楽しみの始まりでもあります


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初春大歌舞伎~歌舞伎座~

2008年01月21日 | 歌舞伎・演劇.・映画
1月18日(金)夜の部 3階3列31番
東京に着いて一言。「寒すぎる…
風がめちゃくちゃ冷たかったけど、東京駅からホテルのある半蔵門までテクテク歩くことにし、国立劇場の前も通りました。
うぅん、前まで来てるんだからこちらも見たかったと思ってしまう欲張りなルミです。
でも今回は歌舞伎座のみです

鶴寿千歳
姥…中村芝翫 尉…中村富十郎
松…中村歌昇 竹…中村錦之助 梅…片岡孝太郎

とても華やかでした
まさにお正月にふさわしいおめでたい演目です。
最初に若い3人が爽やかに踊り、続いておじいさんおばあさんの人間国宝の二人が落ち着いた踊り。
ほのぼの幸せになれる演目でした。

連獅子
狂言師右近後に親獅子の精…松本幸四郎
狂言師左近後に仔獅子の精…市川染五郎
浄土の僧 偏念…市川高麗蔵 法華の僧…中村松江

二人が並んで舞台に立つと、やっぱり幸四郎さんの大きさを感じます。
幸四郎さんは親獅子らしく堂々と落ち着いていて、対照的に染五郎さんの仔獅子は元気はつらつ。どれだけ蹴落とされても、あっという間に戻ってきそうな勢いです。

残念だったのは、毛振りの所で幸四郎さんがかなり苦戦していたことです
毛を前に持って来られないことが何回かありました。
やっぱりあの毛を扱うのは難しいんでしょうね。
体力もかなりいるだろうし。
染五郎さんの勢いがすごいから、余計に二人の差が目立ってしまったのかもしれません。
寂しい言い方になっちゃいますが、染五郎さんも立派に成長しているし、こうやって世代交代していくんでしょうね。
ちょっと寂しさを感じてしまいました。

助六由縁江戸桜
花川戸助六…市川團十郎 白酒売新兵衛…中村梅玉
三浦屋揚巻…中村福助 三浦屋白玉…片岡孝太郎
福山かつぎ…中村錦之助 通人里暁…中村東蔵
くわんぺら門兵衛…市川段四郎 朝顔仙平…中村歌昇
髭の意休…市川左團次 曽我満江…中村芝翫

この助六では、何度も「3階席失敗した~」と叫びそうになりました。
歌舞伎座の3階席って、花道が全く見えないんですね。
なので、助六が花道で踊ってる間、なぁんにも見えませんでした
やっと舞台中央に出てきてくれた時は、3階席で安堵の声があがっていました。

しかし、この助六は本当によくできたお芝居ですね。
出てくる人みんながそれぞれ個性的で楽しいです
今回が初役だという揚巻役の福助さん。良かったですよ。
福助さんは籠釣瓶の八ツ橋のイメージが強いから、揚巻もそんな感じになっちゃうかなぁと思いましたが、全く別人でした。
團十郎さんのお相手はいつも大御所だったので、なんだかとても初々しい感じがしました。
揚巻の衣装は本当に見事ですね
1階席で見たら感動するだろうなと、3階席を取ったことをまたまた悔やみました

一番印象に残ったのは梅玉さんです。
あんなコミカルな役をされるなんて。
とっても上品なのに、どこかぬけてるお茶目な梅玉さん。
とっても可愛くて、目が離せませんでした
今も思い出すと可愛くて笑ってしまいます

華やかな舞台を堪能し、幸せいっぱい
次の日見た昼の部の感想は、また次回に書きます。

3階にたい焼きが売ってたのですが、食べたことがある方いらっしゃるでしょうか?
すごい人が並んでいて、次の幕間にいってみようと思って行ったら、売り切れてました。
有名なんでしょうか?

↓観劇帰りに和光をパチリ



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初春大歌舞伎~松竹座~

2008年01月06日 | 歌舞伎・演劇.・映画
2日の松竹座初日昼の部を観てきました。
紅白のお餅を楽しみにしていましたが、今年も頂きました。
お客さんも係の方も着物姿が多く、とっても華やかな雰囲気でした

①葛の葉
このお話は私の好きなものの一つです。
毎回、涙がこぼれそうになります
早替わりは見事ですね。いったいどうなってるのでしょうか?
きっと後ろではバタバタしてるのでしょうが、それを微塵も感じさせません。
宙乗りでは「待ってました~
この時だけは、3階席も特等席です。
扇雀さん葛の葉の悲しい表情が忘れられません。

②佐々木高綱
吉弥さんと言えば女方のイメージがありますが、男性の役もなかなかのものです。
今回の子之介も、若々しく好青年で、とても爽やかでした
この作品は、人物の個性がよく出ている作品なので、とても分かりやすかったです。
我當さんの高綱も人間味溢れていて、良い役でした。

③芋掘長者
昼の部は、ちょっと暗めの話が多い中、これだけは楽しく賑やかです。
ドキドキハラハラの連続。でもそれが笑いを誘います。
三津五郎さんって、本当に面白おかしい踊りもスラスラッとこなされますね。
お尻をピョコピョコ動かす所なんて、とっても可愛かったです
舞踊劇は苦手な私ですが、これは楽しく観ることが出来ました。

④沼津
藤十郎さんの十兵衛と我當さんの平作との、言葉の掛け合いが実に面白かったです。
なんせ、藤十郎さんの役は20代です。それを考えると、しゃべってる内容がかなり笑えました

上方歌舞伎はアドリブが多いと、テレビで藤十郎さんはおっしゃっていましたが、あれもアドリブなのかもしれません。とすると、毎回違う掛け合いで、お客さんを楽しませてくれているのかもしれませんね。

しっかり観ていたのに...途中寝てしまいました
多分寝たのはちょっとだけだと思うのですが
初めての沼津だったので、ちょっと人間関係がつかめずにいたのも原因かもしれません。反省…


今年の初歌舞伎も3階席。しかも5列目の最後列。
強烈だったのが大向こうさんです。
後ろに何人かいらっしゃったのですが、声が頭の後ろからかけられます。
大迫力を通り越して、ちょっと心臓に悪かったです
やはり上方役者には一際大きなかけ声がかかっていました
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ボーン・アルティメイタム

2007年12月11日 | 歌舞伎・演劇.・映画
マット・デイモン主演、ボーンシリーズの完結作を昨日見てきました。

前作の続きから始まった今回のアルティメイタム。
最初から最後まで、ハラハラドキドキ

世界各地でくり広げられるCIAや殺し屋との対決
ものすごいカーチェイスに息も瞬きも全く出来ません。
ほぼスタントなしだったというアクションシーンも、体を硬くしながら見入り、この緊迫感は映画でないと絶対に味わえません

あまりに力が入っていたため、映画が終わり立ち上がった途端、気分が悪くなってしまったほどです…

マット・デイモンは、ボーン役にピッタリだと思います。
セリフは少ないですが、彼は表情で演技するというか、スクリーンを見ていてすごく気持ちが伝わってくる役者さんです。

これで完結と言うけれど、ボーンはまだ生きています。
これから彼はどんな人生を送っていくのでしょうか?
個人的には、ボーンを助けた女性ニッキーとの関係が気になります。

久々のアクション映画。興奮しました

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蝉しぐれ~松竹座~

2007年09月15日 | 歌舞伎・演劇.・映画
原作:藤沢周平
脚本:池田政之
演出:河毛俊作

出演
牧 文四郎…片岡愛之助  お福…相田翔子
小和田逸平…松村雄基  島崎与之助…野田晋市
牧 助左衛門…高橋長英  登世…星由里子  他

11日夜の部を観てきました。久々の1階席
やっぱり舞台が近いですね。

「蝉しぐれ」は、私のとても大好きな本の一冊です
一昨年、映画で染五郎さんの蝉しぐれを見て、感動感動
その後、何回も原作を読みました。
何回読んでも、清々しい物語です。

さて、今回は舞台化ということで、どんな演出になるのか、とても楽しみにしていました。
文四郎に愛之助さん、お福に相田翔子ちゃん、小和田逸平に松村雄基さんという役者さん達もとても楽しみでした。

見終わっての感想…  やっぱり実に清々しい

子供時代から大人になるまで、ずっと同じ役者さんが演じるというのは無理があるんじゃないかと思っていましたが、とんでもない。
愛之助さん、翔子ちゃん、松村さん、野田さん、みんなとても幼く可愛らしく、全然違和感がありませんでした。
そして大人になるに連れて、声の調子も変わり顔つきも変わり、成長過程も楽しめるという、役者さんの力を感じさせられる舞台でした。

文四郎が父の遺骸を荷車に乗せて引っ張る途中、お福が一人飛び出してくる場面は、ボロボロ涙が出ました
何も言葉に出さなくても伝わる場面。
舞台が涙でにじんでいました

欅御殿からお福様と子供を連れ出す場面は緊迫感がありました。
立ちまわりも大迫力。愛之助さん、かっこよかったです
犬飼兵馬との一騎打ちはスローモーションになっていて、ムムムとこちらもかなり力が入りました(笑)

舞台はやはり人物像がはっきり浮かび上がります。
最後のお福様との再会で、お福様が「文四郎さんの御子が私の子で、私の子が文四郎さんの御子であるような道はなかったのでしょうか」の問いに、文四郎が答える「それが出来なかったこと、それがし生涯の悔いとしております」のセリフは力強かったです。

お福様もかなり感情的になってたし、やはり2人とも後悔はあるのでしょう。
でも「珍しくもない縁(えにし)」。
2人ともその縁をしっかり受け止めているから、こんなに最後は清々しさが残るのだと思います。

やはり蝉しぐれは傑作です
 
コメント (5)
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第17回上方歌舞伎会

2007年08月19日 | 歌舞伎・演劇.・映画
今年も行ってきました。18日昼の部です。
日頃脇役で頑張っている役者さん達が、普段は演じることのない大役に挑む会。
年に一度のお楽しみです

私が上方歌舞伎会を観るようになって、まだ3回目です。
この会のおかげで、今まで全く知らなかった役者さんを知り、普段の舞台でも隅から隅まで観るようになり、本当に何倍も歌舞伎がおもしろくなりました。
そして、この役者さん達が、いかに大切なのかもよく分かりました。

今回の演目は以下の通りです。
1.一條大蔵譚 大蔵館奥殿

2.双蝶々曲輪日記 道行  乱朝恋山崎

3.新版歌祭文 座摩社 野崎村

心に残った役者さんごとの感想です

上村純弥さん
昨年のお三輪に続き、今年の野崎村のお光もピカイチでした
いきいきと感情豊かで若々しく、『出演者のことば』にも書かれていましたが、お光という役を大切に努めているなと感じました。
成長されていく姿を見るのは、本当に楽しいです。
余談ですが、純弥さん大根をサクサク切ってらっしゃいましたね。綺麗に切っていて驚きました。

中村鴈大さん
私、この方の飄々とした姿、優しい笑顔が大好きです
鴈大さんの顔を見ると、なぜかホッとします。
今回の野崎村の久作は、やっぱりちょっと若々しすぎましたが、優しさがいっぱい出ていて、最後のお光をよしよしと抱きとめてる所なんて、涙涙でした。

中村扇乃丞さん
常盤御前の苦悩がよく伝わってきました。
でも凛とした力強さも感じ、美しい常盤御前でした。

片岡當史弥さん
鳴瀬って控えめですが、とても心を打つ役ですよね。
夫があんなんだから、苦しんだのではないでしょうか
きりっとした鳴瀬、素敵でした。
うってかわって、野崎村での丁稚役。
「當史弥さん??」って思っちゃうほど、可愛くって驚きました~


と書いてたら、きりがなくなってくるのでこの辺りで。

その他の役者さんも本当に頑張ってらっしゃいました。

松之助さん、比奈三さんは、さすがしっかりした演技を観させて頂きましたし、りき彌くんの可愛らしさには驚かされましたし、松次郎さんの大蔵卿の凛々しいお顔もかっこよかったし、千次郎さんのぼんぼん姿にも笑わせてもらったし、この会は本当に楽しいです。

来年はどんな成長を見せてくれるのか、今からとっても楽しみです

コメント (6)
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歌舞伎巡業-中央コース-

2007年07月22日 | 歌舞伎・演劇.・映画
昨日、岸和田市の浪切ホールへ行ってきました
1ヶ月のうち22日間全国各地を巡り、ほとんどが2回公演。
同じ劇場でも大変だろうと思うのに、巡業は本当に大変だと思います。
でもプログラムを読んでいると、各地でおいしい物が食べられるとか、それぞれの地によってお客さんの反応が違うなど、楽しんでおられるようです。

猿之助さん一門が揃う舞台を見るのは久しぶりでした。
師匠の休演で、さらに成長されたのではないでしょうか?
みんなの「頑張ろう」という気持ちが伝わってきて、こちらも応援する気持ちでいっぱいになりました。

1.歌舞伎のみかた
笑三郎さんと春猿さんによる、義太夫、見得、大向うの解説です。
お二人ともお話が上手なので、テンポ良く、分かりやすく、楽しく、とても勉強になりました

お客さん全員で「おもだかや」と大向うの練習をしたり、何人かのお客さんが舞台に上がって見得の練習をしたりと、参加型で工夫されています。
舞台に上がったお客さんの一人が、なかなか上手く見得ができず、大爆笑でした。

2.平家女護島 俊寛
俊寛僧都…市川右近
海女千鳥…市川笑也
丹波少将成経…市川笑三郎
平判官康頼…市川段治郎
瀬尾太郎兼康…市川猿弥
丹左衛門尉基康…市川門之助

実は、俊寛は初めて観ました。
テレビでチラッと見たことはあったのですが、「おじいちゃんが何をしてるのかな?」ぐらいにしか思っていませんでした…

今回観て、驚きました。
こういう歌舞伎どっぷりの、心理描写豊かなお芝居が私は好きなんです。
右近さんが素晴らしかったです
俊寛って30代後半の年齢なのですね。あの姿からして、島の生活がどれほど辛いものなのかが分かります。

赦免状に自分の名前がなく、のたうち回る姿、妻が殺されたと知り嘆き悲しむ場面、そして一人島に残り船を見送りながら「おーい」と悲しげに叫ぶ声に、涙が溢れました
素晴らしい作品だなと、昨日初めて気付きました。

3.お祭り
最後はお祭りで粋に締めです。
右近さん、猿弥さん、段治郎さん、弘太郎さんの鳶頭、笑也さん、笑三郎さん、春猿さんの芸者衆、勢揃いでとっても華やか
若い衆の一人がズルッと足を滑らせてしまうハプニングがあり、ちょっと笑い気味になってましたが、それもご愛敬。
楽しませてもらいました。

猿之助一門のこれからに、益々期待がふくらむ公演でした

コメント (3)
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