夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

都んぼさんとこごろうさん

2009年10月25日 | 落語
今月は、17日(土)は大阪狭山市のSAYAKAホールへ「都んぼのゴーカイ落語会」、そして24日(土)は梅田の太融寺へ「こごろうの会」に行ってきました。

都んぼのゴーカイ落語会
桂 二乗 「阿弥陀池」
桂 都んぼ 「たけのこ」
桂 雀五郎 「茶の湯」
桂 都んぼ 「まめだ」

このSAYAKAホールでの落語会は、いつも一人一席なのですが、都んぼさんが二席もやってくれました。
22日の独演会の宣伝も兼ねて、やられたみたいです。

久々の都んぼさんでしたが、相変わらず声が大きく愛嬌があって、本当にゴーカイ
「たけのこ」は短いお話でしたが、楽しく笑わせてもらいました
「まめだ」って、「まめ狸」=子供の狸の事なんですね。
これは涙がこぼれそうになりました。
まめだが貝殻を体にくっつけて死んでる姿が想像できて、目が潤みました


こごろうの会
桂 さん都 「二人癖」
桂 こごろう 「ちりとてちん」
笑福亭生喬 「辻占茶屋」
桂 こごろう 「水屋の富」

こちらの「こごろうの会」も久々に行ってきました。
この会では「ちりとてちん」をここ2年ほどやっていないと分かり、出す事に決めたそうです。
「前に見た事があるなぁ」と思っていたのですが、このブログで調べたら2006年の9月に書いていました。なんと私が聞いたのは3年も前
あれから3年も経つなんて、信じられません…

お菓子の「サラダ味」って何やねん??っていう話で、おおいに盛り上がりました。
サッポロポテト バーベキュー味の形が、BBQをする時の網の形と聞き、妙に納得した私。
こごろうさんは、あれをストーブの上であぶって食べてたと言ってたけど、おいしいのかな?今年の冬は一回やってみます。

「ちりとてちん」は、前に聞いた時よりも、えげつさがおさえめな感じでしたが、ニオイがこちらまで漂ってきそうなこごろうワールドでした。

水屋の富は、こっちもすごく力が入りました。
当たった800両のお金が気になって、仕事も手に付かないし、眠ることもできない。つらいですね~
お金がなくなった時の、「これで明日から眠れる」で、私もホッとして会場を後にする事が出来ました。

次は29日の歌之助さんの独演会です。
今月は、落語会にいっぱい行けて楽しいです

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空の蔵から総ざらい その9

2009年09月26日 | 落語
24日(木)、天満天神繁昌亭で毎月行われている歌之助さんの独演会へ行ってきました。

桂 吉の丞 「軽業」
桂 歌之助 「佐々木裁き」
桂 歌之助 「片棒」
桂 歌之助 「ねずみ」

「ねずみ」は前にも歌之助さんので聞いた事がありますが、今回は心がジーンとして涙が出ました
歌之助さんがやる子供はいつも可愛いです

いつも思うのですが、歌之助さんの話は、想像がしやすくて、その想像がどんどん膨らんでいくように思います。
それが私にとって聞きやすく、面白く、何度も聞きたいなと思う理由なのだと思います

上の写真は、スタンプ9個たまったので、その記念品の手ぬぐいです。

このシリーズ最終回は12月28日。
「善光寺骨寄よせ」をされるそうです。絶対に見たい~
仕事納めの日で、何時に終われるか分かりませんが、どうか神様、この演目だけは見させてください
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空の蔵から総ざらい その6

2009年06月30日 | 落語
27日(土)、歌之助さんの独演会を聞きに、天満天神繁昌亭へ行ってきました。

桂 そうばさん 「時うどん」
そうばさんは福岡出身の博多ッ子だそうで、ラーメンが好きなんだそうです。
ラーメンの麺にもこだわりがあって、博多では注文する時に麺の堅さまで注文するとのこと。
「かためん」→「バリかた」→「針金」→「生」と言う風に、硬さによって言い方があるようです。

でも「生」って
ラーメンなんでしょうか…

「時うどん」はよく知っている噺ですが、最初に上手い具合に店の人をだましているお客さんを、陰からこっそり見ているというバージョンは初めてでした。
おうどんの描写が、今まで聞いたのとちょっと違ってかなり具体的。
そうばさんのテンポの良い迫力ある声で、おうどんの不味さがとてもよく出ていました。


続いて、歌之助さん。
なんとマイケル・ジャクソンのムーンウォークで登場です。(出来てなかったけど
マイケル・ジャクソンのファンだったそうです。
東京ドーム7日間コンサートのうち5日間のチケットを手に入れたと言うから驚きです。生のマイケルの歌とダンス、見応えあったでしょうね。

桂 歌之助さん 「稲荷俥」

桂 歌之助さん 「へっつい幽霊」
この演目は、演じる人によって幽霊の雰囲気が全然違いますねぇ。
初めて見たのが生喬さんだったので、ごつくて強そうなイメージでしたが、その後こごろうさんのを見て、臆病な幽霊で可愛いなと思い、今回の歌之助さんでは「女の子の幽霊?」と最初思ってしまったほど、弱々しくて可愛らしかったです。
熊五郎と対照的で、面白かったです。

桂 歌之助さん 「七段目」
お芝居の噺はやっぱりおもしろいですね。
八百屋お七で、頭を上下に動かす人形振りみたいな所は、あまりに上手で思いっきり笑ってしまいました。今思い出しても、笑えます。
歌舞伎が好きだからっていう理由だけじゃないと思いますが、お芝居ものは大好きです。

今年1月から始まった独演会も半分が終わりました。
今までの開催は土日のお休みの日でしたが、後半の12月までは平日になるとのこと。
うぅん、年末になると厳しくなってくるかもしれませんが、会社から近いし、頑張っていこうと思ってます。

上の写真は6回出席のプレゼント
どこにつけたら良いでしょうか

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空の蔵から総ざらい その4

2009年04月29日 | 落語
26日(日)、天満天神繁昌亭へ桂歌之助さんの独演会に行ってきました。

今年から毎月やっている独演会。
その4のテーマは「浅知恵、悪知恵、絞る知恵」

私は「もう4回目か…」と思っていましたが、歌之助さんは「まだ4回目…」と頭を抱えておられました

桂さん都 「つる」
久々にこのお噺を聞きました。
「つーっと来て、るととまる」の所は、いつも「あ゛~」とイライラしてしまいます。
さん都さん、汗を流しながら真面目にやってるから、ホントに焦ってる感じがして面白かったです。
この汗は、楽屋風景で話されていた「ジャンプしてから舞台に出た」のが原因かしら

桂歌之助 「書割盗人」
このお噺は、私が好きな歌之助さんの演目№2です
家財道具を書く様がとても丁寧だし、家の人と盗人とのやりとりもとっても楽しいです。
「○○のつもり」を「○○たい」と言う所なんて、とってもリズムが良くて、聞いてて気持ちが良いです
しかし、どろぼうさんも絵に描いた物を盗むつもりで演技するなんて、どう考えても悪い人には思えないですね

桂歌之助 「壺算」
来ました~
私の大好きな大好きな演目「壺算」。もちろん歌之助さんのが№1です
しかも今回は布袋さんコトコトバージョン
布袋さんがコトコト~っと動く様子が、とてつもなく可愛いのです
省略されることがあるのですが、この日はさらに動きが激しくなった布袋さんが見られて本当に幸せでした
いつ聞いても番頭さんがお気の毒。こちらまで「???」と考えさせられてしまう話術に脱帽です。

桂歌之助 「祝のし」
熨斗のいわれなど勉強になります。
アホな男なのに、教えてもらった事を頭に入れ、きっちり熨斗の説明してました。
でもアホな男でも、ちゃんと教えてくれる人がいるって事は、「しゃあないなぁ」って感じでほっとけない人なんでしょうね。


今回は、私の好きな噺ばかりで、とってもとっても楽しい会となりました。
次は5月16日(土)17:30からです。
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かい枝のワールド落語会

2008年12月23日 | 落語
20日(土)大阪狭山市のSAYAKAホールへ、今年最後の落語会へ行ってきました。
久々にSAYAKAホールへ行きましたが、ビックリするくらいのお客さん。
大入満員でした

この日の演目は、

笑福亭喬介 「道具屋」
森乃石松  「饅頭こわい」
桂かい枝  「尻餅」

まずは喬介さん。
三喬さんのお弟子さんなんですね。
出身が堺市だそうで、同じ堺市民として応援せねば
声が割と高い方なので、とぼけた感じがよく出ていて可愛かったです

今回来られてたお客さんは、よく笑う方達ばかりでした。
喬介さんから爆笑に包まれ、その流れのまま森乃石松さんへ。

「落語会のぽっちゃりおばちゃん」にも笑いましたが、「太田房江さん」には大爆笑してしまいました。そう思って見たら、似てます。
「饅頭こわい」のお噺は有名ですが、初めて聞きました。
結構長いお話なんですね。
好きな食べ物、嫌いなものの話から始まり、狐に化かされた話と続き、饅頭が出てくるまでこの話とは気付きませんでした。
石松さんのお饅頭の食べ方は本当に美味しそうで、唾が湧いてきました。
最中の皮が上あごにくっつく所なんて、とても上手かったです。

これまた爆笑のうちに終わり、続いてかい枝さん。
4月から9月まで行かれていたキャンピングカーでのアメリカ落語公演。
それをマクラに話されましたが、文化の違いに苦労されたみたいですね。
落語を始めると、かい枝さんが急に後ろの誰かとしゃべり出したと思い、お客さんが全員バッと後ろを向いたというのは笑えました。

そして始まったのが「尻餅」。
夫婦の会話のやりとりも面白かったですが、やっぱりぺったんぺったん奥さんのお尻をたたくのには涙を流して笑いました。
すごくテンポ良く真面目に奥さんのお尻をたたく旦那さん、旦那さんにたたかれその痛みに耐える奥さんの姿がおかしくておかしくて、さすがかい枝さんだなと思いました。

もうみんな大爆笑。
今回の落語会は、本当に3人とも笑いに包まれていて、楽しくあったかい落語会でした。
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桂こごろう独演会

2008年12月07日 | 落語
このところ更新が止まっていて申し訳ありません
先週は思いっきり風邪をひいてしまい、今もまだスッキリしない状態です。
皆さんも、お気をつけ下さい。

さて1日は風邪もまだひき始めだったこともあり、こごろうさんの独演会になんとか行くことができました。(ちょっとしんどかったけど

演目は
桂まん我 「寄合酒」
桂こごろう 「動物園」
桂 紅雀 「餅屋問答 」
桂こごろう 「かぜうどん」
中入り
桂こごろう 「愛宕山」

まずは、まん我さん。
寄合酒は初めて聞いたのですが、たくさんの人達が出てくるのを丁寧に演じ分けられてました。
みんなちょっととぼけてて、とても可愛らしさがありました。

紅雀さん。
相変わらず、くるくる変わる表情とヒョコヒョコ歩く姿が可愛らしい
いろんな宗派が混じり合ったお経の中に、阪神に三浦選手が来なかったことを織り交ぜていたのは大爆笑でした。
このお噺も初めてだったのですが、餅屋のおやじさんと修行僧との問答は傑作でした。
「そんな問答あるわけないやろ」と突っ込みたくなりますが、ちゃんと二人の間では成り立っていたのですから面白いですよね。

こごろうさん。
動物園は2回目でした。
以前聞いたものとは、ちょっと違っていて、友達がデートで動物園へやって来るものでした。
こごろうさんの動物園は、どきどきわくわく興奮します。
枝雀師匠の前座で、動物園をやらされ続けたというのは初めて知りました。
よっぽど枝雀さんのお気に入りだったんでしょうね。

かぜうどんは初めてでした。
この季節にピッタリ。風の冷たさと、おうどんのあったかさをすごく感じられるお話です。
こごろうさん、べろんべろんに酔っぱらってるんだけど、どこか真面目さも見え隠れしていたような
酔っぱらいにも、ばくち打ちにもちゃんと優しく接するうどんやさん。
私も風邪ひきだったので、おうどんを静かに食べたくなりました。

愛宕山は、穏やかにお話が始まりました。
扇子を舞妓さんのかんざしに見立てるのはよく見ますが、見えないお客さんのために扇子をブラブラさせてお客さんに催眠術をかけるなんて楽しい工夫もありました。
愛宕山を登る頃からどんどん噺に引き込まれ、こちらも一緒に登ってるかのように力が入りました
かわらけ投げのやりとりや、旦那さんが小判を投げる時のやりとりでは必死の形相。
傘で谷底まで下り、竹をしならせてまた上へ上がるなんて、ワクワクする噺ですね。
すごくスピード感があって、本当に飛んでいるように見えました。

5列目ど真ん中で見られて、とっても楽しい落語会でした。

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桂歌之助独演会

2008年11月05日 | 落語
3日に繁昌亭へ歌之助さんの独演会へ行ってきました。

この日の演目は
桂 そうば 「手水廻し」
桂 歌之助 「つぼ算」
「イタリアでイタリア語落語顛末記ビデオ上映」
桂 歌之助 「質屋蔵」
    中入
桂 歌之助 「七段目」

今回楽しみにしていたのが、9月に行われた歌之助さんのイタリア語落語公演の結果報告
手作り感満載のビデオ上映で、まるで『水曜どうでしょう』みたいな感じでした
雑音もたくさん入っていて、その場の雰囲気がよく分かりました。
途中でブチッと映像が切れて次の場面に移るという編集の仕方も楽しかったです。
ナレーションもなく、落語会の映像の所々に入る、画用紙に書かれた「すべってる」の言葉が最高でした。

歌之助さんが高座で苦労されてるのですが、それがおかしくてかなり笑わせてもらいました。
言葉が違うし、文化も違うし、笑いのツボも違うだろうし、大変だったと思います。
でもイタリアの方も一生懸命聞いてくれてたようですし、笑いもおこっていたので成功だったのではないでしょうか?

今回は時間がなくて落語を丸覚えだったようです。本当にお疲れ様でした。
丸覚えは、忘れてしまうと言葉が続かないですからどうしようもないですね。
これからも、イタリア語落語に挑戦されるのでしょうか?
頑張って欲しいです。そして、日本でも披露して欲しいです。(字幕付で

今回聞いた「七段目」。
お芝居がとっても上手
歌舞伎役者がやってても吹き出したりしないのに、なぜか歌之助さんがすると、笑いを押さえることができません。
やっぱりなんだかコミカルです。そのコミカルさが好きなのですが

来月から毎月一回独演会が開催されます。
できる限り、行きたいと思っています
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染左開発計画

2008年09月04日 | 落語
8月31日(土)、ワッハ上方レッスンルームでの染左開発計画へ行ってきました。
ずっと前から、「行きたい、行きたい」と思っていたのですが、やっと行くことが出来ました。
第34回と聞いてびっくり そんなにやられてるんですね。

今回の演目は
「子ほめ」 桂 三四郎
「米揚げ笊」 林家染左
「青菜」 桂 紅雀
「応挙の幽霊」 林家染左
仲入り
「堀川」 林家染左

まず最初は桂 三四郎さん。
お名前もお顔も知っていましたが、実際高座を見たことがなかったので、名前とお顔が一致していませんでした
茶髪で肩まで伸ばした長めの髪を持った、元気なお兄ちゃんですね
今、前座として引っ張りだこだと言うことですが、分かる気がします。
元気な声と笑顔でパーッと華やいだ雰囲気になりますね。

初めて『青菜』を聞いたのが、紅雀さんのでした。
あれから、青菜を聞く機会が何度かありましたが、今のところ紅雀さんが№1です
押入れから出てくるお咲さんが、パワーアップしてて暑そうでした~
10月にはSAYAKAホールで『紅雀のきらめき落語会』があるので、行こうと思ってます

染左さん、相当な阪神ファンなのか出てくるたびに試合の状況報告をしてました。
応挙の幽霊は、歌舞伎では見たことがあります。
(その時の感想はこちらをクリック
落語だと一人でどういう風に話すのだろうと思っていましたが、ちょっとおとなしめの幽霊さんでした。
歌舞伎で、かなりはちゃめちゃな幽霊を見てるので、そう感じたのかもしれません。
でも、だんだん酔っぱらっていく幽霊が楽しかったです。
講釈では、しんみりとした人情話だそうで、それも聞いてみたいなと思います。

堀川は初めて聞きましたが、めちゃめちゃ笑いました。
染左さんがおとなしそうなのに、ドタバタ走り回ったり、喧嘩したりと、なんか意外な感じで面白かったです。

私は、あんまりコテコテのしつこいのは好きではないので、今日は皆さんサッパリと良かったです。

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桂歌之助独演会

2008年08月10日 | 落語
先週の話になってしまいますが、2日(土)に天満天神繁昌亭での歌之助さんの独演会に行ってきました。
この日も、とっても良い天気で、暑い暑い
繁昌亭には、ドライミストなる物が登場し、入口をひんやりさせていたかどうかは分かりませんが、見た感じは涼しげでした

さて、この日の演目は

桂 吉の丞  「犬の目」
桂 歌之助  「看板の一」
豊来家一輝 「曲 芸」
桂 歌之助  「七度狐」
 (踊り「紀伊の国」)
    中 入
桂 歌之助  「次の御用日」

吉の丞さん
犬の目は「そんなあほな~」という話ですが、吉の丞さんが楽しく聞かせてくれました。
声がよく通るので、とても聞きやすかったです。
目玉をぐりぐりと取り出す所なんてリアルすぎるし、犬が目玉を食べてしまったので、その代わりにその犬の目を入れてしまうなんて…
しかも入れるだけで、見えるなんて…
でも、『目玉を洗えたら気持ちいいだろうな』とか『犬の目だとどんな風に見えるんだろ』と考えてしまいました


豊来家一輝さん
いつだったか前の歌之助さんの独演会の時も出てらっしゃいましたが、この曲芸は本当にハラハラドキドキの連続で力が入ります。
広げた扇子の上で駒が回ったり、4本の短剣を使ったジャグリングなど、全てお見事でした


歌之助さん
看板の一は初めて聞きました。初めてのお話は、どういう展開になるのか分からないのでドキドキします。
賭け事のお話ですが、歌之助さんのオーバーアクション全開で、私もその場に引き込まれた感じでした。
おやっさんにまんまとやり込められた若いもんが、同じようにして別のもんをやり込めようとします。その時おやっさんの口まねをするのですが、それが面白い
まさかサイコロが外と中とが一緒になるなんて、考えもしなかったんでしょうね。

二席目は七度狐。
はじめに、見台、ひざ隠し、小拍子の説明があり、そこから落語の発祥についての解説。
落語はお祭りなどの時に色々なお店が出ている一部としてやっていたそうで、人を惹きつけるためにハリセンと小拍子を使って大きな音を出したのだそうです。
ハリセンと小拍子の打ち方なんかも見せて頂き、勉強になりました。
そのまんまお噺は、東の旅の発端から七度狐へ。
煮売屋や七度狐などは東の旅という長いお話の中の一部なんですね。全然知りませんでした。
七度狐で好きな所はやっぱり「ふかぁ~いかぁ深いか? あさぁ~いぞぉ浅いぞ」の所です。
真剣に慎重に進む姿が◎。
おさよ後家の幽霊姿も、なんか怖いというか若くて綺麗
骸骨のお相撲も楽しそう。

続いて七度狐の狐にちなんだ踊り。
歌舞伎「葛の葉子別れ」でも有名な信太の狐がモチーフになっているそうです。
終わった時の、歌之助さんのホッとした表情が印象的でした。

最後は次の御用日。
面白いお噺ですね。
丁稚の常吉くんが可愛い
ご飯を食べながらすねて旦さんに口答えする常吉と旦さんのやりとりが、楽しい。
終盤は天王寺屋藤吉が「あっ」という奇声を出したかについての詮議が始まります。
次から次へと各々が奇声をあげての状況説明。
大真面目なお奉行様までが奇声を発するから笑えます。
このお噺、本当に喉を痛めてしまいそうですね。


歌之助さんは、9月はイタリアで落語公演をされるとのこと
時間がないから、イタリア語を意味も分からず丸覚えしていて、本当は独演会なんかしてる場合じゃないと言って笑いをとってらっしゃいました。
少し披露してくれましたが、なかなかイタリア語の落語も面白そうです。
帰ってこられたら、動物園のイタリア語バージョンをやって欲しいなって思います。
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日曜落語~なみはや亭~

2008年07月09日 | 落語
朝日放送が新社屋移転を記念して行う、『なみはや亭特別興行ご招待』の情報を聞き、初日夜の部をハガキ一枚に懸けましたが、見事当選したので日曜日に行ってきました
この日に応募したのは、もちろん歌之助さんとこごろうさんの名前があったからです

新しいABCホールは300名ほどが入れるこぢんまりしたホールで、とても見やすかったです。

さて、案内は伊藤史隆アナウンサー。
テレビで拝見したり、ラジオで声を聞いたりしたことはありますが、生で見るのは初めて。「わぁ、史隆さんだ」とちょっと感動しました。

この日の演目と出演者は下記の通りです。
桂 歌之助 「桃太郎」
桂 坊枝 「阿弥陀池」
桂 雀三郎 「親子酒」
桂 春団治 「皿屋敷」
中入り
笑福亭 福笑 「葬儀屋さん」
桂 こごろう 「茶の湯」

今回、歌之助さんとこごろうさん以外は、初めて見る方ばかりでした。

歌之助さん
相変わらず、表情が漫画チックで可愛らしかったです
桃太郎って、あんなお話だったなんて(笑)勉強になりました。

坊枝さん
すごくテンポが良くて、聞きやすく、楽しかったです。
せっかく騙そうとしてるのに、上手くいかない時の表情に、「なんで騙されてくれないの?」と冷や汗が出ました

雀三郎さん
グデングデンに酔っぱらってる姿が、やりすぎじゃないかと思うほど凄まじかったです
うどん屋さんとのやりとりで、酔っぱらってる割にはちゃんとボケとツッコミに厳しい所が笑えました。

春団治さん
あの、羽織の脱ぎ方はなんなんですか~
かっこよすぎます 
あんなに美しい脱ぎ方は初めて見ました
皿屋敷と聞いて、怖いお話を想像してました。
最初は、春団治さんのゆっくりボソボソと話すのにドキドキしながら聞いてましたが、怖いはずのお菊さんがあんなに人気者になるなんて。
毎日毎日見に来るお客さんのためにお皿を数えてたら、お菊さんも疲れちゃいますよね。
明日の分も今日数えておいて、明日は休もうという、お茶目なお菊さんに笑わせてもらいました。

福笑さん
お父ちゃんが死んでしまって悲しい場面なのに、相続について3兄弟でもめ合う場面や、葬儀屋さんとのボケボケトークに大爆笑。
お客さんをたくさん集められる福笑さんと聞きましたが、さすがに面白かったです。

こごろうさん
こごろうさん、トリなので張り切ってました。
それともすごく緊張されてたのかもしれません。
久々の、こごろうさんの落語。
確か昨年は一度も聞いていないんです
茶の湯のお噺は初めてでしたが、おかしすぎて泣いてしまいました。
デタラメのお作法に、飲んだ時のビックリ仰天の顔。
思い出しただけで、笑ってしまいます。

こごろうワールドで笑いの波を最高潮に持っていってくれて、とっても楽しい落語会となりました

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6月17日晴れ

2008年06月21日 | 落語
17日火曜日、歌之助さんの独演会を聞きに、繁昌亭へ行ってきました。
テーマは上の題名。もちろんこの日の天気は

思いっきり梅雨に入ってる時期なのに、晴れって断言して大丈夫かなぁって心配してましたが、歌之助さんは晴れ男ですね

桂 さん都  「動物園」
桂 歌之助  「うなぎ屋」
桂 米平   立体紙芝居「シンデレラ」
桂 歌之助  「宿屋仇」
桂 歌之助  「青菜」

今回もわははと楽しませてもらいました。
歌之助さんは、こんな風に言ったら怒られるかもしれませんが、なんか漫画チックなんですよね~。顔も動きも

うなぎ屋の主人が「どうぞお二階へ~」と焦りながら何回も言う所で大笑い。

宿屋仇は本当にお芝居を観ているように色んな人が出てきて、とっても楽しめました。「伊八~」って呼ぶお侍さんの声も素敵

青菜は「だんさん、ぜーたく」って言う時のリアクションが可愛すぎ

マクラも自販機ネタは前にも聞きましたが、何回聞いても面白いです。それに前よりパワーアップしてました
「ほんまかいな」と突っ込みたくなる所もありましたが、歌之助さんの姿がおかしくて大笑い
ここで書くと、まだ知らない方は面白さが半減しますから、書かないでおきますね。

次の独演会は、8月2日(土)です。
歌之助さんの「七度狐」。これも楽しみです

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天狗の鼻折れ

2008年02月05日 | 落語
3日の日曜日、久々に落語を聞きに天満天神繁昌亭へ行ってきました。
桂 歌之助さんの独演会です。

兵庫船      桂 ひろば
かきわり盗人  桂 歌之助
ぷちミニライブ  ぐんきち
はてなの茶碗  桂 歌之助
  中 入
くっしゃみ講釈  桂 歌之助

ひろばさん「明日からインドへ行きます。」とおっしゃっていました。
今頃インド満喫中ですね。一人で行くなんて、行動的です。
「ブログ見て下さい」と言ってました

インド旅行記は http://diary22.cgiboy.com/0/168/

兵庫船は前にも聞いたことがありますが、なぞときが私には難しくて、どうも楽しめないお噺です。
「分からんか?」と言われて、客席で「うん、うん」と頷いてました。
ちゃんとお勉強しておかないと、次も楽しめませんね

ぐんきち(宮村群時さんと桂しん吉さんのコンビ)は、名前は知っていましたが、初めて見ました。
本当にぷちミニライブだったので、もっと聞きたかったなと残念です。
横笛とバイオリン、バンジョー、ギターという、面白い取り合わせ。
ティーポットやお鍋を楽器にしてしまうなんて、面白い方達ですね。
でもあぁやって音を出せたら、楽しいだろうなと思います。

歌之助さん、失礼ですが、なんだか表情や動きが漫画チックで、本当に可愛らしいです
かきわり盗人は、丁寧に絵を描くので想像がどんどん膨らみます。
「○○したつもり」のことを「○○たい!○○たい!!」と言い、そのテンポの良い盗人とのやりとりは本当に楽しかったです。

くっしゃみ講釈は笑いすぎて死ぬかと思いました
途中から、笑いすぎて涙、涙
歌之助さんの顔も涙で滲んでしまいました

講釈は難しいんでしょうね。
ちょっと間違えてしまいましたが、「間違えてたやん」と噺に盛り込んで笑いを取ってしまうところが、うまいなぁと思いました

期待以上に楽しい時間を過ごすことが出来ました。
笑うと心がスッキリするし、体もぽっかぽか
やっぱり月一回ぐらいは落語へ行きたいものです。

3日は節分だったので、豆を頂きました。



笑いで鬼を退散させましょう~

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天満のあがき

2007年06月30日 | 落語
昨日は、桂歌之助さんの独演会を聞きに、天満天神繁昌亭へ行ってきました。
駅から繁昌亭へ歩いてる間、土砂降りの雨&雷
歌之助さんって雨男?って思っちゃいました

演目は…
桂 佐ん吉「道具屋」
桂 歌之助「はなしか入門」
豊来家一輝「曲芸」
桂 歌之助「骨つり」
~中入~
桂 歌之助「祝のし」

佐ん吉さんは2回目なのですが、話に可愛らしさがとてもよく出ますね。
今回の道具屋では、首が回るおひな様で遊ぶ所が、可愛くて最高でした

歌之助さん、先程の佐ん吉さんの道具屋と同じで出だしなので「あれれ?」と思いましたが、噺家さんの悩みのお話だとは
悩みを相談しに行ったのが歯医者さんというのもビックリですが、その歯医者さんが落語ファンで稽古をつけてくれるのです。
歯医者さんの「ファン、ファン、ファン」や「マニア、マニア、マニア」の大袈裟なセリフが大笑いでした

続いて豊来家一輝さん
素晴らしい太神楽に拍手喝采でした
口にくわえたばちの上で、土瓶がすごいバランスでのっかっているのです
しかもその土瓶が逆立ちしたり、飛び上がったり、クルクル回ったりと、ドキドキヒヤヒヤ、スリル満点の曲芸でした。
素晴らしかったです。

歌之助さんの骨つり。
石川五右衛門が訪ねてくる所、迫力ありました。
「開門、かいも~ん」って、いったい誰が来たのかなと思いました。
まさか石川五右衛門の骨だったなんて…
サゲも面白かったです。確かに、五右衛門は釜ゆでされましたもんね。
それとかけているのですね。

中入り後、歌之助さんの祝のし。
相手の質問に対して、教わってきた事をそのまま威勢良く答えていたのに、予想外の質問をされ驚いた時の顔。歌之助さんの表情は本当に面白いです。

今日は、いっぱいっぱい笑わせてもらいました。
落語って、面白い。

外に出ると、すっかり雨はやみ晴れていました


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宗助のとびきり落語会

2007年06月24日 | 落語
昨日、SAYAKAホールへ久々に落語を聞きに行ってきました。
今までに行った中で、一番お客さんが多かったのではないでしょうか?

桂 さん都 「みかん屋」
桂 吉坊 「遊山船」
桂 宗助 「親子酒」

さん都さんは初めてでした。
私の中で、都んぼさんに「さん都くん」と怒られてるイメージが大きく(多分、こごろうさんがラジオで言ってたと思います)、おっちょこちょいなのか、ボーッとしてるタイプなのかどんな人かなと思っていました。
しかし、落ち着いてましたよ。余裕を持って、お話されていました。

吉坊さん、相変わらず可愛いですね
ふかふかの座布団にビックリされたご様子。
ホント、バウンドして飛んでいきそうなくらいふかふかの厚みのある座布団でした
遊山船、すごく想像力をかき立てられるお噺ですね。
私も一緒に覗いてる気分になりました。
きゃーや、まー衆、げー衆の顔が浮かんできて、楽しませてもらいました。
音楽が賑やかなのは楽しいですね

最後は宗助さん。
宗助さんは初めてだったので、顔をよく知りませんでした。
出てこられてビックリ

「あれ さっきホールの裏口で煙草プカーッてふかしてた人やん

そうなんです。駐車場からホールへ入る入口の外で、一人煙草を吸われていたのです。
てっきり、落語を聞きに来た人だと思ってました
宗助さん、失礼しました

さすが今日の主役です。お客さんを笑わせます
酔っぱらいとうどん屋のやりとりが、すごく面白かったです。
安心して聞けて、ハハハと笑えるのが一番幸せです。

「あぁ、面白かった」とSAYAKAホールを出て、ダッシュでINORANに会いに行きました

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久々の落語漬け

2007年02月25日 | 落語
23日、24日と連日落語会へ行ってきました。

第二回 桂かい枝落語会
さぁ、カイシで~す!! 
   in 繁昌亭 ~冬の陣~

「米揚げいかき」   笑福亭智之介
「ふぐ鍋」       林家染左
「おごろもち盗人」  桂かい枝
  仲入り
「野ざらし」      桂小枝
「悋気の独楽」    桂かい枝

今回は、最前列。めちゃくちゃ前です。
噺家さんがとても近く、細かい仕草がしっかり見られて楽しかったです

まずは智之介さん。「ちのすけ」さんなんですね。「とものすけ」さんだと思ってました
なかなかのハンサムさんです
声もハキハキしていて、聞きやすかったです。
落語だけじゃなく、マジックもされるということなので、これも是非見てみたいものです

続いて染左さん。
染左さんの話のテンポは、とても好きです。
早口だと、想像する前に次へ次へと行ってしまいますが、染左さんのテンポだと、想像を膨らます余裕があります。
ふぐを食べてみたいけど、あたるかもしれない怖さで相手に先に食べさせようとする面白さや、食べてみたら美味しかったという嬉しさが表情に表れて、とても楽しかったです。
しかし、おこもさんに食べさせて大丈夫だから食べたのに、実はおこもさんは食べていなくて、2人が食べて大丈夫かを見ていたなんて、面白いさげですね

次はかい枝さんでしたが、先に小枝さんの感想を。
出てこられただけで、会場が笑いに包まれていました
マクラでの文珍さんとのセスナ飛行体験の話は、笑いすぎて涙が出ました
あまりに話が面白かったので、「落語をせずにそのまま面白い話を」という声があったみたいで、小枝さんはお客さんに「古典がいい人!面白い話がいい人!座布団まわしがいい人!」と言って拍手で決めました。
古典と面白い話が良い勝負でしたが、結局古典になりました。私はもちろん古典に拍手をしました。小枝さんの落語って滅多に聞けないですものね。
題はわかりません。海にたくさんある髑髏の一つをつり上げて、それが自分好みの女性だと願い、お酒をあげて「今晩来いよ」と言います。で、やって来たのがよぼよぼのおばあさんだというもの。
小枝ワールドはすごいです。落語だからと言ってかしこまったりせず、テレビで見るあのまんまの小枝さん落語でした。ホントに楽しかったです。
一度も独演会をされたことがないとのこと。実現して欲しいです。

さて、かい枝さん。
おごろもち盗人は、やり慣れているのでしょうか?すごくいきいきと楽しくやられていました。
そろばんをはじく音が可愛らしかったです。また盗人がオロオロしたり、偉そうになったりとコロコロ変わる様がとても楽しく大爆笑。

悋気の独楽はやり慣れていないのでしょうか?ちょっと固い感じがしました。
どちらも私は初めて聞く噺なのですが、おごろもち盗人があまりにいきいきしていたので、こちらは一生懸命という感じを受けました。
文枝師匠の十八番だったとの事。頑張って欲しいです。


都んぼのゴーカイ落語会 於:SAYAKAホール
「狸さい」  桂佐ん吉
「二人ぐせ」 桂ちょうば
「三年目」  桂都んぼ

恒例のSAYAKAホールへ行ってきました。
佐ん吉さんの「狸さい」は、すごくかわいらしいお噺ですね。
子狸が恩返ししようと一生懸命さいに化けるのがよく表れていました。
最後、天神様になって立っていたなんて、すごくちっちゃい天神様(佐ん吉さんに似た)を想像して笑ってしまいました。

ちょうばさん。
上方落語会一の男前と言ってらっしゃいました
マクラでのざこば師匠の歩く真似に涙しました。
二人ぐせは、2人それぞれが、お金をかけて口癖を言わせようとします。
言わせようと必死で頑張る男と、それに引っかかりそうで引っかからない男のやりとりに、こちらも力が入りました。

都んぼさんは、いつもどおりくしゃっとしたニコニコ顔で出てこられました。
この話はいい話ですね。旦那さんはお嫁さんをもらってもずっと亡くなった奥さんが出てくるのを待っていた。奥さんは奥さんで、出たいけれども髪が生えないと恥ずかしくて出られないから、生えるまで三年間待っていた。丸坊主で出ていって嫌われたくないから待っていたんですね。
都んぼさんがいつものイメージと違って、しっとり真剣にやってらっしゃいました。
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