夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

庄内紀行③

2005年11月29日 | お出かけ
さて、いよいよ蝉しぐれオープンセットへ。
オープンセットまでは、どこまでも続く田んぼの中の道を通りました
ここは、地元の方から提供を受けた1万坪のスペースを活用し、1億円をかけて建設されたそうです。

 〈牧家〉

セットという感じではなく、屋根には草が生えていて、昔からずっとここに建っているという風合いでした



部屋の中が見学できるのですが、雨が降っていたためか、戸が少ししか開いておらず、残念でした

裏へ回ると、畑があり、なすが実をつけていました。



このなす、映画「蝉しぐれ」で父の助左衛門さんがポキッと収穫しているのを見て「ちっちゃ…」と笑っていたのですが、実は鶴岡名物の民田茄子で、小茄子なのだそうです。
塩漬けにして食べると、サッパリとした風味で、夏を代表する味覚だということです



海坂藩普請組屋敷内でにいると、その時代にもぐりこんだ気分になりました。広がる大地と向こうに見える山々を見ていると、周囲の景色が変わると人間も変わり、人間が変わると周囲の景色も変わってしまうんだろうなぁと少し感じました。

続いて1㎞ほど離れた所にある「蝉しぐれ資料館」へ向かいました。その前にお腹がすいたのでお昼ご飯を食べました。



↑は「芋っこぼたもち鍋」です。芋っこぼたもちは、うるち米と茹でた里芋をつぶして丸めた団子のことです。旧庄内藩士の各家庭で代々受け継がれてきた名物料理だそうです。お鍋の真ん中にちょこっと白く浮いているのが「芋っこぼたもち」なのですが、ちょっと分かりにくいですね… 5つも入っていて、お腹いっぱい、ホカホカに体が温かくなりました。



↑は「だだちゃ豆アイス」です。このだだちゃ豆も鶴岡名産です。鶴岡周辺の限られた地域で江戸時代から生産されてきた枝豆で、この種子を他の地域で生産しても、だだちゃ豆の特性が消えてしまうそうです。
「だだちゃ」とは庄内地方の方言で「お父さん」という意味で、昔々、殿様が大変な枝豆好きで、毎日枝豆を持ち寄らせては「今日はどこのだだちゃの枝豆か?」と聞いていた事から、だだちゃ豆と呼ばれるようになったそうです。
今回、だだちゃ豆は食べられませんでしたが、このアイスにはだだちゃ豆の細かいツブツブがそのまま入っていて、美味しかったです。
枝豆の王様と言われている「だだちゃ豆」。
ぜひ次回は味わってみたいです



資料館は松ヶ岡開墾場の松ヶ岡蚕室を活用しています。
館内には映画の名シーンが台本とともに展示されていました。また、こぢんまりしたDVDシアターがあり、藤沢作品についての魅力を黒土監督が語っていました。

「海坂藩の面影」という冊子を頂きました




藤沢周平の作品と、その舞台が紹介されています
今回の旅行は2泊3日でしたが、1日目は羽黒山、3日目は朝の飛行機で帰ったので、時間が本当に少なかったです。
次は藤沢作品を読んで、また訪れたいです

この後は酒田市へ向かいました。
次回、庄内紀行最終回。

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庄内紀行②

2005年11月26日 | お出かけ
2日目は主に鶴岡市内をまわりました
天気は、相変わらず雨が降ったりやんだり。あられも一時降りました

最初に行ったのは鶴岡カトリック教会天主堂です。落ち着いた城下町に、十字架を掲げた赤いとんがり屋根がとても目立っていました
フランス人のダリベル神父によって、明治36年(1903年)に建てられ、明治西洋建設の傑作と謳われています



聖堂は天井が高く、窓が多いので、とても明るかったです。
イエス・キリスト、聖フランシスコ・ザベリオ、聖テレジアの像が飾られています。



聖堂左側の副祭壇には、日本でただ一体の「黒い聖母マリア像」が立っています。教会が完成した明治36年10月に、フランスのノルマンディー州にあるデリヴランド修道院から贈られたもので、世界的にも珍しいそうです。



この窓絵も日本でただ一つの物です。
ステンドグラスでも色ガラスでもなく、薄い透明な紙に描かれた聖画を2枚のガラスで挟んだ「貼り絵」だそうです。
高価なステンドグラスに代えて使用されたと考えられています。

一歩中へ入ると、シーンとした聖堂に光が降りそそいでいて、すごく神聖な場所に思えました

続いて、すぐ近くの旧風間家住宅「丙申堂(へいしんどう)」へ。
風間家は18世紀に庄内藩の御用商人で財を蓄積し、明治期に貸金業に転じ、風間銀行(荘内銀行の前身)を創設したそうです。
丙申堂は明治29年に、当主が住まい及び営業の拠点として建築した物です。



建物は木造杉皮葺の石置屋根です。大きな石がぎっしり敷き詰められていて、その数なんと4万個
なぜ石なのかは係の人によると、

1.鶴岡は風がきついので、火事が起こるとその火の粉が飛んできます。
  そこで火事を防ぐために石置屋根にした。
2.瓦の質が悪く、すぐに割れるので、いっそのこと石にした。
3.城下町であったため、へりくだる意味で石にした。

と、色々と説があるようです。

ここで映画「蝉しぐれ」をご覧になった方へ
丙申堂では、文四郎とふくの再会のシーンが撮影されました。
上の写真は、文四郎(染五郎さん)が、男性(蛭子さん)に案内されてやってくるシーンです。
そして下の写真は、文四郎とふく(木村佳乃さん)が再会した部屋です。



意外と小さい部屋でビックリしました。
奥に見える建物は、黒土監督がCGを使って消すのを嫌がり、木をたくさん立てたり、すだれをかけたりして隠したそうです。

映画のシーンが思い出され、また見たくなってしまいました

ここ丙申堂は耐震構造になっていて、梁がトラス状(三角形を組み合わせた骨組み)になっていて、素晴らしい造りでした。
係の方が蝉しぐれの撮影のこともおりまぜながら、親切丁寧に案内をして下さいました

なかなか、オープンセットに行けない…
次は、蝉しぐれオープンセットです。

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庄内紀行①

2005年11月23日 | お出かけ
18~20日まで、山形へ行ってきました。
藤沢周平が愛した庄内と、作品「蝉しぐれ」の原風景を訪ねるためです。伊丹から1日に1本出ている飛行機で庄内へ
寒さは覚悟していましたが、大阪とは風の冷たさが全然違いました帽子にマフラー、ダウンコートと防寒対策バッチリ
でも山形の人は、とっても薄着でした。まだまだ寒さは序の口なんでしょうね。

空港からは車で羽黒山へ直行しました =3

 
     〈羽黒山神社大鳥居〉

映画「蝉しぐれ」で、文四郎が捕らえられた父に面会に行くシーンが、羽黒山の表参道で撮影されました。山頂へは車で簡単に行けますが、蝉しぐれファンとしては、あのシーンが撮影された石段を見なくてはと、↓の参道入口から歩いて向かいました。あいにくの天気で、傘をさしながらの登山となりました

 
     〈参道入口の鳥居と奥の随神門〉

 
     〈神橋と祓川(はらいがわ)〉
昔、人々はこの祓川で身を清めてから登ったそうです。

 
     〈爺杉(じじすぎ)〉
神橋をこえて少し行くと、高さ42m、樹齢約1000年の爺杉があります。

 
     〈五重塔〉
平将門が寄進したとされる五重塔。長い間の風雪にも耐えてきたという感じの木肌が見え、ひっそりと、でもどっしりとたたずんでいました。


     〈一の坂〉
この一の坂で映画の撮影は行われたそうです
山頂までは石段が2446段あり、樹齢300~600年の杉木立が続きます。



二の坂はすごく坂が急で、一番きつかったです
登り始めた時は寒くて寒くてどうしようもなかったのに、この頃にはほかほか温かくなりました。



途中に「二の坂茶屋」があり、そこで休憩できると思っていたのですが、もうすっかり冬支度で、茶屋の周りは囲いで閉鎖されていました 
そのため、所々にある社で雨をしのいで休憩しました。
確かに人が全然いません。すれ違ったのは、下山する一組の夫婦だけでした。



三の坂を越えて、ようやく山頂に到着
麓から1時間ちょっとの道のりでした。
山頂へ着いた途端、雪が激しく降り出し、あっという間に一面真っ白になりました



出羽三山とは、南北に連なる羽黒山、月山、湯殿山の総称です。羽黒山頂の出羽三山神社は、羽黒山の祭神に加え、冬期の参拝が不可能な月山、湯殿山の祭神を合祀した三神合祭殿(さんじんごうさいでん)となっていて、ここ一カ所を参拝すれば、三山を詣でたことになるそうです。


神社も冬支度を始めていました。

 〈境内の鐘〉

体が芯まで冷えたので、羽黒そばで温まりました。山菜たっぷりの醤油味で美味しかったです


私は雪が大好きなので、羽黒山頂で美しい雪景色を見ることができて、幸せでした。


神社境内には出羽三山歴史博物館があり、出羽三山の歴史と文化を物語る資料が展示されています。個人的には仏像が大好きなので、資料館1階に展示されていた多くの仏像がすごく興味深かったです。

さて、帰りはどうするか?と考えた時、雪が積もっていたら危険だなと思いつつ、来た道を見てみると、なんとか行けそう。
もと来た道を引き返しました。
帰りの方がきつかったです。足はガクガクになるし、雨で濡れて滑るし、辺りは暗くなってくるし、人っ子一人いないし、とても心細かったです

でもこの石段を登ってこそ、羽黒山を全身で感じる事ができます 新緑の季節も、きっとすごく綺麗だと思います。
また行ってみたい山です

この日は羽黒山で一日が終わりました。
次に続きます…
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羽黒山

2005年11月18日 | お出かけ
山形へやってきました!
蝉しぐれ紀行です。
羽黒山の石段を登りましたが、きつい~(>_<)
頂上は雪でした。
明日は蝉しぐれオープンセットに行ってきます。
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京都 顔見世

2005年11月16日 | 歌舞伎・演劇.・映画
南座の顔見世興行の前半分が、昨日から発売されました。
今年は鴈治郎さんの「坂田藤十郎襲名披露」です
231年ぶりに藤十郎の名前が復活ということで、盛り上がっています

私は昼の部だけを見に行くことにしました。
もちろん、雀右衛門さんが「夕霧名残の正月」の夕霧でご出演だからです
雀右衛門さん以外は全て上方役者ということで、どういう舞台になるのかワクワクしています

曽根崎心中では亀鶴さんが油屋九平次に大抜擢
鴈治郎さんは「顔見世で若手を抜擢することはあまりないが、これからの上方歌舞伎を継いでいく次の世代を作っていくのも私の役目。」と、おっしゃってます。
亀鶴さん、期待されてますね

その他にも、仁左衛門さん、吉右衛門さん、菊五郎さん、梅玉さんなどなど、顔見世ならではの豪華な顔ぶれ

とっても待ち遠しいです

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break

2005年11月13日 | ライブ・音楽
Jのニューシングル「break」が9日に発売されました
今回は初回盤と通常盤がありましたが、私はbreakのPVが付いた初回盤を購入。

まず、breakのPVを最初に見ました
Jさんが肩をゆらしながらメンバーと一緒に歩いて登場。
この時点で、私は画面に釘付けです 
息をのんで見てました。

移籍第1弾シングル と書いてたわりには、いつものJサウンドでした。
まぁ、移籍したからと言って大変身していてもイヤですが…

今回のキーワードはどう考えても「break」ですね。
2曲目の「From the underground Garden」にも、これでもかってぐらい出ていますし。

Jの曲を聞くと「やっぱりJから離れられないなぁ」と思います。
個人的に胸に来たフレーズは、breakの

「解き放て 今 時が君を 置き去る前に」

です。時に置き去りにされてはいけない。ボーッと生きていてはいけないと、Jさんにお叱りを受けてるようです。

Jのストレートな音楽は、私の生活になくてはならない物になっています。

クリスマスライブ、カウントダウンライブには行かないので、次回のJライブは来年です
早く、ライブに行きたいです~

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your place&もう一度君に

2005年11月11日 | ライブ・音楽
Tourbillonが9月の第1弾シングル「HEAVEN」に続いて、10月5日に第2弾シングル「your place」、11月2日に第3弾シングル「もう一度君に」を発売しました

「HEAVEN」は葉山さん、「your place」はINORAN、「もう一度君に」はRYUICHIさん作詞作曲です 3ヶ月連続でリリースし、これで3人のお披露目をした感じです

「HEAVEN」については9月に書いたので、今回は「your place」と「もう一度君に」について…

「your place」
とってもポップな曲で、3枚のシングルの中で私が一番好きな曲です
INORANが作る曲は、今までちょっと影のある曲が多かったので、こんなにポップな曲も作れるんだと感心しました
FAKE?では絶対作らない曲だなって思います。
RYUICHIさんもとても歌いやすそうで、彼が歌うという事も考えて作ったんだろうなと感じました。
すごく後味の良い(笑)音楽です

「もう一度君に」
多分誰が聞いても「RYUICHIさんが作ったんだな」と分かるくらいRYUICHI色に染まってます
RYUICHIワールドに一気に引きずりこまれます
ルナシー時代とは一味違う、最近のRYUICHIさんがよく出ています。曲はものすごく良いのですが、歌い方がちょっと…
多分、気持ちを込めるとああいう歌い方になると思うのですが、最近少し気になる事です。

余談ですが、「もう一度君に」を予約していて発売日に取りに行った時、店員さんが「これでよろしいですか?」と差し出したその手には↓



「・・・

一瞬、固まってしまいました。
そう言えば、この曲は映画「ブラックジャック」の主題歌になってるんです。
でもわざわざこっちを見せずに、表のジャケットを見せてくれたら良かったのに。
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これ、何でしょう?

2005年11月06日 | 日常(主に自然の写真)
父が果物を買ってきたのですが、何か分かりません
大きさは、長さ12、3㎝です。
ラベルには、「果実」と書いているだけでした
いったい何なんでしょう??

2つに割ってみると…

  

果肉は真っ白で、固くて黒い種がたくさん入っています。
いったい何なんでしょう??

匂いもあまりしないし、味はちょっと甘みがあるかな?って感じで、これまた曖昧な感じです。食感は、少しドリアンに似てる感じで、ベトッとしています

いったい何なんでしょう??

知ってる方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さい


11/12追記
友達に教えてもらい、やっとこの果実の名前が分かりました
「チェリモヤ」という果物です。
南米ペルー、アンデス山脈一帯が原産の果実で、美味しくて美しくなれるという魅力的なフルーツです
マンゴー、マンゴスチンとともに、世界三大美果と呼ばれています。
調べていると、果実は甘く、冷やすとアイスクリームみたいだそうですが、私の食べたのは、あんまり甘くなかったし、アイスクリームのような食感でもなかったので、ハズレだったのかもしれません
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ジャズライブ

2005年11月05日 | ライブ・音楽
昨日、梅田にある「ボギー」というバーへ行ってきました

そこでは定期的にライブが開催されていています。
昨夜の演奏は、以前私が習っていたギターの先生のトリオ
先生のライブは初めて見ましたが、やっぱり上手~
ちょっとギターから遠ざかっているのですが、また弾きたくなってきました

私はお酒に弱いので、バーってあんまり行ったことがないのですが、すごく雰囲気が良くて、また行ってみたいと思いました。
ライブ演奏があるので、一人でふらっと行っても十分楽しめる雰囲気のバーでした

bogey http://www15.ocn.ne.jp/~barbogey/index.html

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大坂歌舞伎展

2005年11月01日 | 歌舞伎・演劇.・映画
大阪歴史博物館で11月23日まで開催されている「大坂歌舞伎展」に行ってきました

会社帰りに直行したのですが、午後6時を過ぎていたからか、お客さんが2人しかいなくて、ちょっと寂しい歌舞伎展でした
でも、せかされることなく、ゆっくり、じっくり楽しむことができました

大坂の歌舞伎が大きく盛り上がった18世紀後半から19世紀前半、ファンはお互いの贔屓役者の役者絵や摺物などを出版し、激しく対抗したそうです

館内には、上方の絵師、江戸の絵師、それぞれの浮世絵がたくさん飾られていました。
上方の浮世絵は美化せず、写実的に表現されていて親近感が持てます。
江戸の絵師 勝川春章の作品に、初代 中村仲蔵の正装の絵がありました。9月に「夢の仲蔵千本桜」を見たので、「こんな人だったんだ」と楽しめました

役者絵本という物も飾られていました。絵本のようになっていて、ページごとに役者さんの顔が描かれています。茶目っ気たっぷりの漫画のようなものもあって、絵を描いてる方も楽しんでる感じを受けました

貼込帖もなかなか面白い物でした。自分の好きな役者絵や番付、摺物、絵本の切り抜きなどを編集した物です。スクラップブックですね。これを作った人が、どれだけその役者が好きだったのかがうかがえます。

それにしても、上方役者絵は日本よりも海外で評価されたため、たくさんの作品が外国へ行ってしまってることを知りました。上の写真の絵は大英博物館蔵のものです。もう一度見たいと思っても、次は大英博物館へ行かないと見ることが出来ないかもしれません…

現在活躍している役者さんの浮世絵を描く方っていないのでしょうか?
顔を知っている役者さんが、浮世絵になるとどうなるのか、とても興味があります。
役者絵本をどなたか作ってくれないでしょうか

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