夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

夕陽ヶ丘散歩 愛染堂~大江神社

2024年05月13日 | お出かけ
夕陽ヶ丘散歩、やっと最終回です。
今回は愛のキューピッドでおなじみの愛染明王をお祀りする愛染堂と、阪神ファンが優勝祈願に来るという大江神社です。

前回の清水寺から北に歩いていくと、愛染堂勝鬘院(あいぜんどうしょうまんいん)があります。
この場所は、飛鳥時代に聖徳太子が四天王寺建立の際につくった施薬院があったそうです。
施薬院とは、薬草を栽培し、怪我や病気で苦しむ人を救うために作ったと言われる施設です。
その後、聖徳太子が勝鬘経というお経を人々に講ぜられた場所から、勝鬘院と呼ばれるようになったそうです。
平安時代には、金堂に愛染明王が本尊として祀られるようになり、愛染堂と呼ばれるようになりました。


赤い門をくぐって入ります。


金堂は聖徳太子によって創建されましたが、織田信長によって焼失。
今の金堂は、徳川幕府二代目将軍 徳川秀忠によって再建されたものです。
中には愛染明王が本尊として祀られています。
愛染明王は怖い忿怒相のお顔ですが、悪者を追い払うためのお顔で、本当は優しく、縁結び・良縁成就・夫婦和合・愛嬌開運のご利益があります。
手に弓矢を持たれていることから、愛のキューピッドとして親しまれています。
愛染明王は秘仏となっており、愛染まつりの日とお正月のみご開帳しています。


金堂の後ろにはこの多宝塔が立っています。
こちらも聖徳太子によって創建されましたが、金堂と同じく織田信長によって焼失。
その後、豊臣秀吉により再建されたそうです。


木の下にあるのが、哲学の椅子です。
この椅子に座ることで、心を穏やかに保ち、落ち着かせることで、恨みや憎しみが消え、平穏でまっすぐな考え方が生まれると説明がありました。
心が穏やかでないと、正しい考え方は生まれないですね。


こちらは腰痛封じの石です。
この石に座ると痛みが治まると伝えられています。
背もたれの石には、ポコッとでっぱった突起物があり、背中に当てると気持ちがよかったです。
腰痛に効くツボに当たるのかもしれませんね。


愛染かつらの木です。
樹齢数百年と言われる桂の木に、ノウゼンカズラのツルが巻き付いています。
その姿が男女が仲良く寄り添っているように見えることから、恋愛成就、夫婦和合の霊木として親しまれています。


愛染堂のそばには愛染坂があります。
このギザギザの模様が特徴的です。
この辺りはたくさんの坂がありますが、どれもきつそうです。


愛染堂のすぐ横にある大江神社です。
大江神社は、四天王寺の鎮守社である四天王寺七宮のひとつとして、聖徳太子によって創建されました。
こちらの境内奥には珍しい狛虎があります。



昔はここに毘沙門堂があったそうです。
毘沙門天の化身や遣いと言われているのが虎で、その虎が狛虎として鎮座しています。
丸っこい虎で、とてもかわいいです。





この狛虎、明治の神仏分離で吽形が滋賀に移され阿形だけが残っていたそうです。
平成15年に地元有志が、「狛虎を一対にしたら阪神タイガースが優勝するのでは」と吽形を作ったところ、その年に阪神タイガースは優勝したため、今ではタイガースの守り神として知られているそうです。



四天王寺夕陽ヶ丘界隈を初めて散歩しましたが、興味深いスポットがたくさんあり楽しめました。
坂がこんなに多いのも、歩くとよく分かります。
大阪が昔は大坂だったのも、坂が多いからなのかもしれませんね。

大阪の知らないところは、まだまだたくさんあります。
また散歩したいと思います。

帰りに初めてミャクミャクのマンホール見つけました!



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夕陽ヶ丘散歩 清水寺

2024年05月08日 | お出かけ
前回からの続きです。
安居神社を後にし、北へ進むと清水寺があります。
清水寺と言えば、京都の清水寺が有名ですよね。
実は大阪にもあるんです。
知ってはいましたが、今回初めて訪れました。



1640年に京都の清水寺を模して造られたそうです。
その際に清水寺から千手観音を譲り受け本尊としたのだそう。
本堂は建て替えを予定していて、今はこの建物の2階にいらっしゃいました。

清水寺と言えば有名な清水の舞台。
大阪の清水寺にもあります。



今は鉄筋コンクリート造りの舞台ですが、昔は木造だったようです。
この舞台は西向きに張り出しています。
今はビルやマンションなど高い建物が見えますが、昔は今より見晴らしがよく、すぐ近くまで海だったようですから、ここからの夕日は素晴らしかったのだと思います。
真ん中奥には、通天閣の頭が見えています。



舞台の南側には平和の鐘がつるされていました。
奥に見えるのは、あべのハルカスです。

そしてもう一つ有名な音羽の滝。
こちらももちろんあります。



大阪の清水寺の滝は、玉手の滝と言います。
大阪市内で唯一の天然の滝だそうです。







音羽の滝にそっくりですね。
三方を崖で囲まれているので、かなり狭い空間になっています。
滝の向かい側にはベンチがあるので、ゆっくり座って心を落ち着かせるのにいい場所ではないでしょうか。

この辺りは傾斜地が広がっているので、多くの坂があります。
清水寺の近くには清水坂があります。
石畳の道が美しいです。



このあたりに住むと、かなり足が鍛えられそうですね。
今回で夕陽ヶ丘散歩を終わろうと思っていましたが、まだ続きがありますのでまた次回に。
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夕陽ヶ丘散歩 一心寺~合邦辻閻魔堂~安居神社

2024年05月04日 | お出かけ
夕陽ヶ丘を散歩してきました。
夕陽ヶ丘は大阪市天王寺区の西部 上町台地の西側で、谷町筋と松屋町筋に囲まれた場所を言います。
寺社仏閣が多く点在し、坂道が多く、夕日が美しい場所と言われています。

こちらは一心寺です。
お寺??って思うような山門と、巨大な仁王像が迎えてくれます。



一心寺は、納められた遺骨で造られるお骨佛の寺として知られています。
観光の場所と言うよりは、お骨佛さまにお参りに来られてる方が多いように思いました。
大坂夏の陣では、徳川家康の本陣となったお寺とのことです。

一心寺の北側を走る道が逢坂です。
松屋町筋から四天王寺西門に至る坂道です。



この坂道の下にあるのが合邦辻閻魔堂です。
この場所は、聖徳太子と物部守屋が仏法について論じた場所と伝わっているそうです。



文楽や歌舞伎の演目にある「摂州合邦辻」をご存知でしょうか。
その舞台にもなっていて、玉手御前の碑もありました。
首から上の病気を治すことで知られているそうで、頭痛に悩まされている私もしっかりお願いしてきました。

続いて、路地の間の階段を上がると安居神社です。





木々に囲まれた静かなこの神社は真田幸村終焉の地です。
境内の一本松の下で戦死したそうです。



当時の松は枯れてしまいましたが、昭和26年に植樹されました。



この界隈はたくさんの坂があります。
これは天神坂です。



安居神社は、かつて天神森とも呼ばれていたので、天神坂と言う名がついたそうです。

狭いエリアに見どころがたくさんです。
続きは次回に。
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浅香山緑道のつつじ と ちょっと撮り鉄

2024年04月26日 | お出かけ
25日の木曜日、お天気がとても良かったのでちょっとお出かけしました
ちょうど堺市の浅香山緑道のつつじが見頃ということで、自転車で行ってきました。



私が住む大阪市から大和川を渡って、大和川沿いを西へ走ります。
とっても気持ちよくて、鼻歌が出ちゃいます。



途中、阪和線を超えます。
超えたところで振り返って電車をパチリ。

そのまま先へ進むと向こうに浅香山緑道のつつじが見えてきます。
遠くからでも分かる鮮やかな色のつつじです。



約2500株のつつじが植えられていて、600mに渡り自由に散策できます。





満開のつつじ。
見上げるほど大きくて立派です。


こんなモニュメントがありました。



堺市と大阪芸術大学が連携し、自転車とアートをテーマにしているそうです。
堺は自転車の町ですものね。

足を延ばして、南海高野線もパチリ。




そして帰り道にまた阪和線。


綺麗なつつじを見られて、電車も撮ることができて、帰りも気持ちよくスイスイ~と走りました。



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天満橋の桜

2024年04月15日 | お出かけ
金曜日に大阪の天満橋へ行ったので、桜を見てきました
この日の大阪は25度まで気温が上がったそうで暑いくらいでした。
(天満橋から撮影)


川沿いは風が通ってとても気持ちがいいです
いろんな船が行き交っていて、水都大阪が感じられる場所です。


写真では分からないですが、この日は見事な花吹雪でした。
こんな場所が近くにあったら、お天気のいい日は毎日外でランチだな


座ってボーっとしてると、うつらうつらしてしまいました
いけない、いけない


ビル群の中でも、こんな風に広い空が見える場所は気持ちがいいですね。

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長居植物園の桜

2024年04月13日 | お出かけ
水曜日の長居植物園です。
葉が出てきて花はだいぶ散り始めていますが、まだ綺麗に咲いていました。


とても良いお天気だったので、青空にピンクの花が映えます。


池には橋が架かっていて、右側に桜の木があります。


ばしゃばしゃっと鵜が飛んできました。
この池には鵜がたくさんいます。


橋を渡ったところにはヤエベニシダレの木があります。


八重の花は華やかですね。


桜の下には鮮やかな黄色い花がたくさん咲いていました。
つる性の植物のようで、かなり茂っていました。


雲南黄梅(ウンナンオウバイ)というそうです。
たくさんの花が桜に負けじと咲き乱れていました。


ハナズオウも綺麗な紫色の小花をたくさん咲かせていました。


マメ科の植物で、花が終わるとキヌサヤの様な豆ができるそうですよ。


春は次から次へと新しい花が見られるので嬉しいです。
花粉症がなければ、春はとってもいい季節なのですが…

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大阪城の桜

2024年04月05日 | お出かけ
今日は大阪城の近くへ行く用事があったので、お堀沿いの桜を見てきました。
たくさんの人・人・人・・・
ほとんどが外国の方じゃないでしょうか。
日本語はあまり聞こえてきませんでした。



お堀沿いには桜がたくさん植えられています。


お堀沿いの通りは多くの人でにぎわい歩くのも大変だったので、一本横の通りを歩きました。
こちらは人が少なくて歩きやすかったです。




こんな八重咲の濃いピンクの花も咲いていました。
可愛いですね。




綺麗な桜を満喫しました。
でももう少し静かな場所でゆっくり見たいかな

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静寂の奈良へ(法隆寺・中宮寺)

2024年01月20日 | お出かけ
前回の続きです。
西院伽藍と大宝蔵院を見学し、東大門を出て東院伽藍に向かいます。

東大門を内側から見た写真です。
奈良時代を代表する三棟造りの門です。


東大門を外側から見た写真です。
両脇は空いていますが、何か像が立っていたりしたのでしょうか。


美しい築地塀を見ることができます。


向こうに見えるのが東院伽藍です。
西院伽藍と東院伽藍は少し離れています。


夢殿は東院の本堂で、聖徳太子を供養するための殿堂です。
八角形の形をしています。


頂には立派な宝珠。


鬼瓦も立派です。


法隆寺をゆっくり拝観していると、2時間以上たっていました。
とっても広く見どころの多いお寺でした。

さて、法隆寺のすぐお隣には中宮寺があります。
こじんまりとしたお寺ですが、こちらには有名な国宝 菩薩半跏像が安置されています。



中宮寺のホームページhttp://www.chuguji.jp/
とっても優しいお顔で、いつまでも見ていたいと思います。
お堂の中は畳敷きになっているので、座ってゆっくり仏像と向き合うことができます。
椅子も用意されていました。
エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザと並んで「世界の三つの微笑像」と呼ばれているそうです。
法隆寺に行った際は、ぜひ中宮寺も訪れてください。

法隆寺と中宮寺を訪れ、大満足の一日でした。
続いて、法隆寺境内を歩いていて、私が気になったものです。
それは瓦。
鬼瓦の隣にあるものです。







蓮?


獅子(見にくいですが)


これ、留蓋瓦と言うそうです。
雨水が入るのを防いだり、風で飛ばされないようにするためのものだそうです。
こんな彫刻を施すなんて、おしゃれですね。

波に乗ったウサギや、亀もいるそうですよ。
次回行ったときは探さねば。

もう一つ気になったのが、このすごい形のクスノキ。




中がえぐれていて、根元だけ見ると死んでそうですが生きています。
こんな形になってしまうなんて、いったい何があったんでしょうか。
気になります。

この日のランチは中宮寺近くの「和CAFE 布穀薗」でいただきました。


幕末・維新期の尊攘運動家、明治期の司法官である北畠治房が晩年隠棲していた屋敷だそうです。
屋敷の長屋門がカフェになっています。
こちらで斑鳩名物 竜田揚げランチをいただきました。


竜田揚げの竜田は、斑鳩町を流れる竜田川に由来するとのこと。
百人一首にも竜田川が出てきますが、昔から紅葉が有名な場所だそうです。
揚げたときの赤くなる醤油の色や、片栗粉がところどころ白く浮かぶさまを、紅葉が流れる竜田川に見立てて、その名がついたそうです。

店内からは母屋が見えます。


のんびり一人ランチ。
たまにはこういう時間もいいものですね。



久しぶりに法隆寺と中宮寺を訪れましたが、新しい発見がいろいろあり楽しかったです。
ぜひまた訪れたいと思います。



…おまけ…
法隆寺駅前でポケモンマンホール見つけました


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静寂の奈良へ(法隆寺)

2024年01月13日 | お出かけ
9日に奈良の法隆寺へ行ってきました。
天王寺から法隆寺駅までJR快速で20分ほどで着きました。



思ったより近いと思いましたが、駅から法隆寺までが歩いて25分ほどかかります。
駅からバスは出ていますが9時台からです。
法隆寺には8時半に着きました。
松並木の参道は500mほどあります。
辺りはとても静かで、小石の参道をザクザク踏みしめて歩く私の足音しか聞こえません。


松並木を抜けると、法隆寺の玄関にあたる南大門が迎えてくれます。


南大門をくぐると素晴らしい景色が広がります。
真っ青な空、冷たい空気、静けさ、シャキッと背筋が伸びます。
向こうに見えるのが中門です。


法隆寺の創建は、用明天皇が自らの病気平癒を祈って寺と仏像を造ることを誓願しましたが、実現しないまま崩御されました。
そのため、推古天皇と聖徳太子がその遺志を継いで607年に完成させたのが法隆寺と言われています。

境内は、五重塔や金堂を中心とした西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍があります。
中門の両脇には立派な金剛力士像が立っています。


奈良時代のものです。
阿形像は朱色です。


こちらの吽形像は黒色です。
すごい睨まれて、怖気づいちゃいます
全身に力がこもっている見事な表現です。


西院伽藍に入ると五重塔がまず目に入ってきます。
五重塔は本当に美しいなといつも思います。
飛鳥時代のもので、日本最古の五重塔です。


五重塔の頂にある相輪。
ここに4本の鎌がかかっているのを知ってる方も多いと思います。
見にくい写真ですが、下のほうに鎌があるのが分かるでしょうか?


この鎌は雷除けのまじないなんだそうです。
かなり大きな鎌ですよね。落ちてきたら怖いです

鬼さん、頑張って頭で支えてます。


朝日を浴びる金堂と五重塔。
美しい景色です。


金堂には有名な釈迦三尊像が安置されています。
飛鳥時代に特徴的な面長で左右対称のお顔、目の形が杏仁形、表情がやや固い印象です。
杏仁形(きょうにんぎょう)とは仏像の眼の形式です。
杏仁はアンズの種のことで、上下の瞼が同じ弧を描いているものを言います。



他にもたくさんの像が安置されています。
誰もいない中、ゆっくり長い時間鑑賞することができました。

金堂の柱には龍が巻き付いていました。


回廊には朝日が差し込み、格子の影が美しかったです。


ここでいったん西院伽藍から出ます。
出口を出たら見えるのが鏡池です。


風もなく、本当に鏡のように周りの木々が映っていました。
鏡池を通って、大宝蔵院に向かいました。

ここには玉虫厨子や夢違観音像、百済観音像など、多数の宝物を見ることができます。
もう本当に本当に素晴らしい宝物の数々に圧倒されます。
時間が過ぎるのも忘れ、じっくり見させていただきました。

法隆寺の拝観料は1500円とちょっとお高いですが、これだけの立派な建物や宝物を見せていただけるのなら納得です。

次回は東院伽藍です。
見どころが多すぎて、一回では書ききれません。
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お正月は近くでゆっくり

2024年01月07日 | お出かけ
お正月は実家へ帰り、1日は近くのお寺に行ってきました。
堺市南区富蔵にある感應寺(かんのうじ)です。



〇十年前の中学1年生の時に友達と行きました。
鬱蒼とした森の様な記憶がありましたが、こぢんまりした静かなお寺でした。
お寺の前には鳥居があり、これは神仏習合の名残でしょうか。



日蓮宗のお寺で、「上神谷(にわだに)の妙見さん」として親しまれています。
北極星を神格化した妙見大菩薩が祀られています。
北極星や北斗七星を神格化して「妙見菩薩」としてお祀りすることを、妙見信仰といいます。



感應寺の起源は次のように書かれています。
「大化元年(645年)、法道仙人が当地にて法華経を読んだときに、北極星が童子に化して姿を現し、この姿を一刀三礼の儀をもって刻んで祀ったのが起源」

645年って大化の改新の年ですよね。
そんな昔からだなんて、想像もできません。

お堂にはたくさんの彫り物がありました。
妙見堂は江戸時代初期に建立されたそうです。



屋根には立派な竜がのっていました。


後ろにも何か分かりませんがのっています。


能勢の妙見山、交野の星田妙見山とともに、大阪の三大妙見山と言われているそうです。

富蔵から隣の鉢ケ峯に向かいました。
向かう途中の田園風景です。
とても見晴らしのいい場所です。

向こうに見えるのは金剛山。


こちらは和泉葛城山。


ここから坂を下っていくと、堺市南区鉢ケ峯寺にある法道寺に着きます。
立派な仁王門が迎えてくれます。



法道寺の起源は次のように書かれています。
「白鳳10年(670年)、法道仙人が当山で飛鉢の法を行じ、その霊験を聞き及んだ天智天皇の勅願によって 閑谷院長福寺として開創」

最初は長福寺という名前だったようですが、8代将軍徳川吉宗の嫡子が長福丸と名付けられたことから、同名であることをはばかり、法道寺と改名したそうです。
法道寺は高野山真言宗の寺院です。

金堂


この多宝塔は南北朝時代中期に建てられたものだそうです。


その頃からこの邪鬼さんは支え続けてるのですね。
本当にご苦労様です。


このイヌマキは堺市の保存樹木に指定されています。


冬なのでさみしい感じでしたが、桜の季節も綺麗でしょうし、立派な百日紅の木もあったので花が咲けばとてもきれいだと思います。
新緑や紅葉の季節も美しいと思います。

遠くに行かなくても、近くにも素晴らしい場所はたくさんありますね。
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青春18きっぷ 乃木館

2023年12月31日 | お出かけ
善通寺市は自衛隊の街でもあるんですね。

善通寺の近くには陸上自衛隊 善通寺駐屯地が置かれています。
1898年(明治31年)に陸軍第十一師団が創設され、善通寺市に本拠を置きました。
初代師団長は乃木希典将軍。
街には今でも明治建築が残っています。



この赤煉瓦の建物は、旧陸軍第十一師団兵器庫です。
明治から大正にかけて建てられたもので、現在は倉庫として使われているそうです。

歩道の車止めは砲弾の形になっているのだとか。


ここには乃木館という資料館があります。


第十一師団司令部庁舎として建築されたこの建物、現在は1階が第14音楽隊が使用し、2階が資料館となっています。
初代師団長の乃木希典にちなんで乃木館となったそうです。
練習をされているのか、楽器の音が聞こえていました。


乃木将軍が1898年から2年8か月使っていた執務室が見学できます。
机や椅子も当時のまま保存されています。


乃木将軍に関する資料や歴代師団長資料、陸軍関連の資料、武器など様々なものが展示されています。
展示室に入ると、自動的に説明の音声が流れるので、あまり詳しくない人でも分かりやすくなっています。
たくさんの写真や手紙など戦争に関するものばかりなので、見学していてちょっとしんどくなってしまいました。
でも歴史を知るうえでは貴重な資料館です。

建物の前の広場には、本物の戦車などが展示されています。
初めて間近で見る戦車は怖かったです。

[74式自走105mm榴弾砲]


[V-107(しらさぎ)]


明治建築は他にもあります。
ここは旧善通寺偕行社(かいこうしゃ)です。


旧陸軍将校の親睦団体「偕行社」の社交場として建てられました。
この日はクリスマスコンサートが開かれていたようです。
カフェも併設されていて、窓が大きくとても開放感がありゆっくりできる空間でした。
ここでダイシもち麦入り焼きドーナツを食べる予定でしたが、売り切れで残念

この日は風がものすごく強くて体が冷えました。
香川と言えば、おうどんですよね。
もちろん食べてきましたよ!!
私が行ったのは大川製麺所です。



お店の右側の暗いところで注文し、代金を払います。
左側が食べる所になっていて、そこで待ちます。

私が注文したのは「乃木うどん」。580円です。


この乃木うどん、頑張る陸軍のために乃木将軍が考えたそうです。
特徴はお餅と鶏肉が入っていること。
麺はわりと柔らかめで、コシが強すぎる麺が苦手な私にはちょうどよかったです。
焼きたてお餅がまた美味しいの~
体もあったまって、大満足の昼食でした。





青春18きっぷで行った香川の旅。
一泊二日でしたが、とても楽しい旅となりました。

強風で止まっていた瀬戸大橋を渡る電車は、夕方から動き出しました。
瀬戸大橋を渡る手前で、電車が一時停車。
すごい風で車体が揺れていました。
これは渡れないのでは?と思いましたが、動き出した電車はすごいスピードで渡っていきました。
風の音がゴーゴーと鳴っていて、とっても怖い体験でした。
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青春18きっぷ 善通寺

2023年12月29日 | お出かけ
旅行2日目は善通寺駅からスタートです。
善通寺駅は1889年(明治22年)に讃岐鉄道の吉田駅として開業し、130年を超える歴史ある駅です。
入り口にある石段は、大正時代のものが今も使われているのだそうです。



駅から20分ほど歩くと善通寺に到着します。
善通寺は真言宗善通寺派の総本山。
弘法大師空海が自身誕生の地に建てた「真言宗最初のお寺」です。
高野山の金剛峯寺や、京都の東寺よりも先に建立されたお寺だそうです。

境内は、伽藍と呼ばれる東院と、誕生院と呼ばれる西院に分かれています。
赤門をくぐり広々とした東院の境内に入ると、ちょっと空気が変わった気がしました。



入って左側に立派な五重塔が建っています。
総けやき造りで、高さは43m。日本の木造塔として3番目の高さです。
ちなみに1位は京都の東寺、2位は奈良の興福寺です。



東院の境内には立派なクスノキが2本あります。
樹齢は千数百年と言われており、空海もこの木を見ていたかもしれませんね。

高さ30m、幹の太さ11m


高さ40m、幹の太さ10m


東院の壁沿いには、ずらっと五百羅漢がまつられています。


どれもものすごく個性的です。
石像の横に名前があるので、寄進で建てられたのだと思います。


このポーズ、どういう意味があるんでしょうか

東院を出て、西院へ向かいます。


仁王門の内側には大きな草履がありました。


御影堂は大師様が祀られています。


ここで戒壇めぐりをしました。
真っ暗な御影堂の地下通路を「南無大師遍照金剛」と唱えながら歩きます。
左側の壁を手で触りながら進んでいきます。
暗闇に目が慣れても、全く見えません。
壁から手を離したら、自分がどの方向に進んでいるのか分からなくなりそうです。
何も見えない中を歩くのは本当に不安で、一歩を踏み出すのがとても怖く感じました。

しばらく歩くとほんのり灯りが見えてきました。
そこには大日如来様が祀られており、お大師様の声が流れてきます。
ここでお大師様とご縁を結びます。
外へ出ると、なんだか生まれ変わったような不思議な感じを味わえました。

善通寺東院の赤門近くには、赤門七佛薬師があります。


お参りするとお乳の出がよくなると言われているそうです。
願掛けのおっぱい絵馬が可愛いです


善通寺西院の仁王門近くには、1896年創業の熊岡菓子店があります。
歴史を感じる店構えですね。


とても人気のあるお店で、私が着いた時はまばらだったお客さんが、買い終わったころにはずらっと並んでいてびっくりしました。
ここの名物はカタパン。
軍事食糧として考案されたものだそうです。
いろんな種類のカタパンがありますが、どれもびっくりする硬さです。
間違っても一気にガリっと噛んではいけません。
歯が欠けますよ~


この日は2時ぐらいには帰途に就く予定でしたが、強風で瀬戸大橋を渡る電車が止まっており、ゆっくり善通寺近辺を観光しました。
善通寺市は自衛隊のある街なんですね。
善通寺のすぐ傍に駐屯地がありました。
次回に書きたいと思います。
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青春18きっぷ 丸亀城続き

2023年12月25日 | お出かけ
2018年の西日本豪雨や台風の影響で、お城の南東側の三の丸や帯曲輪の石垣が大規模に崩落しました。
石垣復旧の情報発信拠点として2019年にオープンしたのが石垣復旧PR館です。



実際に現場を見ると、どれほど大きな崩落が起きたのかがよく分かります。



ここでは復旧の作業を間近で見ることができます。



現在の石材回収個数が表示されていました。
大きな石材を一つずつ回収していく…
気が遠くなる大変な作業です。





この石材をなるべく元の位置へ復旧するそうですから、本当に大変な作業です。

石垣復旧PR館では、石垣崩落の経緯や修復工事の過程が写真で紹介されています。
また、石工さんの道具や出土品などが展示されています。
面白かったのが、石垣積みを体験できるコーナーです。
小さな模型を使って、石垣を積むことができます。



本物の石でできており、石垣のミニチュアです。
石垣の仕組みがよく分かり、勉強になりました。
復旧工事の完了は、5年後の2028年の予定だそうです。

この日のお昼ご飯は「グリル エンマ」で。
ENMAって閻魔でしょうか??


高級そうな外観ですが、メニューを見るとそうでもありません。
しかもグリルって感じのメニューもありません


中はいたって普通のレストラン。というか食堂っぽい感じでした。
注文したのはチキンライスカレー。
写真を撮り忘れましたが、チキンライスにカレーがかかっているものです。
疲れた体にカレーが染みわたりました。
量がちょっと少なめだったのが残念です。

夜は丸亀名物の骨付鳥です。
こんなキャラクターまでいました。



『とり奉行 骨付じゅうじゅう』という名前で、骨付鳥の化身だそうです。
私が訪れた「骨付鳥 一鶴」では1953年から骨付鳥を売り出したそうです。
私、今回丸亀に行くまで骨付鳥が名物だとは知りませんでした。
お店にはたくさんの人が並んでいたので、テイクアウトしました。

宿泊した東横イン丸亀では、18時半から無料でおうどんが出たので、それと一緒に食べました。



写真の骨付鳥はひな鳥です。
柔らかくてとても食べやすかったです。
親鳥も食べましたが、かなり歯ごたえがあり顎が疲れました。
どちらも美味しいのですが、私にはかなりのボリュームでした。

一日目はこれにて終了。
翌日は善通寺へ行きました。
また次回に。

(東横インの窓から)
瀬戸大橋が綺麗に見えました。

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青春18きっぷ 丸亀城

2023年12月21日 | お出かけ
先週の15、16日に青春18きっぷで香川県に行ってきました。


6時過ぎに大阪の家を出て、丸亀駅に着いたのが12時過ぎでした。



荷物をホテルに置き、向かったのは丸亀城。
標高66mの亀山に築かれたお城で、別名亀山城とも呼ばれています。
天守までの石垣は4層に重なっており、石の城とも言われるとおり石垣の名城として有名です。



大手一の門です。
太鼓で時を知らせていたことから、太鼓門とも呼ばれています。


内部は見学できます。
今も正午には太鼓が鳴るそうですよ。


天守まではかなりの急坂を上ります。


おじいちゃんが「松山城とえらい違い」と言いながらひーひー登っていました。
松山城はリフトでスイっと行けますもんね。

↓昨年訪れた松山城です。

愛媛の旅(松山城) - 夢夢散歩♪

戦国時代の武将で、賤ヶ岳の七本槍で有名な加藤嘉明により築城されました。日本で12か所しか残っていない「現存12天守」のうちのひとつです。現存の12天守とは、江戸...

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立派な石垣です。
こんなに綺麗な曲線がよく作れますね。
当時の技術はすごいです。



かすんでいますが、讃岐富士が見えています。


立派な石垣を見ながら上っていきます。
天守まではもう少し。


天守に到着です。


丸亀城天守は江戸時代から残る現存12天守のひとつです。
高さは15mで三層三階造りの日本一小さい現存木造天守です。
中の階段が急すぎてとても怖かったです。



野面積みの石垣も少しだけ見ることが出来ました。


三の丸のほうには、抜け穴伝説の井戸や初期の野面積みの石垣を見ることができるそうですが、石垣崩落の修復作業のため立ち入り禁止になっており見ることができませんでした。

5年前に石垣が大きく崩落し、復旧工事の完了は令和10年の予定だそうです。
現在作業が行われています。



左上に見えている石垣復旧PR館にも行ってきましたので、また次回に書こうと思います。
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仁徳天皇陵古墳と大仙公園

2023年11月22日 | お出かけ
日曜日に堺市にある仁徳天皇陵古墳と大仙公園に行ってきました。


仁徳天皇陵をはじめとする堺市内に広がる百舌鳥古墳群と、藤井寺から羽曳野市にかけて広がる古市古墳群は、令和元年に世界遺産に登録されました。

仁徳天皇陵は日本最大の古墳です。
一番内側の墳丘の長さは486メートル、周囲の三重の濠を含む全長は840メートルもあります。
世界には三大墳墓と呼ばれるものがあり、クフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵、そしてこの仁徳天皇陵です。
この3つのなかでも、大きさでは仁徳天皇陵が世界一の墳墓です。

墳丘に最も近づけるのは、この正面の拝所です。
墳丘は三重の濠で囲まれていますが、二重濠の外側まで立ち入ることができます。

ボランティアの方が説明してくれた話では、古墳を造るのに1日に2,000人が働き、15年以上かかっただろうと言われているそうです。
また、昔は仁徳天皇陵古墳となっていたが、疑わしい部分もあり、今は学校の教科書では「大仙陵古墳」となっているそうです。



近くには大仙公園と言う大きい公園があり、そこに百舌鳥古墳群ビジターセンターがあります。
ここでは古墳に関する展示やシアターが見られたり、お土産を購入できたりします。

シアターでは美しい映像を見ることが出来ます。







大仙公園には日本庭園があります。



木々が色づいて綺麗でした。
お天気が良かったので、和装でのウエディングフォトを撮られている方々がたくさんいました。







庭園では堺市菊花大会が開催されており、綺麗な菊が展示されていました。





大仙公園には堺市博物館があるのですが、その前にこの子が!
奈良のせんとくんに似てるなぁと思ったら、この子も籔内 佐斗司さんの作品でした。
名前はサカイタケルくん。博物館の公式キャラクターだそうです。



イチョウが輝いていてとってもきれいでした。



大きな仁徳天皇陵古墳。
ぐるっと一周するとだいたい40分だそうです。
周りにも小さな古墳がたくさんあり、古墳巡りをしながら歩くのも楽しそうです。

次に行くときは、まずパンを買います。
百舌鳥の駅前のパン屋さん、美味しそうだったから帰りに買おうと思って寄ったら、もうありませんでした。
欲しいものは先に買っておくべきですね
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