夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

夕陽ヶ丘散歩 愛染堂~大江神社

2024年05月13日 | お出かけ
夕陽ヶ丘散歩、やっと最終回です。
今回は愛のキューピッドでおなじみの愛染明王をお祀りする愛染堂と、阪神ファンが優勝祈願に来るという大江神社です。

前回の清水寺から北に歩いていくと、愛染堂勝鬘院(あいぜんどうしょうまんいん)があります。
この場所は、飛鳥時代に聖徳太子が四天王寺建立の際につくった施薬院があったそうです。
施薬院とは、薬草を栽培し、怪我や病気で苦しむ人を救うために作ったと言われる施設です。
その後、聖徳太子が勝鬘経というお経を人々に講ぜられた場所から、勝鬘院と呼ばれるようになったそうです。
平安時代には、金堂に愛染明王が本尊として祀られるようになり、愛染堂と呼ばれるようになりました。


赤い門をくぐって入ります。


金堂は聖徳太子によって創建されましたが、織田信長によって焼失。
今の金堂は、徳川幕府二代目将軍 徳川秀忠によって再建されたものです。
中には愛染明王が本尊として祀られています。
愛染明王は怖い忿怒相のお顔ですが、悪者を追い払うためのお顔で、本当は優しく、縁結び・良縁成就・夫婦和合・愛嬌開運のご利益があります。
手に弓矢を持たれていることから、愛のキューピッドとして親しまれています。
愛染明王は秘仏となっており、愛染まつりの日とお正月のみご開帳しています。


金堂の後ろにはこの多宝塔が立っています。
こちらも聖徳太子によって創建されましたが、金堂と同じく織田信長によって焼失。
その後、豊臣秀吉により再建されたそうです。


木の下にあるのが、哲学の椅子です。
この椅子に座ることで、心を穏やかに保ち、落ち着かせることで、恨みや憎しみが消え、平穏でまっすぐな考え方が生まれると説明がありました。
心が穏やかでないと、正しい考え方は生まれないですね。


こちらは腰痛封じの石です。
この石に座ると痛みが治まると伝えられています。
背もたれの石には、ポコッとでっぱった突起物があり、背中に当てると気持ちがよかったです。
腰痛に効くツボに当たるのかもしれませんね。


愛染かつらの木です。
樹齢数百年と言われる桂の木に、ノウゼンカズラのツルが巻き付いています。
その姿が男女が仲良く寄り添っているように見えることから、恋愛成就、夫婦和合の霊木として親しまれています。


愛染堂のそばには愛染坂があります。
このギザギザの模様が特徴的です。
この辺りはたくさんの坂がありますが、どれもきつそうです。


愛染堂のすぐ横にある大江神社です。
大江神社は、四天王寺の鎮守社である四天王寺七宮のひとつとして、聖徳太子によって創建されました。
こちらの境内奥には珍しい狛虎があります。



昔はここに毘沙門堂があったそうです。
毘沙門天の化身や遣いと言われているのが虎で、その虎が狛虎として鎮座しています。
丸っこい虎で、とてもかわいいです。





この狛虎、明治の神仏分離で吽形が滋賀に移され阿形だけが残っていたそうです。
平成15年に地元有志が、「狛虎を一対にしたら阪神タイガースが優勝するのでは」と吽形を作ったところ、その年に阪神タイガースは優勝したため、今ではタイガースの守り神として知られているそうです。



四天王寺夕陽ヶ丘界隈を初めて散歩しましたが、興味深いスポットがたくさんあり楽しめました。
坂がこんなに多いのも、歩くとよく分かります。
大阪が昔は大坂だったのも、坂が多いからなのかもしれませんね。

大阪の知らないところは、まだまだたくさんあります。
また散歩したいと思います。

帰りに初めてミャクミャクのマンホール見つけました!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕陽ヶ丘散歩 清水寺

2024年05月08日 | お出かけ
前回からの続きです。
安居神社を後にし、北へ進むと清水寺があります。
清水寺と言えば、京都の清水寺が有名ですよね。
実は大阪にもあるんです。
知ってはいましたが、今回初めて訪れました。



1640年に京都の清水寺を模して造られたそうです。
その際に清水寺から千手観音を譲り受け本尊としたのだそう。
本堂は建て替えを予定していて、今はこの建物の2階にいらっしゃいました。

清水寺と言えば有名な清水の舞台。
大阪の清水寺にもあります。



今は鉄筋コンクリート造りの舞台ですが、昔は木造だったようです。
この舞台は西向きに張り出しています。
今はビルやマンションなど高い建物が見えますが、昔は今より見晴らしがよく、すぐ近くまで海だったようですから、ここからの夕日は素晴らしかったのだと思います。
真ん中奥には、通天閣の頭が見えています。



舞台の南側には平和の鐘がつるされていました。
奥に見えるのは、あべのハルカスです。

そしてもう一つ有名な音羽の滝。
こちらももちろんあります。



大阪の清水寺の滝は、玉手の滝と言います。
大阪市内で唯一の天然の滝だそうです。







音羽の滝にそっくりですね。
三方を崖で囲まれているので、かなり狭い空間になっています。
滝の向かい側にはベンチがあるので、ゆっくり座って心を落ち着かせるのにいい場所ではないでしょうか。

この辺りは傾斜地が広がっているので、多くの坂があります。
清水寺の近くには清水坂があります。
石畳の道が美しいです。



このあたりに住むと、かなり足が鍛えられそうですね。
今回で夕陽ヶ丘散歩を終わろうと思っていましたが、まだ続きがありますのでまた次回に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕陽ヶ丘散歩 一心寺~合邦辻閻魔堂~安居神社

2024年05月04日 | お出かけ
夕陽ヶ丘を散歩してきました。
夕陽ヶ丘は大阪市天王寺区の西部 上町台地の西側で、谷町筋と松屋町筋に囲まれた場所を言います。
寺社仏閣が多く点在し、坂道が多く、夕日が美しい場所と言われています。

こちらは一心寺です。
お寺??って思うような山門と、巨大な仁王像が迎えてくれます。



一心寺は、納められた遺骨で造られるお骨佛の寺として知られています。
観光の場所と言うよりは、お骨佛さまにお参りに来られてる方が多いように思いました。
大坂夏の陣では、徳川家康の本陣となったお寺とのことです。

一心寺の北側を走る道が逢坂です。
松屋町筋から四天王寺西門に至る坂道です。



この坂道の下にあるのが合邦辻閻魔堂です。
この場所は、聖徳太子と物部守屋が仏法について論じた場所と伝わっているそうです。



文楽や歌舞伎の演目にある「摂州合邦辻」をご存知でしょうか。
その舞台にもなっていて、玉手御前の碑もありました。
首から上の病気を治すことで知られているそうで、頭痛に悩まされている私もしっかりお願いしてきました。

続いて、路地の間の階段を上がると安居神社です。





木々に囲まれた静かなこの神社は真田幸村終焉の地です。
境内の一本松の下で戦死したそうです。



当時の松は枯れてしまいましたが、昭和26年に植樹されました。



この界隈はたくさんの坂があります。
これは天神坂です。



安居神社は、かつて天神森とも呼ばれていたので、天神坂と言う名がついたそうです。

狭いエリアに見どころがたくさんです。
続きは次回に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする