ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

紅葉の乗鞍高原

2020-10-30 | トレッキング

紅葉狩りに秋の乗鞍高原に行ってきました。松本から上高地に向かう国道158号線で行きました。毎年何度もこの道を通って富山の娘宅に行っていたのに、今年はコロナの緊急事態宣言の前に1回だけ…久しぶりの上高地線です。途中の紅葉は登って行くに従って進んできていました。

 

梓川の渓谷もきれいなエメラルドグリーンでした。

 

奈川渡ダム付近も紅葉が進んできていました。ダム湖もきれいです。

 

 

 

この道のトンネルはかなり古く、とっても狭いです。大型バスがすれ違うのにかなり慎重にならざるを得ず、いつもそのための渋滞が発生します。そんなトンネルとカーブを解消しようと、今新たなトンネル工事が始まっています。

 

 

 

前川渡を左に折れて県道乗鞍岳線を進みます。すぐに前川渡大橋を渡ります。この渓谷もきれいです。

 

乗鞍高原に着きました。木々の紅葉が迎えてくれました。

 

 

 

黄葉の木々も目立ちます。

 

 

 

一の瀬園地を歩いてみました。目的はここの「大カエデ」です。まずは主に黄色に染まった木々が出迎えてくれました。

 

 

 

途中にこんなドームが…誰もいなくて、何に使うのかしらと思っていたら、次の日の新聞に載っていました!なんとここでカフェを開設するのだそうです。

 

 

山は霧に包まれていましたが、少し見えてきました。

 

大カエデまで行く途中にあった、カエデの紅葉がきれいでした。

 

 

白樺林は黄葉が進んでいる木や、散り始めている木がありました。

 

 

さて目的の乗鞍の「大カエデ」です!草原の中に一本だけ大きなカエデがみごとに色付いて目立ちます。この向こうに乗鞍が見えるはずでしたが…

 

 

ちょうど見ごろの紅葉で、その色どりをうっとり眺めました。

 

 

 

落ち葉のじゅうたんもきれいでした。

 

いつでも眺めていたいほどの美しさ…素晴らしい紅葉でした。

 

近くのドジョウ池を歩いてみました。

 

 

 

この辺りは綿毛や種になっているものなど、枯葉色が多かったです。

 

 

 

 

青い実やオレンジ色の実がきれいでした。

 

 

この辺りはレンゲツツジの群生地でもあって、今は紅葉していました。白樺の黄葉も…

 

 

「まいめの池」の水鏡に木々の紅葉が映ってとってもきれいでした。その上の乗鞍は雲の中でしたが…

 

 

この日は曇っていて紅葉の華やかさはなかったですが、しっとり落ち着いた紅葉も良かったです。

 

 

静寂な池の水鏡に映る黄葉の美しさをじっくり眺めていたら、雲の合間の乗鞍岳が見えてきました。

 

 

「善五郎の滝」を見に行く林は、ミズナラの黄葉がみごとでした。この黄金色に染まった林はとっても気持ちの良い空間でした。

 

 

ミズナラが実生でたくさん生えていました。どれも健気に黄葉し始めていました。

 

林の中の木にはクマよけの金属棒が吊るしてあって、叩いて鳴らしてくださいとのことでした。もちろんザックにはクマよけ鈴を付けていましたが。

 

「善五郎の滝」は落差の大きいみごとな滝でした。

 

 

 

下の段の滝つぼもきれいなエメラルドグリーンでした。

 

滝のしぶきがかかる場所では、いつも葉っぱに露をのせているのでしょう…

 

別の場所からもこの滝を眺めてみました。山の中の荘厳な滝は見ごたえありました。きれいな紅葉も…

 

 

帰り道で山の斜面を流れ落ちる水の風景を見ました。どこから湧いてくるのか?ですが、大量の水が勢いよく流れ下っていました。

 

 

苔も生き生きときれいでした。

 

最後にカツラの黄葉…このカツラの木はとっても大きく、その香りを車の中でも感じるほどでした。エメラルドグリーンの渓谷を見下ろす道沿いにありました。

 

 

 

久しぶりに乗鞍高原の紅葉を満喫できた一日でした…

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松本へ~歴史の里とミュシャ展~

2020-10-25 | ミュージアム

以前から気になっていた「松本市歴史の里」へ行ってきました。10月16日のことです。

北アルプスの麓の「アルプスグリーンロード」には道の駅や産直市場があるので、リンゴなどの買い物をしながら松本に向かいました。まずはこの日の諏訪湖と八ヶ岳です。

 

 

北アルプスはわずか雪化粧です。

 

高原野菜やリンゴ畑が広がる中を進みます。リンゴの実りとハゼかけの田んぼの風景…

 

 

知り合いが「松本の近代化遺産カード」を集めていて、ここの重文の建物が良いと言っていたので見てきました。近代化遺産カードももちろんもらいました。この近代化遺産には旧開智学校を始め、旧松本高等学校や旧山辺学校など、行ったことのある建物も含まれています。それに牛伏川のフランス式階段工も…

 

 

「松本市歴史の里」にはいくつもの建物が保存されています。

 

入り口にあった「五介の松」は片倉モールの解体に伴ってこちらに移されたものです。

 

 

 

まず見たかったのはこの重要文化財の「旧松本区裁判所庁舎」です。これは明治41年に松本城の二の丸御殿跡に建てられたものです。市民運動により保存され、ここに移築されました。

 

 

 

 

正面玄関とその天井にも歴史の重みを感じます。

 

 

内部の廊下やそのガラス窓のガラスのゆがみにも歴史を感じます。

 

 

各部屋は趣のある造りになっていました。その天井にも注目でした。

 

 

法廷や調度品にも歴史を感じます。

 

 

ここには捕り物道具が展示されていました。「呼子」と「十手」と「口中鈎」です。

 

 

 

「捕縄」は春は青竜(青)、夏は朱雀(赤)、秋は白虎(白)、冬は玄武(黒)、土用は黄色と色分けされていたようです。

 

捕り物三道具は「刺股」、「突棒」、「袖搦」だそうです。

 

その他の建物も見学しました。これは昭和28年に建てられた「旧松本少年刑務所独居舎房」です。

 

これは登録有形文化財の「旧昭和興業製糸場」です。下諏訪町にあって平成7年まで操業していたそうです。座繰製糸の様子は岡谷市の蚕糸博物館のものと同じようです。

 

 

ここで驚いたのは神棚に祀られていた「招き猫」…「吉田館」の名前が入っていますが、これは岡谷市にあった製糸場です。「吉田館」は大きな繭蔵を持っていて、そこに商売繁盛と繭をねらうネズミよけの意味も込めて、何体もの招き猫を置いていたそうです。その一体がここにあるということです。ちなみに地元の蚕糸博物館にも「吉田館」の「招き猫」が一体あります。

 

ここでも「今井五介」の名前が出てきました。今井五介は片倉家の三男、松本に建てられた片倉松本製糸場(その後カタクラモール、今はイオンモールの場所)の所長で、良質な蚕の普及にも力を尽くしたそうです。ここにも枝垂れ桑が植えられていました。

 

ここには江戸時代後期の野麦街道の旅人宿が移築されています。この野麦街道は明治から大正にかけて、飛騨地方から諏訪・岡谷の製糸工場へ向かう女工さんたちが通った道です。この宿にも泊まったそうです。

 

 

当時の暮らしぶりや旅人の様子がうかがえる展示になっていました。

 

 

もう一つの建物は江戸時代後期の下級武士の住宅です。松本出身の社会運動家「木下尚江」の生家は当時を伺える建物でした。それにしても同じ江戸時代後期…↑の山里の民家と武士の家はずいぶん違うものです。

 

 

歴史の里の隣には「日本浮世絵博物館」があります。世界的な浮世絵コレクションのこの博物館も見たかったのですが、6月から臨時休館中で残念でした。建物は戦後日本を代表する建築家の「篠原一男」が手掛けた建物としても有名です。コンクリート打ちっぱなしとガラスのとっても素敵な建物でした。

 

 

 

ここで見た秋の雲も素敵でした…

 

この後、松本の街中へ…「松本市美術館」で「ミュシャ展」を見ました。この美術館はいつも草間彌生さんの外風景が迎えてくれます。

 

「ミュシャ展」は3年前の春に国立新美術館で見たのですが、再度鑑賞しました。その時の記事は(https://blog.goo.ne.jp/s0i5n9a4no0594/e/8dc5174b7d31aa8f02fd50fb06939e03)です…残念ながら「スラヴ叙事詩」はなかったけれど、ミュシャの作品とその影響を受けた作家さんたちの作品がたくさん展示されていて、楽しめました。

 

展示室は撮影禁止で写真はありませんが、ロビーの看板などを撮ってきました。どれもミュシャの繊細な線が生かされた美しいものでした。

 

 

 

 

 

良い天気の日で、中庭の芝生の影がきれいでした。寄せ植えも…

 

 

 

忙しかったですが、松本の一日は充実したものとなりました…

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湖畔のウォーキング

2020-10-24 | ウォーキング

今月の一回目のウォーキングは諏訪湖畔を歩きました。横河川河口から下諏訪町の高浜近くまでです。10月13日、秋晴れのウォーキング日和の日でした。まずは横河川河口からの諏訪湖です。陽の光がキラキラときれいでした。

 

この辺りの湖畔はアシが茂り、アレチウリが繁茂していました。

 

 

少し進むと湖畔が整備され、コスモスの花盛りの場所もありました。

 

こんな流木もアート作品のよう…

 

解禁になったワカサギ釣りの船が出ていました。

 

下諏訪の方に進んでいくと湖畔に桜が植えられています。もう色付き初めている木やしっかり紅葉している木もありました。散っている木も…

 

 

 

 

湖畔にはリンゴの木が植えられているところもあります。これは「アルプス乙女」という小さなリンゴです。

 

 

公園では「ガウラ」が花盛りでした。

 

 

ハーモ美術館のところまで来ると富士山が見えるのですが…この日は霞んでいました。でも、目を凝らすと見えました!

 

 

湖面には水鳥の姿もありました。ポプラの木は気持ちよく伸びていました。

 

 

帰り道で見つけた「カタバミ」…可愛らしく咲いていました。

 

 

秋の湖畔で気持ちの良いウォーキングができました。この日の歩行距離は約5.5㎞でした…

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高遠へ~バラとアート~

2020-10-20 | ドライブと散策

高遠へ行ったので、絵島ゆかりの地を巡るだけでなく、バラの花とアートにも出会ってきました。まずは出発地の諏訪湖畔から…湖畔の桜の葉が紅葉し始めていました。

 

稲刈りはほとんど終わっていますが、刈り取りをしている田んぼもありました。ドウダンツツジの紅葉とたくさん並んだわらボッチがきれいでした。

 

 

高遠のバラの名所「しんわの丘ローズガーデン」に行ってみました。もしかして秋のバラが咲いているだろうかと…

 

ここは高台にあって、中央アルプスが眺められます。

 

 

丘陵にバラがたくさん植えられていて、6月のバラの時期には見事ですが、この時期でも咲いているものもあって楽しめました。

 

咲いていたバラたち…まずピンク~赤系の花たちです。

  

 

  

 

前日に降った雨の名残でしょうか、一層きれいなバラです。

  

 

黄色のバラもきれいでした。

  

 

クリーム色と白いバラたち…

  

 

ブルー系と紫系のバラは注目の色でした。

  

 

ヤマトシジミのカップルがいました。

 

続いてバラ繫がりのアート作品を見に「信州高遠美術館」にも行きました。ここでは「津野祐次写真展」を開催中でした。

 

 

展示室内は撮影禁止で写真はありませんが、「しんわの丘ローズガーデン」のバラを撮影した写真がたくさん展示されていました。今まで津野祐次さんの写真と言えば、山岳写真家としての山の写真しか見てなかったのですが、花の写真も素敵でした。この美術館の建物も素敵です。ロビーも…

 

 

 

もちろん山の写真も展示されていて堪能し、この美術館の収蔵作品(平山郁夫や熊谷守一など…)のギャラリートークをしていたのでそれも聞きながら鑑賞して楽しめました。

帰り道の杖突街道でもアート鑑賞…何とバス停がアート作品になっていました!これは美術学校の学生さんがバスを利用する地区の方々に楽しんでもらおうと企画したものだそうです。どのバス停も工夫を凝らした作品になっていて素敵でした。まずは中学校前の大きなバス停…

  

 

こちらも大きなバス停です。

 

ここにはポストがあるので郵便配達のアート作品です。

  

 

ドット模様のバス停にはドット模様の傘も置いてありました。

  

 

どれも学生さんたちの想いあふれる素敵なバス停になっていました。

  

 

このバス停にはイノシシさんがいました。

  

 

このバス停の隣は「守屋神社」…守屋山の麓です。ここの枝垂れ桜もきれいです。

 

バス停には路線バスが停まっていました。さすが高遠のバス、車体には桜の花が描かれていました。

 

この杖突街道はのどかな道です。山間に田んぼがあって小さな集落があり、昭和の雰囲気の家があります。

 

  

 

 

杖突峠まで来ると諏訪側が見えてきます。こちらは茅野方面です。

 

こちらは諏訪方面です。

 

八ヶ岳は雲をかぶっていました。

 

限られた時間でしたが高遠のあちらこちらを散策出来ていい一日でした。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高遠へ~絵島ゆかりの地~

2020-10-18 | ドライブと散策

高遠は高遠城の城下町です。今は城跡だけですが、そこにたくさんの桜が植えられていてお花見の名所としても有名です。ここの桜は「タカトウコヒガンザクラ」で色が濃くとってもきれいです。今回は絵島ゆかりの地を訪ねてみました。絵島を知ったのは高校生の時…夏休みに友人とバスで高遠まで来て巡りました。絵島の身の上も城下町の雰囲気も心に残ったことでした。

まずは高遠城址公園に行きました。この時期はとっても静かな城跡です。高遠藩のことはこちらで…https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%81%A0%E8%97%A9

 

城跡には移築されたり復元されたりした建物もあります。これは城下にあった「問屋門」を移築したものです。

 

 

桜の木はもう葉を落としているものもありました。モミジは色づき始めていました。

 

 

ここの桜は明治初期に旧藩士によって植えられたのが始まりとのこと…かなりの古木もあって復活が図られています。

 

 

こちらは「新城藤原神社」…ここで織田軍と戦った武田信玄の五男、仁科五郎盛信を祀った「新城神」と内藤家の先祖、藤原鎌足を祀った「藤原社」が合祀されています。

 

「太鼓櫓」は明治10年にこの地に移され、昭和18年まで時を知らせるのに使っていたそうです。

 

「高遠閣」は昭和11年に完成した建物で、地元の方や観光客に使われています。木造総二階の入母屋造りの大きな建物で、国の登録有形文化財になっています。

 

 

「進徳館」は高遠藩が1860年に創設した文武場で藩学校として多くの藩士を育てました。国指定史跡になっています。

 

 

 

 

 

 

 

「大手門」は当時のものから切り詰められて小さくなっているようです。

 

城跡を後にして「高遠町歴史博物館」へ向かいました。ここに「絵島囲み屋敷」があります。

 

高遠藩に残された鎧兜をはじめ、書画や大砲まで展示されていて見ごたえありましたが、目的はこの「絵島囲み屋敷」です。絵島は7代将軍家継の生母、月光院に仕えて大奥の最高位大年寄までなった人です。絵島生島事件で流刑になってこの高遠の地で幽閉されました。

 

 

 

 

 

この囲み屋敷で生涯を閉じた絵島の墓は「蓮華寺」にあります。蓮華寺は花の寺としても有名です。立派な鐘楼と本堂です。

 

 

寺の裏山にひっそりと建つお墓は苔むしていました。関連するお墓でしょうか、苔むした墓石が並んでいました。

 

 

高校時代に今井邦子の短歌を知ったのが、高遠を訪れるきっかけだったかもしれません。ここに今井邦子の歌碑があります。「向う谷に陽かげるはやし此山に絵島は生きのこころ堪へにし」と記されています。

 

花の寺のここはシャクヤク、アジサイ、ボタンが咲くようですが、今はキンモクセイの香りに包まれていました。

 

会津に行った時に知った「高遠そば」…高遠藩繋がりを実感したものですが、本場の「高遠そば」をいただきました。

    

 

辛み大根の絞り汁に焼き味噌を溶き入れた「辛つゆ」でいただく江戸時代からの伝統食です。

 

この「高遠そば」のパンフレットでその歴史が分かります。

 

街中は城下町の雰囲気です。ご城下通りにはお蕎麦屋さんや高遠饅頭のお店が並んでします。マンホールの蓋は桜の模様でした。

 

 

道しるべの杖突道は杖突峠を越えて諏訪への道です。

 

懐かしい場所を再訪し、古の日々に思いをはせた一日でした…

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする