ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

新装なった松本市美術館

2022-05-31 | ミュージアム

改装のため休館していた「松本市美術館」が開館しました。リニューアルオープン記念展は「よみがえる正倉院宝物」展です。サブタイトルは「再現模造にみる天平の技」とのことで、1300年前の宝物がその技と共に今に甦った展示でした。

     

 

正倉院の宝物は以前に「東京国立博物館」の正倉院展で見ることができました。その時の記録はこちらです。東京へ~正倉院展~ - ナチュラルな暮らし (goo.ne.jp)

今回の企画展ではその宝物が当時の輝きや色合いで再現されていて注目でした。日本の伝統技術を継承していく意義も大きいこの再現模造…これも立派な芸術作品かと思いました。展示品はすべて撮影禁止で写真はありませんが、素晴らしい宝物が再現されていました。

 

 

再螺鈿細工の琵琶はその美しさと共に音も奏でることができ、会場にはその曲が流れていました。琵琶をはじめ楽器や伎楽に使った面や仏具など、それに染色された布も現されていました。甦った正倉院の宝物を見ることができていい時間が過ごせました。

 

改装は主に照明や空調などだったようで、美術館の外観は今まで同様の佇まいでした。

 

いつもの「草間彌生」さんの作品が出迎えてくれる美術館です。

 

 

この美術館は「宮本忠長建築設計事務所」の設計…湧水の街松本の水と森をコンセプトに建てられたそうです。この建物で「建築業協会賞」を受賞しています。

 

美術館の後、「あがたの森」に立ち寄りました。ここは何時も落ち着く空間があります。「旧制松本高等学校」の講堂と校舎が残されています。

 

 

 

庭のツツジがきれいでした。広い庭にはほとんど人がいなくて静かな午後の時間でした…

 

 

この日は東山山麓線で松本へ向かい、帰りはアルプスグリーン道路を買い物しながら帰ってきました。東山山麓線からの風景です。北アルプスは少し霞んでいました。

 

 

 

「ヤグルマギク」の群生している場所もありました。「ニセアカシア」は花盛りでした。

 

 

新緑と北アルプスが美しかったです。

 

 

西側のアルプスグリーン道路は麦畑や野菜畑が多いです。産直市場や道の駅で野菜や苗を買いながら帰宅しました。

 

 

久々の松本市美術館での企画展を見、イオンモールで買い物もして、いい一日でした…

 

 
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初夏の花々~かんてんぱぱガーデン~

2022-05-28 | ドライブと散策

伊那谷のドライブで次に立ち寄ったのは伊那市の「かんてんぱぱガーデン」です。以前は伊那市や駒ケ根市に月1回くらいは行っていたので、ここにもよく立ち寄っていたのですが、今回は久しぶりの訪問です。この春新たな施設ができたとのことで、そこへも立ち寄ってみました。「monterina(モンテリイナ)」です。

 

 

オシャレな商業施設になっていて、全国の選りすぐりの逸品も買えます。ベーカリーの人気の「牛乳パン」を買おうとしたのですが、すでに売り切れでした…時間もなく、山野草園だけ駆け足で見てきました。たくさん咲いていたのは「タツナミソウ」です。

 

  

 

群生が美しい「シライトソウ」もこの時期の花です。

 

 

花色の違う「エビネ」も見頃でした。

 

 

 

「シャガ」も大きな株であちこちに咲いていました。

 

 

これは珍しい「ハッカクレン」です。傘のような大きな葉と、茎の途中にぶら下がるようにつく花が特徴的なメギ科の植物です。中国原産のようです。

 

 美しい姿の「ササユリ」が咲いていました。

 

「フタリシズカ」と「イカリソウ」もひっそりと咲いていました。

 

 

「シラユキゲシ」の姿も美しいものです。

 

他にも咲いている花がありました。「ミヤコワスレ」と「オダマキ」です。

 

 

メダカの池には「クリンソウ」が花盛りで素敵な景観をなしていました。

 

 

 

帰り道の途中で見た「木曽駒ケ岳」と遠く「仙丈ケ岳」です。

 

 

菜の花畑と麦畑…春と初夏が同居しているようなこの地でした。どの田んぼもすでにお田植えが終わっていました。

 

 

 

南信の伊那谷を行く一日…いい季節の景観と歴史や花を訪ねて充実の一日でした…

 

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花の丘~豊丘アイリス園~

2022-05-27 | ドライブと散策

「旧小笠原書院」と「小笠原資料館」を見学した後、北に向かい、天竜川の東の豊丘村へ行きました。ここの河岸段丘の上に「豊丘アイリス園」があります。ちょうど花の見頃ということで訪れてみました。入り口に大きな「クレマチス モンタナ」があって花盛りでした。

 

 

「クレマチス」は他にも八重咲きや彩の違うものも多くの種類が咲いていました。

  

 

たくさん咲いていたのは「シャクヤク」です。これも色とりどりでとってもきれいでした。

 

  

  

 

さて、この庭のメインの花は「アイリス」です。200種、5000株ものアイリスを育てているそうで、素晴らしい花盛りの様子が見られました。

 

気になった花たち…あまり見かけない色合いや姿のものもありました。

  

 

  

 

ベルベットのような感じの花やフリルがきれいな花も注目でした。

 

  

 

注目の花はいくつもあったのですが、このシックなブラックには驚かされました。

 

アイリスが終わる頃にはバラもきれいだそうですが、この日咲いていた花もありました。

 

  

 

その他にもたくさんの花たちが咲いていましたが、この薄紅色の「オオデマリ」は美しかったです。「オレルア」もきれいでした。

 

 

ここは天竜川の東の河岸段丘の上…向かいに中央アルプスが眺められます。この日は少し霞んでいました。

 

 

 

庭の様子です。本当にたくさんの花が咲いていました。

 

  

 

 

この豊丘村には県内で一番最近できた道の駅があります。「道の駅南信州とよおかマルシェ」です。ここに立ち寄ってみました。おしゃれな建物です。

 

 

河岸段丘の上から眺めた道の駅…道の駅の後ろは天竜川です。

 

 

この地方には竹林が多く、道の駅にもタケノコがたくさんでていて購入してきました。それにここで「シナノワスレナグサ」の名前(カタカナで書かれていた名札)に惹かれて苗を購入しました。でも、帰宅して良く調べたら何と「信濃勿忘草」ではなく「支那勿忘草」でした!てっきり信濃(長野県)特産のものかと勘違いしてしまいました。トホホ…この付近の天竜川です。

 

花を見て買い物をして帰途につきましたが、もう一ヶ所立ち寄りましたので、次の記事に続きます…

 

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小笠原氏ゆかりの地~旧小笠原家書院と資料館~

2022-05-25 | ミュージアム

天竜峡の次に向かったのはこの近くの「旧小笠原家書院」と「小笠原資料館」です。信州のあちらこちらに小笠原氏の名前が出てきますが、その元になった飯田の領主だった小笠原氏ゆかりの地を一度訪ねたいと思っていました。この飯田市にはその小笠原家の書院が残されています。

 

この建物は1624年築とのことです。当時の貴重な建物として重要文化財に指定されています。説明文とこの屋敷の構造図です。

 

 

ここに至る石垣も趣があります。正面に門があります。

 

 

 

この建物は崖の上に突出した懸造りになっています。この敷地全体が城郭の構えだったようです。

 

この時、他に見学者は誰もいなくて、受付にいた学芸員さん(?)はずっと付き添って案内をしてくださいました。この書院は来客用に使われたとのことで大きな部屋になっていました。

 

広い廊下の向こうの明り障子をあけて下さいました。新緑が美しかったです。この明り障子の外に雨戸があります。

 

手の込んだ造りの玄関の天井と部屋の格天井です。

 

 

一間には大床が設えてあり、もう一間は床と窓を持つ付書院が設けられていました。

 

 

 

ここの柱はどれも年数の経った立派なものです。竹の節欄間が設けられています。

 

 

ここには籠と輿が残されていました。特に輿は貴重なものだそうです。

 

 

 

重要文化財の貴重な建物を丁寧に案内していただき、どれも注目して見せていただきました。

もう一つ注目は同じ敷地内にある「小笠原資料館」です。この建物はSANAA(妹島和世と西沢立衛の建築家ユニット)の設計です。SANAAは金沢の21世紀美術館の設計でも有名、建築家のノーベル賞とも言われるプリツカー賞も受けています。

 

 

入口へのエントランスも素敵でした。

 

新旧の建物が同居する、何とも不思議なそして素敵な場所でした。

 

館内はガラス張りで正面に「旧小笠原家書院」が見えるようになっています。この椅子も妹島和世さんデザインのものだそうです。

 

 

館内には小笠原家で使われた道具や鎧兜、刀などが展示されていました。

 

 

そして注目は「小笠原氏」の系譜です。県内あちらこちらで見かける「小笠原氏」のルーツがようやくわかってきました。

 

 

「小笠原流」についても理解することができました。

 

「小笠原氏」は松本城の城主の一人…その小笠原秀政が飯田から松本へ入った時、飯田から職人を引き連れて行って城下に住まわせたそうで、そこが飯田町だそうです。今でも松本にある飯田町の由来…たまたま今日ラジオから流れた知識ですが、飯田と松本が小笠原氏で繋がっていました。

おまけは以前から気になっていた小笠原氏と油壷の関係…我が家にあった飯田のカルタにも取り上げられ、この旧小笠原家書院の入り口の石碑にも書かれていいました。

 

 

この時、案内の方にお聞きしたところ、生活の必需品だった油を運ぶのにこの辺りでは竹の筒を壺代わりにして油を入れ、それを天秤に担いで移動したとのこと…その姿が良く見られたので唄われたのであろうとのことでした。

ここでは小笠原氏について知ることができ、新旧二つの素晴らしい建物にも出会えていい時間が過ごせました…

 

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南信州、伊那谷を行く~天竜峡~

2022-05-24 | ドライブと散策

長野県の南部、天竜川に沿った地域を伊那谷と言います。南アルプスと中央アルプスに挟まれ、天竜川の流れとJR飯田線、中央自動車道が通っている地域です。久しぶりに伊那谷を飯田市まで行ってきました。まずは岡谷ICから中央道で南下する途中の風景です。辰野町付近からの木曽駒ケ岳です。

 

 

既に田植えが終わっている田んぼが多かったです。

 

駒ケ根市付近からの木曽駒ケ岳は凛々しい姿です。

 

駒ケ根市付近からの南アルプス「仙丈ケ岳」です。駒ケ根市からは東に仙丈ケ岳、西に木曽駒ケ岳のどちらもどっしりした姿が眺められます。

 

飯島町付近からの南アルプスと中央アルプスです。

 

 

飯田市付近では中央道の両側に果樹園が見られます。この付近は梨やリンゴの栽培が盛んです。

 

飯田インター付近の山里の様子です。原田泰治さんの描く絵の原点はこの辺りだそうです。

 

「飯田山本IC」から「三遠南信自動車道」に入って「天竜峡IC」で降りました。南アルプスと山里の風景が良かったです。

 

 

この日の目的地の一つ「そらさんぽ天竜峡」です。天竜川の渓谷を渡る三遠南信自動車道の橋の下に歩道があって通れます。

 

 

 

 

この辺りの天竜川は深い谷間を流れていて、「天竜峡」と言われている景勝地です。その景観を高いところから眺める…まさに「そらさんぽ」の雰囲気です。

 

 

 

ちょうど鉄橋を列車が通過していきました。飯田ー豊橋間の「特急伊那路」です。3両だけのの遅すぎる特急として有名(?)です…

 

 

 

この渓谷に沿って走る飯田線は鉄道マニアの方には人気の路線のようです。トンネルが多いですが、渓谷美も楽しめ、私も伊那大島駅から静岡県境の伊那小沢駅まで鈍行列車で秘境駅巡りをしたことがありますが、とっても魅力的な鉄道でした。

 

この「そらさんぽ」を歩くことでその渓谷美を垣間見ることができ、その景観に感激しました。

 

天竜峡大橋の姿にも圧倒されました。

 

     

 

 

新緑の雄大な渓谷美を堪能することができる場所で良い時間が過ごせました…

 

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