ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

春まだ浅きイングリッシュガーデン

2024-03-27 | 植物

毎年春になるのを待って蓼科にある「バラクライングリッシュガーデン」を訪れます。毎年恒例でお馴染みの画像ばかりですが、今年は雪が多く、花の咲き具合も遅い様でした。まだ雪が残るガーデンの風景です。

     

 

でも陽だまりや雪のとけたところからは花芽が出て、咲き出しているものもありました。まずは「スノードロップ」です。

     

     

     

     

     

 

「スノーフレーク」の群生する場所は雪に覆われていて、他の場所に少しだけ咲いていました。

     

 

「ミニアイリス」が咲き始めていました。地面からすぐの所で咲く小さなアイリスです。

     

     

 

「原種シクラメン」はとっても小さな花です。群生して咲いていました。

     

     

     

 

「キバナセツブンソウ」も小さな花で群生します。年々この花は増えているようで、とてもたくさん咲いていました。

     

     

     

 

陽だまりで「プリムラ」が咲き、薄いブルーの「ムスカリ」や「スイセン」も咲き出していました。

     

     

     

 

いつも楽しみに見ている「原種クロッカス」は芽が出たばかりで花は未だでした。ガーデンの入り口に普通の「クロッカス」が咲き出していました。

     

     

     

 

さてここでこの時期に楽しみなのは原種のクリスマスローズ「ニゲル」です。これも群生地は雪で覆われていました。雪の中から顔を出しているものもありました。

     

     

     

     

     

 

雪のない場所ではその他のクリスマスローズも咲き出していました。

     

     

 

ここのオーナーの「ケイ山田」さんが手がけた「ファブリックアート展」が開かれていて見てきました。「ファブリックアート」は布で描いた絵で、2年間「NHK おしゃれ工房」のテキストの表紙を飾ったもので、その作品が展示されていました。

    

     

     

     

 

別の場所では鉢植えのアレンジ作品が展示されていました。これもケイ山田さんの作品で先日までホテルニューオータニで展示されていたものだそうです。東京から蓼科まで持ち帰って来るのが大変だったとのことでした。

          

 

他にも鉢植のアレンジがたくさんあって、とても華やかな場所になっていました。

     

  

     

 

雪の残る春まだ浅い「バラクライングリッシュガーデン」でしたが、いくつもの花に出会えて嬉しい日でした。3/19のことです…

         

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馬場家住宅の特別公開とひなまつり

2024-03-25 | ミュージアム

「馬場家住宅」は松本市にある江戸時代の民家です。本棟造りの立派な建物で、重要文化財に指定されています。今までも何度も訪れているのですが、今回は「ひなまつり」(この辺りは月遅れの4月3日)の展示で馬場家のお雛様とべラミ人形店の押絵雛が飾られるというのと、普段非公開になっている「中門」や「坪庭」、それに「隠居屋」と「茶室」も見学できるとのことで出かけました。まずは塀の外に咲いていた梅の花です。

     

     

     

 

立派な表門と門長屋があります。中に入ると本棟造りの建物があります。

     

     

  

 

多くの部屋が整然と並んでいる主屋です。

       

     

     

     

 

今回は普段見ることのできない「隠居屋」の様子です。欄間や建具、襖の絵にも注目して見てきました。

     

     

     

     

     

     

     

 

茶室は坪庭の上方にあって、落ち着いた空間になっていました。胡桃の釘隠しがユニークでした。窓からは梅の花がきれいに見えました。

     

     

     

     

     

     

 

中門は殿様がいらした時に開いたのだそうです。この日は特別にこの門から坪庭に入ることが出来ました。

     

     

 

ここで「ひなまつり」のお雛様たちです。最初の2つは馬場家のお雛様で、趣きある風貌の押絵雛のお内裏様でした。

  

     

     

 

こちらはべラミ人形店のものです。

  

 

     

     

 

馬場家は武田信玄の家臣馬場美濃守信春の縁者が祖先だそうです。座敷の掛け軸は武田信玄と勝頼、その家臣が画かれています。

  

 

屋敷の周囲には土塁があり、屋敷から少し離れたところに「祝殿」があって屋敷神の祠には古屋敷稲荷大明神が祀られているそうです。樹齢800年以上と言われる大ケヤキが立派です。

     

     

 

最後にもう一度、梅の花の姿です。

     

     

 

普段見られない場所も見ることが出来、お雛様にも出会えた「馬場家住宅」の見学でした…

       

     

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桑の挿し木と剪定方法を学ぶ

2024-03-23 | ミュージアム

その昔、製糸業で栄えた岡谷市には「蚕糸博物館」があります。市内で桑を育てている方もいて、博物館主催の「桑園管理セミナー」が開かれて参加しました。講師は農研機構の元研究員「小山朗夫」先生です。私自身は桑を育てるつもりはさらさらなかったのですが、桑について知る機会になればと参加してみました。

      

 

最初は座学で「桑の苗木育成」についてのお話でした。この中に桑の剪定や剪定枝による挿し木の方法も教えていただきました。

     

 

桑は「古条挿し」」という方法で増やすのが良いとのことです。これは葉が落ちて葉が出る前の枝を使って挿し木をする方法で、今回それを教えていただきました。座学の後、庭に出て実習…博物館の庭の桑の木を切って挿し木をしました。まずはプランターに土を準備しました。土は「赤玉土」を底から大粒、その上に小粒を敷き詰め(プランターのスリットの位置まで)、その上に「バーミキュライト」を敷き詰めました。

    

     

 

土を準備したところで桑を切りました。挿し木に使う木の芽が出ている少し上と少し下でカットします。たくさんの挿し木用の枝を準備しました。カットするのは平らで良いそうですが、斜めにカットする時は芽がある方を長めするそうです。挿し木用の枝は剪定枝の下の方から2本分採るのが良いそうです。切り口は滑らかになるよう注意し、皮を剥いてしまわないようにとのことでした。

     

     

     

 

この挿し木用の枝をプランターに植えていきました。カットしたらすぐ植えた方が良いそうです。等間隔にこのプランターでは5本づつ2列に植えました。芽が伸びる方を上にして、上の一つの芽が出る位置まで差し込みます。芽の出ている向きをプランターの外側に揃えると良いそうです。差したらゆすって土を落ち着かせるようにとのことでした。

     

     

     

     

 

この後、たっぷりの水をやってあまり寒いと発芽、発根しないのでこのプランターはしばらく蚕糸博物館の屋内で管理するそうです。苗木が育ったら落葉後の秋か、寒い所では次の春に植えかえれば良いそうです。

     

 

次の日には桑園で剪定作業の実習でした。これもまた私にはあまり関係のないことなのですが、実際の桑園の様子も見てみたかったので参加してみました。桑園は川岸地区の鶴嶺公園の上にありました。実際にこの地区では養蚕をしている方がおられるとのことでした。

     

     

     

 

伸びた枝や虫の付いた枝を切り取り、2~3本仕立てにしていくことを目指して剪定するそうです。その見極めはなかなか難しそうでした。こんなに剪定してもぐんぐん枝を伸ばして葉をつけるそうで、桑の生命力はすごいようです。

     

     

     

 

先生に教わりながら、皆で剪定作業の実習をしました。電動の剪定ばさみや鋸を持参している方もいて見せていただきました。私のように力のない者にはお助けの道具のようです。

     

     

     

 

ここで注目は桑の木を枯らしてしまう「カミキリムシ」の存在です。この虫がついた枝は切ってしまわなければなりません。虫の入った跡を見つけることが大事だそうで、この時見つけた木を割ってみたら「カミキリムシ」の幼虫が入っていました!ここで信州大学の農学部の先生のお話…この幼虫は昆虫食の対象になっていて美味しいとのこと!学生さんでこれを好んで食べている方が居るとお聞きしてビックリでした。

     

     

     

 

思いがけず時間の調整が出来たので、桑について学んでみました。実践はしないだろうけれど、記録は残しておこうとブログにまとめてみましたが、なんと夫が赤玉土(大、小)とバーミキュライトを購入してきました!夫が挿し木をしてみたくなったのかしらと思ったら、せっかく学んだのだから私がやってみればいいかと!はてさて、どうしたものでしょう…

     

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松本へ~美術館と石屋さん~

2024-03-20 | ミュージアム

松本へ出かけました。3/7のことです。雪が降った後のことで、国道20号線は除雪してありましたが、塩尻峠の周辺では木々が雪に覆われたままでした。

     

     

     

 

東山山麓線も除雪してありましたが、周囲は一面の雪の原…北アルプスも雲の中でした。

     

     

 

松本に着きました。イオンモールの駐車場の梅の木が満開でした。近くで見かけたこれは早咲きのサクラでしょうか…

     

     

 

「松本市美術館」に行きました。中庭も雪の中でした。

     

     

 

この日の企画展は「夭折の画家 須藤康花 光と闇の記憶」で、「魂を塗りこめた絵と詩」が展示されていました。若くして亡くなられた「須藤康花」さんは晩年、麻績村に住まわれた縁で松本市にも小さな美術館があります。

     

     

     

     

 

その作品はその詩と相まって、まさに魂を揺さぶられるような心に響く作品の数々でした。麻績村の風景を描いた作品もありました。

     

     

     

 

今、松本市は地元出身の映画監督「山崎貴」さんのアカデミー賞受賞で盛り上がっています。この美術館でも前回企画展をしていたのですが、その時の作品がロビーに展示されていました。また7月から企画展があるようです。

     

 

ここではいつも「草間彌生」さんの作品が迎えてくれます。松本市出身の「草間彌生」さん…自販機もベンチも草間仕様で良く見たら自販機にはサインもありました。

     

     

     

     

     

 

この後、美術館から歩いて「源地の水源」を見ながら「伊藤石材店」に向かいました。

     

     

 

伊藤石材店の社長「伊藤博敏」さんは芸大で彫刻を学んだ石彫作家さんです。初めて作品に出会ったのはもう何年も前の「松本クラフトフェア」です。その後、何度もクラフトフェアで作品に出会って注目していた作家さんです。その作品が展示されているというので、この石材店を訪れました。このポスターのような作品展を各地で開き、ハードカバーの表紙になったり、中高の美術の教科書にも載っている作家さんです。

  

 

硬い石でできた柔らかい発想の作品はどれも注目でした。しかもちょうどご本人がいらして、丁寧に解説付きで作品を紹介して下さって、それも感激でした!作品に使われている石は梓川のの河原のものだそうです。建物などの基礎に使う栗(ぐり)の石の中からインスピレーションが湧くと作品にしているそうです。

     

     

     

 

ソケットから外されているのに石の上で明かりがついている電球や石のお雛様や素材感のあるTシャツやお花見弁当など、どれも注目でした。

     

     

     

     

 

別の作家さんの作品ですが、黒曜石で出来たナイフもありました。

     

 

松本の街は湧水が多く、水路もたくさんあります。この近くの水路にはクレソンでしょうか青々と茂っていました。

     

  

 

帰宅途中で知人の家に立ち寄りました。そのご近所で「紅梅」の花がみごとに咲いていました。まだ雪も残っていて美しかったです。

     

     

 

その場所から眺めた北アルプスです。雲をたなびかせる北アルプスも良い眺めでした。

     

     

 

最後は山麓線の東側の山々の雪景色です。山麓線を通ると北アルプスばかりに目がいきますが、この日は東側の山々も美しい雪景色でした。

     

     

     

 

「松本市美術館」と石彫作家「伊藤博敏」さんを訪ねたこの日、作品鑑賞と松本までの道中で雪の後の風景を楽しむことが出来ました…

     

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バイカオウレン咲く庭

2024-03-18 | 植物

伊那市方面へ出かけたので「かんてんぱぱガーデン」に立ち寄りました。ちょうど「バイカオウレン」がたくさん咲いていました。「バイカオウレン(梅花黄蓮)」は昨年の朝ドラでも登場、牧野富太郎博士がが愛でた花としても注目されました。春の早い時期に林床に咲くとても小さな花ですが、この山野草園では群生していてきれいでした。

     

     

 

セツブンソウのように白い花弁に見えるのは萼片です。黄色の密腺もみられます。素敵な構造の可愛らしい花です。

     

     

     

 

こちらはスマホ写真です…

     

     

     

 

小さな池のほとりには「ザゼンソウ」が咲いていました。「ミズバショウ」も花開く準備中の様でした。

     

     

     

     

 

「フクジュソウ」もさいていました。この日は少し雪舞う寒い日でしたが、この花の色には元気をもらえました。

     

 

「かんてんぱぱガーデン」に行く前に途中にある伊那市の「グリーンファーム」に寄りました。ここで「ラン」の展示販売会をしているとのことでしたので…またまたたくさんのランの花々に出会いました。

     

     

     

     

     

     

 

「グリーンファーム」は産直市場でたくさんの地元の食材を販売していますが、花や苗も充実しています。それに懐かしい骨董品も扱っていて、こんな風に箒と刀(?)が無造作に同居していて驚きでした…

     

 

最後に「かんてんぱぱガーデン」の様子です。まだまだ寒く、花壇は「冬眠中」の立札がありましたが、HAМAフラワーパークの手掛ける寄せ植えは寒い中でも元気でした。

     

     

     

     

 

久ぶりに訪れたかんてんぱぱガーデンの山野草園で「バイカオウレン」に出会えた嬉しい一日でした…

     

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