ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

秋の入笠山野草公園と湿原

2021-09-27 | 自然観察

入笠の山野草公園と湿原へ行ってきました。この日は午後予定があったので入笠山には登らず、公園と湿原のみの散策予定で出かけました。天気予報では午前中曇り、午後一時雨のこの日…ゴンドラ山麓駅を出発する時は雨は降っていませんでしたが…

 

途中から雨が降り出しました…

 

この雨、山頂駅に到着する頃にはかなりの降りになっていました。後から来られた方は、この雨では…と、すぐまたゴンドラに乗りこんで降りて行かれましたが、スマホの雨雲レーダーを見た夫が「15分後には雨雲が抜ける!」と…そして15分後、ちゃんと雨がやみました!おかげでしばしの休憩後、雨に濡れることなく散策ができました。

まずは「入笠すずらん山野草公園」です。草紅葉が始まっていました。

 

ところどころで木々の紅葉も始まっていました。

 

 

雲はまだ立ち込めていて、眼前に見えるはずの八ヶ岳は雲の中でした。それでも雲の合間に見える田園風景…実りの黄金色の田んぼがきれいでした。

 

 

そのうちに青空も見えてきました。八ヶ岳方面にたなびく雲も明るくなってきました。

 

秋の空に紅葉がきれいでした。

 

 

山野草公園には秋の花が咲いていました。出会いたかった「マツムシソウ(松虫草)」もたくさん咲いていましたが、すでに終盤の装いでした。咲き終わった穂の形が歌舞伎囃子などに用いられる「松虫鉦(かね)」に似ているから「松虫草」と名付けられたそうです。

 

 

 

「アキノキリンソウ(秋の麒麟草)」と「ホソバトリカブト(細葉鳥兜)」…どちらも秋の花です。

 

 

「オミナエシ(女郎花)」と「サラシナショウマ(晒菜升麻)」がたくさん咲いていましたが、どちらも終盤の装いでした。

 

 

 

露を含んだ「アサマフウロ(浅間風露)」がきれいでした。そしてどことなく秋の装いめいて、赤みがかったものもありました。

 

 

秋の花「エゾリンドウ(蝦夷竜胆)」が群生していました。

 

 

「ノコンギク(野紺菊)」も秋の風情でたくさん咲いていました。

 

夏の名残の「ユウスゲ」や「フシグロセンノウ」も咲いていましたが、気になったのは「エンビセンノウ(燕尾仙翁)」です。夏の日を思い起こすような鮮やかな花色と「燕尾!」の形で咲いていました。

 

ここから入笠湿原へ向かいました。途中で見かけた「ナナカマド」…実が赤く色づいていました。葉が赤くなるのはもう少し先でしょうか。

 

「カラマツ」は少し色づき始めていました。

 

そして湿原はすでに草紅葉が始まっていました。

 

 

花も終盤ですが「ウメバチソウ」が可愛らしく咲いていました。

 

 

「ワレモコウ」と「マツムシソウ」それに「エゾリンドウ」…どれも山野草公園よりこの湿原の方が秋が進んでいる感じでした。

 

 

 

帰りのゴンドラの途中は霧の中でした…

 

下りてきたスキー場ではパラグライダーの練習風景に出会いました。

 

この日は雨雲レーダーに助けられて、秋の高原を楽しむことができました。入笠山には登らず3時間ほどの散策でしたが、歩きは7462歩で適度な運動にもなりました…

 

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アサギマダラがやって来た!~山の家~

2021-09-23 | 自然観察

山の家には「フジバカマ」を植えてあります。ちょうど花が咲いた頃かと見に行ったところ、なんと「アサギマダラ」が飛来していました!しかも4頭も来て吸蜜していました。4頭一緒の写真はありませんが、我が家に来てくれた「アサギマダラ」の姿を記録しておきます。その美しい姿はいつ見てもうっとりします。

 

その翅の浅葱色(薄い藍色)がとってもきれいです。

 

「フジバカマ」は少ししかないのですが、それでもこうして来てくれるのは嬉しいものです。

 

翅を広げるとその翅は少し透けて見えます。

 

 

 

4頭いたのですが、一緒にいた姿を捉えることができたのは2頭まででした。

 

 

近くの「モミ」の木にも行って止まっていました。

 

やはり「フジバカマ」が一番なのでしょう、ブッドレアやフロックスも咲いていたのですが、そちらには行きません。

 

 

 

しばし自宅庭の「アサギマダラ」を楽しませてもらいました。この日は9/21でした。次の日も3頭来てくれました…

この日は中秋の名月…久しぶりに山の家に一泊したのですが、そこからは広い空が望めなくて木々の間、しかも雲の間からのお月見でした。

 

 

 

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市内の絹産業遺産群~その一部~

2021-09-19 | ドライブと散策

かつて世界1位の生糸生産地のこともあった岡谷市…市内にはその産業遺産群が残されています。かつてその見学ツアーでほぼ巡ったのですが(近代化産業遺産巡りツアー2018-05-07 )身近な所でまだ見学していなかった場所があったので、巡ってみました。まずはこの「丸山タンク」です。

 

市内にあった製糸工場では水をたくさん使いました。ここはその製糸工場への給水タンクがあった場所です。大正3年にできたこのタンク、天竜川から水をくみ上げていたそうです。

 

現在は金属製のタンクの台座としていた三重円筒型の巨大なレンガ積みが残されています。

 

 

風格のあるレンガ積み…隙間から覗く風景も隙間から芽を出す植物も感慨深いものです。

 

 

街中の小高い場所にあるこの遺構…そこに立って、かつての製糸産業でにぎわった市内を思い描きました。

 

次に訪れたのは「旧山上宮坂製糸所」です。ここは創業明治7年で大正~昭和の全盛期に発展した製糸工場です。昭和2年に建築された事務所が残されています。

 

 

 

 

工場の一部も残されていました。

 

居宅は「欅御殿」と呼ばれたそうです。屋根は鉄平石で葺いてあり、大屋根正面の棟飾りは「雀おどし」と呼ばれています。

 

 

 

蔵の梁も立派でした。

 

 

産業遺産ではないけれど市内の古民家「寉龍庵」…国の登録有形文化財に指定されている建物です。

 

 

この建物は時々ギャラリーなどに開放されているようです。機会があったら内部も見てみたいものです。

 

 

この建物は「旧岡谷市役所庁舎」です。この建物も国の登録有形文化財に指定されています。昭和11年に製糸家の尾澤福太郎が市制施行を記念して建築、寄贈したものです。

 

 

 

この庁舎は昭和62年まで使われていました。レンガの壁がレトロな建物です。

 

ちなみに、こちらが現在の市役所庁舎です。

 

市役所の近くにはこんな建物も残されています。きっと繭蔵だった建物かと思うのですが…

 

最後は「丸中宮坂製糸所繭倉庫」です。こちらは市内で唯一、製糸業を現在も続けている会社です。

    

 

 

 

実はこの会社は「岡谷蚕糸博物館」で操業しています。今も「諏訪式繰糸機」が使われて製糸業が続けられています。その工場のある「岡谷蚕糸博物館」です。

 

市内の近代化産業遺産群は「旧片倉組事務所」や「旧林家住宅」「旧山一林組製糸事務所」など立派な建物があるのですが、今回はまだじっくり見ていなかったごく身近な遺産を巡ってみました。改めて古き時代に思いを馳せる時間でもありました。

最後に蚕糸博物館の庭の「しだれ桑」の木です。冬にはかなり剪定されていたのですが、今は地面に着くほど繁って枝垂れていました。

 

 

 

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秋のソバ畑とかんてんぱぱガーデンの花

2021-09-14 | ドライブと散策

秋の風景と言えば信州ではこの真っ白な「ソバ畑」でしょうか…秋の空にこの白いソバ畑の風景が映えます。まずは実家のソバ畑です。

 

 

実家のこの畑は以前にバラ園だった所…バラは手が掛かるのでやめて以来、最近はずっと毎年ソバ畑です。

 

ソバの花もよく見ると中々可愛らしいものです。

 

 

実家に行ったのは山仕事をした日です。山はアカマツ林です。

 

下草にいたのは「メスグロヒョウモン」でしょうか…

 

ちいさな「オツネントンボ」もいました。

 

実家の山には被害はなかったのですが、8月豪雨ではこの近くでも土石流が発生したそうです。こんなに土砂が流れた跡や流木がありました。

 

 

 

この日の午後は「アサギマダラ」を見に行きました。その帰り道のソバ畑もきれいでした。

 

 

「かんてんぱぱガーデン」にも立ち寄ってみましたが、駆け足で山野草園だけ見てきました。「キレンゲショウマ」がまだきれいに咲いていました。

 

秋の花「シユウカイドウ(秋海棠)」が花盛りでした。

 

 

「シュウメイギク(秋明菊)」も秋を感じる花かと思います。

 

「ヤブラン」と「トリカブト」も咲いていました。

 

 

時期はずれですが、きれいな「アジサイ」も咲いていました。

 

おまけは…久しぶりの「諏訪湖」です! このところ、ウォーキングもしていないので、なかなか諏訪湖をじっくり観察できていません。この日は用事で、たまたま諏訪湖をほぼ一周しました。まず釜口水門を渡って湊地区からの諏訪湖です。「ヒシ」がかなり広がっています。

 

石舟渡の信号近くの湖畔です。四つ手網がかけてあります。

 

通勤バイパスを通ったら、上川はまだ水量が多い様子でした。

 

河川敷は水に流された跡もありましたが、マント群落で覆われている様子でした。

 

上諏訪方面の湖畔には「かりん並木」があって、主に「マルメロ」が植えられています。袋掛けされている「マルメロ」はもう実りの時期でしょうか。

 

「カリン」も植えられていて実っています。こちらは袋掛けもされず自然体です。

 

下諏訪方面から上諏訪方面を望む場所です。湖畔は「ヒシ」に覆い尽くされています。

 

このたくさんの「ヒシ」は刈り取り船も出ているようですが、処理しきれていないようです。

 

どれも車の中からの撮影でお恥ずかしい写真ですが、今の諏訪湖の様子でした…

そしてあちらこちらの秋の風景でした…

 

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アサギマダラに出会う~宮田村~

2021-09-10 | 自然観察

「アサギマダラ」の季節が来たと知って、伊那谷の宮田村に出かけました。ここにはボランティアさんがたくさんの「フジバカマ」を植えた場所があって、そこに「アサギマダラ」が飛来します。午前中は実家の山仕事をして、出かけたのは午後…雲行きが怪しくなって果たしてアサギマダラに出会えるか心配でしたが、たくさんのアサギマダラに出会えました!まずはその美しい姿…

 

 

「アサギマダラ」は初夏に南から北上し(6月に富士見高原で出会いました)、北の地で世代を重ねて秋に南下します。旅するチョウと言われています。そして名前の通り、その翅の浅葱色(うすい藍色)がきれいです。

 

 

 

そして群れで移動することもあるようです。この日(9/7)この場所では、午前中のカウント130頭で、午後になって増えて300頭までカウントして終了したそうで、もっと来たのではとのことでした。ここのホームページを作っておられる方に伺いました。ホームページはこちらです。Diary2021 (fc2.com)

 

「フジバカマ」の花がちょうどよい加減に咲いていて、その花に「鈴生り?!」状態の「アサギマダラ」たちでした。花に隠れているものも見つけてみて下さい…

 

 

「アサギマダラ」は何頭も一緒に舞っていたのですが、私の腕では捉えきれませんでした。見事な乱舞の様子もあったのですが…

 

 

花盛りの「フジバカマ」とそこに群がる「アサギマダラ」…たくさん吸蜜して長旅に備えてほしいと思いながら眺めました。

 

 

 

こには♀の「アサギマダラ」もいました。圧倒的に♂が多かったですが…♂は翅を閉じると後翅に黒っぽい性票があって、♀にはそれがありません。♀の写真と次の写真が♂です。

 

 

マーキングの個体も見つけましたが、これはこの日ここでマーキングされたもののようです。このマーキングによって遠くまで飛んでいくのが確認されています。

 

もう一度「アサギマダラ」の姿を…

 

 

ここで見かけた他のチョウたち…「クジャクチョウ」です。目玉模様が特徴的なこのチョウ、アサギマダラの集団の中でも目立っていました。

 

翅を閉じているとほぼ真っ黒で目立たないのに、翅を広げた時とのギャップが大きいチョウです。

 

 

 

「カラスアゲハ」もいました。

 

 

ヒョウモンもたくさんいました。これは「ウラギンヒョウモン」でしょうか…

 

 

 

「ジャノメチョウ」もいました。

 

このアサギマダラの里へ行く途中…伊那谷の風景は秋そのものでした。黄金色の田んぼの向こうに南アルプスの仙丈ケ岳が望めます。

 

すっかり空も秋模様です。蕎麦畑の白いソバの花と黄金色の田んぼの風景がきれいでした。

 

 

この日は時期も良かったようで、たくさんのアサギマダラに出会えて嬉しかったです。午前中に山仕事を頑張ったご褒美のような時間でした…

 

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