ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

竜神池のザゼンソウ

2021-03-29 | 自然観察

「竜神池」の近くに「ザゼンソウ」が咲くとran1005さんから教えていただいて、早速出かけてきました。(3/25) 「竜神池」は「三井の森」の中にあり、バードウォッチングもできる良い場所です。この日の八ヶ岳は雪が大分少なくなっていました。

 

茅野市街地から八ヶ岳に向かい、裾野を走る「エコーライン」を走って竜神池に向かいました。途中にある風除け松並木です。

 

「竜神池」は昭和の初めにできたため池ですが、ここに竜神様の祠があったことから名前がついたそうです。今は護岸工事のために池の水が払われていました。竜神亭も何やら工事中でした。

 

 

ザゼンソウは教えていただいた藪の中、あちらこちら咲いていました!芽が出始めたばかりのものが多かったです。

 

ザゼンソウはその紫褐色の大きな仏焔苞(ぶつえんほう)を仏像の光背に、中の花を僧侶に見立て、僧侶が座禅を組む姿に似ていることから、その名前がついたそうです。背後からと側面、前面から撮ってみました。

 

 

 

花は小さな4弁花で肉穂花序の表面に多数つきます。

 

ここには仏焔苞の青い(緑色)青ザゼンソウも多く見られると伺いましたが、確かにいくつも見られました。清楚なその姿は、通常のえんじ色とはまた違った美しさでした。

 

 

        

 

少し赤みがかったザゼンソウもありました。

 

 

こんなに真っ白なザゼンソウもありました。

 

 

色も形も様々なザゼンソウを楽しむことができました。

  

 

  

 

花は肉穂花序に着くのですが、少し悪臭があります。

 

この藪の中には小川が流れ、湿地帯となっています。

 

 

水辺にザゼンソウが出て、流れにはセリが青々としていました。

 

 

可愛らしいスミレが咲き、フキノトウも出て、春が動き出している感じがしました。

 

 

竜神池のほとりで早春の花に出会えて嬉しかったです。教えてくださったran1005さん、ありがとうございました。

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梅園へウォーキング

2021-03-28 | ウォーキング

23日のウォーキングは市内の「成田公園」でした。良く晴れてウォーキング日和でした。去年もこの時期に同じコースを歩きましたが、お花を見ながら歩く良いコースです。出発地点は「旧山一林組製糸事務所」です。大正10年に建てられたこの事務所は国の登録有形文化財になっています。

同じくこの製糸会社の守衛所も残されています。

 

この建物の前の側溝の蓋にも注目でした。この建物が彫り込んでありました。

 

この近くには「繭蔵」も残されています。木造3階建ての立派な繭蔵は近代化産業遺産に登録されています。明治時代前期のものとされています。

 

 

この近くには「六地蔵さま」が祀られていました。

 

高台に登って行くと、眼前に高速道路とその向こうに中央アルプスが望めます。

 

いつも気になって見る、桜の木から芽生えたイチイの木…元気に育っていました。

 

目的地の成田公園に向かう道すがら…クロッカスが花盛りでした。

 

ツバキの花も見事に咲いていました。

 

 

「成田公園」は市内の梅の名所でもあります。梅の木が植えられていて実った梅は市民に販売されます。公園ができたのは大正6年です。当時製糸業が盛んだった当市…多くの女工さんたちの憩いの場でもあったそうです。ここからは市街地が一望でき、たくさんの繭倉庫の土蔵や製糸工場の煙突が眺められたそうです。梅の花はまだ蕾が多かったです。

 

種類によるのでしょうか、咲いている木もありました。青空に嬉しい梅の開花でした。

 

 

 

紅梅も開き始めていました。

 

 

たった1本、咲き揃った紅梅の木と高速道と中央アルプスと…いい眺めでした。

 

「アセビ」の花は満開でした。ピンクのアセビが素敵でした。

 

成田公園は周囲の木が茂ったり、家が建ったりで展望が望めなくなっていました。貴重な諏訪湖が望める場所からの景色です。

 

帰りに見かけた「ボケ」の花…日当たりの様場所で開いていました。

 

「シロバナタンポポ」も見かけました。道の端にひっそりと咲いていました。

 

この日は咲き始めた花々を見ながら、気持ちの良いウォーキングができました。この時の歩数は7856歩でした。

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古民家のひな祭り

2021-03-25 | ミュージアム

こちらではひな祭りは月遅れで行います。4月3日のひな祭りまで、あちらこちらでお雛様が飾られています。この「馬場家住宅」でも飾られるので見てきました。「馬場家」の先祖は「武田信玄」の家臣「馬場美濃守信春」の縁者とされています。建物は江戸時代、嘉永4年(1851)建築で、重要文化財に指定されています。屋敷の周囲には「土塁」で囲まれています。

 

 

「表門」です。両脇に「長屋」と「塀」を連ねていて、とても立派な長屋門です。すごい雨の日でした…

 

 

 

 

母屋は「本棟造り」の立派な建物です。棟の正面には「雀おどし」と呼ばれる飾りを付けています。

 

 

「中門」の向こうに坪庭があります。「中門」は藩主が訪れた時だけ開かれたそうです。

 

この馬場家住宅の配置図と母屋の平面図です。広大な敷地に江戸時代の立派な建物が残されています。

 

 

「座敷」の欄間や「いりかわ」のカーブした半アーチ状の天井に注目でした。杉戸の絵にも…

 

 

 

坪庭の向こうには茶室も見えます。

 

 

「文庫蔵」には資料が展示されています。

 

「箱階段」や「囲炉裏」など、当時の生活の様子も垣間見えました。

 

 

さて、目的のお雛様…座敷などにいくつも飾られていました。特に押絵雛に注目して見てきました。ゆっくり滞在しましたが、私のいる間は誰一人も他の見学者が訪れることなく、じっくりと静かな空間でお雛様に向き合えました。

 

 

 

「押絵雛」は厚紙に綿を置き、布で包んで張り合わせた立体感のある絵で作られた雛人形です。松本では江戸時代から作られ始め、明治時代に盛んに作られたそうです。

 

 

掛け軸になった押絵雛もありました。

  

 

内裏雛や押絵の羽子板も飾られていました。

 

 

昭和の初めには姿を消した押絵雛ですが、現代は再び注目されて松本の民芸品としても人気があるようです。この現代の押絵雛は「べラミ人形店」の制作だそうです。

 

コザシキの床の間には武田信玄とその家臣らの掛け軸が飾られていました。そこには馬場美濃守信春の姿も…

 

じっくりお雛様を見て外に出るとまだ雨でした。雨の中、咲き誇った梅の木に来ていたのはヒヨドリでした。

 

露を含んだ梅の花もまた素敵でした。

 

 

 

この日は博物館祭りとかで入場無料、そのうえお土産までいただきました。「松本市立博物館 博物缶」とのことで、三段重ねの缶にクッキーとチョコとラムネが入っていました…

  

 

母の介護を済ませ、夫に見守りを頼んでのお雛様見学…往復の道中を含め、2時間ほどの外出でした。

 

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松本のミュージアム巡り

2021-03-23 | ミュージアム

長いこと休館していた「長野県信濃美術館」がこの4月に「長野県立美術館」としてリニューアルオープンします。中谷芙二子の「霧の彫刻」がシンボル的作品になるそうで、新しい美術館には期待が大きいです。県立美術館のオープンと前後して松本市では松本市美術館と松本市立博物館と旧開智学校が休館となります。その前にと、松本市立博物館を訪ねました。行く道からの北アルプスがきれいでした。

 

 

松本では中町を散策しながら松本城を目指しました。松本らしい蔵の街並みや古い旅館やモダンな市営住宅などを目に留めながら歩きました。

 

 

 

 

お城には市役所側の太鼓門から入りました外堀の桜はまだ蕾でした。(3/18です)

 

 

 

太鼓門の石垣にも注目しながら城内へ…城の重要な門には威厳を添えるために巨石を据えることが多かったそうで、ここには「玄蕃石」があります。(上田城には「真田石」がありました。)

 

 

内堀は穏やかに青空を映していました。

 

良い天気の日で、お城とその向こうの北アルプス常念岳がきれいでした。

 

 

この日の目的は新築移転のため令和5年秋まで休館する「松本市立博物館」です。新たな博物館は大名町通り沿いにできるそうです。

 

 

「収蔵資料の大公開」…「年中行事」の企画展に惹かれての訪問です。まずは初市の宝船です。

 

 

七夕飾りも松本独特のものです。

 

年中行事の中でも、この時期のお雛様が気になりました。松本ではやはり「押絵雛」です。たくさんの押絵雛が展示されていました。

 

 

 

押絵雛はすだれに飾る風習もあるそうです。

 

松本の伝統工芸品も注目でした。取り上げられていたのは「松本てまり」と竹細工の「みすゞ細工」、「お神酒の口」です。

 

 

 

二の丸御殿跡から眺める常念岳です。ここには紅白の梅が花盛りでした。

 

 

帰り道の「辰巳のお庭」では日当たりが良いのか桜の蕾がピンクに色付き始めていました。

 

 

こんな本棟造りの家を見ながら「松本市美術館」まで散策…この美術館も改築のため1年間の休館だそうです。しばらくお目にかかれないので、草間彌生さんの作品を見てきました。

 

 

 

お休みでしばらく出会えないミュージアムを巡ったこの日、松本の街中を良く歩きました。(12367歩でした…)その後サラダ街道まで出て産直市場を巡りながら帰宅しました。北アルプスがきれいでした。

 

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早春の花~福寿草と座禅草~

2021-03-21 | 自然観察

気になっていた福寿草の群生地と、咲き出したとのニュースのあった座禅草の群生地に行ってきました。1週間前、3/15のことです。その時に、まだ「ミコアイサ」がいるかしらと釜口水門に立ち寄りました。数は少なくなりましたが、何羽もいました。きっとこの日が見納めかと思いながら眺めてきました。

 

 

 

湊方面からの八ヶ岳…まだまだ雪化粧です。

 

フクジュソウは諏訪市大熊にある中央道脇の傾斜地に群生しています。北側の斜面では花盛りでした。

 

 

 

西側の斜面は日当たりが良いので、もう葉がたくさんでてきていましたが、まだまだ咲いている花もあって楽しめました。

 

 

 

青空がきれいな暖かな日でした。

 

フクジュソウの花もお日様に輝いていました。

 

ここは「大熊城跡」です。山城のあった跡には小さな祠しかありませんが。

 

 

ここからは茅野市街地と八ヶ岳をきれいに眺めることができます。

 

サンシュユの花と紅いマンサクの花も咲いていました。

 

 

 

その後、有賀峠を越えたところにある矢ノ澤湿原「ザゼンソウの里」まで行って「ザゼンソウ」を見てきました。

 

「ザゼンソウ」は紫褐色の大きな仏焔苞(ぶつえんほう)を仏像の光背に、中の花を僧侶に見立て、僧侶が座禅を組む姿に似ていることがその名前の由来だそうです。

 

咲き始めたばかりの「ザゼンソウ」は色も形も様々…雪解けしたばかりの地に(まだ雪の残っている場所もありました)いくつも咲き出していました。

 

 

 

 

ここには「水芭蕉」も咲くのですが、まだ芽が出たばかりでした。

 

セリや山ワサビも葉を延ばしていました。

 

 

ネコヤナギがたくさん膨らんできていました。

 

「有賀峠」は諏訪市豊田から辰野町への県道50号諏訪辰野線にある峠です。峠の諏訪側から八ヶ岳がきれいに見えました。蓼科山も…

 

 

ここからは諏訪湖も眺められます。

 

良い天気の日で眺めも良かったです。少し咲き終わりの「フクジュソウ」と、まだ咲き初めの「ザゼンソウ」でしたが、早春の花を楽しむことができました。

 

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