早速ですが、「あのヴィクトルさんが日本にやって来た! (3)」の続きを。
というわけで、ランチの支払いを済ませ、お店を出て、ソラリアプラザへ。実際、建物自体はイムズから渡辺通を渡ってすぐだったのですが、その中にあるはずのTOHOシネマズがどこにあるのかわからず、ウロウロ。受付の女性に7階であることを教えてもらうも、エレベーターの位置がわからず、またウロウロ。やっとエレベーターを見つけて乗ろうとしたのですが、7階の案内にはTOHOシネマズという表示がなかったので、近くにいたホテルのスタッフさんらしく人に聞くと、「このエレベーターで大丈夫です」とのこと。無事に7階の劇場に着いた時にはホッとしました。
映画を観ることを希望したのは私でしたが、作品を選んだのはヴィクトルさん。第一希望は『6才のボクが、大人になるまで。』だったのですが、残念ながら天神では3月6日で上映終了していたため、第二希望の『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』にしました。ちなみにTOHOシネマズで上映前に観られる「キャラクターバトルクラブ」も観ましたが、「ねた実そね美」と「貝社員」はヴィクトルさんにも結構ウケていました。肝心の『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』ですが、「2015年に観た映画+目標の達成度(9)」でも書いたとおり、なかなかおもしろかったです。日本人と一緒に映画を観るとリアクションが薄くて物足りなく感じてしまう私ですが、ヴィクトルさんは笑うところはきっちり笑ってくれて良かったです。
映画の後はヴィクトルさんの事前のリクエストにより温泉に行くことに。映画館から歩いて行ける距離の「天然温泉 天神ゆの華」に向かいました。公式ホームページから地図をプリントアウトしていたのですが、ソラリアからは想像以上に遠く、ヴィクトルさんに申し訳なく思いました。温泉には2時40分頃に到着し、受付を済ませ、集合時間を4時半に決めた後、ヴィクトルさんは男湯、私は女湯に。私はあまり長湯できないタイプなので、大浴場とジェットバスに入っただけで早めにあがりましたが、お湯自体はとても気持ち良かったです。残念だったのは、ドライヤーや鏡がある部屋が人でいっぱいだったこと。私は化粧はおろか、ドライヤーで髪も乾かすことすらできませんでした。が、それは想定内のことでしたので、私はそのままボディケアの部屋に直行。すぐに施術可能とのことでしたので、「整体もみほぐし」の40分コースをお願いしました。担当してくれたのは若い男性だったのですが、すっごく丁寧にほぐしてくれて、いやー、めっちゃ気持ち良かったです。マッサージが終わって部屋を出ると4時半の少し前。4時半過ぎにロビーに戻ってきたヴィクトルさんと一緒にゆの華を出ました。ヴィクトルさんは露天風呂にも入ったとのことで、温泉を満喫したようでした。
「次はどこに行きますか?」とヴィクトルさんに聞くと、「日本のおみやげを買いたいです」とのこと。私は福岡三越だったら何かあるだろうと思い、「じゃあ天神駅の方に向かいましょう」と提案しました。二人で天神駅まで歩いている時話したのはロシア人と日本人のおみやげに対する考え方の違いについて。ロシア人は後に残るものを好むので、おみやげに食べ物を好む日本人がヴィクトルさんには理解できないようでした。私もおみやげは絶対に食べ物派。理由は後に残らないから。おみやげって当然あげる相手のことを考えて買うものですが、その人がそのおみやげを気に入るとは限りませんよね。かといって、相手ももらったものを簡単に捨てられるとも思えません。気に入ってくれない可能性が少しでもあるのであれば、食べ物の方が後腐れが少ないじゃないですか、と切々とヴィクトルさんに説明したのですが、彼は納得いかないようでした。
そうこうしているうちに天神駅が近づいてきたので、「天神地下街を見てみましょうか?」とヴィクトルさんを地下街に誘導。雑貨屋さんはあるのですが、外国人が喜びそうな日本的なおみやげはありません。地下街はあきらめ、再び地上に出て当初の目的地三越に向かっていたところ、目に入ったのが福岡市観光案内所。「あそこで聞いてみましょう」とヴィクトルさんに提案しました。カウンターにいたきれいな女性に「外国人が喜びそうな、がっつり日本的なおみやげが売っているところ、ありませんか?」と尋ねると、すぐ近くのパルコの新館の地下1階にあるとのこと。念のため「三越にはないですか?」と聞いてみたのですが、その女性は「あまりないと思います。あと、パルコの5階のハンズにも日本的なものが少しあります」とのことだったので、歩いて来た道を逆戻り。
パルコ新館に入ってまずびっくりしたのはゴントラン シェリエ(パン屋さん)の長ーい行列。もちろんヴィクトルさんも驚いていました。案内所の女性が教えてくれた地下の雑貨屋さんも、5階のハンズ ビーにも行きましたが、残念ながらヴィクトルさんのお眼鏡にかなうものはありませんでした。私はとても申し訳ない気持ちになり、「福岡空港まで行きませんか? 空港ならきっとあると思います」と提案しました。ヴィクトルさんも了承してくれたので、地下鉄に乗り福岡空港へ。
地下鉄の車両に袴姿の女性がいたので、ヴィクトルさんに「なんであんな格好なのかわかりますか?」と聞いてみると、しばらく考えた後「わかりません」との返事。ちょうど今大学の卒業式のシーズンで、彼女もきっと卒業生なんでしょう、と私は説明しました。ちなみにロシアの大学の卒業式では服装はフォーマルでなくても大丈夫だそうです。
そして福岡空港に到着。出発ロビーのおみやげ屋さんをくまなく回りましたが、どのお店の商品も食べ物がほとんど。食べ物以外の商品も扱っているところも1つだけありましたが、くまもんグッズや博多織の財布、ネクタイなどで、これもまたヴィクトルさんの趣味には合わず・・・。せっかく福岡空港にまで来てくれたのにと申し訳ない気持ちでいっぱいの私にできたのは、空港内の「ロイヤル」でコーヒーをごちそうすることくらいでした。その日ヴィクトルさんと私が向い合って座ったのはその時が初めて。「実物のうさこはどうでした?」と質問すると、「思っていたよりも小さかったです」とのこと。お互いにもっと背が高いことを想像していたのが妙におかしかったです。いろいろ話しているうちにあっと言う間に15分経過。私はセキュリティチェックを受けなければならないため、先に行くことにしました。ヴィクトルさんにはゆっくりしてもらいたかったのですが、ヴィクトルさんも立ち上がり、二人でお店を出ました。私が「今日はありがとうございました」と右手を出すと、一瞬の間の後、ヴィクトルさんも右手を出してくれました。そして、またぎこちなくハグ。ヴィクトルさんは反対の方向に歩いて行きました。
というわけで、ヴィクトルさんと私の、恐らく最初で最後のオフミ(死語?)はこうして終わりました。
というわけで、ランチの支払いを済ませ、お店を出て、ソラリアプラザへ。実際、建物自体はイムズから渡辺通を渡ってすぐだったのですが、その中にあるはずのTOHOシネマズがどこにあるのかわからず、ウロウロ。受付の女性に7階であることを教えてもらうも、エレベーターの位置がわからず、またウロウロ。やっとエレベーターを見つけて乗ろうとしたのですが、7階の案内にはTOHOシネマズという表示がなかったので、近くにいたホテルのスタッフさんらしく人に聞くと、「このエレベーターで大丈夫です」とのこと。無事に7階の劇場に着いた時にはホッとしました。
映画を観ることを希望したのは私でしたが、作品を選んだのはヴィクトルさん。第一希望は『6才のボクが、大人になるまで。』だったのですが、残念ながら天神では3月6日で上映終了していたため、第二希望の『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』にしました。ちなみにTOHOシネマズで上映前に観られる「キャラクターバトルクラブ」も観ましたが、「ねた実そね美」と「貝社員」はヴィクトルさんにも結構ウケていました。肝心の『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』ですが、「2015年に観た映画+目標の達成度(9)」でも書いたとおり、なかなかおもしろかったです。日本人と一緒に映画を観るとリアクションが薄くて物足りなく感じてしまう私ですが、ヴィクトルさんは笑うところはきっちり笑ってくれて良かったです。
映画の後はヴィクトルさんの事前のリクエストにより温泉に行くことに。映画館から歩いて行ける距離の「天然温泉 天神ゆの華」に向かいました。公式ホームページから地図をプリントアウトしていたのですが、ソラリアからは想像以上に遠く、ヴィクトルさんに申し訳なく思いました。温泉には2時40分頃に到着し、受付を済ませ、集合時間を4時半に決めた後、ヴィクトルさんは男湯、私は女湯に。私はあまり長湯できないタイプなので、大浴場とジェットバスに入っただけで早めにあがりましたが、お湯自体はとても気持ち良かったです。残念だったのは、ドライヤーや鏡がある部屋が人でいっぱいだったこと。私は化粧はおろか、ドライヤーで髪も乾かすことすらできませんでした。が、それは想定内のことでしたので、私はそのままボディケアの部屋に直行。すぐに施術可能とのことでしたので、「整体もみほぐし」の40分コースをお願いしました。担当してくれたのは若い男性だったのですが、すっごく丁寧にほぐしてくれて、いやー、めっちゃ気持ち良かったです。マッサージが終わって部屋を出ると4時半の少し前。4時半過ぎにロビーに戻ってきたヴィクトルさんと一緒にゆの華を出ました。ヴィクトルさんは露天風呂にも入ったとのことで、温泉を満喫したようでした。
「次はどこに行きますか?」とヴィクトルさんに聞くと、「日本のおみやげを買いたいです」とのこと。私は福岡三越だったら何かあるだろうと思い、「じゃあ天神駅の方に向かいましょう」と提案しました。二人で天神駅まで歩いている時話したのはロシア人と日本人のおみやげに対する考え方の違いについて。ロシア人は後に残るものを好むので、おみやげに食べ物を好む日本人がヴィクトルさんには理解できないようでした。私もおみやげは絶対に食べ物派。理由は後に残らないから。おみやげって当然あげる相手のことを考えて買うものですが、その人がそのおみやげを気に入るとは限りませんよね。かといって、相手ももらったものを簡単に捨てられるとも思えません。気に入ってくれない可能性が少しでもあるのであれば、食べ物の方が後腐れが少ないじゃないですか、と切々とヴィクトルさんに説明したのですが、彼は納得いかないようでした。
そうこうしているうちに天神駅が近づいてきたので、「天神地下街を見てみましょうか?」とヴィクトルさんを地下街に誘導。雑貨屋さんはあるのですが、外国人が喜びそうな日本的なおみやげはありません。地下街はあきらめ、再び地上に出て当初の目的地三越に向かっていたところ、目に入ったのが福岡市観光案内所。「あそこで聞いてみましょう」とヴィクトルさんに提案しました。カウンターにいたきれいな女性に「外国人が喜びそうな、がっつり日本的なおみやげが売っているところ、ありませんか?」と尋ねると、すぐ近くのパルコの新館の地下1階にあるとのこと。念のため「三越にはないですか?」と聞いてみたのですが、その女性は「あまりないと思います。あと、パルコの5階のハンズにも日本的なものが少しあります」とのことだったので、歩いて来た道を逆戻り。
パルコ新館に入ってまずびっくりしたのはゴントラン シェリエ(パン屋さん)の長ーい行列。もちろんヴィクトルさんも驚いていました。案内所の女性が教えてくれた地下の雑貨屋さんも、5階のハンズ ビーにも行きましたが、残念ながらヴィクトルさんのお眼鏡にかなうものはありませんでした。私はとても申し訳ない気持ちになり、「福岡空港まで行きませんか? 空港ならきっとあると思います」と提案しました。ヴィクトルさんも了承してくれたので、地下鉄に乗り福岡空港へ。
地下鉄の車両に袴姿の女性がいたので、ヴィクトルさんに「なんであんな格好なのかわかりますか?」と聞いてみると、しばらく考えた後「わかりません」との返事。ちょうど今大学の卒業式のシーズンで、彼女もきっと卒業生なんでしょう、と私は説明しました。ちなみにロシアの大学の卒業式では服装はフォーマルでなくても大丈夫だそうです。
そして福岡空港に到着。出発ロビーのおみやげ屋さんをくまなく回りましたが、どのお店の商品も食べ物がほとんど。食べ物以外の商品も扱っているところも1つだけありましたが、くまもんグッズや博多織の財布、ネクタイなどで、これもまたヴィクトルさんの趣味には合わず・・・。せっかく福岡空港にまで来てくれたのにと申し訳ない気持ちでいっぱいの私にできたのは、空港内の「ロイヤル」でコーヒーをごちそうすることくらいでした。その日ヴィクトルさんと私が向い合って座ったのはその時が初めて。「実物のうさこはどうでした?」と質問すると、「思っていたよりも小さかったです」とのこと。お互いにもっと背が高いことを想像していたのが妙におかしかったです。いろいろ話しているうちにあっと言う間に15分経過。私はセキュリティチェックを受けなければならないため、先に行くことにしました。ヴィクトルさんにはゆっくりしてもらいたかったのですが、ヴィクトルさんも立ち上がり、二人でお店を出ました。私が「今日はありがとうございました」と右手を出すと、一瞬の間の後、ヴィクトルさんも右手を出してくれました。そして、またぎこちなくハグ。ヴィクトルさんは反対の方向に歩いて行きました。
というわけで、ヴィクトルさんと私の、恐らく最初で最後のオフミ(死語?)はこうして終わりました。