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あのヴィクトルさんが日本にやって来た! (4)

2015-03-13 22:38:32 | ロシア関連
早速ですが、「あのヴィクトルさんが日本にやって来た! (3)」の続きを。

というわけで、ランチの支払いを済ませ、お店を出て、ソラリアプラザへ。実際、建物自体はイムズから渡辺通を渡ってすぐだったのですが、その中にあるはずのTOHOシネマズがどこにあるのかわからず、ウロウロ。受付の女性に7階であることを教えてもらうも、エレベーターの位置がわからず、またウロウロ。やっとエレベーターを見つけて乗ろうとしたのですが、7階の案内にはTOHOシネマズという表示がなかったので、近くにいたホテルのスタッフさんらしく人に聞くと、「このエレベーターで大丈夫です」とのこと。無事に7階の劇場に着いた時にはホッとしました。

映画を観ることを希望したのは私でしたが、作品を選んだのはヴィクトルさん。第一希望は『6才のボクが、大人になるまで。』だったのですが、残念ながら天神では3月6日で上映終了していたため、第二希望の『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』にしました。ちなみにTOHOシネマズで上映前に観られる「キャラクターバトルクラブ」も観ましたが、「ねた実そね美」と「貝社員」はヴィクトルさんにも結構ウケていました。肝心の『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』ですが、「2015年に観た映画+目標の達成度(9)」でも書いたとおり、なかなかおもしろかったです。日本人と一緒に映画を観るとリアクションが薄くて物足りなく感じてしまう私ですが、ヴィクトルさんは笑うところはきっちり笑ってくれて良かったです。

映画の後はヴィクトルさんの事前のリクエストにより温泉に行くことに。映画館から歩いて行ける距離の「天然温泉 天神ゆの華」に向かいました。公式ホームページから地図をプリントアウトしていたのですが、ソラリアからは想像以上に遠く、ヴィクトルさんに申し訳なく思いました。温泉には2時40分頃に到着し、受付を済ませ、集合時間を4時半に決めた後、ヴィクトルさんは男湯、私は女湯に。私はあまり長湯できないタイプなので、大浴場とジェットバスに入っただけで早めにあがりましたが、お湯自体はとても気持ち良かったです。残念だったのは、ドライヤーや鏡がある部屋が人でいっぱいだったこと。私は化粧はおろか、ドライヤーで髪も乾かすことすらできませんでした。が、それは想定内のことでしたので、私はそのままボディケアの部屋に直行。すぐに施術可能とのことでしたので、「整体もみほぐし」の40分コースをお願いしました。担当してくれたのは若い男性だったのですが、すっごく丁寧にほぐしてくれて、いやー、めっちゃ気持ち良かったです。マッサージが終わって部屋を出ると4時半の少し前。4時半過ぎにロビーに戻ってきたヴィクトルさんと一緒にゆの華を出ました。ヴィクトルさんは露天風呂にも入ったとのことで、温泉を満喫したようでした。

「次はどこに行きますか?」とヴィクトルさんに聞くと、「日本のおみやげを買いたいです」とのこと。私は福岡三越だったら何かあるだろうと思い、「じゃあ天神駅の方に向かいましょう」と提案しました。二人で天神駅まで歩いている時話したのはロシア人と日本人のおみやげに対する考え方の違いについて。ロシア人は後に残るものを好むので、おみやげに食べ物を好む日本人がヴィクトルさんには理解できないようでした。私もおみやげは絶対に食べ物派。理由は後に残らないから。おみやげって当然あげる相手のことを考えて買うものですが、その人がそのおみやげを気に入るとは限りませんよね。かといって、相手ももらったものを簡単に捨てられるとも思えません。気に入ってくれない可能性が少しでもあるのであれば、食べ物の方が後腐れが少ないじゃないですか、と切々とヴィクトルさんに説明したのですが、彼は納得いかないようでした。

そうこうしているうちに天神駅が近づいてきたので、「天神地下街を見てみましょうか?」とヴィクトルさんを地下街に誘導。雑貨屋さんはあるのですが、外国人が喜びそうな日本的なおみやげはありません。地下街はあきらめ、再び地上に出て当初の目的地三越に向かっていたところ、目に入ったのが福岡市観光案内所。「あそこで聞いてみましょう」とヴィクトルさんに提案しました。カウンターにいたきれいな女性に「外国人が喜びそうな、がっつり日本的なおみやげが売っているところ、ありませんか?」と尋ねると、すぐ近くのパルコの新館の地下1階にあるとのこと。念のため「三越にはないですか?」と聞いてみたのですが、その女性は「あまりないと思います。あと、パルコの5階のハンズにも日本的なものが少しあります」とのことだったので、歩いて来た道を逆戻り。

パルコ新館に入ってまずびっくりしたのはゴントラン シェリエ(パン屋さん)の長ーい行列。もちろんヴィクトルさんも驚いていました。案内所の女性が教えてくれた地下の雑貨屋さんも、5階のハンズ ビーにも行きましたが、残念ながらヴィクトルさんのお眼鏡にかなうものはありませんでした。私はとても申し訳ない気持ちになり、「福岡空港まで行きませんか? 空港ならきっとあると思います」と提案しました。ヴィクトルさんも了承してくれたので、地下鉄に乗り福岡空港へ。

地下鉄の車両に袴姿の女性がいたので、ヴィクトルさんに「なんであんな格好なのかわかりますか?」と聞いてみると、しばらく考えた後「わかりません」との返事。ちょうど今大学の卒業式のシーズンで、彼女もきっと卒業生なんでしょう、と私は説明しました。ちなみにロシアの大学の卒業式では服装はフォーマルでなくても大丈夫だそうです。

そして福岡空港に到着。出発ロビーのおみやげ屋さんをくまなく回りましたが、どのお店の商品も食べ物がほとんど。食べ物以外の商品も扱っているところも1つだけありましたが、くまもんグッズや博多織の財布、ネクタイなどで、これもまたヴィクトルさんの趣味には合わず・・・。せっかく福岡空港にまで来てくれたのにと申し訳ない気持ちでいっぱいの私にできたのは、空港内の「ロイヤル」でコーヒーをごちそうすることくらいでした。その日ヴィクトルさんと私が向い合って座ったのはその時が初めて。「実物のうさこはどうでした?」と質問すると、「思っていたよりも小さかったです」とのこと。お互いにもっと背が高いことを想像していたのが妙におかしかったです。いろいろ話しているうちにあっと言う間に15分経過。私はセキュリティチェックを受けなければならないため、先に行くことにしました。ヴィクトルさんにはゆっくりしてもらいたかったのですが、ヴィクトルさんも立ち上がり、二人でお店を出ました。私が「今日はありがとうございました」と右手を出すと、一瞬の間の後、ヴィクトルさんも右手を出してくれました。そして、またぎこちなくハグ。ヴィクトルさんは反対の方向に歩いて行きました。

というわけで、ヴィクトルさんと私の、恐らく最初で最後のオフミ(死語?)はこうして終わりました。

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あのヴィクトルさんが日本にやって来た! (3)

2015-03-11 12:22:57 | ロシア関連
早速ですが、「あのヴィクトルさんが日本にやって来た! (2)」の続きを。

お昼ご飯はヴィクトルさんの希望によりお寿司と決めていたので、そのまま天神駅の13番出口を上がり、地上へ。お店は駅からまあまあ近くの天神イムズというビルにあるのですが、どの方向に歩いていいのかまったくわかりません。というわけで、近くのバスのりばに立っていた若くてきれいな女性にイムズの方向を聞くと親切に教えてくれました。ありがとう、お姉さん!

イムズに入ると広々とした吹き抜けに驚嘆。エレベーターに乗って13階へ。お目当てのお店「博多漁家 すし磯貝」に。スタッフさんから案内されるままカウンターに座り、「御膳ランチ」をオーダーしました。私がバッグから東京マカロンラスクを取り出し、「東京みやげですよ」とヴィクトルさんに渡すと、ヴィクトルさんからも「私も持ってきました」とGEOの黒い袋が。中にはムーミンの紙袋が入っていて、さらにその中を見ると小さなアリョンカのチョコがたくさん。







ヴィクトルさんから「14個です」と言われたのですが、私はその数については気にもとめませんでした。でも、今考えるとバレンタインデーにチョコをあげたお返しの意味で14個(ホワイトデーは3月14日なので)にしたのかも・・・。その時はそこまで考えが回らず、ただお礼を言って、その袋をバッグに入れました。

そうこうしているうちに運ばれてくる料理の数々。まずは昆布の煮物が入った小鉢と野菜サラダ。



続いて生しらす月見。なんせ時間がないので、言葉少なに食べるヴィクトルさんと私。お次はズワイ蟹の庵かけ茶碗蒸し。お昼からなんて贅沢な。



そして、待ってました、全8貫盛りのお寿司。



スタッフさんがネタを説明してくれたのですが、「ヒラス」を聞き取れずに聞き返すと、カウンターの板前さんが「ヒラマサです。九州ではヒラスって言うんですよ」と親切に教えてくれました。私「ああ、そうなんですね。知りませんでした」、板前さん「どちらからですか?」、私「東京です」、板前さん「(ヴィクトルさんの方を見て)どちらからですか?」、私「ロシアです」。板前さん「へえ!」とその後もしばらくロシアについて会話が続いたのですが、ここでは割愛。その後も魚の荒汁、天ぷら盛が運ばれましたが、二人とも完食し、お腹いっぱい。



どれも美味しかったですが、やっぱりお寿司が一番美味しかったです。時間がなかったので、ヴィクトルさんにゆっくり食べさせてあげられなかったのが心残りでした。次はソラリアというところで映画を観る予定だったのですが、ヴィクトルさんに「ここから近いはずなんですけど、どっちの方向か全然わからないんですよ」と話していると、先ほどの板前さんが親切に行き方を教えてくれました。いやぁ、福岡の人は本当に親切ですね!

というわけで、今回はこの辺で。続きはまた後日ということで。

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あのヴィクトルさんが日本にやって来た! (2)

2015-03-10 13:01:10 | ロシア関連
あのヴィクトルさんが日本にやって来た! (1)」でご報告したとおり、ヴィクトルさんは現在日本の某県にて滞在中ですが、ご本人が切望していた東京旅行は会社の許可が下りなかったため、私がヴィクトルさんに会いに行くことにしました。そして、ヴィクトルさんの希望により福岡で会うことに。私は3月某日の成田-福岡の日帰り往復航空券を購入し、何時にどこで待ち合わせるか、何を食べるか、何をしたいかなどを事前にヴィクトルさんと調整しました。

そして3月某日当日。平日とほぼ同じ時間に起き、うさぎの世話やもろもろの準備をしてから自宅を出発。天気はあいにくの雨で、傘を差して駅へ。予定どおりに成田空港行きの電車に乗りました。休日のせいか、成田空港行きのアクセス特急はとても混雑していましたが、何とか座ることができました。本を読んでいるうちにようやく成田空港に到着。手ぶらでヴィクトルさんに会うのもなんなので、おみやげ屋さんで東京マカロンラスクを購入。

Webでチェックインは済ませていたので、そのままセキュリティチェックを済ませ、ジェットスターの搭乗口に向かいました。ジェットスターを利用するのは初めてだったのですが、成田発の国内線に関してはボーディングブリッジでそのまま搭乗するのではなく、バスで航空機まで移動しなければならず、ちょっと面倒くさかったです。でも、私の背が低いせいかもしれませんが、機内はそれほど狭くは感じませんでした。離陸するまでにかなり時間がかかり、せっかちの私はイライラ。福岡に到着するまで眠りたかったのですが、まったく眠くならず、他にやることもない(機内では基本的に娯楽はない)ので本を読んで過ごしました。

飛行機は10時35分に福岡空港到着予定で、ヴィクトルさんとは地下鉄の天神駅に11時に待ち合わせ。福岡空港と地下鉄を何度も利用されている方には、これが無謀な予定の組み方であることが明らかしょうし、私自身も待ち合わせに間に合うかどうかドキドキしていました。飛行機は定時に空港に到着したのですが、飛行機を降りるまでに予想以上に時間がかかり、空港内をダッシュしたにもかかわらず、空港を出られたのは10時44分。私が乗るつもりだった地下鉄の出発時間でした。

地下鉄の駅に入ってヴィクトルさんの携帯に電話し、待ち合わせに5分遅れることを謝罪。ヴィクトルさんはすでに天神駅に到着していて、本屋さんで時間をつぶしているとのこと。私は次の地下鉄に乗って、天神駅へ。天神駅に到着してちょっと驚いたのは私が大好きな曲 "This Guy's In Love With You" が流れていたこと。福岡市地下鉄のスタッフさん、めっちゃセンスええやん! 改札を出ると早足で待ち合わせスポットである13番出口の下に向かいました。

遠くから見える男性は華奢な体型で茶色い髪にベージュのパーカー、ブルージーンズ。何かの本を読んでいるその男性にそそくさと近づき、「ヴィクトルさん、遅くなってすみません」と声を掛けました。言葉だけの挨拶というのもなんだったので、かなりぎこちなくハグ。初めて生で見るヴィクトルさんは想像していたより背が低く(それでも180cm近く)、顔も頭も全体的に小さい感じでした。ちょっとガッカリしたのはヴィクトルさんがひげを剃っていなかったこと。朝、急いでいたのかもしれませんが、少々遅刻しても構わないからひげは剃ってきてほしかった・・・。

とりあえず今回はこの辺で。続きは後日書かせていただきます。

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新・ロシアのチョコを食べてみた (2)

2015-02-20 08:43:38 | ロシア関連
ひゃー、3ヶ月も経過してしまいましたが、「新・ロシアのチョコを食べてみた (1)」の続きを。

6. Россия щедрая душа Очень Шоколадные Пузырьки (ロシア 寛大な魂 とってもエアインチョコレート)

ミルクチョコレートの中に日本の「霧の浮舟」のようなエアインホワイトチョコレート。チョコの表面には不揃いの大きさの水玉模様入り。中のチョコはコクがあってとてもおいしい。分厚いので食べごたえもたっぷり。

7. Россия щедрая душа Кофе с Молоком (ロシア 寛大な魂 コーヒーとミルク)

パッケージからの印象ではがっつりコーヒー味かと思ったのですが、それほど強くない。うーん、おいしいんだけど、なんとなく物足りないんだよなぁ。

8. Сладкий Остров Молочный шоколад Фундук (スラドゥキー オストロフ ミルクチョコレート ヘーゼルナッツ)

新・ロシアのチョコを食べてみた (1)」でも紹介したブランド、スラドゥキー オストロフ(日本語に訳すと「スイーツの島」)のヘーゼルナッツ入りミルクチョコ。普通においしかったです。

9. Яшкино молочный шоколад с кусочками ананаса (ヤシュキノ パイナップル入りミルクチョコレート)

ヤシュキノというお菓子メーカーはプリャーニク(ロシアの焼き菓子の一種で、蜂蜜、クルミ、レーズン、果物やベリー類のジャム、各種スパイスを加えて作られたもの)で有名だと思うのですが、チョコも発売していたんですね。супер цена (スーパープライス)と書かれているところにロシアらしさが感じられます。

10. Сладкий Остров Темный шоколад (スラドゥキー オストロフ ダークチョコレート)

カカオ含有率45%のダークチョコ。チョコは確かに濃かったですが、やっぱり私はミルクチョコの方が好きです。

11. А.КОРКУНОВ Молочный с орехом и изюмом (A.コルクノフ ミルクチョコレート ヘーゼルナッツとレーズン入り)

私が大好きなA.コルクノフのミルクチョコ。ヘーゼルナッツとレーズンの食感が素晴らしい。やっぱりコルクノフのチョコは最高や!

というわけでたったの2回でしたが、「新・ロシアのチョコを食べてみた」シリーズはとりあえずこれで終了。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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あのヴィクトルさんが日本にやって来た! (1)

2015-02-06 23:59:59 | ロシア関連
ロシア人のヴィクトルさんがいろいろおもしろい件」シリーズですっかりおなじみのロシア人のヴィクトルさんですが、なんと、今、日本にいます! 去年の9月29日の「ロシア人のヴィクトルさんがいろいろおもしろい件 (11)」にロシアのとある日系企業に就職が決まったことはご報告しましたが、その会社の研修で先週来日し、某県にて滞在中なのです! 日本に到着した翌日、彼からこんなメッセージが届きました。

「ちょっと生意気に聞こえるかもしれませんが、日本はやはり、私が住むべき国です。この二日間は何の違和感も感じたことがなかったし、本当に「自分の国」という感覚です。○○(ヴィクトルさんが滞在しているところ)は私が思ったより素晴らしい町です。」

これを読んだだけで、彼の興奮ぶりが伝わるのではないかと思います。別の日には「本当に夢が叶いました。とっても嬉しいです。」、さらに別の日には「(うさこと)同じ陸地ではなくても、同じ国にいますね。不思議ですね。半年前は思うこともしなかった。」とも書いてくれました。

とまぁ、上記のようなやりとりがあった後の日曜日、ついに某県にいるヴィクトルさんとSkypeでお話しすることができました。その日は日本滞在7日目だったので、それほど興奮した様子はありませんでしたが、彼なりの視点で日本に1週間住んでみた感想を話してくれました。それらを箇条書きにしてみると・・・

・バターが高い。400円近くもする。ロシアではこんなに高くない。(良い機会だったので、今日本ではバターが品薄なこと、そしてなぜにそうなってしまったかを説明しました)

・モスクワから成田まではJALだったが、とてもサービスが良かった!

・スーパーにもうバレンタインデーのチョコレートが並んでいる! 早すぎない?

・1日目にリンガーハットに連れて行ってもらって「長崎皿うどん」を食べたけれど、量が多すぎ!(どうやらヴィクトルさんは少食のようです)

・日本のお米はロシアのお米とは全然違う。とてもおいしい!

・アパートの部屋がとても寒い。裸足ではとてもいられない。(でも、それ以外は今のアパートにかなり満足しているようです)

などなど。時期的にちょうど節分前だったので、私からは豆まきや恵方巻の説明をしました。あと、私が今一番気になっている週刊ロビの話をすると、ヴィクトルさんもCMを見て気になっていたとのこと。でも、週刊ロビを70回買わないといけないことや合計でいくらくらになるかを話すと「高すぎます!」と残念そうな様子でした。そのあと、事前にカード支払いができる出前があるかと聞かれ、出前館を紹介したのですが、残念ながらヴィクトルさんが住んでいる地域ではカードで支払えるお店がありませんでした。代わりにイオンネットスーパーを紹介すると、「そういうサービスもありますか!まさに、引きこもり人生にピッタリな国ですねww いつか使います、必ず。」とのこと。というわけで、少なくとも現時点ではかなり日本での生活を満喫しているようです。

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Skype でロシア語を勉強してみる (11)

2015-01-30 12:59:24 | ロシア関連
早速ですが、「Skype でロシア語を勉強してみる (10)」の続きを。

今回ご紹介するのはロシア民話『キツネとウサギ』。キツネに家を乗っ取られてしまったウサギが意外な(!?)動物に助けてもらう物語です。今回の原文はこちらです。


キツネとウサギ

昔々キツネとウサギがいました。キツネは氷で作った家に住み、ウサギは木の皮で作った家に住んでいました。
やがて美しい春が来ると、キツネの家は解けてしまいました。ウサギの家はそのままでした。
キツネはウサギの家に泊まらせてほしいと頼んだあげく、ウサギを家から追い出してしまいました。

かわいそうなウサギが歩きながら泣いていると、犬が走ってきましたた。
「ワン、ワン、ワン! ウサギくん、どうして泣いているの?」
「泣かずになんかいられないよ。僕は木の皮の家に住んでいて、キツネは氷の家に住んでいたんだ。キツネは僕の家に泊まらせてほしいと頼んだあげく、僕を家から追い出したんだ。」
「泣かないで、ウサギくん。君を助けてあげるから」

そして、犬とウサギはキツネのいる家にやってきました。そして犬はこう吠えました。
「ワン、ワン、ワン! 出て行け、キツネ!」
キツネはかまどの中からこう答えました。
「ここを飛び出してあんたたちを切り刻んでやるよ!」
犬は恐くなって逃げてしまいました。

かわいそうなウサギはまた歩きながら泣きました。するとクマがやってきました。
「ウサギくん、どうして泣いているの?」
「泣かずになんかいられないよ。僕は木の皮の家に住んでいて、キツネは氷の家に住んでいたんだ。キツネは僕の家に泊まらせてほしいと頼んだあげく、僕を家から追い出したんだ。」
「泣かないで、ウサギくん。君を助けてあげるから」
「いや、無理だよ。犬が追いだそうとしたけど、ダメだった。だから君にもできないよ。」
クマは「いいや、大丈夫だよ」と言いました。

クマとウサギはキツネのいる家にやってきました。そしてクマは大きな声でこう言いました。
「出て行け、キツネ!」
キツネはかまどの中からこう答えました。
「ここを飛び出してあんたたちを切り刻んでやるよ!」
クマは恐くなって走って逃げました。

ウサギはまた泣きながら歩き始めました。今度は雄牛がやってきました。
「ウサギくん、どうして泣いているの?」
「泣かずになんかいられないよ。僕は木の皮の家に住んでいて、キツネは氷の家に住んでいたんだ。キツネは僕の家に泊まらせてほしいと頼んだあげく、僕を家から追い出したんだ。」
「さあ行こう。君を助けてあげるから」
「いや、無理だよ。犬が追いだそうとしても、クマが追いだそうとしてもダメだった。だから君にもできないよ。」
雄牛は「いいや、大丈夫!」と言いました。

雄牛とウサギはキツネのいる家にやってきました。雄牛はこう叫びました。
「出て行け、キツネ!」
キツネはかまどからこう答えました。
「ここを飛び出してあんたたちを切り刻んでやるよ!」
牛は恐がって走って逃げました。

かわいそうなウサギは前よりずっとひどく泣きながら歩きました。するとカマを持った雄鶏がやって来ました。
「コッコッコ。ウサギくん、どうして泣いているの?」
「泣かずになんかいられないよ。僕は木の皮の家に住んでいて、キツネは氷の家に住んでいたんだ。キツネは僕の家に泊まらせてほしいと頼んだあげく、僕を家から追い出したんだ。」
「さあ行こう。君を助けてあげるから」
「いや、無理だよ。犬が追いだそうとしても、クマが追いだそうとしても、雄牛が追いだそうとしてもダメだった。だから君にもできないよ。」
雄鶏は「いいや、大丈夫」と言いました。

雄鶏とウサギはキツネのいる家にやって来ました。雄鶏は足を踏み鳴らし、羽を羽ばたかせました。
そして「コケッコー!」と鳴いて、地面を踏みしめ、カマを肩まで上げて、キツネを切りつけようとしました。
「かまどから降りて、出て行け、キツネ!」
キツネはそれを聞いて怖くなってこう言いました。「今靴を履いてるところよ。」
雄鶏は再び「コケッコー!」と鳴いて、地面を踏みしめ、カマを肩まで上げて、キツネを切りつけようとしました。
「かまどから降りて、出て行け、キツネ!」
今度はキツネは「今服を着ているところよ」と言いました。
雄鶏はまた「コケッコー!」と鳴いて、地面を踏みしめ、カマを肩まで上げて、キツネを切りつけようとしました。
「かまどから降りて出て行け、キツネ!」
キツネは恐怖でわけが分からなくなって、家から外に逃げ出すと、雄鶏は彼女を大ガマで切りつけ、殺してしまいました。

そしてウサギと雄鶏はと一緒に木の皮の家に住み、幸せに暮らしましたとさ。

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Skype でロシア語を勉強してみる (10)

2015-01-20 12:54:15 | ロシア関連
約1ヶ月ぶりですが、「Skype でロシア語を勉強してみる (9)」の続きを。

今回ご紹介するのはロシア民話『スネグーラチカ』。日本語では雪娘や雪姫などと訳されており、まさに雪から作られた少女という設定。それを聞いて私は『アナと雪の女王』に出てくるオラフを思い出したのですが、キャラ的にはまったく異なりますw 今回の原文はこちらです。


スネグーラチカ

昔々おじいさんとおばあさんが仲良く住んでいました。二人は幸せでしたが、深い悲しみを抱えていました。その夫婦には子供がいなかったのです。

やがて大雪の季節になり、おなかのあたりまで雪が積もりました。他の家の子供たちが外で遊んでいるのを窓から見て、おじいさんとおばあさんは悲しくなりました。

「なあ、おばあさん」とおじいさんが言いました。「雪で女の子を作ろう」
「ええ、そうね」とおばあさんは言いました。

おじいさんは帽子をかぶり、おばあさんと二人で庭に出て、雪で女の子を作りはじめました。二人は雪の大きな玉を作って、手と足をつけて、雪でできた頭を置きました。おじいさんは頭に鼻と口とあごを作りました。すると、女の子のくちびるが赤くなり、目が開いたのです。彼女はおじいさんとおばあさんを見てほほえみ、そのあとうなずいて、足と手を動かし、雪をふりおとしました。すると、雪の中から生きている女の子、スネグーラチカが出てきたのです。

おじいさんとおばあさんは喜んで、彼女を自分の小さな家に連れて行きました。どんなに彼女を見つめても見飽きることがありませんでした。

女の子はどんどん成長し、日を追うごとに美しくなっていきました。彼女は雪のように白い肌で、三つ編みにした髪は美しい淡褐色で、腰のあたりまでありました。けれども頬は赤くありませんでした。

おじいさんとおばあさんはうれしくてたまりませんでした。娘は毎日成長し、頭も良く、賢く、楽しい子だったからです。彼女は誰に対しても優しくて、いつも笑顔でした。手先も器用で、歌もとても上手でした。

やがて冬が終わりました。暖かい春の太陽が雪を溶かし、土が現れ、そこに緑色の草が生えました。ひばりも歌い始めました。

スネグーラチカは急に悲しくなりましたた。

「娘や、どうしたのかね?」とおじいさんが聞きました。
「どうしてそんなに元気がないのかね? 病気かい?」
「なんでもないんです、お父さん。なんでもないの、お母さん。私は元気よ。」と娘は答えました。

最後の雪が溶け、草地には花が咲き、鳥も飛んできました。

スネグーラチカは日を追うごとに元気がなり、あまり話さなくなりました。太陽から隠れ、暗くて寒い場所、そして雨の日を好みました。

ある日、黒い雲が近づいてきて、大きなあられが降ってきました。スネグーラチカはまるで真珠が降ってきたかのように、とても喜びました。でも、太陽がまた出てきて、あられが溶けると、彼女は激しく泣きました。それはまるで自分の兄弟が死んだかのような泣き方でした。

やがて季節は夏になりました。女の子たちは森に散歩に行くために集まり、スネグーラチカを呼びました。

「私たちと森に行きましょう。一緒に歌って踊るのよ。」

スネグーラチカは森に行きたくありませんでしたが、おばあさんが彼女を説得しました。

「さあ、友達と遊んでらっしゃい。」

少女たちはスネグーラチカと一緒に森にやってきました。彼女たちは花を集めて、花輪を編み、唄を歌い、円になって踊りました。スネグーラチカはただ一人悲しんでいました。

やがて夜になり、彼女たちは小枝を集め、焚き火をし、一人ひとりが火の上を飛び越えました。その一番最後にスネグーラチカがいました。

スネグーラチカは友達の後に続いて走りました。火の上を飛んだ瞬間、彼女は溶け、白い雲になりました。その雲は高く上がって、空に消えてしまいました。女の子たちは後ろの方で悲しそうな「アウー」という声を聞きました。彼女たちは振り向きましたが、そこにはもうスネグーラチカの姿はありませんでした。

女の子たちは「どこ、どこにいるの、スネグーラチカ!」呼びました。でも、その問いかけに答えたのはやまびこだけでした。

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Skype でロシア語を勉強してみる (9)

2014-12-19 22:36:56 | ロシア関連
早速ですが、「Skype でロシア語を勉強してみる (8)」の続きを。

今回ご紹介するのはロシア民話『アリョーヌシュカとイヴァーヌシュカ』。この物語、ヴィクトルさんから聞くまで私はまったく知らなかったのですが、どうやら『グリム童話』の中でも「兄と妹」というタイトルで収録されているようです。今回の原文はこちらです。


アリョーヌシュカとイヴァーヌシュカ

昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。二人にはアリョーヌシュカという娘とイヴァーヌシュカという息子がいました。

やがておじいさんとおばあさんは死んでしまい、アリョーヌシュカとイヴァーヌシュカは取り残されてしまいました。

ある日アリョーヌシュカは弟と一緒に働きに出かけました。広い野原を遠くまで歩いたので、イヴァーヌシュカは水が飲みたくなりました。
「アリョーヌシュカねえさん、喉が乾いたよ!」
するとアリョーヌシュカは
「井戸に着くまで我慢して。」と言いました。

彼らは歩き続けました。お日様は高く昇り、おまけに井戸はずっと先で、二人は暑さにやられ、汗だくでした。すると蹄に水が溜まっている牛(これ、意味がよくわからないのですが、本当にこう書かれているのです)が現れました。
「アリョーヌシュカねえさん、牛の蹄の水を飲んでもいい?」
とイヴァーヌシュカは姉に尋ねました。
「ダメよ、イヴァーヌシュカ。それを飲むと子牛になってしまうわ」
とアリョーヌシュカは答えました。イヴァーヌシュカは姉に従い、二人は歩き続けました。

お日様は高く昇り、おまけに井戸はずっと先で、二人は暑さにやられ、汗だくでした。すると蹄に水が溜まっている馬が現れました。
「アリョーヌシュカねえさん、馬の蹄の水を飲んでもいい?」
とイヴァーヌシュカは姉に尋ねました。
「ダメよ、イヴァーヌシュカ。それを飲むと子馬になってしまうわ」
とアリョーヌシュカは答えました。イヴァーヌシュカはため息をつき、二人は再び歩き続けました。

お日様は高く昇り、おまけに井戸はずっと先で、二人は暑さにやられ、汗だくでした。すると蹄に水が溜まっているヤギが現れました。
「アリョーヌシュカねえさん、もう我慢できない。ヤギの蹄の水を飲むよ!」
とイヴァーヌシュカは言いました。
「ダメよ、イヴァーヌシュカ。それを飲むと子ヤギになってしまうわ」
とアリョーヌシュカは言いましたが、イヴァーヌシュカは姉の言うことを聞きませんでした。イヴァーヌシュカがヤギの蹄の水を飲むと、彼は子ヤギになってしまいました。アリョーヌシュカはイヴァーヌシュカの名前を呼びましたが、ヤギになってしまった弟が彼女の後を追いかけるだけでした。

アリョーヌシュカは干し草に腰掛け、泣き出しました。子ヤギになったイヴァーヌシュカは彼女の横で飛び跳ねるしかありませんでした。その時ある商人が通りがかり、尋ねました。
「きれいなお嬢さん、なんで泣いているんだい?」
アリョーヌシュカは自分の身に起こった不幸を説明しました。すると商人は
「さあ、私と結婚しておくれ。お前に金色、銀色で飾られたドレスを着せてあげよう。そして弟の子ヤギと一緒に暮らそう。」
と言いました。

アリョーヌシュカはあれこれ考えた末、商人と結婚しました。

それから彼らは幸せに暮らしました。子ヤギは彼らとともに暮らし、アリョーヌシュカのお皿から飲んだり食べたりしました。

商人が出かけていたある日、突然魔女がやって来ました。彼女は窓からアリョーヌシュカを誘い、川で水浴びをするようやさしく呼びかけました。
魔女に導かれてアリョーヌシュカは川にやって来ました。すると魔女はアリョーヌシュカの首に石を巻きつけ、川に投げ込んだのです。

そして魔女はアリョーヌシュカのドレスを着て、商人の家に戻ってきました。誰も彼女が魔女だとは気がつきませんでした。やがて商人が帰ってきましたが、彼も彼女が魔女だとは気がつかなかったのです。

しかし、子ヤギのイヴァーヌシュカには何が起こったかわかっていました。彼はすっかり元気をなくし、飲むことも食べることもできなくなりました。朝晩アリョーヌシュカが沈められた川の岸を歩き、こう叫びました。
「アリョーヌシュカ、僕のお姉さん! 川岸に泳いで来て!」

魔女はこのことを知り、商人に子ヤギを殺すよう頼みました。
商人は子ヤギをかわいがっていたので、殺したくありませんでした。でも、魔女があまりにもしつこく頼むので、
「わかった。子ヤギを殺そう」
と同意しました。
そして、火をおこして、鍋を熱し、鉄を火にかけ、ナイフを研ぐよう魔女に頼みました。

子ヤギは自分がもう長く生きられないと知って、商人にこう言いました。
「死ぬ前に川に行かせてください。水を飲んで体の中をきれいにします。」
「わかったよ。行きなさい」
と商人は言いました。

子ヤギは川に走って行きました。そして岸に立って悲痛な声で叫びました。
「アリョーヌシュカ、僕のお姉さん! 川岸に泳いで来て!
炎は舞い上がり、鉄が熱せられ、ナイフが研がれてる
僕を殺そうとしているんだ!」

アリョーヌシュカは川からこう答えました。
「私の弟、イヴァーヌシュカよ!
石の重みで私の体は川の底、水草は足に巻き付いて、胸は黄色い土に埋もれているの!」

魔女は子ヤギを探したのですが、見つけられなかったので、川に使いを送りました。
「子ヤギを見つけてここに連れてきなさい」

召使は川に行き、子ヤギが岸で走り回っているのを見ました。子ヤギはまた悲痛な声で叫びました。
「アリョーヌシュカ、僕のお姉さん! 川岸に泳いで来て!
炎は舞い上がり、鉄が熱せられ、ナイフが研がれてる
僕を殺そうとしているんだ!」

すると川から声が聞こえました。
「私の弟、イヴァーヌシュカよ!
石の重みで私の体は川の底、水草は足に巻き付いて、胸は黄色い土に埋もれているの!」

召使は家へと走り、川で聞いたことを商人に伝えました。人々は集まって川に向かい、絹の網を投げてアリョーヌシュカを引っ張りあげた。彼女の首から石をはずして、彼女を泉の水で清め、美しいドレスを着せました。アリョーヌシュカは生き返り、それまで以上に美しくなりました。

子ヤギがうれしさのあまり3回宙返りすると、魔法がとけて、元のイヴァーヌシュカに戻ることができました。魔女は馬のしっぽに縛りつけられ、野原を引き回しにされました。

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Skype でロシア語を勉強してみる (8)

2014-12-11 22:54:37 | ロシア関連
ずいぶん時間が経過してしまいましたが、「Skype でロシア語を勉強してみる (7)」の続きを。

Skype でロシア語を勉強してみる (4)」でロシア人のヴィクトルさんからロシア童話の読み聞かせをしてもらっていることを書きましたが、今回ご紹介するロシアの物語は МУЖИК И МЕДВЕДЬ、「人間と熊」です。原文はこちらです。ちなみにロシア語で熊は медведь メドヴェージ ですが、これどこかで聞き覚えがありませんか? そう、前ロシア連邦大統領の苗字メドヴェージェフに似ている! この姓、ロシアではまぁまぁ一般的なようですが、もとは「蜂蜜を食べるもの」(→熊)という意味なのだそうです。


人間と熊

ある男がカブを植えるために森に行った。畑を耕していると一頭の熊がやって来て、男にこう言った。
「おい人間、お前を襲ってやる」
「やめてください、熊さん。私と一緒にカブを植えましょう。カブが大きくなったら、私は根の方を取って、あなたには葉っぱをあげましょう。」
「よし、わかった。もしオレを騙したら、森には二度と来られないぞ。」
そして熊は森に帰って行った。

カブは大きく育った。男は畑にやってきて、カブを掘り起こした。すると森の熊がやってきてこう言った。
「おい人間、カブをよこせ。オレの分をだ。」
「わかりましたよ、熊さん。さあ、カブを分けましょう。あなたは葉っぱ、私は根っこ。」
男はカブの葉っぱすべてを熊に与え、カブの根元は町に行って売るために荷車に載せた。熊は言った。
「おい人間、どこに行くんだ?」
「町へ行くんですよ、熊さん。このカブを売るんです。」
「それを食べさせてみろ。根っこはどんな味なんだ?」
男は熊にカブを手渡した。熊はそれを食べて「ガオー!」と鳴いた。
「おい人間、お前はオレに嘘をついたな! 根っこは甘いじゃないか。二度と暖炉にくべる薪を取りに森に入れないぞ!」
と言って、熊はカブを踏みつぶした。

次の年、男はまた同じ場所にやって来て、今度はライ麦を植えた。男が収穫にやって来た時、熊が男を待ち構えていた。
「おい人間、もう騙されないぞ。オレの分け前をよこせ。」
「わかりました、熊さん。今度はあなたが根っこを取ってください。私は上の方を取りますから。」
彼らはライ麦を刈り取った。男は熊に根っこを与え、男は上の方を取って荷車に載せ、家に帰った。
熊は根っこをくまなく調べたが、食べられるところは何一つなかった。
熊は男に腹を立てた。そしてそれからずっと人間と熊は仲違いしているのである。

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新・ロシアのチョコを食べてみた (1)

2014-11-21 15:47:07 | ロシア関連
以前、6回にわたってお送りした「ロシアのチョコを食べてみた」シリーズ、2014年9月17日に終わったはずでしたが、その後ウクライナ人やロシア人の友人からまたロシアのチョコレートをもらったので、今度は「新・ロシアのチョコを食べてみた」というタイトルで再びいろいろなロシアのチョコレートをご紹介したいと思います。

1. Сладкий Остров Молочный шоколад с начинкой Клубника (スラドゥキー オストロフ 苺入りミルクチョコレート)

スラドゥキー オストロフって人の名前みたいですが、英語に直訳すると Sweet Island。日本語では「スイーツの島」でしょうか。このブランドのチョコレートは初めて食べましたが、「meiji ストロベリーチョコレート」のように中にはぎっしり苺クリームが入っていて、なかなかおいしかったです。

2. Алёнка Молочный шоколад с кусочками фундука (アリョンカ ミルクチョコレート ヘーゼルナッツ入り)

このチョコ、実は「ロシアのチョコを食べてみた (6)」でご紹介したのですが、私は写真を撮っただけで、チョコは他の人にあげてしまったので、食べられなかったです。それと同じチョコをまさかまたGETできるとは思ってもみませんでした。味ですが、さすがアリョンカだけあって、チョコ自体はかなり癖がありました。あと、ヘーゼルナッツはもっと大きめに刻まれている方が美味しいんじゃないかなと。

3. Воздушный Шоколад Белый пористый Малина с ягодным желе

ロッテ『霧の浮舟」のように穴のたくさん空いたホワイトチョコ(ホワイトという黄色っぽかったですが)の中にラズベリージャム入り。ラズベリージャムはかなり酸っぱかったです。ホワイトチョコはコクがあって、とても濃い味でした。

4. Бабаевский Темный шоколад с апельсиновыми кусочками и миндалем (ババエフスキー ダークチョコレート スライスオレンジとアーモンド入り)

55%のダークチョコレート。オレンジとアーモンドの食感が面白いですが、私の好みとはちょっと違うかな。

5. Alpen Gold Фундук и Изюм Молочный шоколад (アルペンゴールド ミルクチョコレート ヘーゼルナッツとレーズン入り)

アルペンゴールドと英語で書かれているので外国商品かと思いきや、かなり歴史のあるロシアのブランド。ヘーゼルナッツとレーズンの食感が良い。あと、チョコレート自体もなかなかおいしかったです。

とりあえず今回はこの辺で。続きはまた後日書かせていただきます。

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ロシア人のダミールさんのキャラにギャップがありすぎる件

2014-11-12 12:50:31 | ロシア関連
これまで「Skype でロシア語を勉強してみる」シリーズや「ロシア人のヴィクトルさんがいろいろおもしろい件」シリーズなどで、私がロシア語学習のためにいろいろなロシア人とやりとりしていることを書いてきましたが、今回はその中でも最もキャラのギャップの激しいダミールさんについて書いてみたいと思います(実名を出すことは本人の許可をもらっています)。

まずはダミールさんとの出会いについてですが、今年の8月の初旬に MyLanguageExchange.com を通して私あてに英語が3割、ロシア語が7割のメッセージが送られてきました。それまで MyLanguageExchange.com を通して受け取ったメッセージは基本的には英語か日本語で書かれていたので、メッセージがロシア語で書かれていたことに面食らってしまいました。内容は「ロシア語の勉強相手を探していますか? 僕は日本語はわかりませんが、日本文化について学びたいです。会話はロシア語か英語でお願いします」とのこと。プロフィールを見ると、確かに彼が学びたいのは英語だけで、日本語には興味はなさそうでした。しかも、彼が書いた英語を読む限りでは、あまり英語ができるようには見受けられません。「コミュニケーションが成立するかなぁ?」と不安に感じながらも、ダミールさんには「わかりました。英語でメールをやりとりしたり、Skypeで会話しましょう」と返事を送りました。

というわけで、まずは Skype でテキストチャットしてみたのですが、私が恐れていたとおり、やはりダミールさんはあまり英語が得意ではないことがわかりました。さらにSkypeでビデオ通話してみると私の予想以上に大変なことに! ダミールさんとのコミュニケーションは最初の1ヶ月はだいたいこんな感じでした。

まず、私が英語で話す
→ 彼は一生懸命聞き取ろうとするが、ほとんどの場合理解できない(うまく聞き取れた場合、彼は私が言ったことを Google translator で翻訳)
→ 彼が私が言ったことを聞き取れなかった場合、今度は私が同じ英語をSkypeで書く
→ 彼が英語を読んで理解できた場合は英語で返事(理解できなかった場合は Google translator で翻訳)
→ 私が彼の英語を理解できた場合、英語で返事をする。私が理解できなかった場合はダミールさんにSkypeで英語を書いてもらう・・・

というわけで、当初は1つのやりとりにめちゃくちゃ手間と時間がかかっていました。しかも彼は吃音症のため、なおさら話が聞き取りづらかったのです。こんな大変なコミュニケーション、普通の人ならギブアップすると思うのですが、ダミールさんは妙にポジティブで、自分からやめたいとは絶対に言いませんでした。一方、彼の相手をしている私の方はどう思っていたのかについては次回書きたいと思います。

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新・ロシアからの贈り物

2014-10-20 12:58:35 | ロシア関連
一昨日、ロシアのモスクワから小さな箱が届きました。



送り主はモスクワにいる友人、ダミールさんからでした。ダミールさんとは MyLanguageExchange.com で知り合ったのですが、私は週に1回 Skype で彼に日本語ではなく英語を教えています。いや、教えるというより、英語で雑談しているという感じです。そして、彼も私のロシア語学習に時々つきあってくれます。

では、なぜそのダミールさんから荷物が送られてきたのでしょうか? 実はある日、ダミールさんは私とSkypeで話す約束の時間を忘れ、私を怒らせたのです。ダミールさんは私に謝り、私もすぐに許したのですが、なぜかそれだけの謝罪ではダミールさんは納得せず、私に手書きでお詫びの手紙を書くことになったのです。ダミールさんは「手紙だけじゃなくて、何か送りますよ」としつこく言うので、私は「じゃあ、А.КОРКУНОВ の板チョコ、молочный с цельным орехом を1枚送ってください」とお願いしました。

というわけで、その箱には手書きのお詫びの手紙と板チョコ1枚が入っているはずでした。が、実際に開けてみると・・・



写真のとおり、手紙は筆記体で書かれ、鉛筆描きのきれいなバラが描かれていました。ロシア語の筆記体は苦手なので、今頑張って解読中です。バラの花は非常に繊細に描かれていて、正直本物のバラをもらうよりも感激しました。

そして、1枚だけ送ってくれることになっていたチョコレートですが・・・



箱には10枚もの板チョコが入っていました。「ロシアのチョコを食べてみた」シリーズでもご紹介したとおり、これまでロシアの板チョコは20種類以上食べましたが、一番上の左端の Русский шоколад Черный пористый 以外は食べたことのないものばかりで、これまた感激しました。ただ、私がリクエストした А.КОРКУНОВ の молочный с цельным орехом は入っていませんでしたが、そこが逆にちょっとおっちょこちょいなダミールさんらしいと思いました。

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ロシア語グループレッスンを受けてみた (4)

2014-10-08 08:34:37 | ロシア関連
早速ですが、「ロシア語グループレッスンを受けてみた (3)」の続きを。

4. ロシア人だけでなく他の国の友達もできた
4月にロシア語グループレッスンを受講し始め、ロシア人ともっと交流する必要性を感じた私が利用したのが MyLanguageExchange.com。「Skype でロシア語を勉強してみる (3)」でもパートナーを見つける秘訣をご紹介しましたが、語学パートナーを見つけるためだけでなく外国人と友達になるのにもとても良いサイトだと思います。実際、私はこのサイトを通して今までまったく縁のなかった国々(ウクライナ、リトアニア、ノルウェー、スウェーデン、アイスランドなど)の人たちと知り合うことができました。ロシア語を始めていなければ彼らと出会うことはなかったはずなので、そういう意味でもロシア語をやって良かったと思います。

5. ロシアの文化に触れることができた
ロシア語を勉強中で、ロシア人の友人もいるのですから、当然といえば当然なのですが、日本に居ながらにして Skype でロシア人から例えばロシア料理の作り方を教わったり、ロシアの民話を聞かせてもらったのは本当に楽しかったです。また、今も緊張が続くウクライナとの関係についても、ニュースを通してではなく、ロシア人個人の目から見た現地の様子や彼らの考え方などを知ることができたのは貴重な経験だと思います。

6. 日本のこともロシア人(&他の外国人)に紹介できた
日本というと漫画、アニメ、ゲームというイメージが強く、そういったものを通して日本に興味を持った友人ももちろんいます。でも、私自身はどちらかと言うと漫画、アニメ、ゲームには疎いので、もっと違うものにも興味を持ってもらおうと思いました。私は高知県出身なので、高知の皿鉢料理(さわちりょうり)やよさこい祭りなどを紹介したのですが、皿鉢料理は画像を見てもらうだけでものすごいインパクトが与えられましたし、よさこい祭りもYouTubeでいろいろなチームの映像を見せたところ、「参加してみたい」と言う友人もいました。

ロシア語を勉強して良かったと思うことは他にもありますが、残念なことが1つだけ。半年間の入門コースが先週終わり、次は当然初級コースを受けるつもりだったのですが、現時点で申込を済ませている受講者が初級コースを開講するための最低人数に達していないとのこと。つまり、現在の語学学校でのロシア語のレッスンを断念しなければならないかもしれないのです。というわけで、特に以前ロシア語を勉強されていた方、私と一緒にロシア語をまた勉強してみませんかw

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ロシア語グループレッスンを受けてみた (3)

2014-10-06 13:02:42 | ロシア関連
ほぼ半年ぶりですが、「ロシア語グループレッスンを受けてみた (2)」の続きを。

4月から某語学学校でロシア語のグループレッスンを受講している私ですが、この半年間でロシア語あるいはロシア関連でずいぶんいろいろなことがありました。このブログですでにご報告していることもありますが、あらためてこの半年間でどんなことがあったかを書いてみたいと思います。

1. ロシア人の友達がたくさん(!?)できた
このレッスンを受ける以前も Forvo を通していろいろなロシア人とやりとりしたことはありましたが、友達と呼べるのは2人だけでした。が、今は MyLanguageExchange.com 等によりこのブログでもおなじみのヴィクトルさんをはじめ、多くのロシア人と知り合うことができ、週に3回はロシア人と Skype で会話をするようになりました。その会話はほぼ英語か日本語で、ロシア語がほとんど使えていないのは私の不徳の致すところですが・・・。

2. ロシア語を勉強する日本人の友達ができた
これはもちろん同じグループレッスンを受けている他の方たち、つまりクラスメイトのことで、Tさん、Oさん、Aさんという3名の女性ですが、みなさん勉強熱心なおかつ行動的な方々で、私も大いに刺激を受けました。去年の夏「ロシア語夏期会話集中コース」を受講した時にはクラスメイトとほとんど交流がなかったのですが、今回はみなさんといろいろな話ができたのが良かったです。特にTさん、Oさん、そして先生と一緒にポルトガルレストランで食事をしたのが一番の思い出です。

3. ロシア語が少しはわかるようになった
「いや、ロシア語を勉強してるから当然だろ!」とつっこまれそうですが、たかだか週に1回75分のレッスンを受けているだけでは、外国語はほとんど上達しないと思います。実際、ロシア語を話せと言われても私はほとんど話せません。「少しはわかるようになった」はあくまでも私の中の基準から考えての話です。このブログを読んでくださっている方はご存知のとおり、私は去年4月から今年の2月までの11ヶ月間ヘブライ語を勉強しましたが、それでも現時点で私がロシア語を読み、聞き取れるほどにはなれませんでした。これにはいろいろな原因があると思いますが、現在ロシア語に触れている時間ほど、去年ヘブライ語に触れることができなかったのが一番大きいと思います。

ふー、いざ書いてみると1回では書ききれないことがわかりましたので、とりあえず今回はこの辺で。続きはまた後日ということで。

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ロシア人のヴィクトルさんがいろいろおもしろい件 (11)

2014-09-29 19:44:31 | ロシア関連
早速ですが、「ロシア人のヴィクトルさんがいろいろおもしろい件 (10)」の続きを。

これまでヴィクトルさんがどのように日本語を勉強してこられたかいろいろご紹介してきましたが、ヴィクトルさんの努力がついに身を結びました! なんと、ロシアのとある日系企業に就職が決まったのです! 今まではフリーランスの翻訳家としてお仕事をされてきたわけですが、会社に就職することで安定した収入が得られることになり、本人もホッとしているよう。近い将来、研修で日本に来る可能性もあるそうです。10月1日入社ということで、今はいろいろな準備で多忙とのこと。働き始めればさらに忙しくなることは目に見えているので、今までのようにSkypeでお話しすることはできなくなるかも。まぁ、仕方ないですね。約4ヶ月に亘ってお届けしてきた「ロシア人のヴィクトルさんがいろいろおもしろい件」シリーズもひょっとするとこれが最終回かもしれません。というわけで、最後に一言、「ヴィクトルさん、新しい仕事、頑張ってくださいね!」

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