早速ですが、「過越祭(ペサハ)を疑似体験してみた (4)」の続きを。
再び順序の歌を歌うと、いよいよお待ちかね、シュルハン オレフ(שֻׁלְחָן עוֹרֵךְ 食事)です。この時点で、式が始まってから軽く1時間は経過していますが、ユダヤ人が行うセデルはもっと時間がかかっているはずです。最初に出て来たのはレバーペースト。これは写真を撮り忘れてしまいました。次の料理が出てくる前に、テーブルにあったベイツァ(固ゆでの卵)もいただきました。これは神殿があった頃の祭にささげられた犠牲の象徴だそうです。あと、テーブルに最初からセットされていたゼロア(脚の骨)は神の強い手、そして過越の羊を象徴しているとのこと。本来は子羊の前脚のローストが用いられるようですが、今回は鶏の脚でした。これは食べていません。
続いて続いて出されたのはサバを蒸した料理。見た目も味も日本料理っぽかったです。写真は一人前ではなく二人分の分量です。ちなみにイスラエルでは鯉をすりみにして煮込んだ料理が過越の定番魚料理だそうです。
お次はマッツァーボールスープ。その名前のとおりマッツァーの粉をお団子状にしたマッツァーボールが入ったスープ。マッツァーボールは固そうに見えるかもしれませんが、ふわっとしていてはんぺんのような食感。スープ自体もとてもおいしかったです。
もうすでにお腹いっぱいでしたが、次に運ばれてきたのがメインディッシュのケバブとシュニッツェル。ケバブは羊肉、シュニッツェルは子牛ではなくチキンでした。
デザートはパンナコッタのようなものにブルーベリーソースがかけられていました。ふー、お腹いっぱい!
参加者の食事がほぼ終わった頃、再び順序の歌を歌い、ツァフン(צָפוּן 隠したもの)に。ここでは隠しておいたマッツァー(アフィコマン)を取り出して食べます。もし子供がうまく見つけられたら、何でも好きなものを買ってもらえるのだそうです。
また順序の歌を歌って、今度は祝福(בָּרֵךְ バレフ)。ここでは詩篇126篇の都もうでの歌をヘブライ語で歌いました。続いて先生が第3の杯のための言葉をヘブライ語で唱え、全員でワインを口にしました。
セデルもいよいよ終盤。順序の歌の後はハレル(הַלֵּל 賛美)。ここでは全員で詩篇115篇と118篇を日本語で読みました。さらに先生が第4の杯のための言葉をヘブライ語で唱え、全員でワインを飲みました。
順序の歌もついにこれで最後。ニルツァ(נִרְצָה 嘉納)です。先生がヘブライ語で締めの言葉を唱えます。日本語では以下のとおり。
過越し祭の式次第を、慣例に従って、すべての定めと掟にしたがって終了いたしました。我らがこの式を行うことが許されたように、次回も実施できますように。天に住み給う清き御方よ、これを行う会衆を無数に起こし給え、速やかに末裔を導き、喜びの声をもって贖われた者たちがシオンへ帰ることができますように。
最後は全員で「来年こそはエルサレムで!」を意味するヘブライ語、
לְשָׁנָה הַבָּאָה בִּירוּשָלָיִם הַבְּנוּיָה
を唱え、「アーメン」で締め括り。これで終わりと思いきや、最後に大仕事がありました。それはペサハ数え歌をヘブライ語で歌うこと。先生が「この歌、体力要りますよ」とおっしゃるのでちょっとびびる私。1番から13番まであるのですが、2番を歌う時は1番の分も一緒に歌い、3番を歌う時は1番・2番の分も一緒に歌うので、13番になるともう大変です。最後まで何とか歌いきると、本当に体力を消耗した感じ。いやー、疲れましたー。
というわけでこれでセデルはすべて終了。私がエルサレムでペサハを迎えるのはムリな気がしますが、できればまた来年もどこかでセデルに参加できればと思います。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
再び順序の歌を歌うと、いよいよお待ちかね、シュルハン オレフ(שֻׁלְחָן עוֹרֵךְ 食事)です。この時点で、式が始まってから軽く1時間は経過していますが、ユダヤ人が行うセデルはもっと時間がかかっているはずです。最初に出て来たのはレバーペースト。これは写真を撮り忘れてしまいました。次の料理が出てくる前に、テーブルにあったベイツァ(固ゆでの卵)もいただきました。これは神殿があった頃の祭にささげられた犠牲の象徴だそうです。あと、テーブルに最初からセットされていたゼロア(脚の骨)は神の強い手、そして過越の羊を象徴しているとのこと。本来は子羊の前脚のローストが用いられるようですが、今回は鶏の脚でした。これは食べていません。
続いて続いて出されたのはサバを蒸した料理。見た目も味も日本料理っぽかったです。写真は一人前ではなく二人分の分量です。ちなみにイスラエルでは鯉をすりみにして煮込んだ料理が過越の定番魚料理だそうです。
お次はマッツァーボールスープ。その名前のとおりマッツァーの粉をお団子状にしたマッツァーボールが入ったスープ。マッツァーボールは固そうに見えるかもしれませんが、ふわっとしていてはんぺんのような食感。スープ自体もとてもおいしかったです。
もうすでにお腹いっぱいでしたが、次に運ばれてきたのがメインディッシュのケバブとシュニッツェル。ケバブは羊肉、シュニッツェルは子牛ではなくチキンでした。
デザートはパンナコッタのようなものにブルーベリーソースがかけられていました。ふー、お腹いっぱい!
参加者の食事がほぼ終わった頃、再び順序の歌を歌い、ツァフン(צָפוּן 隠したもの)に。ここでは隠しておいたマッツァー(アフィコマン)を取り出して食べます。もし子供がうまく見つけられたら、何でも好きなものを買ってもらえるのだそうです。
また順序の歌を歌って、今度は祝福(בָּרֵךְ バレフ)。ここでは詩篇126篇の都もうでの歌をヘブライ語で歌いました。続いて先生が第3の杯のための言葉をヘブライ語で唱え、全員でワインを口にしました。
セデルもいよいよ終盤。順序の歌の後はハレル(הַלֵּל 賛美)。ここでは全員で詩篇115篇と118篇を日本語で読みました。さらに先生が第4の杯のための言葉をヘブライ語で唱え、全員でワインを飲みました。
順序の歌もついにこれで最後。ニルツァ(נִרְצָה 嘉納)です。先生がヘブライ語で締めの言葉を唱えます。日本語では以下のとおり。
過越し祭の式次第を、慣例に従って、すべての定めと掟にしたがって終了いたしました。我らがこの式を行うことが許されたように、次回も実施できますように。天に住み給う清き御方よ、これを行う会衆を無数に起こし給え、速やかに末裔を導き、喜びの声をもって贖われた者たちがシオンへ帰ることができますように。
最後は全員で「来年こそはエルサレムで!」を意味するヘブライ語、
לְשָׁנָה הַבָּאָה בִּירוּשָלָיִם הַבְּנוּיָה
を唱え、「アーメン」で締め括り。これで終わりと思いきや、最後に大仕事がありました。それはペサハ数え歌をヘブライ語で歌うこと。先生が「この歌、体力要りますよ」とおっしゃるのでちょっとびびる私。1番から13番まであるのですが、2番を歌う時は1番の分も一緒に歌い、3番を歌う時は1番・2番の分も一緒に歌うので、13番になるともう大変です。最後まで何とか歌いきると、本当に体力を消耗した感じ。いやー、疲れましたー。
というわけでこれでセデルはすべて終了。私がエルサレムでペサハを迎えるのはムリな気がしますが、できればまた来年もどこかでセデルに参加できればと思います。最後までお読みくださり、ありがとうございました。