昨日の食堂で私を待っているかのように悩み相談を受けてしまった。
私のアドバイスで明日生きる力が湧けばありがたく思います。
今日はお釈迦様の弟子の話しとして伝えられている
「貧乏を買ってくれる人」を紹介します。
『誰一人身寄りのないおばあさんが村の長者の下働きをして、かろうじて日々生活していました。
体もきかず、そそうばかりして、孫みたいな小娘たちにどやしつけられていました。
台所のすみで、はいつくばるようにして生きていくしかありません。
あまりに情けなくて、近くの川に水汲みに行っては、さめざめと泣いていました。
そこへ、ある日、一人のお坊さんが通りかかりました。
「何が悲しくて泣いているのかな」
おばあさんの訴えを聞いたお坊さんは、こう言うのです。
「そんな貧乏な身の上が切ないのなら、その貧乏を売ってしまったらどうかな?」
おばあさんは、びっくりしました。
「貧乏を売るといっても、買ってくれる人などいるわけがございません」
「いや、それを買ってくださる人がおられるのだ。
それを教えてあげるから、私の言うとおりにするんだよ。
まず、川で体を清めなさい」
おばあさんは、いぶかしげな顔をしながらも、言われるとおりにしました。
「体を清めたら、お布施をするのだよ」
「でも、お坊さま、私はこのとおり何一つ自分の財産など持っておりません。
この水がめもご主人様のものでございます」
「いやいや、おばあさんも尊い財産を持っているんだよ。
そのかめにきれいな水を汲んで、私に供養をしてくれないか」
おばあさんが川の水をすくって捧げると
お坊さんは
「貧乏を買ってくださるのは、仏さまなんだよ。
清らかな水で体を清めたように、自分の心を清めれば、それが何よりも尊いおばあさんの財産だ。
そして、きれいな水を私に捧げてくれたように、その清らかな心を、人様に差し上げるのだよ」
ご主人やまわりの人への恨みの心を、ここで捨ててしまいなさい。
今日から、みんなに喜んでもらうために自分のできることを精一杯やろうと、それだけを考えるようにしなさい。
それがお布施なのだよ。
どうだね、おばあさんにもできるだろう」
おばあさんは、うなずきました。
「今夜みんなが寝静まったあとで、一心に仏さまを念じなさい。
仏さまは、いつもおばあさんのそばにいて、全部聞いてくださりますよ」
おばあさんは生きる元気が出ました。』
こんなお話です。
この世は忍土(にんど)と呼ばれ、様々なことを忍ばなくてはなりません。
どんな試練も、どんな仕打ちを受けても耐えていかなくてはなりません。
それを忍辱(にんにく)といいます。
いまの境遇を恨むのではなく、積極的に受け入れてへこたれずに、明るく思いやりの心を倍返ししてお布施をすれば、
仏さまが、貧乏を買ってくれるのです。
いや、貧乏が逃げていくと私は思います。
毎日シャワーで体を清める時、
嫌なことは水に流して、
心を清めてください。
あなたのお布施は
清らかな
心なのだから。
合掌
私のアドバイスで明日生きる力が湧けばありがたく思います。
今日はお釈迦様の弟子の話しとして伝えられている
「貧乏を買ってくれる人」を紹介します。
『誰一人身寄りのないおばあさんが村の長者の下働きをして、かろうじて日々生活していました。
体もきかず、そそうばかりして、孫みたいな小娘たちにどやしつけられていました。
台所のすみで、はいつくばるようにして生きていくしかありません。
あまりに情けなくて、近くの川に水汲みに行っては、さめざめと泣いていました。
そこへ、ある日、一人のお坊さんが通りかかりました。
「何が悲しくて泣いているのかな」
おばあさんの訴えを聞いたお坊さんは、こう言うのです。
「そんな貧乏な身の上が切ないのなら、その貧乏を売ってしまったらどうかな?」
おばあさんは、びっくりしました。
「貧乏を売るといっても、買ってくれる人などいるわけがございません」
「いや、それを買ってくださる人がおられるのだ。
それを教えてあげるから、私の言うとおりにするんだよ。
まず、川で体を清めなさい」
おばあさんは、いぶかしげな顔をしながらも、言われるとおりにしました。
「体を清めたら、お布施をするのだよ」
「でも、お坊さま、私はこのとおり何一つ自分の財産など持っておりません。
この水がめもご主人様のものでございます」
「いやいや、おばあさんも尊い財産を持っているんだよ。
そのかめにきれいな水を汲んで、私に供養をしてくれないか」
おばあさんが川の水をすくって捧げると
お坊さんは
「貧乏を買ってくださるのは、仏さまなんだよ。
清らかな水で体を清めたように、自分の心を清めれば、それが何よりも尊いおばあさんの財産だ。
そして、きれいな水を私に捧げてくれたように、その清らかな心を、人様に差し上げるのだよ」
ご主人やまわりの人への恨みの心を、ここで捨ててしまいなさい。
今日から、みんなに喜んでもらうために自分のできることを精一杯やろうと、それだけを考えるようにしなさい。
それがお布施なのだよ。
どうだね、おばあさんにもできるだろう」
おばあさんは、うなずきました。
「今夜みんなが寝静まったあとで、一心に仏さまを念じなさい。
仏さまは、いつもおばあさんのそばにいて、全部聞いてくださりますよ」
おばあさんは生きる元気が出ました。』
こんなお話です。
この世は忍土(にんど)と呼ばれ、様々なことを忍ばなくてはなりません。
どんな試練も、どんな仕打ちを受けても耐えていかなくてはなりません。
それを忍辱(にんにく)といいます。
いまの境遇を恨むのではなく、積極的に受け入れてへこたれずに、明るく思いやりの心を倍返ししてお布施をすれば、
仏さまが、貧乏を買ってくれるのです。
いや、貧乏が逃げていくと私は思います。
毎日シャワーで体を清める時、
嫌なことは水に流して、
心を清めてください。
あなたのお布施は
清らかな
心なのだから。
合掌