冷たい雨が降る昼下がりだった。
私の10メーター先を
歩く一人の武士がいた。
背丈が高く背中が大きい。
血赤の混じった雨合羽を風になびかせながら
堂々と歩いていた。
そうとう腕がたつ武芸者に違いない。
その武士は道を真っ直ぐ歩いて行った。
私は広い道を右に折れた。
しばらくすると、
あの武士が50メートル先を歩いていた。
近道があったのだろうか。
狭い道幅になって来た。
向こうから一人の侍が見えた。
あ!
すれ違いざまその侍は
胴を斬られ倒れた。
人斬りか。
私は足を速めた。
10メートルに近づいた。
また向こうから一人の武士が来た。
今度は達人のようだ
殺気を感じたのか刀を抜こうとしていた。
だめだかなわないと
感じた私は腰の鈴を
人斬りの背中に投げた。
その音に気づいたのか
振り向き
鈴を真っ二つに斬り落とした。
向こうの侍は慌てて去って行った。
振り向いた顔は
鬼の顔をしていた。
刀を振り上げ
憎らしそうに
走りながら近づいて
刀を振り落として来た。
私は身をかわして
刀を横に払った。
首が宙に飛んで行った。
私は邪悪な魔剣斬りの
地蔵侍。
今日も一人退治した。
合掌
私の10メーター先を
歩く一人の武士がいた。
背丈が高く背中が大きい。
血赤の混じった雨合羽を風になびかせながら
堂々と歩いていた。
そうとう腕がたつ武芸者に違いない。
その武士は道を真っ直ぐ歩いて行った。
私は広い道を右に折れた。
しばらくすると、
あの武士が50メートル先を歩いていた。
近道があったのだろうか。
狭い道幅になって来た。
向こうから一人の侍が見えた。
あ!
すれ違いざまその侍は
胴を斬られ倒れた。
人斬りか。
私は足を速めた。
10メートルに近づいた。
また向こうから一人の武士が来た。
今度は達人のようだ
殺気を感じたのか刀を抜こうとしていた。
だめだかなわないと
感じた私は腰の鈴を
人斬りの背中に投げた。
その音に気づいたのか
振り向き
鈴を真っ二つに斬り落とした。
向こうの侍は慌てて去って行った。
振り向いた顔は
鬼の顔をしていた。
刀を振り上げ
憎らしそうに
走りながら近づいて
刀を振り落として来た。
私は身をかわして
刀を横に払った。
首が宙に飛んで行った。
私は邪悪な魔剣斬りの
地蔵侍。
今日も一人退治した。
合掌