生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

人生の浮世船

2018-02-22 02:11:11 | 日々の暮らし
『浮』とは辛く、悲しく、はかないという意味があります。

そんなはかない世の中なら

「浮かれて生きよう」

と享楽の世になり
男女間の色恋がもてはやされ、それが

『浮世絵』になったという。

『この世は多くの人が

乗っている船』

といいます。

船は常に川の流れの

中にいます。

景色も変わります。


中にいる人が自分の
気の合った同志で、

好きな景色の岸に船を
固定しようとしたり

勝手に操縦したりしたがります。


浮世の船は

停まりません。

常に流れているのです。


嫌な景色も観るでしょう。

流れていることを

受け入れていれば


つぎにやって来る

いい景色が見えてきます。


桜が満開の景色が


あなたを待っています。

川の流れと浮世船


いい景色が


貴方を


待っていますよ。




合掌







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恨みを売る

2018-02-22 02:11:11 | 日々の暮らし



生まれながらに身寄りのないおばあさんがいました。

生活保護を受けて老人ホームに入って来ました。

生まれて来た事を恨み、知らない両親を恨み、数々の仕事場でいじめられたことを恨み、

とうとう倒れてしまった。

そんな人生に、
私には神様なんていない。

家族もご先祖様もない。
恨みだけの人生さ…。



そうでしたか、

とてもお気の毒な

人生だったのですね。

それなら

「恨みを売ったら

いいでしょう!」

え!

どうしてそんなもの

売れるの?

いいですか、

今日はお風呂に入る日ですね。

その時、体中を丹念に洗い、

体や髪に染み付いた

恨みを洗い落として

来てください。

それから、ある所に

一緒に行きましょう。

おばあさんは半信半疑

でお風呂に行きました。

綺麗にさっぱりした

おばあさんが帰って

来ました。

では、これから

お布施に行きます。

え!

私はお金などありません。

お布施などできません。


老人ホームの玄関横にお地蔵さんがありますね。

そこに、綺麗になった体で、

おちゃわんに

水を一杯入れて

持って行きましょう。

それが、おばあさんの

精一杯のお布施なのです。

お地蔵さんに、

「恨み」を

買ってもらうのです。

さあ、お地蔵さんに

頼んで恨みを捨てましょう。

これからは、皆に喜んでもらうために、

おばあさんができる事をしましょう。

それがお布施なのですから。

これから、辛いことが

あったらここに来て

拝みましょう。

お供しますよ。



もう一人でないと


気づきますよ。


おばあさんは


にっこり


うなずきました。


良かったです。



そして、今日も地域包括ケアセンターから


同じような境遇の人が施設を利用したいと
願っているが受け入れ可能かと問い合わせが来た。

大丈夫ですよと伝えた。


『人の為


それが自分の為』





今日を生きる


力になる言葉に


なりますように。



合掌










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