17年前の日記。
介護士の研修で老人施設と訪問施設に行きました。
全く違う職種で緊張して行きました。
ショートステイの男性がやって来ました。
彼はこんな所に来たくない。
将棋できる人いないか!
と大声上げていました。
女性スタッフはいつもと同じ事をいう人と無視していました。
私は手を上げて将棋のお相手しました。
脳梗塞で下半身が不自由になって車椅子に座っていました。
一勝一敗で終わり満足してくれました。
私は言いました。
ずっと心配そうに後ろに立っている女性が気になっていました。
え!どんな風の人ですか?
着物姿で小太りの女性です。
あ!それは昨年亡くなった同居していたかみさんのお母さんだ。
この車椅子は彼女の使っていた物です。
彼は泣き出してありがとう。
今日来てあなたに会えて良かった。
私こそ役に立って良かったです。
この仕事でもやれる自信を持った。
と日記に書いてありました。
実習生の思い出です。あれから17年が過ぎました。
これも天職でしょうか。
泣き笑いの思い出一杯。
泣いて泣いて
笑って笑って
こちらこそありがとうございます。
人生教えてもらいました。