生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

心の友、知音(ちいん)

2016-10-21 05:09:04 | 日々の暮らし
目が覚めても心に残る夢。

夢の途中を残夢(ざんむ)といいます。


夢の語源は
「寝目(いめ)」で、

「寝(い)」は睡眠のこと。

「目(め)」は見えるものの意味です。

平安時代より「ゆめ」になったといいます。

眠って見るから「寝目(いめ)」といいますが、

人は眠らずに夢を見ることができます。

夢を追い続けたり、諦めたり、諦めきれない夢を。

諦めきれない夢を

「見果てぬ夢」といいます。

人は(私は)死ぬまで夢を追い続けるものでしょうか。

夢から覚めて、今日の法話は何にしましょうか。


話したいことは何千も浮かんでは消えます。


つかまえた言葉は

「知音(ちいん)」です。

(今日は仲間と他の施設にボランティアに行きます)


親友や心の友をさす言葉です。

かけがえのない理解者ともいいます。

知音とは琴の音のことです。

そもそもこの言葉が生まれた訳は

昔、中国に伯牙(はくが)という琴の名手がいました。

彼の親友に鐘子期(しょうしき)がいました。

伯牙の琴の音色を聴いただけで、彼の心境まで理解したといいます。

二人の事から「琴線(きんせん)」という言葉が生まれました。

心の糸に触れるように、感動とか怒りを共鳴するという意味です。

言葉も音楽も

何かを伝えるために

あるのです。


鐘子期が亡くなった後、
伯牙は琴の弦を切ってしまい、


二度と奏でることはなかったといいます。

そのような心の友を

「知音」といいます。


皆様の知音に


感謝しましょう。


今日の気づきになれば



合掌
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私が先生になった時

2016-10-20 04:14:41 | 日々の暮らし
昨日は横浜市主催の口腔ケアの研修会に行って来ました。

50名の部屋が一杯でした。

勿論講演内容は大変勉強になりました。

始まる前に、後ろの席の話し声にひかれてしまいつい聞き耳たてていました。

「昨日の夜勤者の報告によると、また出たみたいよ」

「え!幽霊がまた」

「防火シャッターが少し開いていたので、変だなあ!と
のぞいたら、タバコを吸っている人がいた。

驚いて声あげたら、

シャッターが壁にピタッと閉まったそうだ」

「きゃ!怖い。
内の施設多いよね」

どこも、あるんだなあと聞いてしまいました。

病院とか老人施設はそう言う話がつきません。

死んだのを気づかない、死にたくない、まだ成仏できない人がいるのです。

成仏するよう合掌しましょう。


このような話の種がつきないことを、

四方山話(よもやまばなし)といいます。

よもやまとは
「四方八方(よもやも)」が変化したもので、
四方八方(しほうはっぽう)の山で見てきたこと、

聞いたこと、

「山盛りの話題」で

話に花が咲くという意味です。

特に久しぶりに会えば、四方山話は尽きません。

ところで、「話す」の語源は「放す」で、
言葉を放つことです。

おしゃべりが心を解き放すのです。

本当におしゃべりができる仲間がいることは大切ですね。

さて、本題にしましょう。
青森の方でいじめで亡くなったお嬢さんの写真が最優秀賞になったというニュースを観ました。

学校の先生にはいち早く気づいてもらいたいものです。

そこで、思い出した言葉があります。

宮沢賢治の作だと記憶していますが。

『私が先生になった時』

私が先生になったとき
自分が真実から目をそむけて
子どもたちに
本当のことが語れるのか

私が先生になったとき
自分が未来から目をそむけて
子どもたちに明日のことが語れるのか

私が先生になったとき
自分が理想を持たないで
子どもたちに
いったいどんな夢を語れるのか

私が先生になったとき
自分に誇りを持たないで
子どもたちに
胸を張れと言えるのか

私が先生になったとき
自分がスクラムの外にいて
子どもたちに
仲良くしろと
言えるのか

私が先生になったとき
ひとり手を汚さず
自分の腕を組んで
子どもたちに
ガンバレ、ガンバレと言えるのか

私が先生になったとき
自分の闘いから
目をそむけて
子どもたちに
勇気を出せと
言えるのか』


教師が自ら行っていないこと、
または行おうと努力もしないことを、

子どもたちにもとめることができようか。

子どもの教育に当たる者は、自らの生き方を正してかかれという厳しいメッセージです。

肝に銘じて欲しいものです。
尊い命を皆で大事にしましょう。

南無成仏

阿弥陀如来


合掌
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秋の女神

2016-10-19 03:28:49 | 日々の暮らし
日本の四季は四人の女神が支配していると言われます。

春は佐保姫(さほひめ)、

夏は筒姫(つつひめ)、

秋は竜田姫(たつたひめ)、

冬はうつ田姫(たひめ)。

都(平城京)を囲む山々のうち、


東の山には春、

南の山には夏、

西の山には秋、

北の山には冬の神が

住んでいるという。

都の西には竜田山がありました。

そこに住んでいる竜田姫は、


染色と織物が得意なのだそうです。

錦織り成す野や山の

みごとな色彩は、

竜田姫のしわざという。

その魔法の技を


思う存分、味わえる

季節がもうすぐ、


やってきます。


今年はどこへ

行きましょうか



竜田姫さま


合掌
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愛語ノート

2016-10-18 03:31:56 | 日々の暮らし
人は落ち込んだり、自信をなくしたりする事が必ずあります。

その時のためにポジティブな言葉、自分を励ます言葉を書き留めるノート「愛語ノート」を作ってみましょう。

「さすが!すごい!偉いぞ!」

「人生に失敗はつきものだ心配するな!」

「困難は成功のチャンスだ!」

なんでも自分を誉める言葉を100個集めてみましょう。

道元禅師の言葉に

「愛語よく回天の力あることを

学すべきなり」
があります。

愛語とは、やさしく心のこもった言葉。

回天の力とは、世界の天地をひっくり返すような大きな力という意味。

言葉とは世界をひっくり返すくらいの大きな影響力があるという意味です。

また、「感謝」の謝は、ごんべんに射すると書きます。

言葉は口に出して放たないと伝わらない。
ありがとうやお礼の気持ちも、発しなくては伝わらないのです。

私は若い頃、離岸流に直面してあっという間に沖に流された思いでがあります。

『東京勤務から、故郷の静岡市清水区に久しぶりに帰って来ました。
夏の海はこの三保の松原が一番美しい。(世界遺産)
波もおだやかだ。
今日は少し沖まで泳いでみるか。
50メートルのロープと浮き輪の仕切りを越えて泳いだ。

気持ちいい!

しばらくすると、何か変だ。

川のように流れている。
なんなんだ?
私は海には、離岸流という流れがある事を知らなかった。

振り返ると岸辺の人が小さくなっていた。
300メートル沖にいる。

もたもたしたら半島より先に流され、駿河湾の大海原に流されてしまう。

しまった!
すると、二人の若者が私の方に泳いで来ていた。
早く戻るんだ!

と叫んだ。

二人も気づいて、慌てて泳ぎだした。

一番岸に近い男はクロールで泳いでいた。

二人目の男は平泳ぎで泳いでいた。

私は流れが速かったので、得意な背泳ぎで泳いだ。

すると、助けてくれ!
足がつった!
泳げないと声がしたので平泳ぎに変えて見渡した。

すると、声の主はクロールの男だった。

10メートル横を泳いでいる男が見えた。

あっ!

彼は溺れかかって手を振る男を振り向きもせず岸に向かって行った。

そんな、どうしよう。

もうすぐ、彼の近くにやって来た。

俺も知らんプリしよう。
岸までまたまだ遠い。
助ける余力などない、
見ないように、聞こえなかったことにしよう。

いやまてよ、後悔しないか?

ずっと悩まないか?

心の葛藤と戦っていた。
あっ!

彼が波間から消えた。
沈んでいった。

私は神様!と叫んで海に潜った。

沈んでいく彼の腕を捕まえた。

彼は深い息をした。
両足がつって動かないといった。

そうか、片手でいいからこいでくれ。

私は彼の肩に手を入れ、横泳ぎで泳いだ。

この男の最悪なのは

ネガティブなところだった。

「もうだめだ!
死んじゃうんだ」

とそればかりだった。

「くそ!黙れ!離すぞ!」

「大丈夫だ!岸は近づいている」

しかし、とても大丈夫という気がしなかった。

いっこうに進んでいなかったからだ。

しかし、二人でだめだと諦めたら終わりだ。

自分を勇気づけるために
「大丈夫だ!」

と叫んで泳いだ。

やっと離岸流を抜け出した。

あのロープまでやって来た。

彼も気づいたのか、足をバタバタ叩きだした。

そうだ、それでいいんだ。
がんばれ!

もうすぐ、岸だ!

二人は遠く離れた浜辺に倒れこんだ。

生きているありがたさを噛み締めた。

私は彼に聞いた

「大学生か?」

「はい、医学系の大学です」

「そうか、今日のことは忘れるなよ。

お前を無視した男を恨むなよ」

「命が助かった分、

人を助けてやってくれ」

「はい、分かりました」

それから、数年後

彼から手紙が来た。

薬剤師になったという。

約束通り人を救っているようだ。

いいことしたかな(笑)』


あれから私を励ます
言葉は

「大丈夫だ!」

です。

(こののち数年後、
溺れている子供を
二人も助けようとは思いもよりませんでした)

今日の励みになれば

私は休みです。


床屋に行きます。


合掌

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石から紙を作る先端技術

2016-10-17 04:16:56 | 日々の暮らし
耳に飛び込んで来た驚きのニュースに目覚めました。

週刊東洋経済掲載の有望ベンチャー60社に

宮城県白石市、㈱TBMが開発した「ライメックス」。


石灰石から抽出した無機鉱物粉末から作られたストーン紙。

従来の紙と同様に様々な用途に使用できる。


石灰石は地球上に無尽蔵にあり、日本で唯一100%資源があるとのこと。

何といっても、森林の伐採や1トンの紙を作るのに水100トンを使っていたのが、水もいらない。

環境に優しいストーン紙。

世界の紙とプラスチックの代替素材になる。

世界43ヵ国に世界特許を取得や申請中。

日本の先端技術として開発され、宮城県に工場が建設されている。

嬉しいニュースにまたまた目覚めてしまいました。

私の脳は寝ていても、
何かに反応してインプットされるようです。


書道で和紙をたくさん使っているので、

石の紙にも早く書いてみたいと思いました。


今日は石から紙ができるお話でした。


私は毎日こんなことを
ブログにアップしてから10年が過ぎました。

その時からの読者も何人かおります。

今は少しずつ増えて来た気がします。

その励みで頑張れます。
ありがとうございます。

合掌
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