目覚めた彼女を外に誘った。
昨夜のように焚き火を前にして霧の世界を眺めた。
「幻想的ね。」
私は薪を更に焼べた。
あちらでも焚き火の赤がぼーっと揺らいでいる。
本当に幻想的だった。
しばらくは椅子にくるまれてぼんやりとしていた。
そこに朝食が届けられた。
時間を尋ねると7時半だと答えが返ってきた。
決められた時間で動くのは一昨日と同じだが、小気味よさを感じている。
こんな旅行もまんざらではないな、そう思った。
10時にはまたバスに乗って山梨に向かう。
明日はいよいよメインイベントがある。
私が今回の旅行に同意したのはこのイベントに他ならない。
少しだけ旅行が楽しみに思えてきた。
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