私の知る中国人が良く口にする言葉があった。
『生活に困らなければ、政治なんかどうでも良い。』
一人、二人の言葉では無い。
15年も前の事だが、共産党独裁に関しての質問の答えだ。
その頃の中国は胡錦濤政権下で、民主国家的自由があった。
中国人がのびのび生活している様子が窺えたころだ。
その後、習近平政権下となり締め付けは徐々に明らかになった。
それでも、生活は徐々に良くなり順調に思われた。
しかし、コロナは中国にも変化をもたらしたようだ。
今回、中国各地で起きている政権への不満と抗議だ。
共産党政権に対し民衆が公の場で抗議をするのは久し振りではないだろうか。
天安門事件以来かも知れない。
習近平にとって一番怖いのは『民衆』である。
『何も考えない民衆』と楽観視していたが、流石に今回は違いそうだ。
『共産党退陣、習近平退陣』と声を出している。
中国人は何も考えていないわけでは無い。
長いものには巻かれろ式の考えが根強いだけで、実は良く判っている。
いよいよ民衆の力が習近平政権を倒すときが来たのかも知れない。
もしそうであれば、本当に喜ばしく嬉しいことだ。
また中国の友人達と話せるときが来る。