古稀を過ぎた主夫の独り言日記

主夫の独り言
やれるまでは小学生とサッカー
合唱は再開しました
アフリカの想い出

せいかくなことはわからないが

2021-06-27 06:27:42 | 未来への提言
65歳以上の高齢者は3600万人いるらしい。
20台、30台は2700万人
40台、50台が3500万人
歳を取るほどに選挙に積極的になる。
それに対し若者は政治を見ようとしない。
人数は少ないし、政治に参加しない。
だから、若者の意見は政治に反映されない。
それでいて、政治に対して不満を言う若者は許されない。
こうした状況が続いているのは民主国家では日本だけのようだ。
二十歳未満の人口は2100万人と更に少なくなる。
政治家は有権者だけを大事にする。
このことをしっかり理解しないといけない。
若者の世界を作るためには若者が政治に参加しないといけないのだ。
政治に参加する最初の入り口が選挙による投票。
先ずは権利を執行しよう。
AKBへの投票では政治に反映されない。
政治家が世界を変えるのではなく、有権者の意見が世界を変えるのだ。
兎に角、政治に関心を持ち投票にだけは行こう。
これからの日本は若者が作っていくのだから。
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かんこうりょこう その13

2021-06-11 23:00:35 | 未来への提言
食事をし、酒も入ったのでホテルまではタクシーを拾った。
20分もしないでスカイツリーホテルに入った。
直後に旅行代理店の係の人からメールが入った。
『お帰りなさいませ。明日のチケットはお部屋に用意してございます。』
対面で無いところが嬉しい配慮だ。
カウンターで名前を告げるとベルボーイが部屋まで案内してくれた。
チップをあげようとすると丁寧に断った。
この辺が日本らしくて良い。
部屋は少々狭いが暖かさと清潔感を感じさせる。
クイーンサイズのベッドが二つ並んでいる。
彼女はベッドに飛び乗って満足そうに「アー、楽しかった。」
「バーにでも行くかい。」
「今日は疲れたからシャワーを浴びて寝るわ。あなた一人で行っても良いわよ。」
「僕も疲れたから,今日は良しとするよ。」
彼女にシャワーを勧め、私は缶ビールを取り出しソファに座った。
飲み終わる前に彼女はベッドに潜り込んだ。
私がシャワーを浴びてベッドに戻ると彼女は寝息を立てていた。
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かんこうりょこう その13

2021-06-11 22:42:18 | 未来への提言
銀座で買い物は彼女の最大の楽しみだったようだ。
私には分からない楽しみだ。
デパートの1階正面玄関から入り正面の飾りに感心する。
買わないのに1階だけで小一時間過ごした。
わくわくすると言うが、私にはやはり理解できない。
これはここが凄い、あれは色も形も良い。
商品を美術品でもあるかのように評価する。
しかもすべてが高評価なのだ。
機能性一辺倒の私には信じられない。
途中昼食を挟んで3時間ほど滞在した。
その後ブランドショップを3軒はじごした。
ホテルのチェックインは必要ないし、荷物も無いのでその点は好都合だ。
すべて旅行会社がお膳立てしてくれる。
彼女の要望通り店を巡り、街をゆっくり歩いた。
彼女は準備周到で、途中で立ち寄る喫茶店で何を頼むかまで決まっていた。
あんなに目を輝かせている彼女を見るのは初めてだったかも知れない。
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かんこうりょこう その12

2021-06-10 10:07:51 | 未来への提言
実はこの旅、三日目にして私の興味は失せてしまっている。
けれども、彼女はここからが本番。
東京で買い物をすることを楽しみにしていた。
今日から二日間は自由時間が取れる。
もちろん団体旅行を楽しむ方法もある。
これならお任せなので楽ではあるが、私にはつまらない。
折角の東京なのだから自由時間を選択した。
この旅行で友達になった人たちに一旦さよならを告げた。
一緒に行きたいという人も居たが、体よく断った。
私たちは一日周遊券を渡された。
東京都内なら何処にでも行けるフリーパスポートだ。
私は博物館や美術館が趣味だが、そうは行かない。
今日は彼女にサービスをすると決めている。
品川から山手線に乗り有楽町まで行った。
そこからは歩いて銀座に向かった。
まずはデパートで買い物だ。
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かんこうりょこう その11

2021-06-09 23:39:49 | 未来への提言
リニアモーターカーは静かに加速した。
そして数分後には時速500kmを突破した。
その後550km/hでの安定走行に入った。
残念なのはその行程のほとんどがトンネルの中だということ。
初めの数kmこそ外が見えるがそれ以外は数秒すら外が見えない。
車内でビデオが流され説明が流れる。
しかし、実にむなしい。
トンネル内の所々に光による演出がある。
しかし、車速を感じることは出来ない。
もう一工夫が必要だなと思う。
これが時速550kmか、そう思い込むほかない。
20分もせず神奈川駅に到着した。
この駅が必要だろうか。
減速感と加速感を2度楽しめるのだから、良しとしよう。
間もなく品川駅に到着した。
まだ11時前だった。
満足感を味わえたような味わえなかったような。
不思議な感覚で品川駅に降り立った。
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かんこうりょこう その10

2021-06-09 09:03:30 | 未来への提言
私は鉄道おたくでは無い。
おたくをするほどの時間が無いからかも知れない。
もし、充分な資産と時間があればどうなったか分からない。
しかし、本当のおたくは金も時間もひねり出すほど好きに違いない。
けれども、列車に乗るのは好きだ。
だから、機会さえあれば遠回りしてでも時間が掛かっても列車を選らぶ。
中国国内でも色々な列車に乗った。
日本でも興味ある列車には機会さえあれば乗る。
そして今日は日本のリニアモーターカーに乗っている。
乗り込むときの興奮を維持したまま、私は席に着いていた。
出発前の電子音楽を窓越しに聴きながら私の目は観察を続けている。
ブルー系の社内装飾は日本らしく、いかにもそつが無い。
間接照明も落ち着いた雰囲気を醸し出している。
静かにドアが閉じ、音も無く動き出した。
出だしから浦東のリニアとは違う。
期待が高まった。
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かんこうりょこう その9

2021-06-09 00:22:47 | 未来への提言
リニア駅に向かった。
1時間に1本の列車が毎時00分に甲府と品川を出発する。
だから列車は2編成のみで運営されている。
実際にはもう1編成があり、定期的に入れ替え、点検が行われているようだ。
リニアの技術を海外に輸出しようとの考えもあった。
しかし、見積もりはしたけれど販売実績は無い。
なんと言っても高価すぎるのだ。
人を運ぶなら飛行機の方が安価だ。
荷物をこんなに高速で運ぶ必要も無い。
結局市場が無い。
そうは言っても折角の技術が埋もれるのは残念でもある。
結局試走路だったこの区間と東京を繋ぐだけに終わった。
そうした背景を知っているだけに、座席に座ったときは感激した。
列車は静かに甲府を発進した。
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かんこうりょこう その8

2021-06-08 11:35:56 | 未来への提言
この旅も3日目を迎えた。
いよいよメインイベントがある日だ。
朝から私は少し興奮していた。
世界最速の列車という謳い文句が気に入っている。
実は上海にもリニアモーターカーがある。
ドイツ製の、もう20年近く前に作られた物だ。
確かに速い。
時速500km、社内の速度計がその値を差すと皆が拍手する。
しかし、その音と振動は我慢の限界を超えている。
浦東空港から上海の繁華街に入る手前までの数十キロ。
本当に短い区間だ。
中国には全土に新幹線も走っている。
300km/hを越す物も沢山有るのだが、これも同じだ。
兎に角乗り心地は二の次だ。
日本のリニアモーターカーがどれほどの物か。
これを知りたいと思っている。
元々、これは東京と大阪を2時間で結ぶコンセプトで開発された。
しかし、コロナ禍以降、物理的に人を短時間で運ぶ意味が無くなった。
わざわざ会議のために移動する必要は無い。
ネット会議が一般化した。
災害の時に東京・大阪を繋ぐ大動脈とも宣伝された。
しかし、その役には立たないことが多くの科学者から証明された。
しかも、今では日本海側には新幹線がある。
高速道路も整備され、物資運搬には幾つもの方法がある。
そんなわけで、工事は中止され東京・甲府を結ぶ観光路線となった。
観光路線とは言え毎日10数往復運航されている人気路線だ。
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かんこうりょこう その7

2021-06-07 23:02:24 | 未来への提言
バスは10時丁度にキャンプ場を出発した。
流石、日本の時間は正確だ。
バスはひたすら山の中を進んだ。
12時を少し回り、目的地のワイナリーに到着した。
ここで昼食を摂ることになっている。
ワインビーフとワインは飲み放題。
すっかり出来上がったグループを尻目に、私たちは会話を楽しんだ。
それでも二人でワインを1本開けてしまった。
アルコールが入ると私は少しばかり饒舌になる。
再び乗り込んだバスの中でも、到着したホテルでも。
ここ数年分を一気に話した気がする。
今日の彼女はひたすら聞き役に回った。
そして、私の何もかも受容れた。
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かんこうりょこう その6

2021-06-07 11:23:49 | 未来への提言
目覚めた彼女を外に誘った。
昨夜のように焚き火を前にして霧の世界を眺めた。
「幻想的ね。」
私は薪を更に焼べた。
あちらでも焚き火の赤がぼーっと揺らいでいる。
本当に幻想的だった。
しばらくは椅子にくるまれてぼんやりとしていた。
そこに朝食が届けられた。
時間を尋ねると7時半だと答えが返ってきた。
決められた時間で動くのは一昨日と同じだが、小気味よさを感じている。
こんな旅行もまんざらではないな、そう思った。
10時にはまたバスに乗って山梨に向かう。
明日はいよいよメインイベントがある。
私が今回の旅行に同意したのはこのイベントに他ならない。
少しだけ旅行が楽しみに思えてきた。

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かんこうりょこう その5

2021-06-06 23:24:43 | 未来への提言
テントの朝は早い。
白々と明ける頃、鳥のさえずりが始まった。
その光と音に誘われて私はベッドを離れ大きく両手を挙げて伸びをした。
テントの外を少しだけ開けて外を眺めた。
狭霧が景色を神秘の世界に変えていた。
ベッドでは彼女の寝息が静かに波打っている。
私はその音にそっと微笑んで着替えをし、外に立った。
4月の空はまだ冷え込んでいたが、私の心には熱い芯が突き通っていた。
霧の向こうに人影が見える。
その人影も景色に溶け込んでいた。
私は昨日の焚き火に熾きを見つけ、薪のささくれを解して乗せてみた。
白い煙が立ち上り、ぼっと点った。
「おお、点いた。」
私は嬉しくなり,慎重に薪を組んだ。
赤々とした火が音を立てたのを確認してテントに戻った。
寝息は続いていたが、私は彼女の裸の肩にそっと手を添え声を掛けた。
「朝が君のように美しいよ。」
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かんこうりょこう その4

2021-06-06 23:12:03 | 未来への提言
しかし、現実にはその不吉な予感は覆された。
喧噪から解き放たれた自由。
緑茶の香り。
新緑の緑。
静かに立ち尽くす富士山。
あのきらきら太平洋も私の心を満たしていた。
そして今、私は富士山の懐に抱きしめられている。
キャンプとは行ってもテントの中は豪華だった。
ダブルベッドが据え付けられている。
近くの建物にはシャワールームもあった。
テントの外には細々と焚き火が燃えている。
その横には薪が積上げられていた。
身体を包み込むような簡易椅子も二つ。
私たち二人は備え付けのウイスキーで乾杯した。
その夜、久し振りに二人は一つになった。
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かんこうりょこう その3

2021-06-06 11:01:46 | 未来への提言
飛行場を出ると暫く茶園の中を走った。
新緑の茶園の浅い緑は私を夢心地にさせた。
昨夜遅くまで仕事で疲れていた私はリクライニングシートで熟睡した。
目覚めたときは間近に富士山が拡がっていた。
昨日の喧噪は一体何だったのだろう。
心の落ち着きが私を自由にさせていた。
大きく欠伸をすると、車窓から室内に目を移した。
「やっと目が覚めたのね。」
隣の席の女性が声を掛けたのだ。
もう5年も付き合っている仲なのに関係は一向に進展しなかった。
進展どころか、私は少々疲れ気味でもあった。
彼女が申し込んだ今回の旅行に、私は不承不承承諾したのだった。
もやもやした物を感じながらの四泊五日の旅。
これが二人の将来を悪い方向に決定づけるかも知れない。
私はそんな気持ちを抱えていたのだ。
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かんこうりょこう その2

2021-06-06 10:27:37 | 未来への提言
12時を少し回っていた。
バッゲイジクレイムを過ぎたところで大きな荷物はすべて回収された。
小さなリュックを右肩に掛けた私はゲートで歓迎を受けた。
富士山静岡空港の小さな出口は多くの人で埋め尽くされていたのだ。
拍手の嵐と生花の小さな薔薇ブーケを受け取り大きく息を吸った。
新鮮な香りが満ちている。
私たち一行はその香りの方向に導かれていった。
緑茶の香りが会場一杯に拡がっている。
その時、人型ロボットが私にお茶を勧めてきた。
「緑茶もございます、抹茶もございます。どちらになさいますか。」
落ち着いた女性の合成音が香りと共に私を包んだ。
「緑茶を」
人型ロボットは様々な言語を繰り広げていた。
小一時間、この場で軽食を済ませるとバスに誘導された。
何の変哲もない大型バスだったが、座席は広々と気持ちよい。
ここから2時間掛けて富士山の麓へ向かうのだ。
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かんこうりょこう その1

2021-06-06 10:00:16 | 未来への提言
2025年4月、記念すべき第1号の旅行団は上海を飛び立った。
浦東の空は灰色がかっていたが、ここの空は違う。
2時間半の飛行で空港が望めるところまで来た。
普通のルートと違いこの便は特別なフライトサービスがある。
飛行場東側上空を数分間大きく円を描く。
富士山が北の方向にシルエットを映し出す。
真下には太平洋が青と紫の光を跳ね返している。
そして飛行場の周りは新緑の海が延々と波打っている。
そう、ここは富士山静岡空港。
上海からの旅行客は空から日本の第一印象を目に焼き付けるのだ。
やや西寄りの風を受けて、黄金に輝く飛行機は静かに降り立った。
私はわくわくを押し殺して、飛行機の窓枠から外を凝視していた。
何もかも見逃すまいと。
この旅は四泊五日の小旅行だが、初めての体験を味わえる。
一泊目は富士山の麓でのキャンプ。
二泊目は山梨県のワイナリーでのパーティー。
三泊目・四泊目は東京スカイツリーホテルを拠点とした東京見物。
そして再び富士山静岡空港から上海に戻るのだ。


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