とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

アフガン:マルワリード用水路がガンべり砂漠の末端に到着し通水が完了していました

2010年02月26日 04時16分34秒 | 地理・歴史・外国(時事問題も含む)

ペシャワール会HPより

http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/

追記2月27日:2009年8月1日ペシャワール会が受け取った「通水作業完了のお知らせ」の記事を事前に読むと「ガンベリ沙漠へ通水!」の雰囲気がより詳しく分かりますね。で、昨日読んでくださった方には申し訳ないのすが、「通水作業完了のお知らせ」を追加いたしました。↓セットでお読みください。より詳しくはHPを訪問することをおすすめいたします。

水路現場写真(2009年8月1日受取)

 

 

通水作業完了のお知らせ


8月2日早朝、「明日通水する。必要な作業を本日中に完了のこと。全ての重機、ダンプ、作業員を最終地点に集中」との指示が出された。突貫工事・最終日である。最終地点に文字通りアリがたかるように、皆が集結した。
50度の熱風をものともせず、小生を筆頭に、一作業員からダンプの運転手、現場監督に至るまで、みな真黒になって働いた。その熱気は、かつてのゲリラ指導者をして、「対ソ連のジハード(聖戦)もこれほどでなかった」と言わしめるものあり。午後二時、作業員数名が熱射病で倒れ、あと数メートルの所で中断した。
しかし、30分もあればできる仕事なので、明朝に完了する。
水は既に最後の水門(横断路3.0km地点、取水口から23.9km)の300m手前で待ち構えている。ガンベリ沙漠を横断して自然土石流の谷に流されるのは、8月3日午前10時(日本時間午後二時半)を予定。
「自然土石流路」は急峻な枯れ川で、長さ約3.5kmを下り、シギ村を貫通してクナール河に戻る。土石流といっても年に一度か二度、何年も来ないこともある。ここに常に流れる小河川ができると、マルワリード用水路はガンベリの灌漑だけでなく、シギ村全域の水不足を解消する。今年はコメの植え付けが多く、同村下流域は水不足が深刻。村民は首を長くして待っている。
ガンベリ試験農場(350ヘクタール)は、本日より区割りを開始。一家族に2ヘクタールをあてがい、耕地の整備に入る。
明日午後の吉報を待たれたし。


最後の突貫工事。向こうに見える水門が、蛇篭護岸の最終地点。
砂丘のような丘が、沙漠の末端。8月2日

★Dr.T.Nakamura★
中村 哲       


 
水路現場写真(2009年8月3日受取)

 

速報!ガンベリ沙漠へ通水!


8月3日、アフガン時間12:10(日本時間16:40)マルワリード用水路はガンベリ沙漠末端に到着、自然土石流の谷に落ちました。翌朝から、シギ村下流域の水不足も解消します。何枚か写真を送ります。


開通で歓声を上げる作業員たち


ガンベリ沙漠末端から自然土石流路に落ちる水。以後、枯れ川は常に水が流れる小河川となって下流を潤す。


最終地点(24.3km)を通過した瞬間


枯れ川を流れる水。左手に砂防林になるガズの苗木が見える。

とりあえず、以上です。
★Dr.T.Nakamura★
中村 哲       

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