中国人が、日本のコロナ感染状況が気になって仕方がない理由
王 世界各地で新型コロナウイルスによる感染者と死亡者が拡大する中、「震源地」である中国では感染者数が減りつつあり、ようやく終息へと向かい始めた。早くも「ウイルスに勝利した」という雰囲気が漂い始め、関心は他国の情勢、とりわけ隣国・日本の感染状況に向いている。(日中福祉プランニング代表 )
中国のコロナ対策は
「終息」が見え始めた
「日本はわが国のように手際よく管理する能力はないだろう」
「日本の“仏系”予防対策が緩くて驚きだ」(“仏系”はもともと日本由来のスラングで、気にしない、こだわらない、淡泊といった意味)
「日本はわれわれの宿題を写すことさえできないのだ」(自分たちの経験ややり方が目の前にあるのに参考しないとの意味)
「ウイルス封じ込め」の犠牲は
決して少なくない
武漢をはじめ
各地の医療現場は混乱した
「震源地」である武漢が1月23日に封鎖されてから現在までもう50日近くになる。1月中旬から感染が蔓延している中、この1100万人の都市はパニックになった。人々は医療機関に殺到し、大勢の患者が病院の中に入りきれず、外にまであふれていた。医療現場は混乱状態になり、完全崩壊の寸前にまで至った。そして、多くの医療従事者が感染した。現在の統計では約3000人が感染して生死をさまよい、10人が命を落とした。
クルマで間違って武漢に来た女性は
親の死に目に会えなかった
多くの労働者が働けずに
生活難に直面している
多くの中国人にとって
日本は理解が不能
「中央政府の言うことを聞かなくていいんだ、すごい!個性が強いね、中国だと首が飛ぶよ」
「この非常事態に国をあげて団結して乗り越えていくのではないの?」
大多数の中国人にとって
日本の今後が気になって仕方がない
14億人の中国人も、日本の新型コロナウイルス対策の成り行きを見守っている。