天皇陛下と皇后雅子さまが沖縄訪問へ 即位後初 悲しみと慰霊の歴史
配信 朝日新聞
1997年7月16日、「全国農業青年交換大会」出席のため沖縄県を訪問した皇太子ご夫妻(当時、現天皇、皇后両陛下)。農業生産施設を視察した=沖縄県豊見城村(現豊見城市)
天皇、皇后両陛下が22~23日に即位後、初めて沖縄県を訪問します。両陛下は宜野湾(ぎのわん)市で開催される「国民文化祭」と「全国障害者芸術・文化祭」の開会式に出席する予定です。
【写真】1997年、沖縄を訪問した皇太子さま(当時)と雅子さま
天皇陛下の訪問は6回目で、皇太子時代の2010年7月以来。雅子さまとの訪問は2回目。皇太子ご夫妻として訪れた1997年7月以来となります。 沖縄県は太平洋戦争で多くの方が亡くなりました。
沖縄県が米国から本土へ復帰して3年後となる1975年、当時は皇太子ご夫妻だった上皇ご夫妻は、沖縄県を初めて訪問。その時にひめゆりの塔(糸満市)で、過激派から火炎瓶を投げられる事件が発生しました。 その夜「多くの尊い犠牲は、一時(いっとき)の行為や言葉によってあがなえるものではなく、人々が長い年月をかけてこれを記憶し、一人ひとり、深い内省の中にあって、この地に心を寄せ続けていくこと……」と特別談話を発表。それ以来、上皇ご夫妻は退位までに11回、沖縄県を訪問しました。
両陛下、即位後初の沖縄へ 地元文化祭に出席(2022年10月21日)