米大統領、WHO脱退撤回=前政権からの脱却鮮明
2021年01月21日10時06分 jiji.com
【ワシントン時事】バイデン米大統領は20日、トランプ前政権が発表した世界保健機関(WHO)脱退手続きの取り下げを命じた。バイデン氏はこの日、連邦職員や連邦施設でのマスク着用を義務付ける文書などに署名。コロナ対策から環境・移民政策にわたる幅広い分野で、前政権の方針から脱却する姿勢を就任初日から打ち出した。
バイデン氏は、トランプ前大統領が不法越境防止策として命じたメキシコ国境の「壁」建設も事実上中止。前政権の排外的姿勢の象徴でもあった、一部のイスラム圏諸国などからの入国規制も取りやめた。
バイデン氏は文書への署名に当たり、記者団に「手をこまねいている時間はない。今すぐに取り掛からなければならない」と強調した。コロナ対応では、ホワイトハウスに対策を調整する部署の新設も発表した。
トランプ前大統領はマスク義務化に否定的で、自身も公共の場で着用することはほとんどなかった。これに対し、バイデン氏は「マスク着用は政治的主張ではなく愛国的義務だ」と主張し、政権発足から最初の100日間は着用するよう、国民に呼び掛けていた。
バイデンが最初の大統領命令を出す
Biden issues 1st executive orders
任命者へのバイデン:あなたが誰かを無礼に扱ったら私はあなたを解雇します
Biden to appointees: I'll fire you if you treat someone with disrespect
カマラ・ハリス副大統領が後任を誓う
Vice President Kamala Harris swears in her replacement
2021年1月21日 10時22分 (共同通信)
20日のバイデン米大統領の就任について、英仏独など各国や国連、世界保健機関(WHO)から「新たな章の始まり」「乾杯!」と、歓迎する声が次々と上がった。一方、中国やロシアでは就任式での厳戒態勢や米社会の分断ぶりが強調して報じられた。
ジョンソン英首相は「重要な問題で米国のリーダーシップは不可欠」とツイッターで訴えた。ドイツのメルケル首相は「友好と協力の新たな一章が始まることを楽しみにしている」とコメント。フランスのマクロン大統領は地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」への米国復帰を「お帰りなさい」と歓迎した。(共同)
「日米同盟さらに強固に」菅総理がバイデン氏に祝意(2021年1月21日)
バイデン大統領は死刑を執行しないと思います。オバマ政権も死刑を執行していないので。