私たち一家は、27年間ほど、ずっと野良猫を飼ってきました。
ある日、家の玄関を開けると、3ヶ月ほどの三毛の子ネコが木の枝にからみついたり、地面に落ちた葉っぱや小枝にじゃれついて、無心に遊んでいました。思わず抱き上げ、居間につれこみました。それが初代ネコです。
この猫は、近所の野良ネコと恋におち、3匹の子ネコを産みました。それが1982年のことです。(以後は、わるいが、全員不妊手術施行)
初代家族は現在は死に絶えました。今は、別の野良ネコが6匹子どもを産んで(1995年、そう、サリン事件のあった年)、2代目家族として、のさばっています。(悪いが、以後は全員、避妊手術施行)
初代目家族は、まだ小さかった息子たちがかわいがり、全員「ネコ党」になりました。息子たちにとって、初代ネコ家族は、心の奥で、まだ、生き続けている思い出深い猫のようです。(家族といっても、ネコは成人するとバラバラになるので、どのくらい自分達は家族だと思っていたかは、知りません。)
けれど、いくらかわいがっても、ネコは寿命が短いので、必然的に「死」をみつめなければなりません。
死んで裏庭に埋葬するたびに、家族中で、涙をのんだものです。一番小さい三男などは、ネコが土に埋められると、声をはりあげ泣き出して、走ってどこかへ消えてしまった、などということもありました。
初代ネコの生き残りは、なんと22歳まで生きたのですが、それは、次男が下宿をする時に、他の人間に世話はまかせられないと連れて行き、心をこめた介護をしたからだと思っています。最後は、足もふらつき、発作もおこし、垂れ流しになったらしいですが、心をこめて世話を続行したらしいです。けれど、最後にあまり発作をおこすのが、かわいそうで、勇断し、安楽死させたと報告がきました。(2004年)
そして、なごりをたっぷりと惜しんでから、遺体を実家に持ってきて、「お母さんのそばに埋めてあげたい」と、母猫が埋まっている隣に、埋めていきました。
唯一実家に残っている三男は、2代目猫家族もかわいがっているのですが、かわいそうに1匹6歳で病死しました。そのときには、名もない猫のように土にただ埋めるだけでは淋しすぎるというので、一緒にお花屋さんへ連れて行き、半日陰でも育つ宿根草という条件で、クリスマスローズを選び、やっと納得し、埋葬と同時にクリスマスローズを植えました。
ああ、やっと、本文に入ります。今朝は、次男の22歳で死んだ猫の土盛のお墓のところに、四季咲きのナデシコというトレンド商品を植えました。
この、四季咲きのナデシコというのは、新しもの好きな花屋の店長から、昨年いただいたものです。
「おもしろそうなので仕入れてきたから、モニターとして育ててみてね」ということで。
育ててみたら、本当に四季咲きなのですね。しかも商品説明どおり、最初は白い花が咲き、それがピンクになり、最後は赤になるのです。しかも繁殖力旺盛で、刺し枝をしていたら、すぐに2倍に増えました。しかし、ほっておいても、どんどん茎が伸びて、地植えであれば、土についたところから根をだし、どんどん広がる気配なのです。これは、若い方々が熱意をこめて開発した商品なのだそうです。
次男の初代ネコの墓は、少し日照が足りないかもしれないのが、ちょっと心配ですが、今朝スコップ片手に、鉢植えから地植えに植え替えました。また、朝早くからスコップ片手に花植えです。
三男のネコの墓のクリスマスローズは、早いものですでに6年経ち、立派な株になり、花期は、3~4月なので、ただいま品のいい下向きの花をつけていました。
2箇所、花を植えたら一番奥に植えた他のネコたちの、土だけの場所が気になり、四季咲きナデシコとクリスマスローズを底辺として、△状に近い形で、頂点のところに、玄関脇に置いてあったプリムラ・マラコイデス(さくら草)を一鉢持ってきて、地植えしました。△の左斜線のまんなかには、26年物の中型常緑樹が立っていますので、緑と花で、淋しすぎず、浮き上がらず、ちょうどいい雰囲気になったと思います。
たとえ、ネコの墓場といえども、これだけ家族の歴史、心が詰まっているのです。
わたしは、花を植え終わり、水をそそぎ終わったあと、ネコの墓場で思わず、しばらくたたずんでしまいました。木と花のほかは、地面に、ただいま、おかめづたを這わせている途中ですが、これが、思った方向に伸びず、すぐ別のほうへ伸びていくので苦労しています。おかめづた対策が必要です。
緑豊かな空間が完成したら、うれしいです。いつかは消失させねばならない空間だとしても.........
追記:オーラを発するクリスマスローズの写真を追加しました。(ちょっと遅かった。技術が追いつかず。6月9日) 撮影は今年の3月。キンポウゲ科の宿根草。花期:12~翌年3月 適地:西日の当たらない落葉樹の東側(私は落葉樹ではなく、常緑樹からちょっと離れた東側に植えた。仕方がないではないか。そこが墓場なのだから。)花はやや下向きに咲く。好きな花です。
ある日、家の玄関を開けると、3ヶ月ほどの三毛の子ネコが木の枝にからみついたり、地面に落ちた葉っぱや小枝にじゃれついて、無心に遊んでいました。思わず抱き上げ、居間につれこみました。それが初代ネコです。
この猫は、近所の野良ネコと恋におち、3匹の子ネコを産みました。それが1982年のことです。(以後は、わるいが、全員不妊手術施行)
初代家族は現在は死に絶えました。今は、別の野良ネコが6匹子どもを産んで(1995年、そう、サリン事件のあった年)、2代目家族として、のさばっています。(悪いが、以後は全員、避妊手術施行)
初代目家族は、まだ小さかった息子たちがかわいがり、全員「ネコ党」になりました。息子たちにとって、初代ネコ家族は、心の奥で、まだ、生き続けている思い出深い猫のようです。(家族といっても、ネコは成人するとバラバラになるので、どのくらい自分達は家族だと思っていたかは、知りません。)
けれど、いくらかわいがっても、ネコは寿命が短いので、必然的に「死」をみつめなければなりません。
死んで裏庭に埋葬するたびに、家族中で、涙をのんだものです。一番小さい三男などは、ネコが土に埋められると、声をはりあげ泣き出して、走ってどこかへ消えてしまった、などということもありました。
初代ネコの生き残りは、なんと22歳まで生きたのですが、それは、次男が下宿をする時に、他の人間に世話はまかせられないと連れて行き、心をこめた介護をしたからだと思っています。最後は、足もふらつき、発作もおこし、垂れ流しになったらしいですが、心をこめて世話を続行したらしいです。けれど、最後にあまり発作をおこすのが、かわいそうで、勇断し、安楽死させたと報告がきました。(2004年)
そして、なごりをたっぷりと惜しんでから、遺体を実家に持ってきて、「お母さんのそばに埋めてあげたい」と、母猫が埋まっている隣に、埋めていきました。
唯一実家に残っている三男は、2代目猫家族もかわいがっているのですが、かわいそうに1匹6歳で病死しました。そのときには、名もない猫のように土にただ埋めるだけでは淋しすぎるというので、一緒にお花屋さんへ連れて行き、半日陰でも育つ宿根草という条件で、クリスマスローズを選び、やっと納得し、埋葬と同時にクリスマスローズを植えました。
ああ、やっと、本文に入ります。今朝は、次男の22歳で死んだ猫の土盛のお墓のところに、四季咲きのナデシコというトレンド商品を植えました。
この、四季咲きのナデシコというのは、新しもの好きな花屋の店長から、昨年いただいたものです。
「おもしろそうなので仕入れてきたから、モニターとして育ててみてね」ということで。
育ててみたら、本当に四季咲きなのですね。しかも商品説明どおり、最初は白い花が咲き、それがピンクになり、最後は赤になるのです。しかも繁殖力旺盛で、刺し枝をしていたら、すぐに2倍に増えました。しかし、ほっておいても、どんどん茎が伸びて、地植えであれば、土についたところから根をだし、どんどん広がる気配なのです。これは、若い方々が熱意をこめて開発した商品なのだそうです。
次男の初代ネコの墓は、少し日照が足りないかもしれないのが、ちょっと心配ですが、今朝スコップ片手に、鉢植えから地植えに植え替えました。また、朝早くからスコップ片手に花植えです。
三男のネコの墓のクリスマスローズは、早いものですでに6年経ち、立派な株になり、花期は、3~4月なので、ただいま品のいい下向きの花をつけていました。
2箇所、花を植えたら一番奥に植えた他のネコたちの、土だけの場所が気になり、四季咲きナデシコとクリスマスローズを底辺として、△状に近い形で、頂点のところに、玄関脇に置いてあったプリムラ・マラコイデス(さくら草)を一鉢持ってきて、地植えしました。△の左斜線のまんなかには、26年物の中型常緑樹が立っていますので、緑と花で、淋しすぎず、浮き上がらず、ちょうどいい雰囲気になったと思います。
たとえ、ネコの墓場といえども、これだけ家族の歴史、心が詰まっているのです。
わたしは、花を植え終わり、水をそそぎ終わったあと、ネコの墓場で思わず、しばらくたたずんでしまいました。木と花のほかは、地面に、ただいま、おかめづたを這わせている途中ですが、これが、思った方向に伸びず、すぐ別のほうへ伸びていくので苦労しています。おかめづた対策が必要です。
緑豊かな空間が完成したら、うれしいです。いつかは消失させねばならない空間だとしても.........
追記:オーラを発するクリスマスローズの写真を追加しました。(ちょっと遅かった。技術が追いつかず。6月9日) 撮影は今年の3月。キンポウゲ科の宿根草。花期:12~翌年3月 適地:西日の当たらない落葉樹の東側(私は落葉樹ではなく、常緑樹からちょっと離れた東側に植えた。仕方がないではないか。そこが墓場なのだから。)花はやや下向きに咲く。好きな花です。