家庭連合ではよく「勝利」という言葉を使うが、特にキリスト教の伝統で「勝利」という言葉をよく使うわけではなさそうだ。
ヤコブ(Jacob)が「勝利」を意味するイスラエル(Israel)に改名したってのはあるけど。
ちなみにフィリピンの伝説的なボクサーで上院議員のマニー・パッキャオはめちゃくちゃ敬虔なクリスチャンで、フィリピンではエヴァンジェリスト扱いされている。
話も伝道師みたいで、家とかボクシングジム中に、壁という壁に、キリスト教の聖句が刻まれている。
そのパッキャオの5人だか4人の子どもの、一番若い男の子の名前が、イスラエル。
国名を下の名前にした、というよりは、勝利を意味する聖書の一節に由来して、イスラエルという名を付けた。
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他に、ヨハネの福音書 16:33 I have overcome the world も、「勝利」というニュアンスの聖句。
この世では苦難と悲しみが山ほどあります。しかし、元気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。
In the world you have tribulation, but take courage; I have overcome the world.
In the world you have tribulation, but take courage; I have overcome the world.
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以上くらいしか、キリスト教と「勝利」との関係は知らない。
ただ、山本七平が、内村鑑三の言葉を集めた本のタイトルが、『勝利の生涯』。
私が大切にしている蔵書の一つ。
たぶん内村も、「勝利」という言葉をよく使っていたのだろう。
いつか全集をしっかり読んで確認します。