弁証法。正反合。
相矛盾するもの同士の中から、止揚する。揚棄する。アウフヘーベンする。
つまり、矛盾を、咀嚼して、一段上で、昇華させる。
矛盾から、苦しんで、悩んで、もがいて、苦し紛れに、もがきの末に、何かを掴み取る。
それがアウフヘーベン。つまり弁証法。
聖と俗。老と若。男と女。保守と革新。陰と陽。合理と不合理。遊びと仕事。
これら相反するものから、アウフヘーベンして、何かを得る。悟る。
人生そのものがアウフヘーベン。人生そのものが弁証法。
「わかりやすさ」ばかりを求める令和日本ですが、「わかりにくい」矛盾の中で、もがいて、苦しんで、血反吐を吐いて、泣いて、哀しんで、なんとかやっていく(muddle through)のが、人生なんだろう。
具体例に欠けますが、取り急ぎちょっとポエムっぽく。
執行草舟『根源へ』とか亀井勝一郎『人生論・幸福論』(←爆笑問題・太田光を感動せしめた本)を読んだ感想の一つとして、急ぎ記録しておきます。