川塵録

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3/3最高裁過料決定の「論理の飛躍」  -誤った三段論法

2025年03月10日 | 法律・海外法務
3月3日の家庭連合最高裁過料決定。

民法が「法令」違反だ、って決定です。ざっくり言うと。厳密には不法行為も「法令に違反」だ、です。

最高裁が言ったのは、、

民法709条の不法行為を構成する行為は、不法行為法上違法と評価される行為、すなわち、一定の法規範に違反する行為であ(るから)、「法令に違反」する行為だ

というものです。 関連過去記事(一番詳しい)

これは大きな「論理の飛躍」で、最高裁は以下の「誤った三段論法」を用いました。

  1. 不法行為は「法規範」に違反
  2. 法規範法令
  3. 不法行為は「法令」に違反

最高裁は2(法規範=法令)を明示していませんが、1と3を言ったということは、2(法規範=法令)を当然の前提にしています。

最高裁よ! 法規範は法令ではありません!

 「法規範」はユルユルの曖昧な概念 ⇔ 「法令」はカチッとした法律・条例

こんご30年、この「誤った三段論法」が法学者によって検証されることになります。


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