今日の東京は雨だ。風邪は生暖かい。春が少しずつ近づいてる。いつも葛藤のない天気話を書いてればいいのだが、今の日本は葛藤だらけだ。多くの人間が苦しんでる。特に若者の葛藤は深刻だ。今日は大学の学費について述べてみたい。ニュースの片隅に今、日本では大学中退者が増えてると書かれていた。学費が払えないという事らしい。大学の学費は高い。国立でも年に53,4万円かかる。私立では4年間で5,6百万円ぐらいかかる。私立医学部では、数千万円かかる。その費用の高さで進学をあきらめる子供も多い。入学しても社会情勢、親の経済情勢で退学せざるを得ない人間も多いのだ。コロナでアルバイトも減り収入が大幅に減額になったのが主な原因だ。その他には、家業を手伝うとか、病気で中退などだ。日本の貧困事情の実態は深刻だ。学びたいのにお金がないゆえに退学するのは、国家的損失だ。若者の夢や将来を金銭事情で奪うのは、政治が悪いと言わざるを得ない。なんでも政治が悪い、社会が悪いと言いたくないが、子供の教育は政府の基本的な仕事だ。政府は教育に力を入れなければいけない。今、日本では高校まで無償化になってるが、大学の無償化はなしだ。全然そんな話は政界でも巷でも出て来ない。世界を見れば、少数だが、フィンランドやノールウェーなど北欧の国々では大学まで無料だ。貧困国のキューバでも大学まで無料だ。大学学費の高いアメリカのサンダーズ議員も州立大学の無償化を公約に訴えてる。日本の教育にかける投資金額は、OECD内で29位の最低レベルなのだ。日本の教育水準は、ノーベル賞受賞者も多いから世界で最高レベルだなんて言う人間がいるが検討違いだ。なにしろ日本政府は、教育に金をかけたがらない。日本では、文部科学大臣も身にたけにあった教育を受ければいいと、堂々と発言する国なのだ。批判されて謝罪したが。大学教育なんてぜいたくだ。貧乏人の子供は、中学や高校を卒業したら就職すればいいと聞こえる。教育を担当する政治家がこのレベルなのでは、他の政治家の教育に対する考え方も知れてる。学術会議の任命問題を見ると、日本政府は学者、教育者を支配したがるが、金は出したがらない。菅総理もアルバイトしながら私立大学を卒業している。苦学生の苦労を理解しているのではないか。だったら大学の学費を無料化したらいかがでしょうか。奨学金の制度もあるが、卒業後の支払いが大変なのだ。払えなくて滞納する人間が多い。変換義務のない奨学金もあるが、一部だ。無償化されれば奨学金制度はいらない。年々、子供の出生数は減ってる。絶対数が減ってるのだから、大学の学費ぐらいなんとか捻出できるだろう。防衛費に5兆円もかけるなら、子供の教育に防衛費を削って回せるだろう。貧困で大学進学をあきらめた子供の中に、ものすごい才能を持ってる人間がいるかもしれない。もしそうなら国家的損失だ。日本政府は、望む教育をすべての人間が学費無料で受けられるようにすべきだ。当事者の大学生、高校生は自ら声をあげなければいけない。50年前の学生なら、学園紛争が激しかった頃なら、自分らの不条理を解決しよと戦っただろう。政府がなんとかしてくれると考えていたら何も変わらない。今、すぐに学費の減額、無料化に向けて戦いののろしをあげよう。経済的事情で大学を退学せざるを得ない学生が多い国はいい国ですか。人事ではないのだ。あなた自身の問題なのだ。政治に働きかけないと何も変わらない。